第 1 章 あたたかい心の通う
第 5 節 コミュニティ意識の醸成
携あるいは団体同士の交流により、ネットワーク化を促進し、事業推進を図 っています。引き続き「地域福祉計画」に沿って、計画的に地域福祉活動の 推進を図っていく必要があります。
【施策の方向】
地域福祉計画に基づき、地域で活動する各種機関・団体等が行う活動に対 して様々な視点から支援を行い、活動の活性化を図るとともに、各種機関・
団体同士のネットワークづくりの促進と連携体制の強化を図ります。
■熊谷市社会福祉協議会の活動支援
地域福祉の中核的役割を担っている熊谷市社会福祉協議会は、各種在宅福 祉サービスを提供するとともに、ボランティアセンターを設置し、ボランテ ィア活動の推進を行っており、今後も引き続き必要な活動支援や助成を行い、
自主的な活動の充実を図るとともに、連携を緊密にしていきます。
■民生委員・児童委員活動支援
地域の高齢者への見守り活動の中で、相談や助言、各種福祉サービスに関 する情報提供や、市が実施する事業等への協力も行っている民生委員・児童 委員に対し、その活動に必要な情報について研修会・説明会等をとおして提 供していきます。
■地域福祉活動ネットワークの構築
自治会、長寿クラブ、婦人会など地域の各種団体が行う、地域の高齢者が 安心して暮らしていくことができるための自主的な活動に対して、以下の支 援を行い、その活性化を図ります。
（1）地域福祉基金の活用
（2）民生委員・児童委員協議会との連携
（3）地域住民への認知症やその予防に関する知識の普及・啓発等
■地域福祉計画の推進
熊谷市地域福祉計画及び熊谷市地域福祉活動計画について、その着実な推 進を図ります。
また、その内容について市民や関係機関・団体に対して周知し、地域全体 で高齢者を支えるために主体的に行動する気運の醸成と活動の活性化を促 します。
熊谷市地域福祉計画・地域福祉活動計画の骨子
■ 基本理念
人から人へ 心つながる共生都市 くまがや
～一人ひとりが いきいきと 安心して暮らせる福祉のまち～
■ 計画の目標
1 市民参加による地域福祉の推進
2 地域ネットワークによる支え合いの構築 3 福祉サービスの適切な利用の推進 4 安全で安心できる生活環境の実現
3 世代間交流機会の拡大
【現況と課題】
高齢者と子供との交流機会として、小・中学校では、地域の高齢者を招待 した季節の行事や昔遊び等の交流事業を実施し、高齢者と子供たちとの共通 体験の機会を設けています。
今後は、より幅の広い世代間交流機会を創出していく必要があります。
【施策の方向】
地域福祉の基本は、人と人とのつながりです。幼児や小・中学生等と地域 の高齢者との交流機会の拡大を図り、相手を思いやる心の醸成を図ります。
また、今日まで築いてきた地域とのつながりを大切にし、自治会や長寿ク ラブ、各種サークル等と連携を図りながら、様々な行事や地域の伝統文化の 承継等を通じた世代間交流機会を創出していきます。
■世代間交流グラウンド・ゴルフ大会（35 ページ）〔再掲〕
長寿クラブ会員と、世代を超えたグラウンド・ゴルフ愛好者との交流を深 め、仲間づくりを図ることで、健康で生きがいのある生活を目指します。
単位 平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 平成 32 年度
4 地域におけるつながりの強化
【現況と課題】
アンケート調査結果からは、近隣関係の希薄化がうかがえるとともに、地 域活動へ参加する割合は減少してきています。自治会等の地域活動団体では、
その活動を牽引するリーダー層の高齢化や固定化が進んでいます。これらの 層を中心に、より幅の広い年齢層の参加による地域活動を通じて、コミュニ ティ意識の醸成とつながりの強化を図っていくことが必要です。
【施策の方向】
最 も身 近 なコ ミュ ニ ティ組 織で あ る自 治会 や 校区 連絡 会 を中心 と した 団 体の活動を支援し、子供の見守り、防犯活動や自主防災組織等の活動を通じ たコミュニティ意識の醸成と近隣同士のつながりの強化を図ります。
■自治会や校区連絡会等の活動支援
引き続き、自治会や校区連絡会等の活動を支援していくとともに、様々な 世代の人の加入と活動への参加を通じて、地域活動の活性化を図ります。
■コミュニティ活動の拠点としての地域資源施設の活用
老 人福 祉 セン ター や 老人憩 の家 を はじ めと し た地 域の 既 存施設 を 適正 に 管理していくとともに、コミュニティ活動の拠点として有効活用できるよう、
検討していきます。
■敬老会主催団体への支援等
地域の高齢者の方を敬うため、自治会、公民館、地区社会福祉協議会、施 設等の敬老会を主催する団体に対し、敬老会開催費用の一部を助成していま す。