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2. 2. 4 ニオブ薄膜超電導体の熱安定性の数値計算

これまで, 静的平衡の各基準における相互の関係を比較検討し, 飾的手衡斑 論の体系化を行なった. また, 最小伝播領域(MPZ)および最小回復領域(MRZ) において, それぞれ非 定 常熱伝導方程式を現実の熱擾 乱想 定した初期 加 熱 条 件とともに数値的に解し\て, 動的条件下の超電導体の応答を氾度やエネルギー の観点より吟味し, 静的平衡理論との関係を理論的に明らかにしてきた. 次に,

実験な検証次の章で行うが, ここでは, 実験と同 様の系で数値計

う.

数値計算は, 計算の対象とする超電導体がニオブ薄膜超電導体に変わる点と 境界条件が多少変わる以外は先の2.2. 3項のDynamic MPZと同様である.

(1)初期条件, 境界条件および発熱条件

図2.47に示すような長さLxの導体を考える. この導体の対称中心から 距離Xの点の温度T(X,S)は, 一次元非定常熱伝導方程式(2. 74)により表 される. とこでは, この基礎方程式を次の初期条件および境界条件で数値 的に解く.

初期条件:

T(X,O)

=

(2.121)

境界条件:

ヱ i} X � T(x, - ' -- ' s)1 - '1

x=o = 0

- K

dX �� T T(x,S) 1 |Lr

=

Q

(2. 122)

(2. 123)

ここに, X二Oは対称中心をあらわし, Lxは導体の長さ, Qは導体の単位表面 積、 単位時間当たりの冷却量である. つまり, 中心では断熱, 両端では液体ヘ

リウムにより冷却されるとしている.

112

qu nH a.,、C HU AU nH O n 叩市 eo normal region sn

ト」ovoコ刀COU』Oω」コ担問

hot region

aE2

x=Lx/2 x=Q

center of symmetry hot end

origin of co-ordinate x

Schematic of hot region along conductor

113

Fig.2.47

ここで, 式(2.6)から式(2.14)および、式(2.75)から式(2.78)を用いて無次元化 を行うと, 以下のようになる.

初期条件:

境界条件:

t(x,O)二O (2. 124)

t(xτ)

1

= 0 (2. 125)

- k �1

= q (2. 126)

òxl 1 α

ここに, αは以下の式により与えられる.

KB

(1�一九)

(2. 127) XchQmax

加熱条件は, 加熱長さX,I1I, 加熱時間Siniおよび加熱量Hの加熱ノξターンを採 した. 無次元化して次式に示す. (図2.32)

加熱条件:

O<x三XH11 かつ 0<τ三九i η=η1111

i<X

または (2. 128)

また, 導体の発熱量は次のように与える.

TaくTくT。 かっ IくJSC.B : G = 0 T三1'a または I三lSC_B

G U一M

(2. 129)

無次元化すると次式のようになる.

導体の発熱:

O<t<l かつ i<l : g=O

f三l または i � 1 : g = ei2 (2. 130)

114

(2) 離散化

バ(2. 79)を離散化する7)が, 結果そのものは前節の式(2. 89)から式(2. 105)と

同様である. た だ し, 泳 = 1jN とし, 栴子点の番号は , x=o より m = 1.2.3・・・Nと決める.

格子点m = 1瓶度計算ようになる.

αptp = aEtE + b

G円 二一一三-K

(&)e

o tu / 2

a..-. =c 一一一一一

p �p ðτ

p -a� +a"'"E ' "'p o

b二(g-q+η)位/2河川

格 子 点m = Nでの温度計算は, 以下ようなる.

aptp = awtw + b

テ テ に,

a... 二一一二--.. (&)w K

o tu / 2

α =c 一一一一­

p νp 企τ

αp -=α"'1グ? u

b = -q/α+(g- q+ヴ)tix/ 2 +σ;/;

(2.131)

(2. 132)

(2. 133)

(2. 134) (2. 135)

(2. 136)

(2. 137)

(2. 138)

(2. 139) (2. 140)

以上のような計算を各時間ステップで温度fが収束するまで繰り返し行なっ

た. ただし収束条件に関しては, この計算では, 前回の計算値との温度差が10-4 以下になると温度が収束したとみなした.

115

(3) 数値計算に使用した定数 および特性

(a) 冷媒温度と超電導導体の臨界温度

冷媒と して,大気圧における飽和液体ヘリウムを考える.そのことにより T=九二4. 2K, 1 = 0となる.超電導導体としてニオブ(Nb)を用い,臨界温度を T二九= 9K, 1 = 1とした.

(b) 超電導導体の臨界電流密度および臨界電流

本研究で使用した試料の臨界電流密度は1010A/m2で、あり15),その臨界電流は断 面積が8X 10-8m2で、あることから800Aである. したがって, 動作電流20Aに対する 無次元動作電流はj二O. 025となる.

(c) 超電導導体の無次元発熱

超電導導体の無次元発熱は, Nb薄膜超電導導体の抵抗測定値をもとに無次元 温度の関数として近似した以下の式を使用した. 図2.48に, これらの関数を 測定値とともに示す.

0::三1<1 : g=O

1 ::三1 ::;; 14.43 14.43<1

(d) 冷却特性

: g = 0.76779 + 1.4985 x 10-31 + 1.396 x 10-212 (2. 141)

: g = 0.1649/11653

ニオブ薄膜超電導体より液体ヘリウムへの冷却特性は, 後程述べる熱伝達特 性の測定結果を無次元近似した以下の式を用いた. 図2. 49に, これらの無次元

116

Q)

10

c o

暗・4

cu

ω c Q) 0)

a3 1

N cu E

'-z o

0.1

。 Experi円程ntal data

10

g

10 0.1

Normalized terrperature t Fig.2.48 Normalized generation

117

100

10

0) �I

1

0 0 にJ

ドキュメント内 プール沸騰冷却超電導体の熱安定性 (ページ 62-69)

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