固定方式 ・タブレット PC とそれがアクセスできる無線 LAN アクセスポイントを一つに 特定して、無線の帯域を確実に確保する方式(東日本地域の実証校)
今年度は 2 年目ということもあり、実証校での ICT 環境の利活用が進み、特別教室や体育館で の利用、学年ごとの教室をまたいだ少人数学習の実施などもあったことを踏まえると、タブレッ ト PC を教室間移動させても設定変更なしに無線 LAN 環境を利用できるローミング方式のほうが対 応の柔軟性の面で利点があったと考えられる。ただし、無線の帯域確保の観点では、現時点では 固定方式のほうが安定することから、画像や動画などの容量の多いコンテンツやアプリケーショ ンの利用が多い場合は固定方式を採用するなど、学校での利用状況に応じて無線 LAN の設定方法 を選択する観点も必要であるといえる。また、今年度も、無線 LAN アクセスポイントの出力の調 整や設置場所の調整など、ローミング方式においても帯域を確保するために様々な工夫がなされ ているが、現時点ではどれも決定的な方法にはなっていない模様であるため、次年度も引き続き 工夫することが望まれる。