– 2つ目以降の追加パーティションにも前述の手順を繰り返します。
たとえば、RACデータベース名がdbであり、2つのノードで稼働する2つの インスタンスで構成され、第3のノードに第3のインスタンスを追加しようと している場合、REDOログのリンク名はdb_redo3_1、db_redo3_2などと なります。
– 新規ノードのインスタンスに対して自動UNDO管理を有効にするには、前述 の項で作成したUNDO表領域の論理パーティションに対するリンク名を入力 します。たとえば、RACデータベース名がdbであり、2つのノードで稼働す る2つのインスタンスがあり、第3のノードに第3のインスタンスを追加しよ うとしている場合、UNDO表領域のリンク名はdb_undotbs3となります。
– 「Options」メニューから「Commit」を選択します。これによって、現行の
ノードに新しいリンクが作成されます。
– 「Options」メニューから「Sync Nodes」を選択します。これは、新規ノードも
含めて、クラスタのすべてのノードに対して新しいリンクを認識させます。
– Object Link Managerを終了するには、「Options」メニューから「Exit」を選
択します。
この項の手順を完了すると、新規ノードがOracleソフトウェアにアクセスできるように、
クラスタ記憶域が構成されます。また、既存ノードは、新規ノードおよびインスタンスにア クセスできます。RACデータベース・レイヤーで新規ノードを構成するには、手順4で説 明するようにOUIを使用します。
手順 手順 手順
手順 4: Oracle RAC データベース・レイヤーでのノードの追加 データベース・レイヤーでのノードの追加 データベース・レイヤーでのノードの追加 データベース・レイヤーでのノードの追加
Oracle RACデータベース・レイヤーでノードを追加するには、addnodeモードでOUIを
実行し、新規ノードを構成します。複数のOracleホームがある場合は、新規ノードに含め
る各Oracleホームについて次の手順を実行します。
1. UNIXベースのシステムでは、$ORACLE_HOME/oui/binディレクトリから既存のノー ドでaddNode.shスクリプトを実行します。Windowsベースのシステムでは、
%ORACLE_HOME%¥oui¥binからaddNode.batスクリプトを実行します。これによ り、addnodeモードでOUIが起動され、OUIの「Welcome」ページが表示されます。
「Welcome」ページで「Next」をクリックすると、「Specify Cluster Nodes for Node
Addition」ページが表示されます。
2. 「Specify Cluster Nodes for Node Addition」ページには、OUIを起動したOracleホー ムと関連付けられた既存ノードを示す表があります。このページの下部には、追加でき るノードを示すノードの選択表が表示されます。追加するノードを選択し、「Next」を クリックします。
手順4: Oracle RACデータベース・レイヤーでのノードの追加
ノードおよびインスタンスの追加および削除 5-11 3. OUIは接続性を確認し、既存ノードと追加するノードの両方で可用性の検査を実行しま
す。次の検査が実行されます。
■ ノードが起動しているか
■ ネットワークからノードにアクセスできるか
■ ユーザーが新規ノードでOracleホームを作成するための書込み権限を持っているか
■ 既存ノードと新規ノードにおいて、ユーザーが、UNIXではoraInventoryディレ クトリで、WindowsではInventoryディレクトリで、OUIインベントリに対す る書込み権限を持っているか
4. 新規ノードでインベントリの設定が行われていない場合、UNIXベースのシステムで は、新規ノードでoraInstRoot.shスクリプトを実行することを要求するダイアログ・
ボックスが表示されます。Windowsベースのシステムでは、インベントリの位置に関 するレジストリ・エントリが自動的に更新されます。他のいずれかの検査に失敗した場 合は、問題を解決するか、エラーのあるノードの選択を解除して先に進みます。既存 ノードの選択を解除することはできません。まず、既存ノードでの問題を解決してか ら、ノード追加を続行する必要があります。すべての検査が成功すると、OUIの
「Node Addition Summary」ページが表示されます。
5. 「Node Addition Summary」ページには、新規ノードに対して拡張しようとしている
Oracleホームにインストール済の製品を示す次の情報が表示されます。
■ ノード追加プロセスのソース(この場合はOracleホーム)
■ 既存ノードおよび新規ノード
■ 選択した新規ノード
■ 新規ノード上の必須領域および使用可能領域
■ 既存Oracleホームにすでにインストールされているすべての製品のリスト
「Finish」をクリックすると、OUIの「Cluster Node Addition Progress」ページが表示 されます。
6. 「Cluster Node Addition Progress」ページには、クラスタ・ノード追加プロセスのス
テータスが表示されます。このページの表には、ノード追加プロセスのフェーズおよび フェーズのステータスを示す2つの欄があります。その内容は次のようにプラット フォーム固有です。
UNIXベースのシステムでは、次の4つのOUIフェーズが「Cluster Node Addition
Progress」ページに表示されます。
■ ルート・スクリプトのインスタンス化: ローカル・ノードからコピーすることによ
り、Oracleホームでroot.shスクリプトをインスタンス化します。
手順4: Oracle RACデータベース・レイヤーでのノードの追加
■ Oracleホームを新規ノードにコピー: Oracleホームがクラスタ・ファイル・システ
ムにある場合を除き、Oracleホーム全体をローカル・ノードから新規ノードにコ ピーします。
■ root.shの実行: 新規ノードでroot.shの実行を求めるプロンプトが表示されま す。
■ クラスタ・インベントリの保存: Oracleホームおよびそのインベントリと関連付け られたノード・リストを更新します。
Windowsベースのシステムでは、次の3つのOUIフェーズが「Cluster Node Addition
Progress」ページに表示されます。
■ Oracleホームを新規ノードにコピー: Oracleホームがクラスタ・ファイル・システ
ムにある場合を除き、Oracleホーム全体を新規ノードにコピーします。
■ Oracleホームの設定: 新規ノードのレジストリ・エントリを更新し、サービスを作
成し、フォルダ・エントリを作成します。
■ クラスタ・インベントリの保存: Oracleホームおよびそのインベントリと関連付け られたノード・リストを更新します。
すべてのプラットフォームで、「Cluster Node Addition Progress」ページの「Status」 欄には、フェーズ完了後は「Succeeded」、フェーズの進行中は「InProgress」、 フェーズの実行が保留中は「Suspended」と表示されます。OUIの「End of Node
Addition」ページが表示された後で、「Exit」をクリックしてOUIセッションを終了し
ます。
7. UNIXベースのシステムの場合のみ、root.shスクリプトを実行します。
8. Oracleホームのbinサブディレクトリから、-nodelistオプションを次の構文で使用
してVIPCAユーティリティを実行します。これは、Node1からNodeNまで、現在
RACデータベースの一部となっているノードの完全なセットを指定します。
vipca -nodelist Node1,Node2,Node3,...NodeN
注意 注意注意
注意: VIPCAユーティリティは、UNIXベースのシステムではroot
ユーザーで、Windowsベースのシステムでは管理者権限を持つユーザー で実行する必要があります。