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ドキュメント内 ≡重来撃襲撃除数蘭学研究科 (ページ 67-78)

「今日の授業について」では、最も少ないときの字数は3年時のほうが2年時より少な い。これは1文しか書いてないときが1回あり、その時の字数である。その次に少ないの は27字なので、平均の文字数と合わせて考えると、 Kと同様に2年時より3年時のほう が書く量は増えていると言える。 2年の初めの数回は1文で終わっていて、非常に簡単な

まとめである。 1回目は「今日の授業について」も「自分の取り組み方」も1文しか書い ていない。 2年時の平均は106字だが、前半の30回くらいまでは100字に満たない。そ のあと100字をこえるようになる。 Kと比べると量の変化が大きい。

②書く技能の向上、読解力の向上・考えの深まり

毎回の授業のまとめの時間は5分程度なので、その短い時間では書く内容に限りがある。

その中で「今日の学習内容について」は、平均するとKは30字程度(文でなら1‑2文

程度)、 Fは60字程度(文でなら2‑3文程度)増加している。また、 r学習内容のまと め」は、平均するとKが70字ほど、 Fが170字ほど増加している。量の多い少ないは、

その子自身の教材内容や授業内容‑の興味・関心とも関わるので、一概に記述量の多さと 書く力の向上とを結びつけることはできない。しかし、この活動を通して記述量が全体と

して増えていることから考えると、興味・関心のみに記述量の増加の理由を求めることは できないo 学年を経ることで学習‑の興味・関心が高まっていることがないとは言えない

が、書く力の向上が,書く量の増加に関係していると考えた方がより妥当である。 「今日 の学習内容について」は大幅な増加ではないが、 5分という短い限られた時間内で記述し

ていることを考えると、二人ともに効率よく書く方法を獲得したととらえていいのではな いか。また、いくら効率よく書く方法を知っていても、書く内容が伴わなければ書けない。

書く内容、つまり授業内容‑の理解や自分の考えの整理も必要になる。その両方の力がっ くことにより記述量が増えると考えられる。

ただし、最も多いときの「今日の学習内容について」の字数は3年時、 Kは400字以上、

Fは500字以上ある。この量を5分で書くことは、いくら書く技術を持っていて,書く内 容があったとしても物理的に不可能である. KもFも授業時間内に書けないときは家に持 ち帰って書いていた。 (そのような生徒はほかにもいた。)筆者はその授業時間内にでき る程度で書けばよいという指導をしていたので、これは生徒たちが自主的にやっていたこ とである。まとめ活動‑の意識も高くなっていることがわかる。

【学習内容についての記述】

[:亘コ

〔今日の学習内容について〕

2年生の最初のもの

私は今まで本など、ただなんとなく読んでいることが多かったけど、今日の授業で随筆の読み方を 勉強して、これから本などを読む時は、筆者の考えを読んだり、それらについて自分で考えたりす るということを頭において読むと、その話の楽しさなどをより味わえると思うし、こうして読むこ

とによって理解力もつくし、自分の考えがしっかり持てるようになると思うのでこれからは、ただ 読むのではなく、いろいろと考えながら読んでいこうと思いました。これから勉強していく̀̀遠く、

でっかい世界''という話はどんな話なのか、とても楽しみです。

3年生の最初のもの

今日は授業のはじめに辞典に言葉を入れるプリントをして、知らない言葉とかもあってすごく難し かったけど、私は普段国語辞典を読んだりしないので、いろんな言葉を知るいい機会になりました。

今日は俳句についても学習し、二つの俳句の共通するところやちがっているところを比べ合わせて みて、はじめは形式も季語も同じならどちらも俳句なんじやないのかなあと思っていたけど、みん

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なの意見や先生の話をきいて読み直してみると、同じ形式でも味わい方が全然違うなあと思ったし、

一工夫するだけですごくおもしろさが変わるんだなあと思いましたo また,夏目淑石の俳句で、最 後の五文字がなかなか思い浮かばなかったけど、みんなの意見を聞いて,いろんな表現のしかたを

もっているんだなあと思いました。 「夕日を海にぶちこんだという意見もおもしろいなあと思った し、 「食べさせた」という表現もかわっていていいなあと思いました。また淑石の、木枯らしが夕 日を吹きおとすという表現も、風の強さ、存在感がでていて、すごく豊かな表現力をもっているん だなあと思いました。

2年時は、学習内容は「随筆の求み方を勉強して」とあるだけだが、 3年時は、辞典の 学習、二つの俳句の比較、俳句の創作、と学習内容を具体的に順序立てて記し、それぞれ についての自分の考えを書いている。また、授業中に出た意見についても取り上げ、それ に対する自分の考えを書いている。

〔学習内容のまとめ〕

2年生の最初のもの

この̀̀遠く、でっかい世界"の学習をして、今の日本人は自然に対してどう見ているのか、今の山 や川や海などの自然はどのような状況になっているのか、ということをこの授業で考えることがで きましたo 確かに,今の山や川などは人の手や工事の手でけがされてしまって、川をながめたいな あとか、山を見に行きたいなあとか、あまり思わなくなりました。人の心がそんなふうに、山や川 をあまり見たくなくなっていくのは、山や川の生ではなく、人間自身がしていることなんだと強く 感じました。今の日本は、ビルなどの建物がたくさん建って、道路とかもたくさんできて、人間に とっては便利なことだけど花や木や動物たちはどう思うのか、そんなことを考えられる人がたくさ んでてきてくれて、今の日本を昔のようによくしようと,みんなが協力し合えたら、それが一番い

いことだと思います。だけど今の日本人は近くの自分のまわりの草しか考えていない人の方がほと んどだと思います。筆者の椎名誠さんもこれをすごく残念に思っているんだと思います。筆者はた

ぶん、近くのものだけを見ているのではなく、遠くのもの、自然のことについてよく考えているん だなあと思いますo だから、このような"遠く、でつかい世界''という話を書けたんじやないかな あと思います。私もこの筆者のように近くの現実ばかりじやなくて、遠くのもの、夢を見れる人間 になりたいなあと思いました。

3年生の最初のもの

2年生の時に短歌を学習し、俳句も短歌に似た定型の詩だけど、俳句と短歌はどのようにちがうの かなあと思いながら俳句の授業に取り組みましたo俳句は五・七・五と、短歌よりもさらに短い形 式で、こんなに短い言葉の中に、気持ちや考え、情景などを伝えることができるのかなあと思って いたけど、授業の中でいろんな俳句をよみとっていくうちに、俳句のおもしろさや味わい深さがよ くわかってきました。教科書にでてきた俳句では、自然や生き物について書いてあるものが多く、

情景が浮かびやすくて,いいなあと思う俳句が多かったです。私が特に気に入った俳句は「じやん けんで負けて蛍に生まれたの」という句で、たった十七音の青葉だけで作者の蛍に対する気持ちや 読んでいる私たちに与える感じや雰囲気がすごく表されていて短歌や俳句とはすごく不思議なもの なんだなあと改めて感じましたo また、五・七・五の定型にとらわれない自由律も、最初はリズム があわないなあとか思っていたけど、種田山頭火や河東費梧桐とかの句を読んでみたら、普通の俳 句とはどこかちがう迫力があっておもしろいなあというのがよくわかりました。今回俳句の学習を

して,一つ一つの言葉にこめられた作者の気持ちや思いを読みとったり,作者の考えに共感をもっ たり、それに対する自分の考えを見つめ直したりといろいろな俳句にふれあうことができ、俳句は 昔のものとかいう考え方もなくなったし、今の私たちでもいろんなおもしろさを味わうことができ るんだなあというのがよくわかりました。

2年の教材は随筆、 3年の教材は俳句なので、学習内容や興味・関心の違いがあり、断 定はできないが、傾向を見ることはできる。

文末表現が、 2年時は9文あるうちの6文が「思います。 (思いました。)」である。学 習内容についてまとめるよりも自分の思いを述べることに重点が置かれている。 「思いま す。」と書く必要のないところにも「思います。」と書いているため、表現が幼く感じら

れる。 3年時は、短歌と俳句の違いやそれに対する自分の考え、教科書の俳句に対する感 想など、学習内容について具体的に説明している。文末表現は、 6文のうち3文が「わか

りました。 (わかってきました。)」である。 「わかりました。」という言葉にあるように何 を学んだのか、理解したのかを書こうとしている。

Kは「今日の授業について」では、最初にその日の授業の概要をまとめてから学習内容

についての感想や意見を書くという書き方をしている。 2年生の最初のころはこの形では 書いていない。この活動を初めて1か月ほどたったころ(1 0回ほど授業をしたころと1

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