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-110-ンギル- ß -0-シリンギル単位の反応性が極めて高いことが示された。
そこで本貨店では広葉樹木粉と針葉樹木粉のソーダおよびソーダAQ 蒸解における、 sinapyl alcohol (2)とconi feryl alcohol (11)の 生成を比較した。
4. 1 実験
4. 1. 1 試料木粉の調製
ブナとクロマツ木粉をアセトンで401時間抽山し、 十分に室温で乾
燥後、 ソーダ薬液(対木粉16% NaOH、 液比10)で前処理を行った。
処理条件は、 ブナ木粉の場合100.Cで15分、 クロマツ木粉では100.C で30分とした。 アルカリ前処理後、 木粉を蒸留水で洗液が中性にな るまで洗浄した後、 アセトンでl回洗浄し、 風乾した。
4. 1. 2 前処理!木粉のソーダ蒸解とソーダAQ蒸解
ソーダ薬液とソーダAQ薬液の活性アルカリは対木粉16児NaOII (液比10)とし、 ソーダAQ薬液には対木粉0.2%のAQを添加した。
ステンレス製リアクターを用い、 所定温度のグリセリン浴中で蒸併 を行った。 蒸解温度は120 、 130.Cとした。
-111-4-. 1. 3 Sinapyl alcohol (2)とconiferyl alcohol (11)の定
蒸解終了後、 パルプと黒液をガラスフィルターで鴻別した。 見液 中の(2 )および(11 )量は前貨店3. 1. 3と全く同様の方法で定子 した。
4-. 2 結果と考察
針葉樹木粉をソーダ薬液で常圧(1000C )処理したときに溶出して くる低分子リグニン回 分(LMWL )はソーダ薬液中でconiferyl al-cohol (11)と容易に縮合反応をすることが報告されている98)。 本
実験ではこの締合反応を防ぐため、 あらかじめアルカリ前処理を行 ってLMWLを除去した木粉を試料として用いた。
F i g. 38にソーダ蒸解とソーダAQ蒸解時の(2 )と(11 )の収準 の経11寺変化を示す。 ソーダ蒸解においてブナ木粉から生成した(2 ) の収率は、 クロマツ本粉から生成した(11 )の収率よりも2倍程度両 く、 逆にブナ木粉からの(11 )の収準はクロマツ木粉からの(11 ) の収率の約半分となった。 この結果は前述の単離リグニンを用いた 場合の傾向と一致しており、 広葉樹リグニンの中にシリンギル型と グアイアシル型のリグニンがおよそ等量含まれている事実と極めて
良く符合する。
なお、 ソーダ蒸解とソーダAQ蒸解ともにブナ木粉からの(2 )の
収率は(11 )よりも高く、 シリンギルリグニンの反応性はグアイア シルリグニンよりも高いことがわかる。 この結果は、 広葉樹二次壁 のリグニン(主としてシリンギルリグニン)の方が、 一次壁や導管 のリグニン としてグアイアシルリグニン)よりもアルカリ処理
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( 11 )は(2 )の約1/2量であり、 クロマツ木粉から生成した(11 ) の収率はブナ木粉から生成した(2 )と(11 )の合計収率よりも低い という結果(Fig. 38)は、 広葉樹と針葉樹のソーダAQ蒸解におい て、 広葉樹から生成された(2 )と(11 )は等しく、 また広葉樹から 止成された(2 )と(11 )の合計収率は針葉樹から生成された(11 ) の収率とほぼ等しいとするMortimerの報告9 5 )とは異なっていた。
シリンギルリグニンとグアイアシルリグニンの反応性の差異を比 較するため、 ( 2 )と(11 )の生成量の比をモデル化合物、 BDL 、 お
よび広葉樹木粉について算山し、 さらにBDLと広葉樹木粉ではシリン ギルリグニンとグアイアシルリグニンの戸-0-4結合の存在比1.5:1を
用いて補正したS/G比(Syringyl/Guaiacyl)をTable 9に示す。 いず れのリグニン試料においてもS/G比は1より大きな値を示し、 シリン ギル型のarylglycero卜戸-aryl ether単位の反応性がグアイアシル
別のそれより大きいことがモデル化合物と高分子リグニンの両レベ ルで確認された。
すべてのリグニン試料でソーダ処出(蒸解)はソーダAQ処理
(恭解)より大きなS/G比を示すという傾向があり、 これはソーダ処 理(蒸解)ではSHーやAIIQーの線な求核試薬が存在しないため、 グアイ アシルリグニンの戸-0-4結合の開裂反応が起こりにくく、 シリンギ
ノレリグニンが優先的に開裂するのに対し、 ソーダAQ処理(蒸解) ではAllQがグアイアシルリグニンのß -0-4結合の開裂を促進した結
果シリンギルリグニンとグアイアシルリグニンの反応性の差異が小 さくなったことが原因と考えられる。
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