ように柔軟性を持たせることによって、VIの階層に対する影響を最小限 に抑えた状態で変更を行うことができます。
VI の一部からサブ VI を作成する
VIの一部をサブVIに変換するには、位置決めツールを使用して、再利用 するブロックダイアグラムの部分を選択し、編集→選択範囲をサブVIに 変換を選択します。ブロックダイアグラムの選択した部分は、新しいサブ VIのアイコンに置換されます。新規サブVIの制御器および表示器を作成 し、選択した制御器および表示器の端子数に基づいてコネクタペーンを自 動的に構成して、サブVIを既存のワイヤに配線します。
選択範囲からサブVIを作成する方法は便利ですが、論理的なVIの階層を 作成するためにはやはり綿密なプランニングが必要となります。どのオブ ジェクトを選択範囲に含めるかを慎重に検討し、作成するVIの機能が変 更されないように注意してください。
VI階層ウィンドウのオブジェクト上にカーソルを移動すると、ヒントラ ベルに各VIの名前が表示されます。VIを他のVI内でサブVIとして使用 するには、位置決めツールを使用してVI階層ウィンドウからブロックダ イアグラムにそのVIをドラッグします。さらに、1つまたは複数のノー ドを選択してクリップボードにコピーし、他のブロックダイアグラム上に 貼り付けることもできます。そのVIのフロントパネルを表示するには、
VI階層ウィンドウ内のVIをダブルクリックします。
サブVIが含まれているVIには、そのボタン枠に矢印ボタンが表示されま す。サブVIを表示または非表示にするには、この矢印ボタンをクリック します。赤い矢印ボタンは、すべてのサブVIが非表示になっていること を示します。黒い矢印ボタンは、すべてのサブVIが表示されていること を示します。
多態性 VI
多態性VIでは、1つの入力端子または出力端子に異なるデータタイプを 受け入れます。多態性VIは、同じコネクタペーンのパターンを持つVIの 集合です。集合の各VIは、多態性VIのインスタンスです。
たとえば、「キーを読み取る(Read Key)」VIは多態性VIです。そのデ フォルト値の端子はブール値、倍精度浮動小数点の数値、符号付き32 ビット整数の数値、パス、文字列、または32ビット符号なし整数の数値 のデータを受け入れます。
多くの多態性VIでは、多態性VIの入力に配線したデータタイプによって 使用されるインスタンスが決定されます。そのデータタイプと互換性のあ るインスタンスが多態性VIに含まれていない場合、不良ワイヤが表示さ れます。多態性VI入力に配線するデータタイプによって使用するインス タンスが決定されない場合、インスタンスを手動で選択してください。多 態性VIのインスタンスを手動で選択すると、そのVIは多態性VIとして は動作しません。このVIは、選択するインスタンスのデータタイプのみ を受け入れ、返します。
手動でインスタンスを選択するには、多態性VIを右クリックし、ショー トカットメニューからタイプを選択して、使用するインスタンスを選択し ます。操作ツールを使用して、以下に示すような多態性VIセレクタをク リックし、ショートカットメニューからインスタンスを選択します。
ブロックダイアグラムの多態性VIを右クリックし、ショートカットメ ニューから表示項目→多態性VIセレクタを選択して、使用するインスタ ンスを選択します。多態性VIが扱ったデータタイプを再度すべて受け入 れるように変更するには、多態性VIを右クリックしてショートカットメ
ニューからタイプを選択→自動を選択するか、操作ツールで多態性VIセ レクタをクリックして、ショートカットメニューから自動を選択します。
異なるデータタイプで同じ操作を実行する場合は、多態性VIを作成しま す。
メモ 多態性VIの作成と編集は、LabVIEWプロフェッショナル開発システムのみで サポートされています。
たとえば、単精度浮動小数点数、数値の配列、または波形で同じ数値演算 を実行する場合は、数値演算、配列演算、および波形演算の3 つの独立 したVI を作成できます。演算を実行する必要がある場合は、入力として 使用するデータタイプに応じて、これらのVIのいずれかをブロックダイ アグラムに配置します。
あるバージョンのVIをブロックダイアグラム上に手動で配置する代わり に、1つの多態性VIを作成して使用できます。
VI を保存する
ファイル→保存を選択してVIを保存します。VIを保存する場合は、後で VIを認識しやすくするために、分かりやすい名前を付けます。また、旧 バージョンのLabVIEW用にVIを保存すると、LabVIEWのアップグ レード作業が便利になり、必要に応じて2つのバージョンのLabVIEW でVIを使用することができます。
VI に名前を付ける
VIを保存するときは、内容を示すような名前付けてください。
Temperature Monitor.viやSerial Write & Read.viのような分か りやすい名前を使用すると、VIを簡単に識別にでき、その使用方法が一 目でわかります。VI#1.viのようなあいまいな名前を使用すると、特に 複数のVIを保存した場合にVIの識別が困難になる可能性があります。
ユーザが他のプラットフォームでそのVIを実行する可能性があるかどう かを考慮してください。一部のオペレーティングシステムで特別な目的の ために予約されている文字は使用しないでください(例: ¥:/?*<>#)。 メモ コンピュータ上に同じ名前で保存した複数のVIがある場合は、トップレベルVI
の実行時に間違ったサブVIを参照しないように、異なるディレクトリまたは LLBでVIを整理するように注意が必要です。
旧バージョンで保存する
VIは、旧バージョンの形式で保存できます。これにより、LabVIEWの アップグレードが便利になり、必要に応じてVIを2種類のバージョンの
LabVIEW用に維持しておくことができます。旧バージョンのLabVIEW
用に保存するには、ファイル→旧バージョン用に保存を選択します。
旧バージョンの形式でVIを保存する際、LabVIEWはそのVIだけでな く、labview¥vi.libディレクトリのファイルを除くその階層内のすべ てのVIを変換します。
VIには旧バージョンのLabVIEWでは提供されていなかった機能が使用 されていることがあります。この場合、LabVIEWはできるだけ多くのVI を保存し、変換できなかったVIについてはレポートを生成します。警告 ダイアログボックスにレポートが表示されます。これらの警告を確認して ダイアログボックスを閉じるには、OKボタンをクリックします。ファイ ルへ保存ボタンをクリックして警告をテキストファイルに保存しておく と、後で確認することができます。
VI をカスタマイズする
VIとサブVIは、各アプリケーションのニーズに応じて動作するように構 成できます。たとえば、ユーザ入力が必要なサブVIとしてVIを使用する 場合は、そのVIを呼び出すたびにフロントパネルが表示されるようにVI を構成します。
VIの外観と動作を設定するには、ファイル→VIプロパティを選択しま す。VIプロパティダイアログボックスの上部にあるカテゴリプルダウン メニューを使用して、複数の異なったオプションカテゴリから選択しま す。
VIプロパティダイアログボックスには以下のオプションカテゴリが含ま れます。
• 一般―このページを使用して、保存したVIの現在のパス、VIのリビ ジョン番号、リビジョン履歴、およびVIの最終保存後の変更内容を 決定します。また、このページを使用して、VIのアイコンを編集す ることもできます。
• ドキュメント―このページを使用して、VIの説明を追加したり、ヘ ルプファイルのトピックにリンクしたりします。
ドキュメントオプションの詳細については、第12章「VIをドキュメ ント化または印刷する」の「VIをドキュメント化する」のセクショ ンを参照してください。
• セキュリティ―このページでは、VIのロック、パスワード保護を設 定します。
• ウィンドウの外観―このページを使用して、ウィンドウタイトルやス タイルなど、VIのウィンドウの外観をカスタマイズします。
• ウィンドウサイズ―このページを使用して、ウィンドウのサイズを設 定します。
• 実行―このページを使用して、VIの実行方法を構成します。たとえ ば、VIを開くと即時VIが実行される、あるいはサブVIとして呼び 出されると一時停止するように構成できます。
• 編集オプション―このページを使用して、現在のVIのアライメント グリッドサイズを設定し、端子を右クリックしてショートカットメ ニューから作成→制御器または作成→表示器を選択してLabVIEWで 作成する制御器または表示器のスタイルを変更します。
アライメントグリッドの詳細については、第4章「フロントパネル の概要」の「オブジェクトを整列および均等に配置する」のセクショ ンを参照してください。