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補遺

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危険の定義

Laley, E.P.: Corporateuncertainty and risk management, Risk Management Society Pub- lishing, 1982 から作図

→ 蓮花から引用

Risk(リスク):損害が発生する可能性

Hazard(ハザード):損害発生の可能性を高める条件 Peril(ペリル):損害を現実に生じさせる作用 danger, risk, hazard, peril, jeopardy

1 2

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4

安全⇄円滑

対応 シミュレーション

別解釈

操作 実行

交通障害 道路交通システムの基本構造

道路交通システムの基本構造 情報提供の目的 と

A. 交通の安全と円滑は相互関係にある.

B. 交通障害は,A の相互関係を阻害するため,安全・円滑と対立関係にある.

C. 各ドライバーの対応(または態度)は,A と B の対立項とそれぞれに相互関係にある.

例えば,安全で円滑な状態ににおける対応の誤りは交通障害を招き,交通障害に対す る適切な対応は,安全や円滑の回復に寄与する.ここで,自動車の加減速やハンドリ ングなどの運転操作は,対応に内包されるものと定義する.対応には,操作に加え,

安全状態の確認,ハザード知覚(警戒による交通障害の検索と発見),対応策のシミュ レーション,リスク知覚など, 操作に至るまでの認知→予測→判断の過程が含まれる ためである.

以上で示した交通の安全と円滑に関する基本構造において,交通情報は,大きく2つの 目的で提供される.

・平常時の「A の維持に向けた A→C→B の防止」

・交通障害が発生してしまった時の「A→B における B→C→A の促進」

   (B と C のループは,自己強化によってリスクを拡大させ A への回帰を遅延させるこ とから「B における C→B の防止」とも言える)

さらに,以上の分類から,高速道路における主要な情報提供媒体の基本特性を以下のよ うに導くことができる.

1. 道路標識や立て看板:A→C→B の防止 

2. 可変式道路情報板:B→C→A の促進と新たな C→B の防止

 前方が A→B にあることをリアルタイムに事前告知し,交通障害への注意喚起により,

ハザードの発見と適切な対応(判断と操作)を促す 3. 個人端末 =1 と 2 両方の伝達が可能

A

C

B

交通事象

交通事象 ( 交通障害 ) の

因果ループ構造

ハザード知覚

予測と予測に用いる知識

Level 3 

リスク効用

対応能力 自己技能の評価

常態行動 間接的

対応方法 経路変更 対応

Level 2  Level 1 

直接的 ハザードの発見 / ビジランス ハザードの検索

交通事象の発生

平常走行

リスク知覚

情報提供

安全・円滑 交通事象 対応

短期間の極めて 反応

フィードバックされる 知識の材料 リスクの内容

行動決定 操作 結果

自己技能

検索またはビジランスの維 持に値するかの評価 リスクと対応方法の予測 経路変更(降りる or 迂回)

受容者がリスクとして知覚 できるように情報を受け渡

さなければならない ハザードとの遭遇状況

ハザードの文脈(事象の構造)

関連する他のハザード ( 他の事象 )

・事前に情報を与えてあらかじめリスクを見積らせる ・検索機能とビジランスの強化

・リスク知覚の強化(見積もりの強化) ・行動決定の強化 想定される情報提供の主な機能

図 AP2-3 予測と情報提供の関係を考慮した運転行動モデル

中村のモデルからの変更点

・外界情報と対応を平常時と非常時(交通事象発生時)に区分

・ハザード知覚を間接的ハザード知覚と直接的ハザード知覚に区分

・運転行動の各過程におけるフィードバックは知識 ( 経験 ) を介すものと定義

・ドライバによる交通事象などに関する知識もここに内包されるものと定義

・知識の概念を拡張し,予測(シミュレーション)に用いる知識を細分化

・コスト評価,ベネフィット評価,その他ドライバの内的要因をリスク効用に集約

補遺 2 参考文献

AP2-1 増田貴之,芳賀繁,運転行動モデルと事故防止, 日本信頼性技術協会誌, Vol.31, No.3, pp.223-227 2009

AP2-2 小林寶,交通の安全を考える 道路交通と心理学 2,日新火災 safety information, vol.97,

pp.7-8,2015

AP2-3 JAF 日本自動車連盟,危険予知・事故回避トレーニング,http://www.jaf.or.jp/eco-safety/

safety/kyt/important.htm,2018 年3月閲覧

AP2-4 J. J. Gibson,古崎 敬 訳 , 生態学的視覚論―ヒトの知覚世界を探る,サイエンス社,1986 AP2-5 古田 貴久 , 駒崎 久明,メンタルモデルの自発的形成過程と対象との同型性,認知科学, 日本認

知科学会,vol.2, no.1, pp. 86-95, 1995

AP2-6 E. P. Lalley,Corporate uncertainty and risk management,Risk Management Society Publishing,1982

AP2-7 蓮花 一巳,運転時のリスクテイキング行動の心理的過程とリスク回避行動へのアプローチ,国際

補遺 3 情報板の概要

表 AP3-1 情報板の主な種類と設置箇所

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