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まとめ

ドキュメント内 JAIST Repository https://dspace.jaist.ac.jp/ (ページ 62-65)

第 3 章 ソフトウェア開発能力向上支援へのサービスアプローチの適用

3.6 まとめ

本章においては、従来のソフトウェア開発能力向上支援活動の基本的な進め方で

あるIDEALモデルの課題を確認し、その課題に対しサービスアプローチを用いた、

よ り 確 実 に 成 果 に 結 び つ く た め の 支 援 活 動 の 進 め 方 を ま と め た 。 さ ら に 、 Constantine(1993)のマネジメントパラダイムを参照し、そのマネジメント特性か らソフトウェア開発組織を4つに分類し、各組織特性に適した支援活動の進め方と そのための支援活動の提供方法を提案した。

それらをまとめると、以下の4つのステップとなる。

Step1: IDEALモデルの開始、診断フェーズの活動実施と並行して、組織の特

徴パラメータを抽出する。

Step2 :組織の特徴パラメータから、対象組織の組織特性を判定する。

表 3.4 組織特性と開発能力向上支援活動

1: Open 2: Closed 3: Synchronous 4: Random 支援活

動のアプ ローチ

有志によるワーキン ググループによるア プローチ

組織トップの承認に 基づく、組織階層を 反映した体制での形 式重視なアプローチ

組織メンバーの意見 を代表するメンバーに よるワーキンググル ープ形式のアプロー チ

有識者をリーダーと するワーキンググル ープ形式のアプロー チ

開発プロ セスと組 織ルー ル

有識者によるマイル ストーンレビューを 重視

意志決定と承認プロ セスを明確に定義

背景と目的を明示す る

リーダーや個人の裁 量での判断を重視

支 援 活 動のポイ ント

 ワーキンググルー プ活動のファシリテ ーション

 活動状況の共有

 組織メンバーから の意見を集める場 の設定と運営

 マネジメントの意図 の汲み取りと活動 への反映

 組織階層に従った 確実な承認プロセ スの実施

 発言を促し、調整の ためのファシリテー ション

 活動の背景の共有 のための活動の確 実な実装

 活動状況共有のた めの活動の確実な 実施

 有識者の発掘

 ワーキンググループ のファシリテーション

 情報伝達の状況を 観察し、必要なタイ ミングで必要な人に 情報が届くことを確 認する

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Step3 :組織の特徴パラメータを考慮しつつ、対象組織の組織特性にあったソフ トウェア開発能力向上支援活動の戦略を検討し、活動計画を策定する。

Step4:活動計画に沿って、開発能力向上支援活動(IDEAL モデルの確立、活動

フェーズ)を実施する。

上記のソフトウェア開発能力向上支援活動の4つのステップは、SSSM モデル

(Service oriented Software engineering Support Method)として図3.6のよう に示すことができる。

図3.6 SSSMモデル概要

Step1 においては、表3.1で示した組織の特徴パラメータを抽出し、Step2 にお いては、3.4.3 章で示した方法にて組織特性を判定する。Step3 の支援活動戦略お よび計画の策定及びStep4の活動の実施においては、表3.3および表3.4を参照し つつ、進めていくというものである。

この SSSM モデルは、能力向上活動をガイドするための、組織マネジメントに 着目した組織特性とそれぞれの組織特性に適した支援内容その提供方法を示して いる。これにより「組織文化」と表現されていたソフトウェア開発組織の能力向上 活動に大きく影響を及ぼす組織の特徴を、抽出すべき組織の特徴パラメータとして まとめ、さらに能力向上活動の初期段階における組織の特徴パラメータの抽出と、

それに基づく組織特性の判定による支援対象組織に適した支援サービスの特定に より、SEPGの「スキルと経験」と表現されていた曖昧なスキルを、活動モデルと して示したと言える。

このSSSMモデルによって、ソフトウェア開発能力向上支援活動におけるSEPG

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と対象組織との価値共創が効果的に進み、そこで生まれる価値、つまりソフトウェ ア開発組織の能力向上という成果が、より確実に、より大きなものに結びつく可能 性が高まることが期待できる。

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