高校入試模擬テスト 第7回 1 / 2
超
ナ ビ
ス ー パ ー
一⑵
くろは二三の誕生に先駆けて、父親の亮助 「 ふみりょうすけ
が浜の漁師からもらった犬だ。犬は安産のお
守りだからよう」「丈夫な二三が誕生したあと、
子犬はくろと命名された」「二三と同じ年の四
歳だが、くろはもはや成犬である。それでも
犬なりに、二三とは格別の間柄であることを
わきまえているらしい。まだこどもの二三に
は、ことのほか従順だった」とある。この「二
三とは格別な間柄」とは、くろが安産のお守
りとしてもらわれて来て、二三が無事誕生し、
丈夫に育ち、今もくろをかわいがっていると
いう間柄のことである。
⑶①の直後からの
10行は、二三とくろとの関
係、今までのいきさつを説明した部分。「柏 かしわの
葉っぱを踏んだら、おかあちゃんに叱られる
でしょ」は、①で「立ち止まり、二三に振り
返った」くろに向かって二三が言った言葉。
この言葉にくろは「大きな犬が、子犬のよう
にクウンと鼻声で鳴いた」。つまりこの2行は、
くろが「まだこどもの二三には、ことのほか
従順だった」ことを示す具体的な描写で、説
明部の最後とうまくつながっている。
⑷
「 とはいえ、亮 りょう太 たが柏 かしわ餅 もちをだれよりも喜ぶ
のは、甘い物好きだからである。が、たとえ
そうであっても跡取りがすこやかに育ってい
るのは、亮助とよしにはこのうえない喜びだ
った」とあるところから。
⑸
「
ろは ( く
) 二三
と同じ年の四歳」
「亮太はもう十二歳で、しっかり
と菜種作りの家業を手伝っていた」
「七歳のみさきが、台所の隅で糝 しん
粉 こを練っていた」「亮太の好物を
拵 こしらえるのは、よしとみさきの仕事だった」「お かあちゃんが蒸 ふかしてくれるのは、おにいちゃ
んとおとうちゃんが、畑から帰ってきてからだ
よ」「お昼過ぎには、柏餅ができるんだって」
などから。
⑹跡取りの亮太は、村の女房にうらやましが
られるほどの働き者で、今日も午前中は父と
いっしょに畑に出ている。母と姉のみさきは
台所で柏餅を作っていて、父と兄が畑から帰
ってから餅を蒸かすつもりでいる。いちばん
小さな二三だけは特に仕事もなく、朝からく
ろと遊び、畑のようすを見に行った。彼らが
畑から帰ってくれば、みなが楽しみにしてい
た柏餅をいっしょに食べ、くろも分け前をも
らえる。家業である菜種作りを中心によくま
とまっている、仲の良い家族の姿といえる。 ⑶ くろのことを書いた部分から二三の年齢
がわかり、みさきが二三の姉だという二人
の関係がわかる。 記述問題の満点解答ポイント
「習わし」という言葉が出てきました。「習
わし」は、「習慣」「風習」などとも言われま
す。みなさんは、どんな習わしを知っていま
すか?
新年の一月七日にいただく「七草がゆ」や、
冬至にゆず湯につかるなど、先人たちから伝
わる「習わし」はどれも意味があり、家族や
仲間の幸せを願うものです。それらに込めら
れた先人の思いや
知恵を知ること、
そして、習わしを
後世に引継いでい
くことが大切ですね。
ト リ ビ ア コ ラ ム
仲間の幸せを願うものです。それらに込めら
くことが大切ですね。
高校入試模擬テスト 第7回 2 / 2
超
ナ ビ
ス ー パ ー
二⑴
~でいる 「
( ~て
いる
) 」
の「いる」は、「存
在する・滞在する・住む」という本来の動詞
としての意味を失い、上の動詞の動作・状態
が現在も続いているという補助的な意味を表
している補助動詞。よって、「運んで」と「い
る」の二つの文節は補助の関係。
⑵対 つい句 くは、意味や内容が相対・類似した二つ
以上の語句を、対照的に並べて表現する表現
法。「山紫に水清し」「月に群 むら雲 くも花に風」
など。第一連に対句は用いられていない。第
二連の反復は「針は銀色針は銀色」。第三連
の体言止めは「働き」。第四連の擬態語は「き
らりっと」。また、この連では「針は~光って
みせる」と、針が意志
を持って光ったよ
うな書き方をして
いるので擬人法で
もある。
⑶
「
久々に針を持ったとき」と「久々に針を運
んでいる」「
の
美しさが心にしみまし
た」と「針の光をたのしんでいる」「針はき
らりっと陽をうけて光ってみせる」が対
応している。
⑷生まれつき持っている性質や体質、資質。
⑸次の段落で、一目一目縫い進んでいく過程
は私たちの日々と同じだと言っている。一目
一目を小さく進みながら「一枚の着物」が出
来上がっていくように、平凡なかたちで過ぎ
ていく、「その日々の重なりが私たちの人生を
造ってゆく」と述べている。
三⑴古文で言葉の先頭にない「はひふへほ」
は、「わいうえお」に直す。
⑵ア.徂 そ徠 らい翁 おうの家に外国製の琴があるという
ことを聞いたのは心 しん越 えつ禅師 ぜんじ。そしてそれを借 りようとした。
イ.琴を借りることに成功して徂徠翁の家の
門を出たのは心越禅師。
ウ.徂徠翁が心越禅師のところへ、琴を砕い
て内側を見て構わないと言いにやらせた。
エ.ウで「言いにやらせた」徂徠翁のメッセ
ージに対する、心越禅師の返事。
⑶気性が強く、心越禅師に対して子どもをあ
しらうかのように応対した。しかし、禅師が
この琴を真似て作りたいのだということを察
すると、わざわざ人をやって、琴を壊して内
側を見ることを許した。
⑷儒学者で学問や真理を追究している徂徠翁
は、心越禅師の言葉
( 【
古文の内容】を参照
)
を聞いてはじめて、禅師が音楽の学を学ぼう
とする覚悟が並ではないことを知った。
【古文の内容】
心越禅師は音楽の学に詳しくて、徂徠翁
の家に外国製の琴があるということを聞
き、つてを頼って、徂徠翁に対面した。徂
徠翁は気性が強い人なので、(心越禅師に対
して)子ども
( をあしらうか)
のように応対
する。心越はこれを気にせず、とうとう琴
を借りることができて門を出た。翁はあと
から使いの人を走らせて言うには「禅師が、
本来、外国製の琴を私に借り求めたのは
( 琴
を
) 作るためである。
たとえ巧みな技がある
といっても、外から様子をさぐるのではど
うやって琴を真似て作る事をしようか。砕
いてよくその
( 内
側の
の跡を御覧なさ ) 斧 おの
い。」と言いにやらせたところ、心越が答え
て言うには、「⑷すでに借りたからには、も
ともと持ち主の許可を待たないでそうしよ
うと思っている。」と言った。徂徠翁ははじ
めて
( 心
越禅師の
) 覚
悟が並ではないことを
お感じになったということだ。 ⑸ ⑷