AAAABBBB iAAAABB オクラ
ト ロロアオイ 糊麻
オクラ׆ロロアオイFl トロロ7■オイ×力 ̄クラFl
糊麻×オクラFl オクラ×糊麻Fl
糊麻×トロロアオイFl 〔トロロ7■オイ×糊麻Fl〕
4Ⅹ カ ̄クラ 4Ⅹ ト ロロアオイ 4Ⅹ 糊麻 4Ⅹ(糊林×オクラFl)
4Ⅹ(糊麻×トロロ7■オ■イFl)
248 136 Cα小 384 Cα‥316
AABBBBl肱260
備考:A,f=ま第76表に同じ,〔〕は末育成 長さ,花粉粒の廼径および表皮細胞の面帯である。
NISSENし75)は支ほLの大きさほ,葉の部分で異なることを,また 中村(70)は倍数体の気孔の長さの比較に際しては,着生菓位の選定 に意を用いなければならないことおよび同一磯位でも尖端,中央,
基部で大小のあることを述べている。筆者も気孔の測定調査にあた
、つては,調査に必要な気孔数,最適薬位および時期を認定するため に,オクラ,トロPアカーイおよび糊麻について後述する如き予備実 験を行い,その結果に基づいて,調査時期は9月中旬,調査薬ほそ の時の最下位の莱,気孔数は70個で充分であることを認め,これに よって第7フ表の資料について調査測定を行った。また1枚の実の測 定個所は第14図に示す如く,葉の略々中火部の裏面の表皮で,葉脈
第14図 穿孔の長さの測定個所
(⑳ の部分)
ー62−・・
の所を除外したものであって,上記の部分をピソセγトで剥ぎ取り,グリセリソにて封入して検鏡した。なお材 料の採取時刻ほ毎回,午前9時と10時との間で,晴天の日を選んだ。
花粉粒の直径の測定にほ,気孔の長さの調査測定に用いたのと同じ朝料について,開花の初期である7月下旬 より,最盛期である8月中旬に至る問に咲いた花より花粉を採取し,コットンブリュ.りで染色して検鏡した。調 査粒数ほ各朝料いずれも70乃至100粒である。
表皮細胞の面積の大きさの測定にほ,葉および花弁など幾つかの測定個所が考えられるが,ここでほ変異の少 ない花弁の表皮細胞を用いることにした。供試花弁は花粉粒の採取に用いた花と同じである。また花弁の表皮細 胞の測定部位ほ弟15図に示す如く,花弁の基部の赤い色素のある部分より精々尖端に近い個所で,開花した時に
丁度花弁が反転する位置である。ここを選んだ理由は(i)
−・枚の花弁の尖端より基部までのうちで,とくにこの部分 の細胞の大きさと形が比較的よく揃っていることと,(ii)
花の大きさを異にする上記13種の羽料に.おいて,この部分 が測定部位を一局にすることが比較的容易であったためで ある。
上記の位置の花弁の表の表皮細胞をピンセγトで剥ぎ取 り,グリセリソで封入し,検鋭した。測定に際しては,7 ッべの転写器で転写し,これをブラニメ−クー・で測り,さ らにこれを〝2に換算した。
第2節 気孔の長さ
1い 予 備 実 験 第15国 花弁の表皮細胞の採取位層 (「)調査に必要な気孔数
(=の部分) 気孔の長さの測定数ほ出来る限り多い方が結果が正確で
望ましいが,本実験では,試験区が多いために,1試験区 当りの気孔の数をあまり多く取り扱うことは出来難い。し たがって,適法を知る−・法として70個の場合と2000偶の場合とにおいて,気孔の長さの平均値に差異が認められ るか否かを検討した。これは生育最盛期の8月中旬に,オ・クラ,トロPアオイおよび糊麻の3作物の最下位の菓 について行った。その結果ほ第78表に示す如く,3作物共に,調査気孔数が70個の場合でも,2000個の場合でも,
平均値に差異は認められなかった。したがって,気孔の長さを知るには,70個の気孔を調査すれば充分であると 考えられた。
弟78表 オ・クラ,トロロアオ・イおよび糊麻の気孔の調査数とそ・の長さの平均値 単位:〝
糊 麻
オ・ ク ラ
M土J I C
M士グ 【 C M士グ I C
−:∴l
_
33‖94土2.16 こ3二3.85土2.20
50.72士395 49.83士403
(2)調査葉位および時期
オクラ,トロロアオイおよび糊麻の3作物について,葉位別ならびに時期別に気孔の長さを測定した。その結 果は第79,80,81および82表に示す如くである。すなわち,気孔の長さは各調査時期において,3作物ともに,
上位の薬程小さく,下位の実になるに従って大きくなる傾向が見られるが,それもある−・完の菓位.に達すると,
菓位㌢こよる差異が認められなくなる。また気孔の長さの変異の幅は各調査時期において,3作物ともに,上位の 菓程大きく,下位の共になるに従って,小さくなる債向が見られ,フ月中旬調査を於いては,ある−・定業位に達 すると,案位に・よる変異の幅の差異が認められなくなる。また気孔の長さの各葉位における調査時期による変化
−63′一 策79衰 7月中旬におけるオクラ,トロロアオイおよび糊麻の菓位別の気孔の長さ 単位:〝
弟80表 8月中旬におけるオクラ,l、ロロアオイおよび糊麻の菓位別の気孔の長さ 単位:匹
第81表 9月中旬におけるオクラ,トロロアオイおよび糊麻の薬位別の気孔の長さ 単位.こ〝
、−−64−−
第82表10月中旬におけるオ・クラ,トロロアオイおよび糊麻の菓位別の気孔の長さ 単位:〝
糊 麻
ト ロ ロ ア オ・イ オ ク ラ
薬 位 卜
M加・
‡c
M士J I C M士J L C3933 582199571569685252676044 99 7︻ノ6ワ⊥6 665︻〇5 5︻〇
36.38士3.38 37い03士3.59 36い71士3い14 36.38士3‖10 36.34士2‖93 37.03士314 36‖83士3.06 37い48士2い77 38,25士2.61 38小17士2‖85 28L36土3。34
28.23土249 30…07士2.24 29…86士2..40 29,.66士2.57 30.96士2い20 32L.14士2い32 32..18士2 32 32.88士2,.28 32.75士2.20 33.37士2.16
39.52土3‖71 3フ 93土3‖54 4037土3.06 4062土2.93 43 06土3小01 43‖59士3.30
書こ…室
芸≡・・書誌雲二書…
﹁⊥2345 1 1 1﹁﹂ l 6793 11ユ12 一一
80 1︵∠
についてほ,作物の確執こより,その様相を精々異に・している。
以上の諸点よりすれば,気孔の長さの測定には,気孔の長さが一魔の大きさに達し,変異の幅も小さく,かつ 菓位的にも,また時期的にも,その長さの差異の少ない菓を選ぶのが妥当と考えられる。この見解に従えば,8
月中旬およびそれ以降において,成熟した下位の菓を採取して調査測定すれはよいことに・なる。しかし9月ある いは10月以降においてほ,下位の葉が脱落している場合があるので,その場合にほ,どの位進上位の実の採取が 許されるかが問題となる。そこで,まず,各調査時期における,3作物の採取し待た最下位の菓の気孔の長さを 比較すると第83表に示す如ぐである。つぎに各調査時期に・おいて∴ 3作物の最下位の菓を基準として,これと差 を示さない上位の薬の気孔の長さの平均値を比較すると弟84表に示す如くである。両表に・よると,トロロアオイ の7月中旬の気孔の長さは他の調査時期の気孔の長さに比し,明らかに差を示して小さい。また糊麻の7月およ び10月中旬の気孔の長さは,8月および9月中旬調査の気孔の長さに比し,ごく僅かではあるが,差を示して小
弟83表 採取し得た最下位の実における調査時期別の有意性の検定
弟84表 採取し得た最下位の実の気孔の長さと有昔の差を示さなし 上位の実の平均値における調査時期別の有意性の検定
ー・65−−
さい。このように,気孔の長さが小さいことほ,トロロアオイおよび糊麻の7月中旬調査でほ,たとえ∴最下位・
の菓であっても,両種ともに,いまだ充分に成熟していないためと思われる。また糊麻の10月中旬調査でほ,成 熟した下位の薬が脱落したため,これより上位の葉を採取し,測定したためと思われる。したがって,3作物の 充分に成熟した菓についての調査ということになると,8月および9月中旬において,出来るだけ7位の成熟し た葉を採ればよいことになる。ただし,もしも,10月中旬において,糊麻の下位の菓が脱落していないならば,
この月の調査測定も看効であると考えられる。
2.本 実 験
予備実験の結果に基づいて,9月中旬に最下位の葉について,気孔の長さを測定した。その結果を示したのが 第85蓑であり,それらの状況を図示した
のが,Pl小 Ⅶ,Fig‖14である。オ■クラ とトロロアオイ,ならびに糊麻とオ・クラ との間の正道雑種間にほ,いずれも気孔 の長さに差異ほ認められなか、つた。また
トロロアオイの気孔の長さほオクラより 長く,したがって,気孔の長さを長くす る作用はBの力がAより も大きいと考 えられる。この仮定によれば,気孔の 長さに関して.はBB>AAおよびBBBB>
AAAAの関係が認められるから,ABお よびAABBの気孔の長さは夫々AAと BBおよびAAAAとBBBBとの中間値を 示すものと予想される。しかるに本実験
第85表 種々の材華lの気孔の長さ 単位:匹 における染
色体の組の構成
32.25士2い50 36‖82士2り74 47い01士3.75 38.35士3.21 36.77士2.90 37..62土3.10 39..21±2.90 41い05土3‖22 41..96士3.54 47…97士422 59.48土4.86 50..11士4.99
ロ
オト糊 ク オ 7 ロ
オ・ク ラ×トロロアオイFl トロロアオ・イ×オ・ク ラFl 糊 麻 × オ■ ク ラ Fl
オ ク ラ × 糊 麻 Fl AAI∋
オ■
。・
1)ABB
AAAA BBBB AAAABBBB AAAABB 4Ⅹ オ■ ク ラ
4Ⅹ ト ロ P ■ア オ イ 4Ⅹ 糊
AABBBB153小フ8土4.80 でほ,いずれも夫々の中間値よりも大きい値を示した。またA,Bの程々の数の組合せで構成されているその他 の材料の気孔の長さについてほ,全体としてほ,A,Bの数が多けれは多い程長く,またA,Bの合討数が同じ 時には,Bの数が多い方が長い傾向を示した。ただし,ABとBBとの間でほ例外であった。この点の説明は後に 述べる。
第3節 花粉粗の直径
各種供試利料の花粉粒はPl.Ⅸ,fig15に示す如くである。ただし本実験のうち,オクラとトロPアオイお よび,糊麻とオクラとの間の正逆雑種ならびに糊麻×トロロアオイFlの花粉粒について−ほ,還元分裂時におけ る染色体の著しい不規則性によって,花粉粒ならびに.染色体数の変異が大きいために実験材料より除外した。ま
た一5種規の4Ⅹについてほ人為的に育成された倍数体であるために,それぞれに生ずる花粉粒は必ずしも全部が 整一・な染色体数を含むとは限らないが,異常に.大きいまたは小さいものを除き一応実験材料とした。かくしてオ
クラ,l、ロロアオイ,糊麻および5種類の4Ⅹ,合計8種類の材料の花粉粒の調査結果を示したのが第86表であ る。これらの材料の花粉掛こおけるA,
Bの関係ほいずれも,それぞれの体細胞 における半数の関係にある。
オクラの花粉粒はトロロアれイのそれ より精々大きかった。したがって,花粉 粒を大きくする作用は,Aの方がBより
も大きいと言え.よう。この仮定にしたが えは,AA>BI∋であり,ABの花粉粒の 直径ほAAとBBとの中間値を示すもの
と予想される。しかるに本実験ではAB はAAとBBの中間値よりも大きな値を 第86表 種々の材料の花粉粒の直径 単位:〝
・