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−63一
に4ml注入する方法(NAA注入区とする)の2方法により,シュ・−トと板の形成に対する植物生長調節物質の影 響について検討した.30mlの培地が入った100mlェーレソマイヤーフラスコに5外植体を植え付けたのち,アルミ ホイルで栓をし,25℃,16時間照明(約1000王Ⅹ)の条件で100日間培養した.なお,1区当り2フラスコとした.
結 果
(1)シュンラン
調査結果をTable28に示した.シュl− ト形成率ほBAlppmの場合,NAA Oppm添加区とNAA O,0.1,1 ppm注入区∴で100%であったが,BA O.1ppmでは−・般にシ3・l−・ト形成率は低く,NAA O.1ppm添加区の30%
が最高であった.−L方,発根した外植体数はBAIppm・NAAIppm添加区の8個体が最高であり,次いで BAlppm・NAA O..1pprh添加区およびBAlppm・NAAlppm注入区の6個体であった.BA O.1ppmの NAA O.1および1ppm注入区では,シヱ・・−トも板もまったく形成されなかった.また,NAAlOppm添加区 ではすべての外植体が枯死した.
生体重についてみると,BA O.1ppmの場合,NAA添加区では0巾1および1ppmが0および10ppm区にくら ベ5%水準で有意に豊かった.一・方,BAlppmの場合,NAA Oppmと1ppm間に有意差が認められた.ま た,注入区でほそれぞれのBA濃度内において有意差は認められなかった.
(2)イッケイキュウカ
調査結果をTabIe29に示した.BAlppmの場合,シュ1−・ト形成率はNAA O.1ppm添加区で90%と最高で,
シュート数も外植体当たり2.6本と多かった.次いでNAA Oppm添加区およびNAA Oppm注入区の80%であ った.発根はNAAlppm添加区で1本形成された以外は,添加区あるいほ注入区のいかんにかかわらずまった
く形成されなかった.NAAlOppm添加区ではすべての外椎体が枯死した.一・方,BA O.1ppmの場合,全体 的に・シュー,ト形成率が低く,NAA O.1ppm注入区の60%が最高であった.またシ.,.・一卜数も少なかった.発根 率はかなり低く,BA O.1ppm・NAA O.1ppm添加区′の4O%が最高であった.NAAlOppmでほ添加区および 注入区に関係なくシュートほまったく形成されなかった.
(3)カソラン
調査結果をTable30に示した.カソラソは本実験の植物生長調節物質の濃度範囲内ではほとんどシュ・−トを 形成せず,ライゾ1−Iムの状態で生長しつづけ,わずかにBA O.1ppm・NAA O.1ppmとBAlppm・NAAO.1
ppmの両添加区で1外植体から−ンユ・−トが形成されたのみであった.しかし,これらのシュ・−トは実験期間中 に展英せず,発根もなかった.NAAlOppm添加区では,シュンランやイッケイキュウカの場合と同様にすべ ての外植体が枯死した.
考 察
植物生長調節物質に対する反応はライゾー・ムの種炉により異なった.すなわち,シュ・−トはカソランではほと んど形成されず,シ・nンランとイッケイキュウカではBAO..1ppmよりも1ppmで多く形顔された.
彼の形成は・シュンランとイブケイキュウカでは多少異なり,シュンランの場合,形成されたシュートからは容 易に発根することから,シ,.・〜ト形成の効果が高かったBAlppmと低濃度のNAAとの組合せが,板の形成を 高めたと考えられる.これに対し,イッケイキュウカの場合,BAlppmではNAAの効果が抑えられるため発 赦せず,BA O.1ppmと低濃度のNAAとが組み合わされた場合に板の形成が促されたと考えられる.
NAA添加培地とNAA注入培地とを比べた場合,シュソランおよびイッケイキュウカのどららにおいてもシュ
ート数に大差は認められず,発根したシュート数にも差が認められなかったことから,換作上から考えると, よ り簡単な添加法が推奨されよう.
−64一
第2項 変温処理の影響(実験2)
ランの好適培養温度についての報告は20℃(36),2ト25℃(125),22℃(15),22−25℃(8,111),28±2℃
(34)と様々であるが,一・般にほ25℃前後(112)であり,ライゾt−ムの培養もこの温度で行っている(44).一・方,
自然界では,ライゾーームが地中で生長する間,絶えず気温の変化に伴う地温の変化の影響を受けており,このよ うな温度変化がライブ1−ムの生長やそれからの器官形成に対しなんらかの影響を及ぼしていると考えられる.洋 種系シンビジウムのある品種では,処理温度によりプロトコー・ム数が増加する場合と,プロトコ・−ムが直ちにシ
ュートに発達する場合とがある(143).本実験ではわびか0培養の教程のライゾ・−・ムに温度処理を行い,器官 形成に対する温度の影響について検討した.
材料および方法
ライゾ・−ム増殖用Hyponex培地から活性炭素のみを除き,30ml分注した100mlェ・−レンマイヤ・−フラスコ に,シュンラン,カソラン,イッケイキュウカ(温州素×大一点)およびタイミソラソqγmむ最孟払m扇わerばe Willd..fbT・m.Hahuran Makinoのライゾー・ムの先端を3mmに切り,1フラスコに5本植え付けた.暗黒下 の0,5,10,15℃の4温度段階で2,4,6週間温度処理後,25℃,16時間照明(約500lx)の条件下に移して100日 間培養した.なお,カソランの場合は−2℃の温度処理区も設けた.対照区は25℃,16時間照明条件下での連続増 毒とし,1区2反復とした.
結 果
培養開始後100日目の結果をFig.23−26に示した.シュンラソの15℃,2週間,そして15℃,6週間処理区で 各々2本のシュ・−トが形成された以外は,いずれの供試材料に.おいても,処理温度粟かかわりなく器官ほ形成さ れなかった.同一−・供試材料内でほ,ライゾ・−ムの分枝数およびライブ・−ムの長さについては変温処理区間に明確
な差は認められなかった.しかし,供試材料問でみると分枝の発生次数に差が認められた.すなわちシュソラン およびカソラソでは1次ライゾ−・ム(植え付けたライゾ・−ム)から分枝して新たに発生した2次ライゾ1−ムおよ び,さらにそれから分枝した3次ライゾ1−・ムが認められたが,イッケイキュウカでは2次までであり,タイミ:/
ランでは15℃と5℃で6週間処理した区を除き1次ライゾ1−ムのままで,分枝しなかった.号た,カソランの−・2
℃,6週間区およびタイミソラソの0℃,6週間区では枯死した外植体が多かった.
考 察
材料や処理温度にかかわりなく,ほとんどシュ、−トが形成されなかったが,この原因として,培地中にライゾ ームの生長を促進するNAAが添加されており,これが器官,特にシュ・−ト形成に対する温度の作用力を上回っ たことが考えられる.また,シュ・−トはライブ1−ムが十分に生長した後に形成されることから,供試ライゾ・−・ム の長さが短かすぎたとも考えられる.しかし,地中生長型で生長が緩慢なライゾ・−・ムの場合,器官形成について 温度との関係から把握することは,短期間の実験からは困難であると思われる.なお,タイミソラソでは0℃,
6週間処理で多くの外植体が枯死したことから,他の3種に比べ耐寒性が弱いと考えられる.
いずれにせよ,シュ・−ト形成に対する温度の影響は小さく,温度処理によるシュート形成促進は困難と思われ
る.
第3項 カンランのシュート形成に及ぼす温度とBAの影響(実験3)
実験2の結果から変温処理のみではシュ1−・トを形成させるのが困難であることが明らかとなった.本実験でほ 変温処理と,シュ・−ト形成に効果があるとされるBA(亜,66)とを組み合わせた場合のシュート形成に対する影
響について,シュー ト形成が困難なカソランのライゾー・ムを材料として検討した.
ー65−
Cont.25℃
5 0 5 0 5 0 5 0 5 0
1 1 1 1
0 1.5 3 4.5 6 7u5 9 10.5 12 13.5 15 Cont.25℃
≡主=こ主一一ニーヱ・三ご=ニ二王て て≡⁚:丁ここここ三こ↑
2W
0 5 0 5 0 5 0 5 0
1 1 1 1
0 8 16 24 32 40 48 56 64 72 80 Cont.25℃
2W
0 5 0 5 0 5 0 5 0
1 1 1 1
0 100 200 300 400 500 600 700 800 900 1000
Fig.23.Effect of temper・ature Shifting duringCulture on grOWth of rhizomein
qγmわidi山肌gOerよ7噂ii…
Flasks contained5rhizome tips of3mmlong were kept atO,5,10,Or15℃for 2,4,Or 6 weeks under the dark,then they were shifted to 25℃ andlight condition,and cultured forlOO days.
Eachlot was consist of 2 replications
−66−
Cont.25℃
15 10
5
0
−2 15 10
5
0
−2 15 10
5
0
−2 2W
4W
6W
葛蜜月葛巴︼︼○ ︵ぷ寧ヱ 已○づ巴np p已d ︵ハこ巴n葛恕d己¢ト
0 4 8 12 16 20 24 28 32 36 40
℃ 5 50502505 0250502 211 1 11 一11
L i ︷ ︷
W W On W
6 4 C 2
−
60 75 90 105 120 135 150
On W C 2
L i ︷ ︷
℃ 550502 5 0 502 211 111】
5 05 0 2
11
一 6W
0 25 50 75 100 125 150 175 200 225 250
Fig.24.Effect of temperature Shifting duringCultur・e Ongr・OWthof r・hizomein
Cγmむ道i比m たα几r−αれ
Flasks contained 5 rhizorrfetips of3mmlong werekeptat−2,0,5・10・Or15℃
f。r2,4,Or6weeks under the dark,then they were shifted to25℃ andlight
condition,and cultured forIlOO days.
Eachlot was consist of2 replications.
−67−
Cont.25℃
15 10
5
0
15 10
5
0
15 10
5
0
4W
盲蜜月萄巴一−○ ︵s月影>ヱ已○竃巴np p□d ︵P︶巴n葛h鼠∈むト
0 2 4 6 8 10
Cont.25℃
15
?ji
0 5
1 0 5 0 5 0 5 0 5 0
1 1 1 1
25 30 35 40 45 50
℃ 5 5 0 5 0
2 1 1
i
W 2 5 0 5 0 5 0 5 0
1 1 1 1
i i
6W
0 80 160 240 320 400
Fig・.25.Ef董ectoftemperatureshiftingduringCultureongrOWthofrhi2:OmeinGγmbidiuTnjdbeT i
( onshu−SO,× Dai−ippin ).
Flasks contained5rhizome tips of3mmlongWere kept at O,5,10,Or15℃for2,
4,Or6weeks under the dark,then they wer・e Shifted to25℃ andlight condition,
and cultured forlOO days
Eachlot was consist of2replications.
68
℃ 5 2 L n O C 5 0 5 0 5 0 5 0 5 0 5 0 1 1⊥ 1 T⊥ l l
i ︷ i
盲¢己葛巴−−○ ︵∽瑠むエロ○叫葛≒p pロd ︵ハこ巴n葛h鼠弓芦
0 1 2 3 4 5
Cont.25℃
2W
0 5 0 5 0 5 0 5 0
1 1 1 1
0 3 6 9 12 15
Cont.25℃
0 5 0 5 0 5 0 5 0
1 1 1 1
6W
0 8 16 24 32 40 48 56 64 72
Figい26.Effect of temperatureShiftingduringcultureongrowthofrhizomeinq′TnbidiuTnSinense Willd.jbrm.hahLLTan Makino.
Flaskscontained5r・hizome tips of3mmlongwere kept atO,5,10,Or・15℃for2,4,Or 6weeks under the dark,then they were shifted to25℃ andlight condition,and Cultured forlOO days小