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A M A - Keio

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Academic year: 2024

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(1)

2017年5月15日演習問題

I以下の2次正方行列A∈M2(R)に対して,Cayley-Hamiltonの定理を用いてAnを求めましょう.

(1) 1 2 3 −4

!

(2) −4 −2

3 1

!

(3) 1 12 3 1

!

I(1)Aの固有多項式は

ΦA(λ) =λ2+ 3λ−10 = (λ+ 5)(λ−2)

となるので,Aの固有値はλ=−5,2である.そしてCayley-Hamiltonの定理から A2+ 3A−10I2=O2

が成立する.この式を

A(A+ 5I2) = 2(A+ 5I2), A(A−2I2) =−5(A−2I2)

と2通りに変形すると

An(A+ 5I2) = 2n(A+ 5I2) (1)

An(A−2I2) = (−5)n(A−2I2) (2) が従う.ここで(1)−(2)を考えると

7An= 2n(A+ 5I2)−(−5)n(A−2I2)

から

An =2n

7 (A+ 5I2)−(−5)n

7 (A−2I2) を得る.

I(2)Aの固有多項式は

ΦA(λ) =λ2+ 3λ+ 2 = (λ+ 2)(λ+ 1)

となるので,Aの固有値はλ=−2,−1である.そしてCayley-Hamiltonの定理から A2+ 3A+ 2I2=O2

が成立する.この式を

A(A+ 2I2) =−(A+ 2I2), A(A+I2) =−2(A+I2)

と2通りに変形すると

An(A+ 2I2) = (−1)n(A+ 2I2) (3) An(A+I2) = (−2)n(A+I2) (4) が従う.ここで(3)−(4)を考えると

An= (−1)n(A+ 2I2)−(−2)n(A+I2)

18

(2)

を得る.

(3)Aの固有多項式は

ΦA(λ) =λ2−2λ−35 = (λ−7)(λ+ 5)

となるので,Aの固有値はλ=−5,7である.そしてCayley-Hamiltonの定理から A2−2A−35I2=O2

が成立する.この式を

A(A+ 5I2) = 7(A+ 5I2), A(A−7I2) =−5(A−7I2)

と2通りに変形すると

An(A+ 5I2) = 7n(A+ 5I2) (5)

An(A−7I2) = (−5)n(A−7I2) (6)

が従う.ここで(5)−(6)を考えると

12An = 7n(A+ 5I2)−(−5)n(A−7I2)

から

An =7n

12(A+ 5I2)−(−5)n

12 (A−7I2)

を得る.

IIIの行列Aに対して以下を考えましょう.

(i)Aの固有多項式ΦA(λ)の解を求めましょう.

(ii)(i)の解のλに対して

A x

y

=λ x

y

を満たす x y

!

∈R2を求めましょう.

(iii)Aを対角化しましょう.

(1)Aの固有多項式は ΦA(λ) =

λ−1 −2

−3 λ+ 4

= (λ−1)(λ+ 4)−6 =λ2+ 3λ−10 = (λ+ 5)(λ−2)

となるのでAの固有値はλ=−5,2であることが分かる.次に固有ベクトルを求めよう.

(a)λ=−5のとき A

x y

=−5 x

y

−6 −2

−3 −1 x y

=~0⇔3x+y= 0

となるので,固有ベクトルは

x y

= x

−3x

=x 3

−1

(x6= 0)

19

(3)

となる.

(b)λ= 2のとき

A x

y

= 2 x

y

1 −2

−3 6 x y

=~0⇔x−2y= 0

となるので,固有ベクトルは

x y

= 2y

y

=y 2

1

(y6= 0)

となる.

ここで

~ p1=

3

−1

, ~p2= 2

1

, P = (~p1 ~p2) =

3 2

−1 1

と具体的に固有ベクトルを選ぶと

AP = (A~p1 A~p2) = (−2~p1 −p~2) = (~p1p~2)

−5 0 0 2

=P

−5 0 0 2

が成立する.一般論(定理**)からP が正則であることが分かっているので,この式の両辺に右からP−1 を掛けると

P−1AP =

−5 0 0 2

と対角化できる.

(2)Aの固有多項式は ΦA(λ) =

λ+ 4 2

−3 λ−1

= (λ+ 4)(λ−1) + 6 =λ2+ 3λ+ 2 = (λ+ 1)(λ+ 2)

となるのでAの固有値はλ=−2,−1であることが分かる.次に固有ベクトルを求めよう.

(a)λ=−2のとき A

x y

=−2 x

y

2 2

−3 −3 x y

=~0⇔x+y= 0

となるので,固有ベクトルは

x y

= −y

y

=y −1

1

(y6= 0)

となる.

(b)λ=−1のとき A

x y

=−1 x

y

3 2

−3 −2 x y

=~0⇔3x+ 2y= 0

となるので,固有ベクトルは

x y

= −23y

y

=y 3

−2 3

(y6= 0)

となる.

ここで

~ p1=

−1 1

, ~p2= −2

3

, P = (~p1 ~p2) =

−1 −2

1 3

20

(4)

と具体的に固有ベクトルを選ぶと

AP = (A~p1A~p2) = (−2~p1 −~p2) = (~p1 ~p2)

−2 0 0 −1

=P

−2 0 0 −1

が成立する.一般論(定理**)からP が正則であることが分かっているので,この式の両辺に右からP−1 を掛けると

P−1AP =

−2 0 0 −1

と対角化できる.

(3)Aの固有多項式は ΦA(λ) =

λ−1 12

−3 λ−1

= (λ−1)(λ−1)−36 =λ2−2λ−35 = (λ−7)(λ+ 5)

となるのでAの固有値はλ=−5,7であることが分かる.次に固有ベクトルを求めよう.

(a)λ=−5のとき A

x y

=−5 x

y

−6 −12

−3 −6 x y

=~0⇔x+ 2y= 0

となるので,固有ベクトルは

x y

= −2y

y

=y −2

1

(y6= 0)

となる.

(b)λ= 7のとき

A x

y

= 7 x

y

6 −12

−3 6 x y

=~0⇔x−2y= 0

となるので,固有ベクトルは

x y

= 2y

y

=y 2

1

(y6= 0)

となる.

ここで

~ p1=

−2 1

, ~p2= 2

1

, P = (~p1 ~p2) =

−2 2 1 1

と具体的に固有ベクトルを選ぶと

AP = (A~p1A~p2) = (−5~p1 7~p2) = (~p1 ~p2)

−5 0 0 7

=P

−5 0 0 7

が成立する.一般論(定理**)からP が正則であることが分かっているので,この式の両辺に右からP−1 を掛けると

P−1AP =

−5 0 0 7

と対角化できる.

21

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