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図2-2自然増収率の推移(国税、全国地方税、都税)

一都税

一・-国税 一一一・地方税

、U一M□(MUnU(Ⅵ四つ)(/』1111

白一然増収一蘂

●Q

表2-3自然増収率の比較

(単位:%)

の単純各年珀

注)1

資料:東京都主税局 前掲主税局調査による。

-58-

郎税 全国地方税 (地11イベース〉

国税 名目ClIP成長率

昭和42年度 43 44 45

9.9%

12.7 6.0 3.8

10.5%

9.6 9.3 10.4

7.6%

4.8 5.0 5.2

17.0

●●●●●CDC●●●●●●●●●●●●●●●二二つ●■

・18.4

●●●●●●●●●●●●●●●●●●■■●●●・●●●●

18.6

●●●●●●●●●CG●●●●●●●●●、●●●●●●●

15.8 46

47 48 49 50

A6.5 9.2 12.8 5.1 68.7

3.9 14.1 16.5 13.7 69.3

A4.4 10.4 20.6

9.3 620.7

10.2

●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●ロ

10.0

●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

20.9

●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

18.4

■●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●・●●

10.2 51

52 53 54 55

5.6 63.9 62.8 1.8 0.4

5.5 2.5 3.1 5.8 2.8

0.9 ム5.0 2.2 10.4 1.7

12.4

D●●●●●●●●・□●●■●●●●●●●●●●●●●●

11.0

●●●●●C●●●●・●●●●●●●●●●●●●●●●●

9.9

●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●・●●

8.0

●●●● ̄●・●●●・●●●●●●●●●●●●●●●●

8.7 56

57 58 59 60

A1.9 A2.0 0.1 2.5 2.3

ム1.3 65.0 1.4 2.8 0.7

610.3 ム16.7 0.1 0.9 60.9

5.9

●●●● ̄●●●●●●●■●●●●●●●●●●●●●●

4.9

●●●●●●●●●●●□●●・●●●●■●●●●●●●●

4.3

●●●●●●●●●●●●G●●●●●●●●●●●●●●●

6.7

●●●⑪■ ̄●●●・●●●●●●●●●●●●●●●●●●

6.0 61

62

6.1 21.8

△0.3 9.1

3.2 13.6

4.1

●●・●●●●●・●●●●●●●●●・■●●●●●●●■

各牢噌域率 の単純平均 5.0 増加率 減少率

6.7

A4.3

7.2 dイ.0

6.4

ム9.7

東京都の法人二税のうち、法人都民税と法人事業税を自然増収率という面で比 較すると、その変動幅は事業税の方が大きい傾向がある。

同資料では、「都税収人において税収規模が大きく、かつ自然増収率の変動か 大きいという面で、今後の分析の中心(焦点)となるのは法人事業税ということ

になろう。」と予測している。

同資料では、自然増収率の変動要因についても分析している。一般に、自然増 収率は名目GNP成長率が高いほど大きい傾向があるが、低成長経済に移行した 昭和50年代に入ってからは、自然増収率と名目GNP成長率の間の正の相関性は みられなくなったと分析している。また、「最近のように、名目GNP成長率と 金融・実物資産成長率の乖離が大きいほど(実体経済と金融経済の乖離)、換言 すれば、フロー(所得)成長率を上回るストック(資産)成長率が実現するとき、

自然増収率は高くなる傾向力iみられる。」と分析している。62年度の場合には、6)

所得成長率の低かったのと対称的に資産増加率が高かったのが、特徴的であった。

同資料では、これらの点をふまえて以下の点を示唆している。自然増収率の変 動を左右してきた要因について考えると、高度成長期においては所得(フロー)

成長率、すなわち名目GNP成長率が支配的な要因であった。ところが低成 長期に入ってからは、資産(ストック)成長率、すなわち金融。実物資産(土地)

成長率が支配的な要因となってきている。「低成長下で金融資産が蓄積されるよ うになるにつれて、名目GNP成長率よりも資産成長率の変動の方が大きくなり、

税収構造に与える影響も大幅に増大してきている。」と分析されている。7)

こうした背景には、日本経済の金融国際化とあいまって、金融経済部門のウエ イトの増大(実体経済部門の相対的ウエイト低下)という構造変化があることが、

指摘されている。

表2-4では~税収と名目GNP、資産増加との相関についても分析がなされ ている。「低成長経済の下での好調な税収の伸びという現象は、税収と名目GN Pとの乖離を意味しており、最近の税収好調の背景には資産価値増加という所得 要因が存在している」と分析している。税収と所得の一般関係については、生産 からのみでなく資産価値の増加から発生する所得に注目している。株や土地の値 上がり(資産価格の上昇)による資産の増加額は、名目GNPには計上されない が、法人や個人にとって、営業利益や賃金と同様に資産の増加も所得であると

-50-

表2-4名目GNP+資産増加額の推移

注)1資料:経企庁「国民経済計算年報」

2前掲主税局調査による。

強調している。そうすると、税収と「所得」との関係は、税収と「GNP+資産 増加額」との関係になり、資産ストックが増え資産価格の持続的上昇がみられ

るにつれて、資産価値増カロの税収に及ぼす影響は大きくなる。⑳

同資料には、税収と所得(名目GNPと資産増加額)の統計的関係についても 触れられている。資産増加額については、GNPのように単一の公式統計は存在 しないとして、株式と土地資産の増加額をもって資産増加額とみなされている。こ れらの資産増加額は、「国民経済計算年報」(経済企画庁)から集計されている。

ここから、次のような結果が得られるとしている(図2-3、表2-4)。

(1)昭和61年の資産増加額は、358兆円(うち株式増加額133兆円、土地増加額 225兆円)で、60年(107兆円)にくらべて3.3倍も急増している。この資産増 加額は、名目GNPの規模(昭和61年度で335兆円)を上回っている。したがっ

-60-

ZifE服、I 株式 (I1iljllHHllI)

土地圃堕 (宅地)

画崖10mm 株式 土'@資産

名目CNP 百段烟佃$ロ

(株式トゴ:IMI座)

名目CNPC田産10m鮒

lillぴall(X)

U<ⅡⅡ41年 45 46 l1 40 49 50 51 52 53 S5 56 57 S8 59 60 61

48327104180498398

□●●●■●●●●●●●●CG●●739321988923803-423610011012326041111111223 268680639062630495●●●●●B■●■CD●■CO●◆●48364298124811153813617780386540252411-222233345657780 804595605712459559●■●●p●●●●●■●●q■■■■、、65301709121412Ⅱ2213133

46 42828616166411456●B●●●●、●■●■●●●●●6152821830133901841255112589842362

92857222085!1110110●●Sc■●●●●●●●●●■●●I5266821085592131467891357902457802311111222212333 46313060838826045●●●●●●●●●G●●●●の●●I132360391545-61123861132799946705

13 648802806805670620●●e●●●●●●●●●■●●■94484873891475982018726018145141291111122233333316 9521155586048985●●●00●●●●●●●●B●①I13043250640802116332311606

図2-3名目GNP、資産増加額と都税の関係

000羽旧 EJつ)都税・名目GNP対前年伸び率(%) 旧如犯岨朋氾加卵岨犯如旧0一一一一 PP加NU増GG産税目巨資.都名名十

一一

,一一(名目GNP+資産増加額)対前年伸び率(%)

-10

45506055

年度

図中名目GNP+資産増加額(点線)は、税収の動きと合わせるため、

1年すらして記載。

資産増加額=株式増加額十土地(宅地)資産増加額。

資料:名目GNP:経企庁「国民経済計算年報」

資産増加額:経企庁「国民経済計算年報」1972年版、88年版。

前掲主税局調査による。

注)1

23

て、名目GNPでみた昭和61年の所得の伸び(名目経済成長率)は42%にす ぎないが、資産増加額を加えた所得の伸びは61.5%にも達する。

(2)過去に都税が非常に高い租税弾性値を示した時期の所得(名目GNP+資産 増加額)の伸びを見ると、昭和47年(61.5%増)、53年(35.5%増)、61年(61.5

%増)と、いずれも前年において大幅な資産増加の伸びを示している。

(3)低成長経済の下で税収が名目GNP以外に資産増加額という要因に大きく 依存するようになると、資産増加額の変動はGNPの変動よりも大きく税収の 伸長性を満たす傾向をもつ可能性がある。

以上のような理由から、税収の見通しはこれまで以上に難しいものになるだろ うと結論づけている。

-61-

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恥園●●●●00●●●|●●000●0●●0

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表2 都税。全国地方税の推移

(単位;百万円,%)

lll

i料:東京都主税局 i褐主税局調査による。

2前

注)1資料:東京都主税局

年度 都税

(A)

伸び申 全国地方税 (B)

伸び率

対全国割合 (A)/(B)

35 124,388 26.4 744,236 21.8 16.7 36 155,969 25.4 906,475 21.8 17.2 37 173,557 11.3 1,056,683 16.6 16.4 38 194,410 12.0 10212,860 Mo8 16.0 39 215,833 11.0 1,399,597 15.4 15.4 40 238,552 10.5 1,549,421 10.7 15.4 41 269,639 13.0 1,768,587 14.1 15.2 42 324,877 20.5 2,1490523 21.5 15.1 43 394,849 21.5 2,580,128 20.0 15.3 44 478,254 21.1 3,090,179 19.8 15.5 45 580,965 21.5 3,750,668 21.4 15.5 46 635,326 9.4 4,235,746 12.9 15.0 47 747,938 17.7 5,004,482 18.1 14.9 48 973,098 30.1 6,491,287 29.7 15.0 49 1,170,266 20.3 8,237,504 26.9 14.2 50 1,154,687 △1.3 8,154,841 △1.0 14.2 51 1,350,765 17.0 9,564,091 17.3 14.1 52 1,493,787 10.611,005,216 15.1 13.6 53 1,614,412 8.1 12,237,054 11.2 13.2 54 1,817,110 12.614,031,511 14.7 13.0 55 2,013,969 10.815,893,807 13.3 12.7 56 2,166,189 7.617,325,498 9.0 12.5 57 2,326,051 7.418,628,645 7.5 12.5 58 2,457,301 5.6190841,303 6.5 12.4 59 2,707,329 10.221,493,940 8.3 12.6 60 2,968,823 9.723,316,473 8.5 12.7 61 3,269,316 10.124,628,233 5.6 13.3 62 3,940,684 20.527,203,986 10.5 14.5

表2-5には、昭和35年から62年度までの都税と全国地方税の伸び率の比較に ついて、示されている。地方高騰下の昭和60年代の都税収入の伸びをみると、昭 和60年度(9.7%)、61年度(101%)、62年度(20.5%)と、しだいに伸び率 が大きくなっている。各年度とも全国地方税の伸び率を上回っている。とりわけ、

昭和61年度、62年度には、都税の方が二倍近い伸び率を示している。

全国地方税に占める都税収人の割合をみると、昭和35年度(16.7%)から58年 度(12.4%)まで長期低落傾向を示している。ところが、昭和59年度以降の-極 集中下の地価高騰期において、この割合が年々上昇を示している。この期間には、

地価高騰による資産価値の増大のみならず、経済の集中を背景とした好景気もあ いまって、税収が好調であったことをうかがわせる。

同資料によれば、昭和60年代において増収が圧倒的に大きい税目として、法人 二税(法人都民税・法人事業税)があげられる。

上述の主税局調査とほぼ同時期に出された『東京都税務統計年報』(昭和63年 度)には、昭和63年度の東京都の租税構造について、分析されている。

主な税目についてみると、法人都民税・法人事業税(「法人二税」)は、2兆 5,273億円で、前年度に対して3,123億円(141%)の増加となっている。同資 料ではその理由について、「これは、前年度好調に推移した証券業、不動産業が 減となったものの、金融緩和のもとで金融業が好調であったことに加え、国内需 要の(申びにより特に製造業が堅調に推移したことによる。」と分析している。9)

個人都民税の税額は4,379億円で、法人都民税の過半に達しない。税収は好調 に伸びており、前年度に対して337億円(8.3%)の増加となっている。「これ は、特別徴収分では前年の春闘賃上率が3.9%と低調であったことに加え、62年 度税制改正の影響もあり伸び悩んだものの、普通徴収分において不動産関連をは

じめ個人企業所得の高い伸びを反映したものである。」と分析されている。

固定資産税は6,049億円で、前年度に対して456億円(8.2%)の増加となっ ている。「これは、土地の評価替による増及び非木造家屋の増加による増に加え、

償却資産においても前年度の民間企業設備の好調な伸び等を反映したものである。」

と分析されている。家屋及び償却資産の寄与した部分も大きいことを示唆してい る。都市計画税は1,295億円で、前年度に対し215億円(143%)の減となって

いる。「これは、小規模住宅用地に対する都独自の減税等によるものである。'])

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と分析されている。

以上の分析を通して、東京一極集中と関連したいくつかの税目が飛躍的に増加 していることが、明白である。とりわけ法人二税については、金融業などの東京 一極集中に伴なう増収分が大きいと考えられる。これと関連したその他の税目を みると、個人都民税が、不動産関連などの個人企業所得の伸びを反映して、11頂調 に伸びているのが注目される。また個人事業税も、不動産関連事業などの所得 の伸びを反映して11頂調に伸びているのが注目される。これらの税の増収部分に は、地価高騰を反映した部分も含まれることになる。事業所税も、東京一極集中 下のビルの新増設を反映して、順調に伸びている。

これに対して、土地税制についてみると、まず固定資産税の伸びについては、

土地の評価替えによる増収のみでなく、東京一極集中を背景とした非木造家屋の 増加による償却資産の伸びが大きいことがわかる。

税収全体をみると、法人二税(法人都民税・法人事業税)が56.5%と過半数を 占めているのが注目される。これらの税は、東京一極集中に伴う経済活動の東京 への集中ともあいまって増大してきたものと考えられる。これに対して、地価高 騰に関連した土地税制関連税目は、固定資産税(13.5%)、都市計画税(2.9%)、

不動産取得税(2.0%)、特別土地保有税(0.2%)の合計としての18.6%にす ぎない。この額は、法人二税を合計した56.5%には遠く及ばない。東京一極集中 のもたらした税収の増大は、地価高騰に直結した土地税制関連の税目よりも、経 済活動の集中に関連した税目での増収をより多くもたらしていることになる。

東京都「平成2年度予算概要』には、昭和49年から平成元年度までの東京都一 般会言+歳入予算の項目別推移について示されている。都税の構成比の推移をみる11)

と、昭和49年度の62.9%から平成元年度の75.6%へと、この16年間に12.7ポイ ントの順調な伸びを示している。都税の金額の伸びについてみると、昭和60年度 の2兆9,550億円から平成元年度の4兆7,668億円へと、5年間に1兆8,118億 円(61%)の増加をみている。税収増加の主な原因は経済の順調な成長を背景と

した東京一極集中の加速にあるが、これに関連した急激な地価高騰も影響してい る。

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