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スライド10
病院ごとにどのような診療実態なのかというようなこ とが集計できるようになってきています。
松田班ではコスト調査に参加している施設に対して
「病院診療ポートフォリオ」を提供しています。コス ト調査に参加していただくからには各施設でその調査 データを活用していただくということで資料をつくっ て提供しているものです。
今あるのは平成16年度コスト調査参加医療施設のデ ータをまとめたものです。16年度の古い支払いの DPC 分類を使って,疾患別,DPC の6桁分類別,手 術の分類別に,例えば症例数や使用病床数と術式がど のような組み合わせだったのか,副傷病や支払い分類 のところはどんなパターンになっていたのかというこ とをこまかく分けて報告しています。
ここで紹介するのは,ベンチマーキングに使えるよ うに医療施設名を匿名化した参照データと,もう1つ はそれぞれの医療施設に関して,可能な限りその医療 施設の位置が分かる評価用のデータとの2つのバージ ョンです。
スライド12は肺の悪性腫瘍の例です。手術の有無に かかわらず,症例数の多い順に施設が並んでいます。
1,2,3,4……と連番がついています。右側には グラフがあり,手術ありのところには,手術ありの患 者の各病院での平均在院日数,各病院での毎週の症例
数つまり毎週それぞれの病院で何の傷病で手術をして いるのかが分かる分布とが示されていて,手術症例と 平均在院日数との関係が分かるグラフになっています。
1番目の施設は,手術ありの症例数が多くて,平均 在院日数はちょうど中間くらいでしょうか,20日台の ところにある病院だということが分かります。それと 同時に,「1」のところをクリックするとスライド13の 表やグラフが出てきて,これでこの病院の肺の悪性腫 瘍についての具体的な診療情報が分かります。平成16 年度に363例のデータの報告をいただいており,その なかで全体として使っていた病床数は51床,手術あり は74症例(20.4%)で病床数は13.6床使っていました。
手術なしの患者さんは289症例あって,病床数は37.4 床使っていたということがこれで分かります。
それと同時にただ単純に手術の有無を分けるだけで はなくて,治療の組み合わせということでは,手術単 独でやったのか,手術+化学療法だったのか,あるい は手術なしで化学療法を行ったのか,放射線+化学療 法を行ったのか,放射線治療を行ったのか,あるいは 手術を行わずにしかも化学療法や放射線治療も行わな かったのかということが分かるようになっています。
実はこういう分析をしているからこそ,前述の検査 入院を廃止したうえで,手術をやっていない患者で,
こういう組み合わせがない患者に関しては,検査手技
病 院 経 営 フ ォ ー ラ ム
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︱ D P C と 診 療 情 報 管 理 ホ ス ピ タ ル シ ョ ウ
スライド12
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でこの152症例のところをうまく分けてあげれば支払 いが適正化されるだろう,というようなことも実はこ ういうデータの分析から分かってくるわけです。それ と同時に手術のパターンは実は施設によって異なって
いますので,この施設では胸腔鏡下の手術がマジョリ ティを占めており(77%),一般の開胸のみで終わっ ている手術は非常に比率が低いということが,こうい う集計から分かるようになってきます。
病 院 経 営 フ ォ ー ラ ム
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︱ D P C と 診 療 情 報 管 理 ホ ス ピ タ ル シ ョ ウ
スライド13
040040-001-detail
スライド14
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さらに入院時の年齢分布のグラフがあり,その下に は各治療の組み合わせ別に平均在院日数はほかの病院 と比較して長かったのか,それとも短かったのか,こ の中央の線を中心として見れば一目瞭然で分かるグラ フを作っています。このグラフで,例えば化学療法の みの入院の場合には,ベッドを16床くらい使っていた ことが分かります。
(スライド14)がんの場合は平成18年度からその副 傷病の分類がかなり省かれました。肺がんの患者では 他臓器への転移などが考えられるということで,副傷 病等であがってきている分類を DPC の6桁ごとに集 計して,出現頻度がどうだったのかを見ることのでき る集計もあります。
(スライド15)またベンチマーキングという観点だ けではなくて,支払い分類としては何症例,平均在院 日数はどう,それで相対的な平均在院日数はどうだっ たのか,ベッド数はどうだったのかというようなこと も分かるような資料をつくっています。右側でプロッ トしていますが,例えばこの施設でいえば,内科系の 入院は非常にベッド数も多くとっていて在院日数は短 めですが,それなりの症例数をやっているはずの外科 系に関しては,あまり在院日数の短縮が図られていな いところがあるなどといったことが分かります。 厚 生労働省からは,ここまでこまかなレベルの各医療施 設の情報の提示はまだ行われていません。しかし,例 えば5月に,再入院率が実名入りで公表されましたよ うに,今後はこうしたデータがおそらく一般でも利用
可能になってくることが想定されます。
ここで重要なことは,データを作っていただいて出 していただいている医療施設の皆さんは,まず自分の 医療施設のデータを分析していただきたい。そのうえ で,厚生労働省のデータあるいは松田班のデータでベ ンチマーキングや比較ができるような参照値を可能な 限り,提供しますので,自分の医療施設の立ち位置が 検討できるようになります。それをやっていただきた いと思います。こういうことがこれからの時代のポイ ントになると思います。