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4 ちアレルギー反応の発現率は 0.047%であった。

したがって,コスモダーム,コスモプラストは 皮内反応検査が不要ではあるが,アレルギー反 応が全く発現しないことを示すものではない。

コスモダーム,コスモプラストはコラーゲン 分子のなかで抗原性の高いテロペプチドは完全 に除去し,また異種タンパク質の混入を認めて いない。さらに,近年問題となっている注射シ リンジの吸子先端のゴムによるラテックスアレ ルギー対策としてラテックスフリー化を図って いる。また,添付文書においてコラーゲンやア ニリド系局所麻酔剤に対する過敏症既往の患者 への使用は禁忌とし,自己免疫疾患患者や結合 組織病患者でのコラーゲンに対する細胞免疫・

体液性免疫の増強の可能性が高いことから警告 として記載しており,これらの患者に対して十 分な注意が必要である。

3.使用上の注意

コスモダーム,コスモプラストの注入直後の 反応として,以下の通り添付文書に使用上の注 意として記載してある。

①.注入剤の生理食塩水が 4 時間以内に速やか

製品名 CosmoDerm CosmoDerm CosmoPlast

コラーゲン濃度 3.5% 6.5% 3.5%

pH 7.0 ~ 7.4%

架橋剤 - - グルタルアルデヒド

遊離アルデヒド濃度 - - 7ppm 未満

リドカイン濃度 3.0%

色調・形状 乳白色・粘性・ゲル状

III 型コラーゲン量 ≦ 0%(実測値 0%未満)

IV 型コラーゲン量 検出されない

不透明度 OD.≧..0

ウシ血清アルブミン 検出されない

使用注射針 30G/3G 30G/3G 30G

注 1: IV 型コラーゲンは後天性自己免疫疾患であるグッドパスチャー症候群と強い関連があるため,IV 型コラーゲンが注入剤中 に存在しないことを確認する。

注 2: 透明度はコラーゲン線維の直径と関係があるので,不透明度を調べることにより,線維の直径を間接的に確認する。

表 1 CosmoDerm, CosmoPlast の製品特性一覧

に吸収され組織中で減量すること。

②. 週間以上にわたり徐々にコラーゲンが吸 収分解されるため,期待する修復効果を得 るためには, 週間以上の間隔で通常数回 の注入を行うこと。

③.注射部位に一過性の発赤,内出血,圧痛等 が現れることがあるが数日で消失すること。

表 3 に示すように,コスモダームでは過矯正,

コスモプラストでは施術後のマッサージを行う ことを勧める。

長期的な経過としては,体内のコラーゲンの 代謝酵素であるコラゲナーゼによって減量し,

効果が減少していくことから,修復効果を保持 するため 6 ~ 8 ヵ月間隔で再注入を行うこと を推奨する。なお,表 4 に示すようにサプリメ ントにはコラゲナーゼの活性を高めたり産生を 促進したりする成分が含まれているので,長期 的な効果を期待する場合には,注入後のサプリ メントの使用に注意する必要がある。また,コ ラゲナーゼの活性を抑制したり,産生を抑制す るサプリメントの使用も有用と思われる。

また,注射部位で硬結や色素沈着等が見られ ることがあることから注入時には可能な限り細

有害事象 事象数 シリンジ数に対する割合 推定患者数に対する割合

紅斑 4 0.060% 0.497%

修復不足 56 0.07% 0.0676%

注入部位の浮腫 45 0.08% 0.0543%

アレルギー反応 39 0.0189% 0.0471%

掻痒 35 0.070% 0.043%

修復の消失 0.007% 0.066%

過修正 9 0.009% 0.09%

硬結 7 0.008% 0.005%

数珠玉状 6 0.0078% 0.093%

注入部位疼痛 3 0.0063% 0.057%

単純疱疹 0.0053% 0.033%

過敏反応 0.0053% 0.033%

不満足な結果 9 0.0044% 0.009%

注入部位膿瘍 7 0.0034% 0.0085%

水泡 6 0.009% 0.007%

発疹 6 0.009% 0.007%

斑状出血 5 0.004% 0.0060%

注入部位肉芽腫 5 0.004% 0.0060%

注入部位炎症 5 0.004% 0.0060%

注入剤に関連のない紅斑 4 0.009% 0.0048%

皮膚結節 4 0.009% 0.0048%

挫傷 3 0.005% 0.0036%

注入部位腫瘤 3 0.005% 0.0036%

注入部位壊死 3 0.005% 0.0036%

皮膚変色 3 0.005% 0.0036%

血管障害 3 0.005% 0.0036%

関節痛 0.000% 0.004%

注入剤に関連のない浮腫 0.000% 0.004%

関節腫脹 0.000% 0.004%

毛細管拡張症 0.000% 0.004%

蕁麻疹 0.000% 0.004%

にきび 0.0005% 0.00%

注入剤に関連のない不均整 0.0005% 0.00%

皮膚炎 0.0005% 0.00%

インフルエンザ・インフルエンザ様症状 0.0005% 0.00%

注入部位感染 0.0005% 0.00%

他の合併症(衰弱) 0.0005% 0.00%

触知・可視 0.0005% 0.00%

リウマチ性多筋痛 0.0005% 0.00%

皮膚過敏 0.0005% 0.00%

皮膚剥脱 0.0005% 0.00%

嘔吐 0.0005% 0.00%

膨疹 0.0005% 0.00%

事象合計 497 0.2408% 0.6000%

表2 CosmoDerm, CosmoPlast による有害事象発現頻度(市販後)

44 い注射針や肉厚が極薄の注射針の使用を推奨す る。

その他の使用上の注意として,以下の点が挙 げられる。

①.注射部位において白い数珠玉状になる可能 性があるため下眼瞼への使用は避けること。

②.目尻,口唇部等は,皮膚が薄く緊張が弱い ため過修正の状態が長く続くので,注入に 際しては過修正にならないように注意する こと。

③.0.%未満の確率で壊死が発現するため眉間 部への注入は真皮の浅いところに限定する こと。

④.ice.pick 型のニキビ痕,水痘後瘢痕のように,

硬化し,辺縁部がシャープな瘢痕では,伸展 することが難しく,修復は困難であること。

本注入剤の使用にあたっては,これらの使用 上の注意に十分な配慮を図ることが必要であ る。

4.他の注入剤・治療法との併用に関する注意点 本注入剤の特性から他の注入剤との併用に関 する注意は,前述したようにコラゲナーゼ活性 調節やコラーゲン代謝に影響を及ぼす物質の混 入に配慮することが必要である。他の治療法と の併用は,注射部位の炎症等が治まるまで数日

~ 週間程度あけることが感染防御や炎症症状 の発現を防ぐのに望まれる。また,コラーゲン は 50℃以上でゼラチン化を起こすため皮内温 度の上昇を伴う超音波治療器等の治療機器の使 用は避けるか出力を下げて使用することが必要 である。

製品名 CosmoDerm CosmoDerm CosmoPlast

麻酔 不要(リドカイン入り)

過矯正 要 要 不要

投与部位 真皮表層部 真皮表層部 真皮深層部

注入後のマッサージ 不要 不要 要

施術後の注意

(4 時間以内)

・施術後数時間化粧をしない ・激しい運動をしない

・直射日光や飲酒を避ける

表4 各種サプリメントのコラゲナーゼに対する作用 表3 使用上の注意一覧

コラゲナーゼに対する作用 サプリメント等

コラゲナーゼ活性・産生促進作用

(コラーゲン産生抑制作用を含む)

プラセンタエキス,ブタ膵臓酵素エキス,圧迫療法 コラゲナーゼ活性・産生抑制作用

(コラーゲン産生促進作用を含む)

CoQ0,月桃葉エキス,スターフルーツ,ソウハクエキス,パフィア,

ピクノジェノール,ブドウ種子エキス,ライチ種子エキス,アスコルビン酸

編集者注:本稿では日本美容医療テクノロジー学会第 回学術集会で行われたシンポジウム「注入剤 の選び方」でのご発表内容をまとめていただきました。

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