高校入試模擬テスト 第4回 1 / 3
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ナ ビ
スー パ ー
一⑴
「生じる」は上一段活
用の動詞。した
が っ て
「生じ/生
じ
/生じる
/生じる/
生 じ れ/生じ
ろ ( 生じよ ) 」と活 用 する。
未 然形 と連用形
が同形だが、
打ち消
し の 助 動
詞「な
い」に接続している
か ら
、 ここは
未 然形。
⑵傍線部②の二つあとの文、正答部の直前の
「本を読むおとなの声に耳をかたむけるなか
で、幼児は空想世界に身をゆだねるとともに」
と、の前の「おとなが本を読むのを黙
って聞くことによって、幼児は本の世界を楽
しむだけでなく」がほぼ対応している。
⑶「まだ本の読めない幼児にとっては、ひと
に本を読んでもらうというのが、本との本来
のつきあいかたなのだ」とある。本はおとな
に 読 ん で も ら う の が 当 た り 前 だ と 思 っ て
いたのに、本を読めとすすめられた幼児の驚
きを、筆者は「紙芝居を自分で読めと言われ
たときとおなじ困惑」と書いている。
⑷
文 脈 か ら、子 どもの 本 との 関わり方
には、
「読んでもらう段階」と「自分で
( =ひとり
で
)
読む段階」があって、ここでは前者から後者
に移行する期間のことを言っており、前者の
段階には「失われた共同性」、後者の段階には
「あらたな共同性」が対応しているのがわか
る。この段落の最初に「ひとりで本を読むと
いう行為においては、直接の対人的な共同性
は失われている」とある。
⑸おもにこの段落の後半部に書かれている。
「あらたな共同性」とは、子どもがひとりで
本にむかっているときに、子どもと「意味の
世界・作者・言語社会」それぞれとのあいだ
になりたつ、共同の場、共同関係である。そ
れは「失われた共同性=直接の対人的な共同
性」に比べると、当然「間接的」であり、ま た「格段に抽象的なものになっている」。
⑹第2段落で幼児期の直接的な共同性におけ
るおとなとのもっともゆたかなコミュニケ
ーションが語られている。この部分は、おそ
らくは筆者自身の、子として、親としての体
験からくる確信から、抒情 じょじょう的な描写も見られ
る調子の高い書き方になっている。しかし、
筆者はこの時期と「自分で読む段階」の「新
たな共同性」との、比較、対比はしても、そ
の優劣、正否、好悪は一切論じていない。成
長に従っての後者への移行を事実、あるいは
必然として、成長段階に応じて説明している。
「ここでの
( あら
たな
) 共同
の関係が、本を読
むおとなとそれを聞く子どもの直接的な共同
関係にくらべれば、格段に抽象的なものにな
っていることはあらそえない事実なのだ」と
いう客観的で冷静な記述の後、最後に結論が
述べられている。 「あらたな共同性=そこに生じた共同の場」に
ついて語っている「子どもと意味の世界とのあ
いだに成立しているといってもいいし、子ども
と作者のあいだ、あるいは、子どもと言語社会
とのあいだになりたっているとも言ってもい
いが」の部分は繰り返しや重複が多い。最も大
事な部分である「意味の世界・作者・言語社会」
に着眼し、繰り返しを少なくして簡潔にまとめ
る。 記述問題の満点解答ポイント
高校入試模擬テスト 第4回 2 / 3
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二⑵a傍線部③の1~2行前の藤田くんの発言
「でも、決勝まで残っても、最後にはどうせ
東小とあたるから……高見にやられたら」か
ら、高見くんは東小に所属していることがわ
かる。団体戦でも個人戦優勝の高見くんのい
る東小は強く、決勝に残ってくると藤田くん
は予想している。
b個人戦の準決勝で、藤田くんが土俵を割
って勝負がついたのに、高見君はとどめを刺
すように藤田くんの胸を突いた。また、個人
戦がすべて圧勝続きだったのは、もちろん高
見くんが強いことが前提としてあるが、彼が
誰に対しても手加減しなかったから。手加減
をしないというのはそれ自体悪いことではな
い。誰に対しても油断や手抜きをせず、全力
で勝ちにいくということだ。しかし、決まり
手がすべて押し出しか突き出しというほど徹
底すると、攻撃を受ける相手のことや危険性
を省みない非情さや無慈悲 むじひなところ、そこま
で行かなくても、礼を重んじる相撲からはや
や外れた荒っぽさが感じられる。その辺の危
うさに気づいているのは、準決勝で高見くん
と対戦してケガがひどくなった藤田くんであ
る。彼は傍線部③の前の部分で、自分の代わ
りに体力的に劣る、あるいは体ができていな
い五年生が出て高見くんとあたり、大ケガさ
せられることを心配している。
⑶ねんざにもかかわらずふーちゃんがベスト
4まで残ったことに驚き、ぜひ会って声をか
けたい
( よくや
ったと健闘を称えたい
) と思っ
た。しかし、会ったらそれだけではすまない。
足のケガの具合を聞いて、見て、確かめない
わけにはいかない。そして、「もしも、もしも
ほんとうのほんとうにヤバいのなら
( =団
体 戦に出られないほど悪化していたら
) …」
その
時は友人として、ふーちゃんの代わりに出な
いわけにはいかないだろうということを何と
なく感じている。しかし、まだケガの具合を
確かめたわけではなく、そのことをいまは考
えずにいたいと思っている。
⑷前書きに、前々日に藤田くんが大介に団体
戦への出場を頼み込んだとある。大介がどう
答えたのかは書いてないが、試合当日に友人
がゲームを買いに行くのにつき合ったりして
いるので、言い方はともかく断ったのだとわ
かる。ここは、こういう経緯を踏まえて考え
よう。藤田くんは「団体戦、ドクターストッ
プだから」ということを事実として伝え、そ
の結果起ころうとしている困った事態を大介
に説明することで、この状況を変えられるの
は大ちゃん
( の出場
) だけ
だと間接的に訴えて
いる。それを受けた大介にとっては、傍線部
②でうすうすは感じていたこと、あるいは案
じていたこと
( ⑶の解答・
解説を参照
) が現実
となったわけであり、藤田くんの意図は十分
に理解し、そして迷っている。直後の発言は、
藤田くんが口に出さずに訴え、大介が迷って
いたことを、亜矢 あやちゃんがはっきりと口に出
したという展開。
⑸腹が減ってはいくさ
[ 戦 ] は [ が ] でき
ぬ=空
腹では十分に活動できない。よい働きをする
には、腹ごしらえが第一である。
「
戦 たたか
う・戦 たたかい」のもう一つの訓は「戦 いくさ
」 。
⑹いわゆる深呼吸で、興奮したり腹を立てた
りして自分を見失いそうだと感じた時に、気
持ちを落ち着かせるためによくやる動作。大
介が亜矢ちゃんの「藤田くんのカタキをとっ
て!」という発言に反発を感じ、「うつむいて、
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足元の砂をつま先で蹴 けった」後に行っている。
⑺大介は亜矢ちゃんに思いを寄せている。今
回相撲大会に出なかったのも、亜矢ちゃんの
会話を立ち聞きし、自分の体型を気にし始め
たから。前書きにはあっさりとしか書いてな
いが、実は裸に褌 ふんどしという格好で、自分の太
めの姿を見られるのをはずかしく感じ始めた
のだ。しかし、その亜矢ちゃんに、目に涙を
浮かべて出るように頼まれた。カタキをとる
という目的は受け入れがたいが、それはそれ
として、やはり亜矢ちゃんの願いをかなえて
やりたいと、出ることを決心した。やる気で
いることを示して、亜矢ちゃんを安心させ、
喜んでもらおうとしている。