運動方向知覚と同時性知覚の閾値比較
MEGの積分信号に対する閾値が同時性判断において 単純反応より低いということは知覚閾値も同時性判断に おいて低いことを意味するのだろうか。言い方を変える と,運動方向を知覚できないサブリミナル刺激に対して も同時性判断はできる,という状況が存在するのだろう か。この可能性を調べるため,様々なコヒーレンスの運 動刺激(ステップ刺激)に対して,運動方向と音刺激と の同時性の両者を回答させた。運動方向は上下いずれか で,同時性課題のためのクリック音とコヒーレント運動 オンセットの時間差は明らかに非同期 (SOA=−500 ms, 500 ms)か同期(SOA=0 ms)のいずれかとした。その 結果,同時性判断の知覚閾値は運動方向判断よりもむし ろ高いことが明らかになった。また,運動方向課題の正
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