第 6 章 プロジェクトの振り返り
6.2 スケジュールの計画と実績
本プロジェクトの実施期間は,
2013
年5
月より2014
年1
月までであった.プロジェクトの 計画および実績を図6.1
に示す.以下で,各フェーズの概要を述べる.
例題設定フェーズ
世の中における問題をブレインストーミングを通じて洗い出し,これらを例題として本プ ロジェクトのテーマを適用できるか検討した3.このフェーズにおける成果物は,ブレインス トーミングにおいて作成した
4
象限マトリクスである.要件定義フェーズ
例題設定フェーズにおいて決定した例題について,解決すべき問題点の整理とそれを満た すためのシステム要件の定義を行った.要件の整理がまとまった時点で,
6.1
節で述べたプロ ジェクトの方針に基づき,開発スコープを2
つに分割した.分割後のスコープを図6.2
,図6.3
に示す.2詳細な開発担当については3.4節を参照されたい.
3詳しくは第2章を参照されたい.
図
6.1:
本プロジェクトのスケジュール計画と実績スコープ
1
(S
1)では,走行情報の収集や,路面異常箇所検出のための解析アルゴリズム の実装などといったシステムが稼働できる最低限の機能を開発することとした.スコープ2
(
S
2)では,ユーザがシステムをサービスとして利用するために必要な機能を開発することと した.具体的には,路面異常箇所を地図に重ね合わせて表示する機能や,その地図を閲覧す るための機能である.その他に,路面異常の検出精度を向上させるための解析手法の改善を 行うこととした.このフェーズにおける成果物は,システムの開発構想についてまとめたシステム構想書,お よび開発システムの要件についてまとめた要件定義書である.
実装フェーズ(スコープ
1
)要件定義フェーズで抽出したシステム要件のうち,
S
1の設計および実装を行った.ここで,サーバサイド,クライアントサイドでそれぞれ開発の担当を決めてそれぞれで開発を進めた.
実装フェーズ(スコープ
2
)要件定義フェーズで抽出したシステム要件のうち,
S
2の設計および実装を行った.またこ の間に,研究会4の準備とS
1の開発において発見された課題についての予備検討を始めた.4情報処理学会 第199回計算機アーキテクチャ・第142回ハイパフォーマンスコンピューティング合同研究 発表会にて発表.
図
6.2:
スコープ1
の開発範囲図
6.3:
スコープ2
の開発範囲このフェーズにおいて,メンバ
1
名が個人の都合によりチームから外れたため,そのメン バが担当していたタスクを残りの3
名で担当することとなった.システム評価フェーズ
開発したシステムの評価を行った.具体的には,要件定義フェーズ,実装フェーズで発見さ れた課題について議論するための負荷実験や,解析アルゴリズムの評価実験などである.実 験はサーバサイド・クライアントサイドに分けて行った.
ドキュメント内
を用いた大規模データ収集システムの 構築に関する研究開発
(ページ 49-52)