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実であるかも知れず、学習指導と生活指導の一体化を図る必要性を物語っ ている。学習や生活の目標の設定と達成に自我を関与させて、自己指導の できるための生徒指導本来の指導と援助の重要性を改めて認識することで ある。また教師と生徒のコミュニケーションの円滑化と深化を図ることも 同様である。「学校で打ち込むものがある」(問11)は50.5%でその内容 はクラブ活動や行事である。なお、調査領域としての家族関係と校外生活 の結果は図・5−2、5−3のとおりである。

   o.

全体(鋤

pt 1(i7e>

女子θ切

1年(〃2)

 2.学校生活の充実感との関連(項目相関)

 筆者の実施した中学生の意識調査において、学校・家庭・地域での生活 が互いにどのような相関を持っているのか、殊に「学校生活は楽しく、充 実している」(問1)のはどんなことと相関するのか、それは地域教育を 構想する上で大きな関心事である。筆者の実施した調査の56項目の相関係 数は巻末の資料2−1のとおりである。それは現代数学社の「多変量解析ソ

フト・HALBAU」により統計処理したものである。

 その中で,「学校生活は楽しく充実している」ことと相関する項目は、次 頁の表5−1に示すところである。3学年共通して相関の高い(p≦0.Ol)も のは「友達関係がうまくいっている」(悶3>、「気安く話せる友がある」

(問4)「学校には仲良しがいる」(問40)、友と遊び語るのは何よりも楽 しい」(問46)の4項目である。

 さらに、p≦0.05を加えると「学校で打込むものを持っている」(問11)、

「学級は助け合えるよいクラスだ」(問7)という2項目があり、安定した 学級と友人関係、それに学業に関して集中する対象を持つことが学校適応

と相関する。一方、2学年わたって相関の高い項目は「目標を持って励ん でいる」(問2,1.3年)、「先生との関係がよい」(問5,2.3年)、「クラ ブ活動が充実している」〈問10,2.3年)、「勉強がわからないと先生に尋 ねる」(問38,1.3年)、「勉強はよくわかる」(問56,1.2年)などである。

これらは学習適応に関するものと対教師関係項目である。

 以上はすべて正の相関であるが、マイナスの相関をもつものに、3年生 の「先生とよく遊んだり、話し合ったりする」(問36)と、「家へ帰って から遊んだり気安く話せる友がある」(問49)というのがある。このこと は対教師関係が学校適応にとっての重要な要因でないことを示している。

 家庭生活に関する項目については「家族の仲はうまくいっている」(問 13,1.3年)、「家族の団樂がある」(問17,1.3年)、「両親は友達を喜んで 迎える」(問20,1。3年)、「母には遠慮なくものが言える」(問30,1.2年)

などが「学校は楽しく充実している」と相関している。つまり、円満な家 族関係や親子の会話は、学校適応との相関が高いのである。家庭生活の安 定性が学校生活の基盤であることを改めて認識させるものである。この傾 向は1・2年生において強く、父母の受容的相談態度に関する項目におい て顕著である。

 地域生活に関する項目については「友と遊び語るはとても楽しい」(問 46,1.2.3年)、「両親の地域活動はよいことだ」(問13,1.2年)塾や稽古 事も楽しく充実感がある」(問55,1.2年)等に学校適応の相関が見られる。

  1年生で「近所の大人と挨拶する」(問50)と相関することは地域との 連携を構想する上で極めて注目に値する。r=0.279と有意である。

表・5−1 学校適応に関する項目相関係数r値

項目 1. 「学校生活は楽しく充実している」との相関

ANQの項目

1年 2年 3年

1.学校生活は楽しく充実している・一…・…一一…一…・・…一一… …・……

一 一

2.目標を持って勉強やクラブに励んでいる R.学校での級友関係はうまくいっている 4.学校には気安く話せる友達がある T.先生との関係はうまくいっている U.学校には気軽に相談できる先生がいる

V.

**.268 磨磨D621 磨磨D413 .286

@.096

磨磨D444

@.312

**.317 .540 磨磨D276

@.144

@.106

磨磨D423

@.148 磨D227

@.149 磨D206

 .101 磨磨D399 磨磨D288 磨D214 磨磨D252 磨D232 磨磨D302 磨D184 磨D198 磨磨D336  自分の学級は互いに助け合うよいクラスである一・一…一・・

W.学級では役割があり、自分はみんなのために役立っている・一 9.クラブの先輩との関係はうまくいっている

P0.学校でのクラブ活動は楽しく充実している

P1.学校では夢中になって打ち込むものがある

*.242

磨磨D501

13.家族のなかはうまくいっており、明るく朗らかである一…・一 P4.家では家族の一人としての役割がある

15.家では朝夕の挨拶を交わしている

P7。家では家族がみんな揃って楽しむ団簗がある P9.両親は自分の将来を期待している

**.291

磨D213 磨D204 磨D188

@一.079 磨D243

@.G78

@.161 磨D243 磨D224

 .152

@.031

@.022

@.114 磨D195

@.010

磨磨D285 鱒堰D366

@.097 磨D228

**.258

@.056

@.158 磨D236

@.065

磨磨D289

@一.005

@.116

@.137

@.177 20.両親は友達を連れてくると喜んで迎えてくれる一・一一一…・…

Q6.母は自分の悩みや心配事を理解し、相談にのってくれる・…一 28.母は自分の考えや意権に耳を傾けて聞いてくれる・一…・一…一 Q9.父には自分の考えや意見を遠慮なく言える・一一・一一…一一…・

R0.母には自分の考えや意見を遠慮なく言える

33.先生は自分の気持ちをよくわかってくれる…一一・一・…一一・・一・一 34.先生は自分のことを考えて叱っていると思う

*.189 磨D198

@.151 磨D189

.119

D027 D132 D063

 .181

@.145

磨毎黶D319

磨D239 36.先生とよく遊んだり、話し合ったりする

R8.勉強のわからないときは先生に質問する・

40.学校では仲のよい友達があり、なんでも気やすく話せる一・…

42.友達が困っておれば進んで助ける S3.友達の立場や気持ちを考えて行動する

S4.友達の発言は批判するのでなく、よいところを認め合う一・一 S5.自分にとって友達はなくてはならないものである一一一……

**.316

磨D193 磨D189 磨磨D358 磨D227 磨磨D447 磨磨D260

**.319

@ .094

@ .116

@ .127 .384 磨磨D286

磨D108

#.338 磨磨D340 磨D231 磨魔Q82

??D361 磨磨D462 一.265

46.友と話合ったり遊んだりすることは何よりも楽しい……一……

49.家へ帰ってから遊んだり気やすく話せる友がある…一一一・一 50.近所の大人の人達とも挨拶を交わしている一一・……一・一一一・

T3.両親が地域やPTAで活動することはよいことだと思う…一…

**.279 磨D210 磨磨D246 磨D238

 .044 磨D196

磨磨DD282 磨磨D337

  .044

@ .022 f .168

@ .119 55.塾や稽古事にいくのも楽しく充実感がある

56.学校での勉強はよくわかる

N =112 121 100

*=p≦.05 **=p≦.01で有意

 3.学校生活に充実感を与える因子

 中学生の意識調査の結果を多変量解析ソフトの「HALBAU」によって、繰 り返し主因子法で因子負荷量を求め、それをバリマックス回転させて解釈 可能な因子を抽出した。その結果(因子負荷量)は巻末資料2−2のとおり である。ここでは、学校適応感(調査項目1「学校生活は楽しく充実して いる」)と相関する因子はどんなものか。そして、それを構成するものは どの項目かを考察する。分析の結果は4因子であり、それを構成する項目 は次頁の表・5−2に示すところである。

 第1因子は父母あ子どもへの態度が受容的であり、家庭が明るくて団樂 のある円満な家族関係が整っていることかち「父母の受容的態度」と命名

した。

 第2因子は教師と生徒の関係がうまくいっており、人格的結合による信 頼と尊敬の関係にあることや、勉強やクラブ活動による充実感が満たされ ていることかち「教育的関係の安定」と命名した。

 第3因子は学級での相互理解や助け合いと協力関係がうまくいっており、

いわゆる円満な友人関係を持っていることから「支え合いの友人関係」と

命名した。

 第4因子は校外生活での地域的行事を通して得られる友人や大人などと の対人関係が円満であり、朝夕の挨拶を交わすなどの日常的接触が行われ ていることから「地域隣人との交わり」と命名した。

 なお、分析にあたって5因子の因子数を指定した場合、第1因子は父母 との関係と家族関係とが分離する傾向にあったが、今回はこれを家庭領域 とし、一つにまとめて考えた。従って、全部で4因子となる。これらの因 子が、生徒にとって学校生活が楽しく充実感のあるもの、とするのであり、

対人関係の重要性を示している。づまり、人間は人と人との相互性の中に 生きる存在であり、その在り方が環境適応にとって決定的意味を持つので

ある。

 従って、生徒が学校生活に適応するためには、生活実態に即した組織的 なアプローチが必要になる。それは「我一等」の関係を結ぶ力を回復させ ることであり、実存的な真の出会いを体験させることである。今日の社会 は、産業化と都市化によって地域連帯が低下し、家庭や個人の孤立化と直 接的人間関係の希薄化をもたらしている。そこに集団活動による仲問づく りや人問関係訓練の実践が意味を持つのであり、それらの活動は相互支持 的人間関係のネットワーク作りでもある。三者連携の必要性や実践課題は そこから生じるのである。

表1・5−2 学校適応に関する因子分析:回転後の因子負荷量(バリマックス法)

 (採用した項目 )       変数名(質問項目)

 【Fユ.父母の受容的態度1

27.父は自分の意見に耳を傾けて聞いてくれる

31.父は自分が失敗した時思いやりある言葉をかける 28.母は自分の考えや意見に耳を傾けて聞いてくれる 23.父の仕事ぶりや態度から多く学ぶことがある

29.父には自分の考えや意見を遠慮なく言える 30.母には自分の考えや意見を遠慮なく言える

Fl F2 F3 F4

て聞いてくれる 一.6971 .0974

理解し相談にのってくれる一…一一・・… .1337

.0490 D0072

一。0034

理解し相談にのってくれる一一・・……一

一.6772

̲6759 .1715 .0410

.0472

やりある言葉をかける .0673 .0607

一.0001        ・・.・・..幽   ・..■層。●●■曹。・  響.

傾けて聞いてくれる

一.6654

.1823 .1611 一.0651        齢   顧幽Or   ■層■■●■■   ,  幽曜層響

ュ学ぶことがある

一.6581

一.0050 一.0005 黶D0342

㌦6527 .0054 C1566 やりある言葉をかけてくれる一・・一・・…・・

̲めたり励ましたりしてくれる・・一・……・・

一.6284

.0407

.0677 黶D0380

一.0684 黶D2035 一.6129

㍉2187 誉めたり励ましたりしてくっる…・一一 .5414 .1562

D0892

一.0223 黶D0406

く学ぶことがある 一.5363 一.1536

黶D1321 楽しむ団簗がある 一.5327 .0615

D1373

.1056

おり明るく朗らかである…一・・一・・…一 一.5249 .2359

D1158 一.0180

喜んで迎えてくれる 一.4907

̲4720

.0185 D1863

一.2483 D1483

遠慮なく言える .1625

遠慮なく言える 一.3858 .1932 .2660 .1520  【F2.教育的関係の安定】

33.先生は自分の気持ちをよくわかってくれる 6.学校には気軽に相談できる先生がいる 36.先生とよく遊んだり、話し合ったりする

5.先生との関係はうまくいっている

38.勉強のわからないときは先生に質問する

【F3.支え合いの友入関係】

かってくれる 一.1875 .6790

D6779

.1318 一.0133

生がいる 「.1395 .0425 一.0292

つたりする 一.1315 .6052

D5826 一.0125 黶D0266

.0016 時先生に相談している 一.1980

黶D1016

一.0077

いる .5759

D4663

.1448 一.1335

っていると思う 一.1945 .0966 一.0467

うことはない 一.0925 .4051

D3980

.0142 一.1126

に質問する .1735 .1383 一.0353

4.学校には気安く話せる友達がある

45.

7.

49.家へ帰ってから遊んだり気やすく話せる友がある

【F4.地域隣人との交わり】

っている 一.0483 .0395 .6712 .1503

ある 一.0973 一.0246

D0232

.5235 D4245

一.1265 黶D4020 ならないものである 一.0392

よいクラスである 一.1021 .2590

D1493

.3915 D3879

一.1884 黶D3513 ことは何よりも楽しい ..0303

すく話せる友がある 一.2124 .0156 .3103 一.3079

47.校外生活のなかで打ち込むものがある…一一一・一…一一・・一一・一…一一.0233 43.友達の立場や気持ちを考えて行動する一一一・一一・一・一…一…・・一一一一一.2089 50.近所の大人の人達とも挨拶を交わしている一一一・・一・・一一一・…一一.2546 52.地域の運動会や盆:踊りなどの行事には参加している一一一一一…一一.2021

一.0162 .0072

.1659 .1333

.0627 .0920

.1115 .0001

一. 4149 一. 3898 一. 3801 一. 3038

因子負荷量2乗和 寄与率(%)

累積寄与率(%)・

6.5104 3.6176 2.9548 2.2610 12.2837 6.8257 5.5751 4.2660 12.2837 19.1095 24.6846 28.9506

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