第 5 章 社会生活の中での日本語体験を通した学習観と学習方略の変容
5.4 まとめ
本研究では,中国の大学在学中に2年間に渡ってジャーナル・アプローチの実践を体験 した後,留学生として来日した中国人大学生5名を対象とし,日本での日常生活の中で,
どのように日本語を学び,どのように日本語に対する認識や考え方を変えていったのか,
に着目し,分析を行った.分析の結果,対象者は日本での生活の中で触れる日本語と中国 の大学で学んだ日本語との違いを見出す中で,自然な日本語学習のあり様を捉え(「日本語 の知識から日本語会話の実践への飛躍」),日本語学習の影響要因としての社会環境を最大 限に活用し(「学習に関わる資源としての人的物的環境」),更に,日本人との相互作用の中 で人間関係を構築し,日本文化を理解し(「伝え合う他者との関係への気づき」),日本語学 習の学習観および学習方略が変容されていった過程が明らかとなった.
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