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PDF 1 単元名 日本の文化に親しむ (教材名 故事成語)

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(1)

4年- 1 -

第4学年1組 国語科学習指導案

1 単元名 日本の文化に親しむ (教材名 故事成語)

2 単元でつけたい力

・故事成語の成り立ちや意味を知り,ふだんの生活で使う。

3 単元について

(1)単元観

本単元は,学習指導要領[第3学年及び第4学年]の[B書くこと]の目標及び内容と「伝統 的な言語文化と国語の特質に関する事項」の(1)「ア伝統的な言語文化に関する事項」の(イ)

と「イ言葉の特徴やきまりに関する事項」の(カ)を受けて行われる学習である。

目標 相手や目的に応じ,調べたことなどが伝わるように,段落相互の関係などに注意して 文章を書く能力を身に付けさせるとともに,工夫して書こうとする態度を育てる。

内容 ①指導事項

オ 文章の間違いを正したり,よりよい表現に書き直したりすること。

カ 書いたものを発表し合い,書き手の考えの明確さなどについて意見を述べ合う こと

②言語活動

ウ 収集した資料を効果的に使い,説明する文章などを書くこと。

【伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項】

ア(イ)長い間使われてきたことわざや慣用句,故事成語などの意味を知り,使う こと。

イ(カ)表現したり理解したりするために必要な文字や語句について,辞書を利用 して調べる方法を理解し,調べる習慣を付けること。

児童達は,3学年で「ことわざ・慣用句」を学習してきている。本単元は,その学習を受け,故 事成語の由来を知り,実際の表現活動を通して,日常の言語生活に生かすことをねらいとして構成 されている。

故事成語とは,中国の故事に由来する熟語である。それらは,児童も日常の会話の中で耳にした り,読書の中で目にしたりする機会がある。故事成語のもつ,先人の知恵や教訓・機知に触れるこ とで故事成語の奥行きの深さを知ることができる。児童は,故事成語の意味を知り,実際の言語生 活の中で使うことによって,故事成語に表されるようなことがらを相手に端的に伝えることができ ることを知る。こうしたことが,言語生活を豊かにすることにつながる。そこで,本単元では,故 事成語の「意味」,「成り立ち」を調べる学習において,故事成語辞典を活用させるようにしたい。

そして,実際の言語生活で生かせるように,故事成語を使った短文を作り,それをみんなに紹介す る活動を行いたい。

(2)

4年- 2 -

(2)児童の実態

本学級は,男子12名,女子15名,計27名で構成されている。与えられた課題に対しては,

一生懸命取り組む児童が多い。

児童は,3学年の「ことわざ・慣用句」で,ことわざや慣用句から得られる教訓や表現の特徴に ついて学習してきた。また,ことわざや慣用句を使った文を作り,紹介する活動も行ってきた。

本単元を指導するにあたり,アンケート調査を行った。

①「故事成語」を知っていますか。

・知っている…1人 ・知らない…26人

知っている人は,「故事成語」とは,どんなものか書いてください。

・昔からあることわざのようなもの (1人)

②次の言葉を知っていますか。

見た,聞いた 意味(正解) 意味(不正解) 誤答例

+無回答

五十歩 百 歩ご じ つ ぽ ひやつ ぽ 16人 6人 21人 ・上には上がいる。

・歩けば何歩でもいける。

漁夫の利ぎ よ ふ の り 8人 3人 24人

蛍雪の功けいせつ こう 1人 0人 27人 ・成功する。

杞憂 1人 0人 27人 ・優秀なこと

き ゆ う

とらの威を 10人 1人 26人 ・弱い人が強い人を怒らせる。

借るきつね ・賢ければ,勝つ。

蛇足だ そ く 5人 0人 27人 ・へびが走る。

矛盾 11人 0人 27人 ・後になって「それは違う。」と言うこと

むじゆん

・どちらも同じ。 ・勝負がつかないこと。

・無口なこと。

③ことわざ「さるも木から落ちる」を使った短文を作りましょう。

・正解…19人 ・不正解…3人 ・無回答…5人

<考察>

アンケートの結果から,「故事成語」について知っている児童は,ほとんどいなかった。知って いると答えた児童も,「昔からあることわざのようなもの」と答えている。「故事成語」とは,「こ とわざ」や「慣用句」とは違い,中国の故事に由来する熟語であることをしっかりと押さえていき たい。

実際の故事成語については,見たり,聞いたりしたことがあると答えていても,その意味を知っ ている児童は,少ない。特に,「蛍雪の功」,「杞憂」,「虎の威を借る狐」,「蛇足」,「矛盾」につい ては,意味を知っている児童は,ほとんどいなかった。調べ学習をして,故事成語の意味,成り立

(3)

4年- 3 - ちを理解させるようにしていきたい。

3年生で学習したことわざ「さるも木から落ちる」を使った短文作りについては,正解は19人,

不正解または無回答は,8人であった。クラスの2/3以上の児童が短文作りができている。

(3)指導観

故事成語の意味・成り立ちを理解させるために,調べ学習が重要となる。故事成語辞典や国語辞 典等を活用して,故事成語の意味や成り立ちを調べていく。そこで,読書活動推進補助教員に協力 してもらい,学校図書室や市立図書館から小学生向けの故事成語辞典を集めてもらい,活用してい きたい。その際,教科書に例示された以外の故事成語についても調べさせ,知識を広げていきたい。

故事成語の意味や成り立ちを理解させた後,実際の言語生活で用いるようにさせることが大切と なる。そのため,身のまわりの出来事の中から,故事成語が当てはまる場面を探して,文にしてみ る。そして,グループ毎に,書いた作品を読み合い,意見を述べ合う場を設定する。最後に,その 作品を数人で音読したり,簡単な劇をしたりして紹介する活動を設定し,日常生活での活用を強く 意識させるようにしたい。

児童が調べた故事成語を,1冊の「故事成語ブック」にまとめることで,クラス全員の作品を見 る機会を作っていきたい。

【仮説とのかかわり】

<仮説>児童の思いや考えを大切にしながら,単元(教材)構成を工夫し,様々な言語活動を 意図的に取り入れることで,伝え合う意識が高まり,豊かに表現する力が育つだろう。

◇児童の思いや考えを大切にするための工夫

・自分で調べた故事成語や自分で考えた短文が載った「故事成語ブック」を作る。

◇言語活動の取り入れ方の工夫

・調べた故事成語を使った短文を作り,音読や簡単な劇でみんなに紹介する。

◇効果的に伝え合うための工夫

・みんなに紹介する前に,グループで交流する機会をもつようにする。

◇読書活動の取り入れ方の工夫

・読書推進補助教員に図書室や市立図書館から,故事成語辞典や故事成語が載っている児童書を 集めてもらい,朝の読書タイムなどを利用して並行読書に取り組ませる。

◇単元構成の工夫

(4)

4年- 4 -

<単元の姿>

4 単元の目標

(関心・意欲・態度)○故事成語への関心を高め,進んで調べようとしたり,短文作りをしよ うとしたりする。

(書くこと) ○書いたものを発表し合い,よりよい表現を目指して意見を述べ合うこ とができる。

(伝統的な言語文化と国語の特質に関する言語事項)

○故事成語の意味を知り,使うことができる。

5 指導計画(5時間扱い)

過 時 主な学習活動 支援(○)と評価(◎)

程 間

・故事成語の特色を知る。 ○3年生で学習した「ことわざ」や「慣用

見 「五十歩百歩」 句」とは違うことを,例を挙げて知らせ

・実生活において実際に「五十歩百歩」 る。

出 と同じ意味の事柄が使われそうな場 ○場面を考えることが困難な児童には,教 面について話し合う。 科書P51の例を参考にさせる。

す 1 ・学習のまとめに,短文を作って紹介 ◎「五十歩百歩」が使われそうな場面を考 し合うことを知る。 えることができたか。 (ノート)

(1) ◎学習の見通しを持つことができたか。

(観察) 故事成語を使った短文を紹介し合おう。

日 本 の 文 化 に 親 し む 故 事 成 語

○ 単 元 の め あ て 故 事 成 語 を 日 常 生 活 で 使 え る よ う に し よ う

。 故

事 成 語 を 使 っ た 短 文 を 紹 介 し 合 お う

○ 単 元 計 画

並 行 読 書

・ 故 事 成 語 の 特 色 を 知 り

、 故 事 成 語 が 使 わ れ そ う な 場 面 に つ い て 話 し 合 お う

・ い ろ い ろ な 故 事 成 語 の 意 味 や 成 り 立 ち を 調 べ よ う

・ 故 事 成 語 を 使 っ て

、 短 文 を 作 ろ う

。 故

事 成 語 を 使 っ た 短 文 を 紹 介 し よ う

。 故

事 成 語 ブ ッ ク を 作 ろ う

(5)

4年- 5 - 2 故事成語の意味や成り立ちを調べ

よう。

考 ・「漁夫の利」の意味,成り立ちをカ ○場面を考えることが困難な児童には,日 ードにまとめる。 常生活での例を提示し,参考にさせる。

え ・実生活において,「漁夫の利」が実 ○児童の使っている国語辞典に載っていな 際に使われそうな場面について話し い場合を考え,故事成語辞典などを用意

る 合う。 しておく。

3 ・教科書に例示された故事成語につい

(2) て辞典などを使って,意味と成り立 ◎「漁夫の利」が使われそうな場面を考え

ちを調べる。 ることができたか。 (ノート)

「蛍雪の功」「杞憂」 ◎いろいろな故事成語の意味や成り立ちを

「虎の威を借る狐」「蛇足」 調べることができたか。(ワークシート)

「矛盾」

○短文の例を提示し,書き方の参考にさせ 故事成語を使って,文を作ろう。 る。

深 ・故事成語が使える場面を考えて,短 ○自分の辞典に例文が載っていない児童用

4 文を作る。 に,例文の載ったヒントカードコーナー

め ・同じ故事成語を選んだ児童同士がグ や故事成語辞典コーナーを用意する。

本 ループを作り,意見を述べ合う。 ○故事成語と場面が合っているか,わかり る 時 ・故事成語を使った短文を発表する。 やすい文になっているかを考えさせる。

○何人かの児童に発表させ,それについて

(1) の感想を言わせる。

◎故事成語を使った短文を作ることができ たか。 (ワークシート)

ま ○音読や動作化(簡単な劇)など,発表の

と 故事成語を使った短文を紹介し合 仕方の例を挙げ,参考にさせる。

め おう。 ○友達の作品について,感想を発表させる。

あ 5 ・二人か三人組になって発表の仕方を げ 考え,練習する。

る ・故事成語を使った短文を紹介し合 ◎故事成語を使った短文を紹介することが

(1) う。 できたか。 (発表)

(6)

4年- 6 - 6 本時の指導(4/5)

(1)目標

関心・意欲・態度 ○故事成語への関心を高め,進んで短文作りをしようとしている。

書く ○短文を発表し合い,よりよい表現を目指して意見を述べ合うことで きる。

伝統的な言語文化と国語の特質に関する言語事項

○故事成語の意味に合う場面を考えて,短文を作ることができる。

(2)展開

時配 学習活動と内容 支援(○)と評価(◎)

2 1 本時の学習のめあてを確認する。

故事成語を使って,文を作ろう。

15 2 故事成語が使える場面を考えて, ○教科書の例を提示し,書き方の参考にさせる。

短文を作る。 ○最初は,自分の力で考えさせ,どうしてもで きない場合に,辞典に載っている例文を参考

「五十歩百歩」 にさせる。

「漁夫の利」 ○自分の辞典に例文が載っていない児童用に,

「蛍雪の功」 例文の載ったヒントカードコーナーや故事成

「杞憂」 語辞典コーナーを用意する。

「とらの威を借るきつね」 ○書けない児童には,助言する。

「蛇足」 ○書き終えた児童には,他の故事成語の短文作

「矛盾」 りをさせる。

◎故事成語を使った短文を作ることができた か。 (ワークシート)

13 3 同じ故事成語を選んだ児童同士が ○故事成語と場面が合っているか,わかりやす グループを作り,発表し合い,意 い文になっているか,考えさせる。

見を述べ合う。 ○友達から教えてもらったことや,指摘があっ たところは,直すようにさせる。

○他の故事成語を使った短文も発表させる。

◎わかりやすい短文に直すことができたか。

(ワークシート)

13 4 故事成語を使った短文を発表す ○何人かの児童に発表させ,それについて感想

る。 を言わせる。

2 5 次時の予告をする。 ○グループで,故事成語を使った短文を紹介し 合うことを伝える。

(3)板書計画

(7)

4年- 7 -

日 本 の 文 化 に 親 し む 故 事 成 語

故 事 成 語 を 使 っ て

、 文 を 作 ろ う

〔 例 五 十 歩 百 歩

〕 大 野 さ ん は

、 待 ち 合 わ せ の 時 間 に 五 分 お く れ ま し た

。 山 下 さ ん は 七 分 お く れ ま し た

。 大 野 さ ん は 山 下 さ ん に

「 山 下 さ ん

、 お そ い な あ

。 ぼ く は 早 く 来 た よ

。」 と 言 い ま し た

。 そ れ を 聞 い た 中 田 さ ん は

「 ち こ く は ち こ く

。 二 人 と も 五 十 歩 百 歩 だ よ

。」 と 言 い ま し た

・ 自 分 の 力 で 考 え る

・ 例 文 を 参 考 に す る

・ 他 の 故 事 成 語 で 短 文 作 り

・ グ ル ー プ ( 二

、 三 人 ) で

、 話 し 合 い

・ 発 表 し 合 う

・ 意 見 を 述 べ 合 う

参照

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