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⑦子供の作業に焦点を当てた支援

ドキュメント内 PowerPoint プレゼンテーション (ページ 75-86)

ファシリテーター 仲間 知穂 (琉球リハビリテーション学院)

山口 清明 (国民健康保険関ヶ原病院)

友利 幸之介 (神奈川県立保健福祉大学)

四階 研修室3

こころの問題に対する理学療法のあり方の模索

-転換性障害と診断された男児との取り組み-福井大学医学部附属病院リ ハビリテーション部 成瀬 廣亮

保育に焦点を当てたコンサルテーションの効果を検討するパイロット 研究

国保関ヶ原病院 山口 清明

「養育者の作業」に焦点を当てた介入がお子さんの作業機能状態に及 ぼす影響

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「私はしっかりしていない」と言い続けてきた母親の事例を通して-小山田記念温泉病院 近藤 真稔

日常生活において「やってみよう」が増えた事例

―感覚統合療法の効果の検討―

奈良県総合リハビリテー ションセンター 狩野 麻里

読字障害に対する感覚統合療法の効果

奈良県総合リハビリテー ションセンター 高畑 脩平

教員の届けたい教育に焦点を当てた幼稚園の作業療法と教員の 主体性への影響

NPO法人ADOCproject 仲間 知穂

キャスパー・アプローチ

NPO法人 ポップンクラブ 村上 潤

対人意識を向上させるためには

-遊びを豊かにする段階付けの視点-

奈良県総合リハビリテー ションセンター 佐藤 夏紀

子どもと母親とのShared Dicision Making

-水泳練習に取り組んだ事例-平谷こども発達 クリニック 今井 悠人

10

発達障害児が乗馬という作業活動を経験して生じた行動変化について

株式会社リ・ハピネス 児 童発達支援・放課後等デイ サービス 伊知地 ゆめ

11

奈良県における保育士・幼稚園教諭と作業療法士の協働

―『コラべん』の発足―

奈良県総合リハビリテー ションセンター 鯉田 沙祐里

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こころの問題に対する理学療法のあり方の模索 -転換性障害と診断された男児との取り組み -

成瀬廣亮1),今井悠人2), 嶋田誠一郎1),川谷正男3)

1)福井大学医学部附属病院リハビリテーション部,2)平谷こども発達クリニック, 3)福井 大学医学部附属病院小児科

【はじめに】転換性障害とは,器質的な異常がないにもかかわらず,歩行時にふらつくなど の臨床症状を呈する心因性運動障害である.心理療法と理学療法の併用が有効であった報告 は散見されるが,標準的な介入方法はない.今回,歩行困難の状態から独歩自立までに約1 7ヶ月を要した症例を報告する.なお本報告に関して,保護者から同意を得ている.

【事例紹介】12歳男児.小学校6年生.X-12ヶ月ほど前に左第5趾骨折の受傷後より,歩 行のふらつきを認め,当院小児科受診.転換性障害と診断された.保護者および学校の担任か ら理学療法の相談があり,理学療法開始となった.初回評価時(X 日)では,おどおどしてお

,表出が少なく開かれた質問に対して「別に」との返答が多かった.また歩くことや体を動

かすことへの意欲は乏しかった.移動手段は車椅子と四つ這いであり,両膝周囲には擦過傷 が目立った.座位では足背を床に設置していることが多く,移乗時は足背を接地したまま行 った.本人は姿勢や動作に関して無関心であった.母親は本人に対して「おっとりした性格 なんです.でも長男だからもっとしっかりしてほしい」との願いもあった.

【介入経過】本人の行いたい運動を中心に,11時間,週2-3回の頻度で通院での理学療法 を行った.初回終了時に,次回までに理学療法で行いたい運動を考えてきてほしいと希望を 出すと,「キャッチボールがしたい」という要望があった.そのため,膝立ち位やバランスボ ール上に乗ってキャッチボールを行うなど方法や難易度を変えて行った.X+3 ヵ月頃のラポ ールの形成は良好であり,話をセラピストが切り出すと好きなゲームや学校での出来事を話 ようになった.しかしながら歩行は困難であった.そのため,移乗時の足底へ荷重や下肢への 意識付けができるような運動も取り入れた.また終了時には,保護者へ本人の様子をフィー ドバックするようにした.時には家族の補助を得て行う運動も取り入れ,本人の頑張ってい る様子が家族に分かりやすいように環境を設定した.X+7 ヶ月頃より立位が取れるようにな り,歩行器歩行,両側ロフストランド杖へと徐々に安定した.中学校へ進学とともに,独歩が 可能となり,X+1 7 ヶ月時に独歩が安定したため理学療法終了となった.歩き出せた頃よ

,母親も本人の性格や行動に対して「この子らしいところなのかしら」と本人のありのま

まの様子を受け入れる言動もあった.

【考察】本人の自主性を尊重しながら運動療法を実施し,本人だけでなく家族を巻き込んで 介入した結果,歩行が安定するまで支援を継続することができた.また本疾患は再燃・再発 も報告されていることから,本人の成長や変化を家族とともに見守る姿勢も必要なのではな いかと考える.

保育に焦点を当てたコンサルテーションの効果を検討するパイロット研究 山口清明1)2),長谷龍太郎2)

1)国民健康保険関ケ原病院,2)神奈川県立保健福祉大学院

【はじめに】

国保関ケ原病院では,関ヶ原町自立支援協議会から委託を受け近隣の保育園・幼稚園・小中 学校へ巡回相談を行い,作業療法士(以下OT)が「特別支援が必要な子どもに対する保育士 の保育能力を向上する」ことを目的としたコンサルテーションを実施し,外来利用児の作業 可能化を支援している.今回,パイロット研究としてH26年度10月までに終了した幼稚園 教諭(以下教諭)2名のコンサルテーションの結果を考察したので報告する.なお,本研究に ついては関ケ原病院倫理審委員会の承諾(第3号)を得ている.

【方法】

2名の教諭が担任する抽出児2人の作業遂行場面をアセスメントした後,Aid for Decision-making in Occupation Choice for School(以下ADOC-S)及びGoal Attainment Scaling(以下GAS)を使用して,OTと共同で抽

出児の具体的な保育目標と段階付けられた支 援プランを設定した.さらに,OTと教諭は集団 保育プログラムを共同で立案した.介入期間は 4ヵ月半,1ヶ月に12時間の訪問を5回行 った.本研究は,教諭の保育に対する主観的効力 感や満足感,対象集団と抽出児の保育目標の達成 度や集団内における行動の変化を比較検証する.

【結果】

ADOC-S の 短 期 目 標 に 対 す る 遂 行 度 の 平 均 が+3.16・ 満 足 度 平 均+4,16(1/10 10/10) ,GASの到達レベル平均+0.5(-2~+2),一般効力感尺度+1,保育者効力感尺度+0.5, 気になる子どもの行動チェックリストにおける得点は領域別平均が 0,06,因子別平均が 0.18 減少した.コンサルテーション全体を通して一番印象に残ったこととして,教諭は

「具体的な目標を 5 段階に分ける作業がとても楽しく,スモールステップを子どもが駆 け上がって行く姿が嬉しかった」と述べた.

【考察】

コンサルテーションの結果,ADOC-S の短期目標における遂行度と満足度が大きく変化 した背景には, GASを併用したことにあると考えられる.ADOC-Sにより実現したい保 育がより具体的になるだけでなく,GASを通して目標の到達難易度は無理なく段階付け られ,教諭は抽出児を含めた保育の実現に見通しを持つことができたと推察される.

「養育者の作業」に焦点を当てた介入がお子さんの作業機能状態に及ぼす影響

―「私はしっかりしていない」と言い続けてきた母親の事例を通して―

近藤真稔1)

1)小山田記念温泉病院

【はじめに】

発達領域の作業療法(以下 OT)では、お子さんへの直接的介入だけでなく、養育者との話 し合いといった間接的介入も重視しながら日々の臨床が展開されている。しかし、話し合い の内容はお子さんの様子を中心に話されることが多い。「養育者の作業」に焦点を当ててOT を展開する事でお子さんの作業機能状態にどのような影響があるのか、今回「私はしっかり していない」と表現され続けてきた養育者を「クライアント群」「一人の女性」として捉え、

直接的介入を行った結果、お子さんの作業機能状態に変化があったため報告する。尚、今回 の発表について本人より同意を得ている。

【事例紹介】

男児A君:8歳、痙直型両麻痺。特別支援学校に在籍。依存的な行動が多い。ルールを守 れない。慣れていない児・大人と関われない。GMFCS:Ⅲ、GMFM-66:52.32。

母親B氏:30代後半、専業主婦。昔から子供好き。自身を「人と関わることが苦手」「私 はしっかりしていない」と表現し「A君に何をしたらいいかわからない」と話す。

【介入経過】

A君の評価をすると、環境面がA君の作業機能状態に大きく影響していることがわかった。

物理的空間、社会的集団、作業要求の参加制限においてB氏の影響は大きいと考えられたた B氏についての評価も進めた。B氏へのOSAⅡでは交流、習慣、意志、環境でほぼ全て「問 題あり」と自身を捉えた。これらをもとにB氏と協業しながらB氏自身の目標を設定した。

「他児の母親と上手く話せるようになること」などを目標とし、「作業療法の視点」を伝え ながら直接的介入を行った。その結果、B氏は交流の輪が増え、学校のPTA的活動に参加し たり、「ママ友の会」にも参加するようになった。また、周りのママ友から「B さん最近す ごく変わったよね」と言われるようになった。B氏からも「毎日が楽しい。人は変われるん ですね」といった語りが聞かれた。B氏の変化に伴い生活環境が変化し、A君はデイサービ スに通うようになった。それをきっかけとし、友人が増える、ルール遊びができるようにな る、初対面の人に笑顔であいさつできるようになるなどの変化がみられた。

【考察】

養育者自身が変わっていく体験の中で「作業療法の視点」を共有した。これによりお子さ んにも養育者自身にも「作業の視点」で捉え始めたと考える。また、母の教育方針を大切に するだけでなく、養育者の「一人の女性としての幸せ」を大切にする重要性を感じた。母親 が幸せであることが子どもの幸せにも影響していると感じた事例であった。

ドキュメント内 PowerPoint プレゼンテーション (ページ 75-86)

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