トロロ7■オイ 第4区
107,.6】108.9 糊
麻 100
①日 l 2日 1 3日 l 4日 l 5日 【 6日 l 7日 1052lO6け2 ∃1062
オ ク ラ 100
トロロ7■オイ 100 第S区
;3…こ;j壬3≡二…
E 糊
麻100
備考:実験開始の鋸1日を100とし,以後はそれに対する比数で示す
(⊃印は漉水したことを示す
−・32・−・
第3フ蓑 最先端菓々柄長の伸長割合
備考:第36表と同じ
ラと糊麻とでは,草丈の伸長ほ殆んど同一・であるが,最先端菓々柄長の伸長ほ糊麻の方がオクラよりも精々優っ
ている。第5区でもトロPアオイはオクラ,糊麻より伸長ほ大であるが,オ・クラと糊麻とでは,後者の方が前者 よりも精々良好である。なお,作物別に.港水後1−6日日の草丈,最先端薬々柄長を,その平均伸長程度でもっ
て示すと夫々第38 表および第39表の 如ぐである。すな わち,3作物とも に,潅水後3日日 迄は草丈,最先端 菓々柄長ともに伸 長を続けるが,同
4日目にはオク ラ,糊麻および3 作物の最先端実々 柄長が,また同5
日目にはトロロア オイの草丈が夫々 伸長を停示した。
なお,第38および 第39表において,
弟38表 潅水彼の各日の草丈の伸長割合の平均比数
「㌻「二 作 物 名
備 考:(1)は弟1,2,3,4,5区の平均比数
(3)は第3,4,5区の平均比数
(5),(6)ほ弟5区の比数
但)は第2,3,4,5区の平均比数 匪)は第4,5区の平均比数
舞39表 准水後の各日の最先端実々柄長の伸長割合の平均比数
作 物 名【1日日(1)f 2日冒(2)臣 3日目(3)l4日目性)l5日日(5)l6日目(6)
備 考:第38表と同じ
−33−
トロロアオイ,オクラおよび糊麻の草丈ならびに,糊麻の最先端実々柄艮がともに潅水後5日目に伸長している ように見えるが,これは,この5日日の数値が数試験区の平均値ではなく,第5区の値そのままであるためであ って,事実,第36および37表の第5区をみると,濯水後5日日にはナロロアオイ,オ・クラ,糊麻の草丈,ならび に糊麻の最先端実々柄長は伸長していない。
(2)土壌の含水量
3作物の各試験区における各日の土壌含水晶ほ第40表に示す如ぐである。同表によると1試験区の同じ1日の 土壌含水是ほ作物によって,多少差異を偏するが,その順位は必ずしも同一・ではない。いま掛40表を,第41表に 示す如く,擢水後第1乃至第4日目および第7日目について,処理日および作物別に各区盈取越めると,土壌含 水屋ほ13.4% ,9,9%,6い6%,5.6%および30%と日を経るにつれて順次少なくなっていき,また作物別には,
トロロ17オ・イが土壌含水嵐が最も多く,ついでオクラ,糊麻となっている。
第40表 土 壌 含 水 盈(%)
G)l 2 l 3
備 考:○印ほ准水したことを示す
弟41表 推水後の各日の土壌含水盈の作物別平均比数
有有音】1日j2日(1)j3日可4日(3)】5日可6
日17 日オ ク ラ トロロアオイ 糊 麻
平 均 13141 9.9【 6.0】 56 ・−】 3。.0
(2)は第2,3,4,5区の平均比数
極)は第4,5区の平均比数 (5)は第5区の比数 備 考:(1)は第1,2,3,4,5区の平均比数
(3)は第3,4,5区の平均比数
ーー34−・
(3)葉数および落雷数
実験期間中の葉数の増減および落層数を示したのが第42表である。乗数については,第1区では,平均1個体 当りオクラは1枚,十ロロアオ・イほ1.7枚,糊麻は0…7
枚増加し,弟2区では,トロPアオイほOJ3枚増加し ているが,オクラ,糊麻ほ1枚宛減少している。第3 区以後は3作物ともに,実数の減少が著しくなってい る。
落菅については,3作物ともに,第1,2および3 区では,認められなかったが,第4区では,オ・クラが 平均1個体当り1個,糊麻が1.3個,第5区では,オ
クラが1.7個,トロロアオ・イが0.7個,糊麻が2個宛落 雷をみた。
作物が倍数体になった場合,耐畢性が如何に変化す るかに関して,従来,同質倍数体についてほ多くの研 究があり,作物によって,原種より強くなるもの,
反対に弱くなるもののあることが知られている。前者 の例としてほβγαgγ〃ff.gや0ダCゐf.s(HAGERUp(2022))
などが,後者の例としてはrβ 言邦吉彫研(HAGERUP(211)
などがある。しかし,複二倍体についてのこの種の研 究は殆んど見られない。
第42表 案数の増減ならびに落蕾数
始個の 閲1り 験の当数 慄睡魔魔
名
物
孟ロみォ・孟l喜:喜 オ■ ク ラ
ーロロアオイ
糊 麻
オ ク ラ トロロアオ■イ
糊 麻
オ ク ラ
ト ロロアオイ 糊 麻
オ ク ラ
トロロアオイ 糊 麻 備 考:+は増を,−ほ減を示す 生理的特性としての耐早性そのものの強弱ほ必ずし
も草丈,葉柄長の伸長,英数の増減および落蕾などと平行するとほ言い得ないが,これら形質の伸長ならびに消 長程度は,土壌の乾燥に耐えて生育を行い得る枚能を示す一つの指度とみることほ出来る。この見解に従って,
3作物の土壌乾燥に対する反応を概論的に比較すると,草丈,最先端実々柄長の伸長程度は明らかに・トロロアオ■
イが最も旺盛で,オクラと糊麻とでは,大差がない。これを土壌含水義と照し合せて.考えると,土壌含水盈が約 5〜14%の時にほ,トロロアオイの草丈,最先端菓々柄長の伸長が最も盛んであるが,オ・タラ,糊麻には明らか な差異はない。つぎに,3作物の草丈,最先端其々柄長の伸長停止と土壌含水鼠との関係をみると,:3作物とも に,土壌含水盛が約5〜6%になると,伸長を停止する。なお作物別の土壌含水_鼠は各試験区とも,大体トロロ アオイがオクラ,糊麻よりも多い。この事実ほトロロアオイがオクラ,糊麻よりも乗数が多く,かつ草丈,最先 端実々柄長の伸長割合が大きい割合に,土壌水分の使用品が少ないことを意味する。もっとも,生長の割合と土 壌水分の消費最との関係については,枯物体の大きさなとをも併せて考え.なければならないのであって,トロロ
アオイは.植物体は最も小さく,糊麻は最も大きく,オクラは中間である。
つぎに、菓の増減についてであるが,薬の脱落はある日の土壌含水盈が多くても,それより以前のある日に含水
毘が少ない時にはそれに影響されて起るものである。この観点より,3作物につき実の脱菓と土壌含水畳との関 係をみるとつぎの如くである。すなわち,トロロアオイは第3区は6日,第4,5区はともに5日に菓が脱落し ているが,これは弟3,4,5区ともに4日の土壌含水丑が夫々6 3%,6。.7%,6∩9%と低下したため,これに 影響されたものと考えられる。これらを平均すると6..6%となる。同様に・オクラに第2,3,4区は5日,第5 区ほ4日に葉が脱落しているが,これは第2,5区の3日,第3,4区の4日の土壌含水誌が夫々915%,10・6
%,5,9%,6.1%に低下したためであり,これらを平均すると80%となる。また糊麻は第2,3,4,5区の 4日に葉が脱糞しているが,これは第2,3,4,5区の3日の土壌含水量が夫々9・1%,816%,9・2%,8い5%
に低下したためであり,これらを平均すると8‖9%となる。したがって,トロロ17オイ,オクラ,糊麻ほ土壌含 水品が夫々6.6%,8.0%,8.9%になると,柔が脱落し始めるものと言い得よう。
落蕾についても,落葉の場合と同じく,その日の土壌含水品によって支配されるものではなく,それより以前 の土壌含水毘の低下に影響されて起るものであるから,この観点から落雷と土壌含水品との関係をみるとつぎの 如くである。すなわち,トロロアオイほ第51亘二の5日の土壌含水量が4い7%に低下したため,これに影響された
n35−・
と考えられる。同様にオクラほ第4,5区の4日の土壌含水鼠が夫々6l1%,5・9%に低7したためであり,これ
らを平均すると60%となる。糊麻も同じく第4,5区の4日の土壌含水鼠が夫々5・9%,5・6%に・低下したため
であり,これらを平均すると5.8%となる。したがって,トロロアオイ,オクラおよび糊麻は土壌含水最が夫々 4.7%,6,0%および5…8%になると,落暫し始めるものと言い得よう。以上全般を通じて結論すれは,†pロアオイほ土壌の乾燥に対して明らかに最も強く,オ・クラと糊麻には優
劣がなく,ともに†ロ=ロアオイより精々劣っでいる。
第3節 葉の同化,呼吸ならびに転移作用
5月16日に播種して,以後の栽培管理は慣行法に従い,3作物ともに順調に生育したものを供試した◇
菓の乾物垂の測定ほ菓片打嶺法によった。すなわち,3作物の各試験区で,使用個体の一局菓位の菓を1〜2
枚宛採り,所定時刻に1枚の菓より2ケ所幻扱き,合計1試験区1作物48枚とした0これを直ちに・100ノ・・■1100c の乾燥器中で1昼夜乾燥し,彼杵畳した。菓片打抜器は京都小沢製作所製の,直径1‖04cmのものである0測定 は6時より18時に至る問,3時間毎に行った。ただし,夜間の菓の乾物垂の変化をみるために,前日の18時より 実験を開始した。実験は7月15日,8月25日および9月17日の3期に分けて行った0同化,呼吸および転移盈の 算出ほつぎの方法によった。すなわち,各実験時の稟片打抜器によって得た菓片の乾物盈の増加盈ほ夫々実際の
同化量より呼吸最と転移是とを減じたものであり(標準区),また呼吸および転移盈の合計ほ植物体を暗掛ごて覆った暗黒区の菓の乾物垂の時間的減量と考えられる。したがって,同化盛は標準区と暗黒区の合計をもって示
すことが出来る。なおこの暗黒区ほ各実験日の前日の午後に設けた。なお,生理作用の程度を時間的に凋示するに・あたっては,実の乾物重の絶対値を避け,すべで比較値をもって
した。すなわち,日中の場合は6時における菓の乾物垂を100とした場合の18時に・おける変化の割合,夜間の場
合は前日の18時における葉の乾物垂を100とした場合の当日の6時にぶける変化の割合,−・昼夜の場合は前日の18時に.おける乾物婁を100とした場合の当日の18時に∴おける変化の割合をもってあらわした0
(1)実 験Ⅰ 7月15日 終日快晴
7月15日は栄養生長が最も盛んな時期である。ただし,オクラほ5日前,トロロアオイは3日前から開花し,
糊麻はいまだ開花していなかった。供試案は展開莫で,上から4〜5枚目のものである◇これを以下,上位菓と 称する。試験区ほ標準区と暗黒区の2区とした。それらの実験結果は第43表に示す如くである0
菓の乾物墓の各実験時の絶対値は両区ともにオクラが最大で, つぎは−ロロアオイ,別、は糊麻で,3作物問 第43表 7月15日における実の乾物窪の変化
僻 考‥a‥薬の乾物盈の絶対値(単位‥g)
b:6時を100とした時の実の乾物重の比率(%)
c‥前日の18時を100とした時の当日の18時の菓の乾物蛮の比率(%)