5 システムの導入
5.4 System2 の導入
5.4.2 データ公開用ソフトウェアの設計、製作
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図 5.4-3 ソフトウェア構成
178 (1)対象ユーザー
System2を利用するユーザーは、A、B、Cの3グループに分類し、各々のグループが
利用出来るデータやサービス(機能)は異なるものとする。
なお、各々のグループが利用出来るデータやサービスは、日イ協議の上決定する。
(2)ユーザーに提供するサービス(機能)
ユーザーに提供するサービスは、下記の通りとした。
①データ表示サービス
System2 データベースに収納されている探査データや石炭関連データを閲覧するサ
ービス。
②データ検索(クエリー)サービス
ユーザーが独自に条件を設定し、条件に合致するデータをデータベースより検索する サービス。
③テーマ解析サービス
データベースに収納されている探査データや石炭関連データに対し、ユーザーが独自 に新たな条件を設定して再解析を行うサービス。
④意志決定支援サービス
データベースに収納されているデータを用いて、ユーザーが独自にマスキング、内挿、
多重バッファリングを行うと共に各評価項目毎に重み付けを行い、データベースが作 成されていない地域も含んだ総合評価を行うサービス。
(3)データ公開用ソフトの機能
上記ユーザー条件、提供サービス条件を満足させるため作成するプログラム機能は、下 記の通りとした。
①ユーザー認証機能
ID、パスワードを検証してユーザーを認識し、システムへのログイン許可を行う機能。
②基本地図機能
地図表示、拡大、縮小、スクロールを行う機能。
③データ表示機能
石炭探査データや石炭関連データを地図上に表示すると共に、ダイヤログで属性情報 を表示する機能。
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④成果品表示機能
データベースに収納されたプロジェクト成果品を表示する機能。
⑤検索(クエリー)機能
・属性データ検索項目 炭量密度
炭厚
炭質(水分、灰分、発熱量、全硫黄)
・空間データ検索項目 港
鉄道 道路
⑥テーマ解析機能
・解析範囲作図機能
テーマ解析を行う範囲をポリゴンで作図する機能。
・区域分類ラスター作成機能
ポリゴンを作成し、各々のグリッドがポリゴン内に存在するかポリゴン外に存 在するかを識別するための2値ラスターを作成する機能。
・グリッド分類ラスター作成機能
各グリッドの剥土比、炭厚、炭質(水分、灰分、発熱量、全硫黄)、炭層傾斜が 設定値以上か以下かを識別するための2値ラスターを作成する機能。
・レイヤー作成、編集、削除機能
ユーザーがテーマ解析用に任意にポイント、ポリライン、ポリゴンで作成した データをテーマ別レイヤー(フィーチャークラス)として定義して管理すると 共に、そのレイヤーの編集、削除も行う機能。
・バッファラスター作成機能
地図上のフィーチャー(解析対象ポイント、ポリライン、ポリゴン)に対して、
バッファを作成し、各グリッドがそのバッファの内側に存在するか、外側に存 在するかを識別するための2値ラスターを作成する機能。
・ラスター重合機能
上記で作成した複数のラスターを重ね合わせ、各グリッドがどちらに属するか 識別するための2値ラスターを作成する機能。
⑦炭量計算機能
テーマ解析で作成されたラスターデータと地質モデルデータから炭量計算を行う機
180 能で、下記機能を有する。
・炭量計算パラメータ設定機能
炭量計算基準ファクターや計算深度間隔をユーザーが独自に設定できる機能。
・炭量計算図、炭量計算表を出力する機能
⑧意志決定支援機能
・評価範囲作図機能
ユーザーが独自で評価する範囲をポリゴンで作成する機能。
・内挿ラスター機能
データベース内のデータを用いて内挿法によりラスターデータを作成する機能。
・多重バッファリングラスター作成機能
地図上のフィーチャー(解析テーマ対象物)を選択し、そのフィーチャーに対 しマルチリングバッファを作成し、n値ラスターを作成する機能。
・再分類ラスター作成機能
作成済みのラスターを再分類し、新しいラスターを作成する機能。
・正規化ラスター作成機能
作成済みのラスターをその値が0~1の範囲になるように計算し、新しいラスタ ーを作成する機能。
・総合評価機能
作成済みの複数の正規化ラスターに重みを付けて加重平均を取り、新しいラス ターを作成する機能。
(4)セキュリティー管理
セキュリティー管理は下記の方法で行う。
①System1とSystem2のオフライン化
System2は常時インターネットと接続しているため、完全無欠なセキュリティー対策
は不可能である。従って、System1 のデータ及びソフトウェアを保護するため、
System1とSystem2はオフラインとする。
②ファイアーウォールの導入
System2への不正アクセスを防止するため、ファイアーウォールを設置する。
③ID、パスワードの使用
System2へのログインをID、パスワードで管理する。
④アンチウイルスソフトの導入
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サーバーには、アンチウイルスソフトウェアを導入する。
5.4.2.3 設置個所の環境調査
ソフトウェアの本格的製作開始に当っては、それに先立ちシステム設置個所のインター ネット接続環境を調査しておく必要がある。従って、平成20年2月の統合ソフトエンハン スソフト現地動作試験時に、インターネット接続環境調査を合わせて実施した。
現在バンドン市CGR事務所のサーバーは直接インターネットに接続しておらず、ジャカ
ルタのPusdatin (Center for Data and Information) 経由でインターネットに接続してい
る。CGR 事務所-Pusdatin 間は専用光ケーブル(512Kbps) のVirtual Private Network
(VPN) で結ばれており、Pusdatin-インターネット間は専用線 (2Gbps)で接続している。
従って、現在のCGR事務所-Pusdatin間の専用光ケーブルを経由してSystem2に収納し たデータを公開する場合、公開データ量に比べて専用ケーブルの容量が小さいため、スム ーズなデータ公開に支障が生じる可能性が高い。
本プロジェクトでは、予算や作業上の制約等より、プロジェクト期間中のシステム 2 は バンドン市CGR事務所に設置してシステム動作試験等を行うこととした。しかし、その後 はCGR事務所とインターネットを直接接続するとか、CGR事務所-Pusdatin間の専用線 を増強するとか、あるいは、System2をPusdatinに移設する等の対策を講じ、データのス ムーズな公開に備える必要がある。
図 5.4-4 インターネット回線状況
5.4.2.4 ソフトウェアの詳細設計、製作
平成20年度に実施したソフトウェアの詳細設計・製作は、下記の通りである。
①System2関連データベース
②Memberユーザーアプリケーション
③Publicユーザーアプリケーション
512 Kbps 2 Gbps
512 Kbps ? 512 Kbps ?
Internet
CGR @ Bandung Pusdatin @ Jakarta
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④System2 Manager
(1)System 2関連データベースの設計・作成
System2 のデータベースは下記に示す6 種類のデータベースより構成される。Member
用およびPublic用それぞれに独立したデータベースを作成するため、Memberユーザーは
Member用の、PublicユーザーはPublic用のデータベースにしかアクセスできないように
した。なお、PublicデータベースはOpenデータベースを基準として、Publicに公開可能 なデータのみをコピーしたデータベースである。
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図 5.4-5 System2データベース概念図
①OpenDB
System1のProjectDBおよびGeneralDBから、公開用にレベリングを行ったデータ
セットを格納するためのデータベース。
②BackgroundDB
各アプリケーションのMAP表示において、背景用データとして使用されるデータセ ットを格納するためのデータベース。System1のBackgroundDBから公開用にセッ
184 トアップを行ったデータを格納する。
③User Workspaces
ユーザーが行う解析や評価過程で生成された、中間データや成果データをユーザー毎 に格納するためのデータベース。
④OpenPublicDB
OpenDB のデータセットを Public 用にレベリングし、複製したデータを格納するた
めのデータベース。
⑤BackgroundPublicDB
BackgroundDBのデータセットをPublic用にレベリングし、複製したデータを格納
するためのデータベース。
(2)Memberユーザーアプリケーションの設計・作成
Memberアプリケーションは下記に示す4つの機能を提供する。
・情報参照機能
・情報検索機能(空間検索・属性検索)
・テーマ解析・炭量計算機能
・意志決定支援機能
このうち、Member Fullはすべての機能を、Member Lightユーザーは情報参照機能と 情報検索機能を使用することができる。
(1)情報参照機能
地図上に表示されたデータから情報参照したいフィーチャーを選択すると、情報表示ダ イヤログが表示され、情報が確認できる。参照できるデータは下記の通り。
・土地利用データ
・プロジェクトデータ
・州情報
・県情報
・鉄道
・河川
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図 5.4-6 情報参照画面
(2)情報検索機能
検索は属性検索および空間検索が可能である。属性検索にはユーザーが任意に検索対象 や検索条件を設定できる任意属性検索機能と、あらかじめ決められた石炭資源関連データ を検索対象項目とする特定属性検索がある。以下に各検索機能について示す。
①任意属性検索
属性検索はユーザーが任意に検索対象や検索条件を設定して、検索を行う。
②石炭関連属性検索
石炭関連属性検索は、Projectデータを検索対象として、Project情報に格納された資 源量や発熱量などの石炭資源関連データを検索項目に検索を行う。検索項目および検 索条件を以下に示す。
・Province:検索対象となる州
・Resources (kt/m2):石炭資源量密度
・Thickness(m):炭層厚
・Calorie (kcal/m2):発熱量
・Sulfur (%):硫黄分
・Ash (%):灰分
・Moisture (%):水分