Solaris 10にNetWorkerをインストールする前に、以下の要件を確認します。
◆ Solaris 10 NetWorkerサーバとストレージ ノードそれぞれのTCP Fusionを無効化し
ます。
a. 次の行を/etc/systemファイルに追加する。
set ip:do_tcp_fusion = 0
b. ホストを再起動します。
◆ Solaris 10の完全ルート内のストレージ ノードの場合は、次の項目を確認します。
• すべてのデバイスが単一のNetWorkerデータゾーンにある。
表21 圧縮ファイルと解凍済みファイルのサイズ
オペレーティング システム 圧縮ファイル 解凍済みファイル
Solarisx86 74 MB 362 MB
Solarisx86-64 406 MB 1.1 GB
Solaris AMD 287 MB 1.2 GB
• 共有SCSIコマンドをサポートするために、すべてのストレージ ノードが Solaris 10 Update 5以降を実行している。
完全ルートでデバイスを構成する方法については、EMCオンライン サポート サ イトにあるテクニカル ノート「Configuring Tape Devices for EMC NetWorker」で説 明しています。
◆ 各アーキテクチャに必要なオペレーティング システムのパッチをインストール します。
必要なオペレーティング システムのパッチをインストールする前に、次の点を 考慮してください。
• Sunパッチには、別のSunパッチとの依存関係があるものもあります。パッ チを適用する前に、ホストがすべての依存関係を満たしていることを確認し ます。
• 以下に詳述するSunパッチは、修正プログラムを最初に組み込んだパッチ バージョンを示しています。時間が経過すると、これらのSunパッチは廃止 されたり新しいパッチ リビジョンに置き換えられたりする場合があります。
これらの場合は、最新のパッチ リビジョンをインストールします。パッチの 依存関係およびダウンロードの詳細については、SunSolve Webサイトを参照 してください。
アーキテクチャ固有のパッチに関する要件のサマリーについては、103ページの 表22を参照してください。
Solaris ゾーンに関する要件
NetWorkerでは、グローバル ゾーン、完全ルート、および疎ルート ゾーン構成がサ
ポートされています。
NetWorkerをSolarisゾーンにインストールする前に、次の情報を確認します。
◆ 104ページの「疎ルート ゾーンに関する要件」
◆ 104ページの「グローバル ゾーンの要件」
◆ 104ページの「完全ルートに関する考慮事項」
表22 Solaris 10 Sunパッチの要件 アーキテク
チャ
必要なパッチ 理由
x86/Sparc • SparcにSunパッチ 142900-03以降。
NetWorkerサーバのNetWorkerデーモンの停 止や障害を引き起こす可能性がある共有メ モリ破損を回避するため。
Z86/Sparc • SparcにSunパッチ 102712-01以降。
• x86にSunパッチ 102711-01以降。
大きいセーブセットをバックアップすると、
IntelギガビットEthernetカード、e1000g ドライバを使用している場合、Solaris 10シ ステムに障害が発生することがあるため。
疎ルート ゾーンに関する要件
NetWorkerクライアントでは、Solaris 10上の疎ルート ゾーンがサポートされます。
NetWorkerクライアント ソフトウェアを各疎ルート ゾーンにインストールする前に、
同じバージョンのNetWorkerソフトウェアをグローバル ゾーンにインストールしま す。グローバル ゾーンおよび各疎ルート ゾーン用にクライアント インスタンスを作 成する必要があります。NetWorkerクライアントの作成方法については、「NetWorker 管理ガイド」を参照してください。
グローバル ゾーンの要件
NetWorkerサーバ、専用ストレージ ノードを含むストレージ ノード、およびクライ
アント ソフトウェアでは、Solarisグローバル ゾーンがサポートされます。
NetWorkerをグローバル ゾーンにインストールする場合は、特別な[ALL]セーブ
セットを使用してグローバル ゾーン クライアントをバックアップできます。特別な
[ALL]セーブセットをいつ使用するかについては、NetWorker管理ガイドの「[ALL]
セーブセットを使用して特定のファイル システムをバックアップする」で説明して います。
完全ルートに関する考慮事項
NetWorkerサーバ、専用ストレージ ノードを含むストレージ ノード、およびクライ
アント ソフトウェアでは、Solaris完全ルートがサポートされます。NetWorkerを完 全ルートにインストールする場合、NetWorkerソフトウェアはグローバル ゾーンに は必要ありません。NetWorkerサーバ ソフトウェアは、クラスタ化されたSolarisの 完全ルートではサポートされません。
デフォルトのディレクトリの変更
このセクションでは、NetWorkerソフトウェアのインストール場所とディスク領域の 要件について説明します。
NetWorkerバイナリは/usr/sbinディレクトリにインストールされ、移動できません。
NetWorker構成、ログ、およびデータベース ファイルは、/nsrディレクトリにあり
ます。この場所を変更するには、新しいディレクトリから/nsrディレクトリへのシ ンボリック リンクを作成します。
例:
1. 十分な領域があるディスクに別のディレクトリを作成します。
mkdir /disk2/nsr
2. このディレクトリを/nsrディレクトリにリンクします。
ln -s /disk2/nsr /nsr
NetWorkerソフトウェアをインストールする前に、次のことを確認します。
◆ rootおよびユーザー アカウントのPATH変数に/usr/sbinディレクトリが含まれてい
ること。
◆ デフォルトの場所に、NetWorkerファイルをインストールするための十分なディ スク領域があること。105ページの表23に、Solarisホストに関するNetWorker ソフトウェアのデフォルトの場所とスペースの要件を示します。
表23 Solarisのファイルのデフォルトの場所と領域の要件
NetWorkerパッケージ 場所
ディスク領域
Solaris x86 Solaris x64
Solaris AMD 64 クライアント(LGTOclnt) /opt/nsr
/usr/openwin /usr/bin /usr/sbin /usr/lib/nsr
11 MB 8 KB 30 MB 74 MB 12 MB
11 MB 8 KB 66 MB 143 MB 87 MB
11 MB 8 KB 50 MB 122 MB 79 MB ストレージノード(LGTOnode) /usr/sbin
/usr/lib/nsr
該当せず 135 MB
21 MB
102 MB 15 MB
サーバ(LGTOserv) /usr/sbin
/usr/lib/nsr
該当せず 135 MB
72 KB
103 MB 72 KB マニュアルページ(LGTOman) /share/man 2.3 MB 2.2 MB 2.2 MB フランス語言語パック(LGTOfr) /opt/nsr
/usr/lib /usr/sbin /share/man
2.7 MB 32 KB 8 KB 2.3 MB
5.7 MB 32 KB 8 KB 2.3 MB
5.7 MB 32 KB 8 KB 2.3 MB 日本語言語パック(LGTOja) /opt/nsr
/usr/lib /usr/sbin /share/man
3.2 MB 40 KB 8 KB 2.2 MB
6.8 MB 40 KB 8 KB 2.2 MB
6.8 MB 40 KB 8 KB 2.2 MB 韓国語言語パック(LGTOko) /opt/nsr
/usr/lib /usr/sbin /share/man
2.8 MB 32 KB 8 KB 2.1 MB
6.0 MB 32 KB 8 KB 2.1 MB
6.0 MB 32 KB 8 KB 2.1 MB 簡体字中国語言語パック
(LGTOzh)
/opt/nsr /usr/lib /usr/sbin /share/man
2.1 MB 24 KB 8 KB 1.9 MB
5.7 MB 24 KB 8 KB 1.9 MB
5.7 MB 24 KB 8 KB 1.9 MB クライアントファイルインデッ
クス、メディアデータベース、
リソースデータベース
/nsr ファイル
によって異 なる
ファイル によって異 なる
ファイル によって異 なる
Solaris への NetWorker パッケージのインストール
このセクションでは、クライアント、ストレージ ノード、サーバ ソフトウェアの各 パッケージおよびオプションのパッケージ(マニュアル ページ、言語パックなど)
をインストールする方法について説明します。
NetWorkerソフトウェアをSolarisホストにインストールするには、次の手順を実行
します。
1. rootとしてターゲット ホストにログインします。
2. rpc.org構成ファイルのバックアップ コピーを作成します。
cp /etc/rpc /etc/rpc.org
3. インストール パッケージのリストを表示します。
pkgadd -d path_to_install_files The following packages are available:
1 LGTOclnt NetWorkerクライアント
2 LGTOfr NetWorkerフランス語言語パック 3 LGTOja NetWorker日本語言語パック 4 LGTOko NetWorker韓国語言語パック 5 LGTOlicm NetWorker License Manager 6 LGTOman NetWorkerマニュアル ページ 7 LGTOnmc NetWorker管理コンソール 8 LGTOnode NetWorkerストレージ ノード 9 LGTOserv NetWorkerサーバ
10 LGTOzh NetWorker中国語言語パック
処理するパッケージを選択します(または、すべてのパッケージを処理する場合には
「all」を選択します)。(default:all) [?,??,q]:
4. インストール タイプに必要なパッケージ番号を指定します。NetWorkerサーバと ストレージ ノード ソフトウェアをインストールする場合、パッケージの順序が 重要です。
例:
• NetWorkerクライアントのインストールでは、次のように入力します。1.0
• NetWorkerストレージ ノードのインストールでは、次のように入力し
ます。1,8
• NetWorkerサーバのインストールでは、次のように入力します。1, 8, 9
言語パックやマニュアル ページなどのオプションのパッケージは、インストー ル タイプで必要な最小パッケージの後に関連するパッケージ番号を追加して、
Select packageプロンプトで指定します。
例:
NetWorkerサーバのインストール時にマニュアル ページをインストールするに
は、次のように入力します。1, 8, 9, 6
5. データ ディレクトリの変更を求められたら、次のいずれかを選択します。
• デフォルト ディレクトリを受け入れます。
• 104ページの「デフォルトのディレクトリの変更」で作成したディレクトリ を指定します。
6. ホストにアクセスできるNetWorkerサーバの指定を求めるプロンプトが表示され ます。リストを更新するには、次の手順を実行します。
a.「y」と入力します。
b. NetWorkerへのアクセスを必要とする各NetWorkerサーバの短い名前および
FDQNを各行に指定します。このファイルの先頭に登録したサーバが、デフォ
ルトのNetWorkerサーバになります。
すべてのNetWorkerサーバを指定したら、NetWorkerサーバ名を指定せずに
Enterを押し、処理を完了します。
例:
Enter a NetWorker server hostname [no more]:mynwserver
Enter a NetWorker server hostname [no more]:mynwserver.emc.com Enter a NetWorker server hostname [no more]:
サーバが指定されていない場合に、任意のNetWorkerサーバでホストに対する バックアップまたはダイレクト リカバリを実行できます。
7. クライアント パッケージのインストールを完了すると、追加のパッケージが自 動的にインストールされます。各パッケージのインストール後にデーモンを開始 する必要はありません。
• インストール タイプがNetWorkerサーバの場合、LGTOservパッケージのイン ストール中にプロンプトが表示されたら、デーモンを開始します。
• インストール タイプがNetWorkerストレージの場合、LGTOnodeパッケージの インストール中にプロンプトが表示されたら、デーモンを開始します。
8. NetWorkerサーバのアップグレードのみの間には、NetWorkerデーモンを停止し、
再度開始します。
例:
nsr_shutdown
/etc/init.d/networker start
9. NetWorkerデーモンが正常に開始されたことを確認するには、次のように入力し
ます。
ps -ef | grep nsr
23ページの「NetWorkerデーモン」に、各インストール タイプで開始される デーモンのリストを示します。