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ジョブネットの世代番号

ドキュメント内 JP1/Automatic Job Management System 3 導入ガイド (ページ 156-159)

4.2  ジョブネットの世代管理

4.2.2  ジョブネットの世代番号

世代番号は,次回の実行予定世代を世代 0 として,過去にさかのぼるに従って世代 1,世代 2,世代 3 の ように数字が加算され,未来に向かうに従って世代-1,世代-2,世代-3 のように減算されていきます。世 代番号の割り振られ方の例を,次の図に示します。

図 4‒10 世代番号の割り振られ方の例

現在日時を 8/10 の 10:00 とした場合,次回実行予定である 8/10 の 12:00 の世代が世代 0 となります。

世代番号はジョブネットの実行状況に応じて変化します。例えば,8/10 の世代が実行開始すると,世代番 号は世代 0 から世代 1 になり,8/9 以前の世代番号も 1 ずつ増えます。また,8/11 の世代番号は世代-1 から世代 0 になり,8/12 以降の世代番号も 1 ずつ増えます。また,ジョブネットの属性の定義で[前回 異常時だけ保留]または[前回異常警告時だけ保留]という保留属性が設定されている場合でも,世代番 号の考え方は同じです。例えば,ジョブネットに[前回異常時だけ保留]と設定されていて,上記の例の 8/9 の世代が異常終了した場合,8/10 の世代番号は世代 0 となり,一度保留状態になってから実行され ます。

一方,各世代の実行 ID は,実行世代の生成時(スケジュール確定時)に割り振られたあとは,固定のま ま変化することはありません。つまり,8/10 の世代が実行されることによって 8/10 の世代番号が世代 0 から世代 1 に変化しても,実行 ID(@A103)は固定のまま変化しません。ただし,計画を一時変更した り,実行予定を追加したりするなど,世代の実行順序が変更されるような操作をした場合は,変更された 時点で世代番号が振り直されます。実行予定を追加した場合の世代番号の変更例を,次の図に示します。

4. 業務の実行

図 4‒11 実行予定を追加した場合の世代番号の変更例

8/9 の 10:00 を現在日時としています。この場合に 8/10 に世代を追加すると,8/9 の世代番号が世代 0 であるため,追加した 8/10 の世代番号は世代-1 になります。したがって,追加前には世代-1 だった 8/11 の世代番号は世代-2,8/13 の世代番号は世代-3 になります。ただし,実行 ID は固定のままであるため,

変更はありません。また,実行 ID は実行予定の生成順(スケジュールの確定順)に割り振られるため,

追加した 8/10 の実行 ID には,新たな実行 ID(例の場合は@A104)が割り振られます。

なお,計画一時変更や実行予定の追加などで複数の世代の開始予定時刻が重複した場合は,あとから変更 したことによって同じ開始予定時刻となった世代が後続の世代になります。プランニンググループ配下の ルートジョブネットも同様です。

同一の開始予定時刻に計画一時変更した場合の世代番号について,次の図に示します。

4. 業務の実行

図 4‒12 同一の開始予定時刻に計画一時変更した場合の世代番号

この例では,8/11 の 12:00 という実行予定を 8/10 に移動したために同じ開始予定時刻の世代が重複し たため,あとから変更した世代(8/11 の予定を変更した分)が後続の世代になります。実際に実行される のは 1 回だけです。

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