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第4章  みんなでつくる分権で躍進するまち

第3節    社会教育の振興

 

■ めざすべき 姿

市民一人ひとりの生涯を通じた学習を支援する環境が整い、多くの市民が身近な場所で気軽に生 涯学習活動に参加している。 

社会教育部門の積極的な支援により、学校・家庭・地域が連携し、地域の教育力が上がっている。 

市民がスポーツを「する」「見る」「教える」「支える」といったさまざまな立場でスポーツとの 関わりを楽しんでいる。 

   

■   現状と課題 

○ 一人ひとりが必要に応じて学び続けられる環境へのニーズが高まっている。 

○ 各個人への学習支援のみならず、地域社会の基盤強化につながる地域力や住民力を醸成していく 観点からも教育力向上への要請が高まっている。 

○   公民館、図書館など、さまざまな生涯学習の拠点が整備されてきたが、利用者の多様化により、

それぞれの果たすべき役割も多様化している。 

○ 地域情報、行政情報および問題解決のために役立つ情報などへのニーズが高まっている。 

○ 社会教育施設における高齢者や障がい者( 児) の社会参加への対応が求められている。 

○ 情報化社会における市民の学習ニーズに応えられる図書館が期待されている。 

○ 少子高齢化の進展に伴い、市民の健康や体力に対する関心が高まっている。 

○ 早くから整備された社会教育施設が多く、機能更新やバリアフリー化への対応が求められている。 

   

■   施策の体系

社会教育の振興  1.   生涯学習の推進と環境整備 

2.   スポーツ・レクリエーション活動の推進

1.生涯学習の推進と環境整備 

 

(1)生涯学習推進構想(推進計画)に基づく社会教育施策の推進 

【計画】 

市民の自主的な学習が活発に行われる生涯学習社会をめざして、市全体の教育ビジョンに基づ き、社会教育を計画的に推進する。 

【ステップ】 

・生涯学習推進構想(推進計画)を策定する。 

・推進計画に基づき、施策を推進する。 

 

(2)社会教育施設における学習機会の提供 

【計画】 

多様化・高度化した学習要求に応えられるような学習機会を提供し、現代社会の抱えるさまざ まな課題に対する学習内容を充実させる。 

【ステップ】 

・市民の学習ニーズを的確につかむため、情報収集と調査研究を行うとともに、社会教育委員会 議をはじめ公民館運営審議会、図書館協議会などの活用を図る。 

・公民館をはじめとする社会教育施設における各種学級・講座の充実を図る。 

・地域が抱える課題への対応として、大学などの高等研究、教育機関との連携を図る。 

・誰もが簡単にインターネットなどの情報通信技術を利用できるよう情報リテラシー

78※

に関する 学習機会を提供し、デジタルデバイド

79※

(情報格差)の解消に努める。 

・学習効果を適切に評価する仕組みを整備する。 

 

(3)社会教育施設の整備・充実 

【計画】 

公民館など社会教育施設の整備充実を図り、施設全体として機能させる。 

【ステップ】 

・社会教育行政の中で各施設の位置付けを明確化し、それぞれの中・長期運営計画を立てる。 

・耐震診断も含めた全体的な社会教育施設整備計画を立てる。 

・高齢者や障がいのある方々をはじめ誰もが利用しやすいよう、バリアフリー化を進める。 

・社会教育施設のネットワーク化を図り、全体として市民の学習要望に応える。 

        

78

  情報リテラシー:コンピュータや情報システムなどを使いこなす基礎的な知識や能力。 

79

  デジタルデバイド:パソコンやインターネットなどの情報化技術(ICT)を使いこなせる者と使いこなせない者の 間に生じる格差。 

(4)図書館の充実と高機能化 

【計画】 

「地域の情報拠点」として、地域の実情に応じた情報提供を行う。 

【ステップ】 

・資料のデータベース化を進め、紙その他のアナログ資料、デジタル資料ともに充実した「ハイ ブリッド図書館

80※

」とする。 

・地域情報、行政情報の収集・整理・保存を行い、データベース化をめざす。 

・生涯学習の目的である個人学習への対応だけでなく、地域の抱える課題や実情に応じた情報提 供サービスを行う。 

・即時性に優れ信頼性の高い情報提供と確実性に優れた情報提供の両立をめざす。 

・ICタグ

81※

を活用した資料管理を進め、BDS(盗難防止装置)や自動貸出機を導入する。 

・デジタルデバイド(情報格差)が生じないよう、高齢者や障がい者( 児) などに対応した情報の 提供に努める。 

 

(5)生涯学習活動の支援 

【計画】 

市民の生涯学習に対する関心を高め、継続的な学習活動につながるよう、環境整備や側面支援 を行う。 

【ステップ】 

・大学、地域社会、産業界等との連携などを介して必要な情報や人的交流の場の提供を行う。 

・市民による学習組織の創設や組織運営について適切な助成・助言を行う。 

・より優れた資質と専門的な能力を持つ指導者の発掘と養成・研修を図る。 

   

2.スポーツ・レクリエーション活動の推進 

 

(1)スポーツ環境の整備 

【計画】 

各スポーツ施設の機能の充実と環境を整備する。 

【ステップ】 

・各スポーツ施設との連携を図り、多様な活動に対応できる環境の整備に努める。 

・誰もが安全に安心してスポーツに親しむことができる、さまざまな活動機会の充実を図る。 

・スポーツ関係団体の協力により、指導者の確保に努める。 

・各種スポーツ情報の提供や指導者の育成、プログラムなどを整備・充実する。 

        

80

  ハイブリッド図書館:書籍・雑誌を中心とする従来型の図書館と、電子情報を提供する電子図書館の機能とを兼ね備 えた図書館。 

81

  ICタグ:物体の識別に利用される微小な無線情報チップ。自身の識別コードなどの情報が記録されており、電波を 使って管理システムと情報を送受信する能力を持つ。 

(2)生涯スポーツの推進 

【計画】 

子どもから高齢者まで幅広い年齢層を対象に、誰もが気軽に参加できるスポーツ・レクリエー ション事業などを開催し、生涯スポーツを推進する。 

【ステップ】 

・各種スポーツ関係団体と連携を図り、団体の自主的なスポーツ・レクリエーション活動を支援 する。 

・市民が気軽に参加し、楽しくスポーツ・レクリエーションができる大会や教室の充実を図る。 

 

(3)コミュニティスポーツの推進 

【計画】 

身近な地域でスポーツ活動が継続して行えるよう地域のコミュニティスポーツの推進に努め る。 

【ステップ】 

・誰もが身近で多様な活動ができるよう、学校開放その他学校体育施設の効果的な活用を図る。 

・地域における各種スポーツ行事などの充実を図る。 

・地域におけるスポーツの指導者育成に努める。 

・地域におけるスポーツ活動団体の育成や組織化などを促進する。 

   

■ 市民等の市政への参画

・地域住民の意見を取り入れた活動内容の実現や、地域住民自らが運営や指導など、さまざまな 形で関われるような組織づくりをめざす。 

・学習指導者や地域ボランティアなどを通して、自らの学習成果を積極的に地域へ還元する。 

・生涯学習施設の施設運営や市民が望む生涯学習プログラムの作成などに積極的に参加する。