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 21

     ⑲4 3⑳⑦17

⑧16

⑲15

⑫5

⑧20

⑧18

⑧12

全体γ一〇.働2**

6.7.10.11を除く       **

  γ二〇.842

     123456789

     1黄塊根塗9 (全区平均)

図K−6−2 かんしょの1葉挿し塊根重と普通栽培塊根        乾物重との蘭係  (坂本・丸峯,198◎)

 九条

1, 7502−  17 2. 〃 一 25 3。 7503−  82

4. 〃一 89 5.7504−  11 6. 7526−  57

乞  〃一155 8.7466一一2

9。 7475−   4

10.九州77号 11.〃 78号

12.九州 79号

】.3.     82 号 14.     83 号 15。コガネセンガン

16.農林 2号 17,九州 65号 18.ミナミユタカ 19.ベ ニワセ 20.九州 76号 21.沖縄100号

 露地トマトは,とくにビタミンCの高能率検定法を検討した。分析試料の採取にあたってはジューサー 法が簡便で有効と認められた。また分析法については,搾汁原液に対してインドフェノール滴下法を適用 すれば,少量の試料で簡便に検定できることが確認された。これに対し,ラビットスポット・テスト法は

表叢一6−3 トマトの総ビタミンCの簡易検定法(露地の場合) (」二村, 鶯『野, 1980)

簡易検定法(0.1%インドフェノール滴下法)

OhZ 2h 4h

品種・系統

A B A

B

(比 較)

ヒドラジン

比色法Y

      滴

P。1.127805       22.5 盛岡1 5琴チ      22.O P.L263713       18。5

Ark.60−19−1  17.5 早生だるま     16.O Florida 1醗一1   13.5

(標準溶液,20.0㎎%)(14.5)

21.0 22.0 18.5 16.0 15.5 13.0

17.5 17.◎

14.0 12.0 11.0 11。0

21.5 21.0 18.◎

16.5 14.5 12.0

1娃.5 12,1 10,5 9.0 10.0 8.5

29.2 29.5 25.6 26.5 21.0 18.0

㎎%

 Z;ジュース搾汁後の時間,Y;乳鉢磨砕による。

 A;ジュース搾汁原液を洗方ビンに保存,B;ジュース搾汁後,直ちにロ過し,ビーカーに保存。

不適当と判定された。晶種・系統によるビタミンC含蚤の変異は大きく,またその順位は露地栽培とガラ

ス室栽培とで変わることなく,おおむね一致した。

 オーチャードグラスは,晶種・系統および刈取り時期を変えた試料について,粗たん白質・粗脂肪・繊 維および乾物の測定を,従来の方法と近赤外線反射率測定法との間で比較した。赤外線の最適波長は対 象成分により異なり,分析試料の微紛砕の要否も成分により異なった。新法による測定精度は高く,しか

も短時聞に効率良く検定できることが確認された。

 3)蕎能率物質生産に関する遺伝子源の探索,導入と育種

 興体的な作物としては,子実用アマランサス・ひまわり・キノァなどがある。

 子実用アマランサスは,ヒユ科に属するC4型の夏作物で,生育が早く乾物生産最が大きい。植物学的に

はいくつかの種が含まれるが,供試桝料のうちAmaran頓us hypochondriacusの種内に,イネ科

作物におけるようなモチ,ウルチ性の分化が見出された。でん紛特性を調べた結果,でん紛粒子はきわめ て小型で,糊化に要する潟度が高いなど,利用上重要な知見が得られた。

表狂一6−4 アマランサスにおける種・型・

       原産地とモチ・ウルチ性  (坂口,198◎)

種・型 取審先 ウルチ モ  チ 分離または混

Ah1 Ah2

Ac

 ア メリカ  ア メ りカ

 ネパール

 ネ パール

塔婆

0 0 1 3 3 1

2 2 1 0 0 0

1 0 1 0 0 0      (数字は集団数)

注:Ah1…A,hアpochondr玉acus 1型, Ah2…岡じく2型,

  Ac …A.candatus

 ひまわりは寒地向きの夏作物で,良質の食用油原料となる。23品種を検討した結果,1代雑種は油分

・収量ともに高く,とくにINRA−6501, IS−897,SB−254およびIS−894は菌核病の微審

も少なく有望とされた。

 油分検定法を検討した結果,Foss−Let法が簡易迅速で精度が高く実用性があると判定された。

 キノァはアカザ科に属する蔓作物で低温抵抗性と短期性が期待される。系統選抜を行なうとともに,栽 植密慶に対する反応などを調査した。子実成分については分析検定申である。

生産環境制御系

鵬漏徽灘讐)

皿 農林水産:物生産環境の成立機構の解明と制御技術

チームリーダー 嶋 田  饒  農林水産物の効率的かっ飛躍的な生産を図るには,それぞれの生産システムにおける有効な物質とエネ ルギーを用い,面積当たりの最大収量を安定的にあげることであり,これに対応した生産技術を策出しな ければならない。安定的な生産をあげるには,収量の年次変動を少なくし,生産力を長期的に維持してゆ くための技術が求められるであろう。この生産の場は耕地,草地,林地,水域であり,これらは亜寒帯か ら亜熱帯にわたり,複雑に組み合わされ分布している。したがって,これらの場を対象とした生産技術を 確立するためξこは,対象をどのようにとらえ,どのような方法なり手法を用いて研究を進め,その成果を いかに生産技術化していくかが重要である。

 この田野においては,農林水産物生産環境の成立機構の解明と制御技術を作出するた繊こ,耕地,草地 林地,水域における生産環境の成立機構の解明と好適環境の作出および施設環境における好適環境の作出 について研究を進めている。思系と他の系との関連は,鐵系が各種生態系レベルでの研究を実施し,ここ で得られた法則性について1系での農林水産業におけるエネルギーの分布と利用の成果から地理的にどの ような差異を示すか,またn系での生物の物質代謝および植物の光合成機能の向上について,狸,品種の 燭本および個体群レベルでの成果が生態系レベルでどのような差異を示すか等について検討する。それに

もとづいて,各種生態系の制御技術の作出を行う。しかし自然条件においては,各種主辞系が複雑に組み 合わされているので,個々の制御技術が直接適用できるかどうか明らかにされねばならない。これについ ては,V系の霞然エネルギ〜の効率的利用による栽培植物生産システムの確立のなかで,地域を中心とし て制御技術の適用限界を開確にしていく。

 玉.皿系の生産環境の成立機購の解明を進めるにあたっては,生産の場をそれぞれ1つの重要な圭態系 としてとらえ,圭態系の購造と機能を解明することが,その制御技術を確立するための基礎的研究である との認識にたっている。明野系の基本的購造は,それを購成する無機的自然である大気,水,気象,土壌 と主物共同体としての植物,主として作物,牧・野草,樹木,藻類および動物,主として家畜,魚類から なっている。このような購成からなる生態系における植物は,系における第1次有機物生産すなわち基礎 生産の主要な担い手である。他のほとんどすべての主物は,これに依存して圭活している。このような主 物の主活現象の解明にあたっては,主体一環境系を明らかにしてなされなければならない。本研究の目的 を達成するためには,生態系における生物共同体の物質圭産過程を,環境要因としての物質とエネルギー の代謝量として,系の空間と時間および多様性との相互作用として解明していくのが有効と考えられる。

 研究対象とした各僅生態系の調査地選定は,基本的には典型的な圭態系を選定し解析をすることとした が,学問分野の研究蓄積およびその進度を異にするので,その方法に異問があるのはやむをえなし}。また 系における分解者,消衡者としての大型動物,土壌動物の研究対応が欠落しているが,当面は過去の研究 成果を参考に供し推定することとした。耕地,草地,林地の門主態系は,昭和54年度から,河坦生態系 は昭和55年度より開始された。

 耕地生態系については,宮城県鹿島台町にある東北大学農学研究所鹿島台実験農場内の水田に調査地を 設定し,水稲群落を主体とする系について,また水田より畑転換した砺合の麦群洛を主体とした場合につ いても物質とエネルギーの流れを生育過程の中で解析を進める。したがって単位面積当たりの太陽エネル ギーの利用効率を研究の中心としている。

 林地生態系については,物質生産に関する研究蓄積が多く,高い精度で推定が可能なこと,まとまった 地域を選定することが困難であることなどから,系を購成する要素について当面測定を行なうこととした。

茨城県にある農林水産省林業試験場千代田試験地内の模型造林地,斜面ライシメーターのヒノキ群落,笠 間営林署管内の30年生ヒノキ人工林を調査地とした。昭和56奪度よりヒノキ人工林において,系を申 心に研究を進める。

 草地主態系については,栃木県にある農林水産雀草地試験場の放牧地と北海道中標津にある道立根釧農 試内の放牧地を調査地として選定した。なお箪地試には耕地および採草地での物質徳環を解明するため,

大型枠ポットを劉場内に造成し,牧草と飼料作物を栽培し測定を進めることとした。根釧農試に草地を選 定したのは,わが国の牧草地面積の約80%を占める北海道において,放牧地における家畜排泄物に注目

し,系における物質とエネルギーの流れのモデル化を図るために選定した。

 河川生態系については,畏野県にある農林水産省東海区水産研究所陸水部の購内に導水している千曲川 を調査地として選定した。ここでは,流水式円型水槽により水一付着藻類一アユへの,また止水域として 富栄養水域に繁茂するホテイアオイー草魚について,物質とエネルギーの流れを中心に諸形質の測定を開 始した。

 2.施設における好適環境の作出は,昭和55年度から開始した。施設農業においては,施設の薄層被 膜を介して放射と熱の受授,被覆物の隙間を介し,他方施設内では土壌一作物一大気間に,それぞれ物 質とエネルギーの流れがある。これらの流れに関する研究蓄積は,物質主産過程の解明に重要であるにも かかわらず,きわめて少ない。したがって施設を対象とした場合においても,その生産環境の成立機講の 解明がなされねばならない。施設は人為環境を作出することによって主産の効率化を厨的とするが,これ を1つの閉鎖系としての施設主態系としてとらえ,前記大課題と同じ認識にたって研究を進めることとし

た。

 つぎに生産環境の成立機購の解明にあたり,主態系の重要な構成要素である土壌の物理化学的諸形質を 定量的に測定するための機器の開発および物質移動のモデル化の基礎的研究をも,併行して実施している。

第1期計画にもとずく成果は,1〜2年の諸形質の測定と解析であるが,以下に概要を述べる。