4 単元計画(7時間)
次 時 主な学習活動・内容 指導上の留意点 評価規準・方法
第
一
次
(
つ
か
む
)
1
①
1.学習の見通しをもつ。
・表現物 ・交流活動
2.『平家物語』について知る。
・成立時代 ・概要
3.『平家物語』冒頭を音読し、意味を理
解する。
・『平家物語』冒頭
4.リーフレットに記入する。
・作品について ・時代的背景
○ 学習の見通しをもたせ、どのような
視点から読めばよいかをつかませるた
めに、体験入学に来る小学校6年生に、
中学校で学習する『平家物語』を紹介
するオリジナルのリーフレットを作る
という活動について説明し、小学校で
の古典の学習を振り返らせる。
◆『平家物語』の概要について、
ペアで伝え合ったことを基
にしてリーフレットの作成
に取り組んでいる。
《記述分析》関心・意欲・態度
◆表現の特徴に注意して音読
することができる。
《様相観察》言語事項
2
①
1.「那須与一」までの現代文を読み、場
面設定をつかむ。
・場所、時 ・与一の行動
2.「那須与一」「弓流」を読んであらすじ
をつかみ、初発の感想を交流する。
(個人→全体)
・印象に残ったところ、理由
3.リーフレットに記入する。
・あらすじ ・初発の感想
○ 単元の最後の自分の考えと比較でき
るようにするために、「那須与一」「弓
流」のどの部分に関する感想かを明ら
かにして書かせるようにする。
〇 次時以降の読みの視点をつくるため
に、模造紙に付箋紙を貼りながら初発
の感想を伝え合い、似ているものをま
とめて小見出しをつけ、それを全体で
交流する活動を仕組む。
◆印象に残ったところとその
理由を書いている。
《記述分析》読むこと①
◆初発の感想を他者と交流し
てリーフレットにまとめて
いる。
《様相観察》関心・意欲・態度
第
二
次
(
つ
く
る
)
1
①
1.原文を音読、朗読する。
・歴史的仮名遣い
・表現の特徴
2.登場人物の思いが伝わってくる叙述に
線を引く。(ワークシート)
分担課題
A 那須与一
B 源氏の武士(与一以外)
C 平家の武士
3.叙述から捉えた登場人物の思いを付箋
紙に記入する。
( 個 人 → A 、 B 、 C の 各 グ ル ー プ )
4.リーフレットに記入する。
・登場人物の思い
○ 様々な叙述に着目して武士の価値観
や生き方に迫ることができるようにす
るために、課題を分担して取り組ませ
る。
○ 根拠となる叙述を明らかにし、個人
で気付いたことや考えたことと、交流
を通して気付いたことや考えたことを
整理することができるようにするため
に、①本文、②個人の気付きや考えを
書く部分(鉛筆)、③交流を踏まえた気
付きや考えを書く部分(青ペン)の三
つを含むワークシートを用いる。
○ 異なるグループの生徒と交流する際
に自分が考えたことを表出し、互いが
捉えた登場人物の思いを比較しやすく
するために、登場人物の思いを分担課
題ごとに色分けした付箋紙に記入し、
ワークシートに貼らせる。
○ 異なるグループの生徒に説明できる
ようにさせるために、整理しながらリ
ーフレットにまとめさせる場を設定す
る。
◆表現の特徴に注意して朗読
することができる。
《様相観察》言語事項
◆根拠となる叙述を抜き出す
ことができる。
《記述分析》読むこと①
◆叙述を基に、登場人物の思い
を捉えている。
《記述分析》読むこと①
◆グループでの交流を踏まえ、
登場人物の思いをリーフレ
ットに記入している。
《記述分析》関心・意欲・態度
2
①
1.ワークシート、付箋紙を用いて、自分
が担当した登場人物の思いを説明する。
(A、B、Cから1人ずつが集まった3
人のグループ)
・根拠となる叙述
・登場人物の思い
2.付箋紙をボード上でグループ分けし、
小見出しを付ける。
小見出しの例
○ 武士として…することが大切。
○ …という覚悟をもっている。
○ …することはできない。 など
○ 自分の考えを表出しやすくするため
に、付箋紙を用いて交流させる。
○ 根拠となる叙述を明らかにするた
め、ワークシートの本文を指し示しな
がら交流させる。
○ 登場人物の思いの共通点や相違点に
気付かせ、古典に表れた武士の価値観
や生き方を捉えさせるために、付箋紙
をボード上で操作しながら交流する活
動を仕組む。
◆登場人物の思いを交流する
ことを通して、武士の価値観
や生き方を捉えようとして
いる。
《様相分析》関心・意欲・態度
◆登場人物の思いから、武士の
価値観や生き方を捉えるこ
とができている。
《記述分析》読むこと①
5 本時
平成28年11月9日(水曜日) 第1校時(5/7) 於 多目的ホール
○ 本時の主眼
「那須与一」
「弓流」の叙述に基づいて、武士の生き方や価値観を捉えることができる。
○ 準備
・教科書 ・リーフレットの用紙(A3) ・ワークシート
○ 評価規準
・グループでの交流を基に、武士の価値観や生き方をリーフレットにまとめている。
(関心・意欲・態度)
・
「那須与一」
「弓流」に表れた武士の価値観や生き方を捉えることができる。 (読むこと①)
3.根拠となる叙述と捉えた武士の価値観
や生き方をワークシートに整理する。
・根拠となる叙述(線を引く)
・武士の価値観や生き方(鉛筆)
○ 根拠となる叙述を明らかにし、A、
B、Cから1人ずつが集まったグルー
プで気付いたことや考えたことと、同
じ分担課題のグループでの交流や全体
交流を通して気付いたことや考えたこ
とを整理することができるようにする
ために、①本文、②第4時の気付きや
考えを書く部分(鉛筆)、③第5時の気
付きや考えを書く部分(青ペン)の三
つを含むワークシートを用いる。
3
①
1.第3時のグループに戻り、文章から捉
えた武士の価値観や生き方を伝え合い、
付加・修正を行う。
・根拠となる叙述(線を引く)
・武士の価値観や生き方(青ペン)
2.全体で交流して、付加・修正する。
・根拠となる叙述(線を引く)
・武士の価値観や生き方(青ペン)
3.リーフレットに記入する。
○ 他者との交流を基に、文章から様々
な武士の価値観や生き方を捉えること
ができるようにするために、交流の仕
方について説明する。
○ グループ、全体での交流の内容を振
り返り、次時の活動へとつなげること
ができるようにするために、個人でリ
ーフレットにまとめる時間を十分に確
保する。
◆叙述に基づいて、文章に表れ
た武士の生き方や価値観を
捉えることができている。
《記述分析》読むこと①
◆グループでの交流を基に、武
士の価値観や生き方をリー
フレットにまとめている。
《記述分析》関心・意欲・態度
第
三
次
(
深
め
る
)
1
①
1.武士の価値観や生き方について考え、
ワークシートに記入する。
・一番印象に残ったもの
・理由(自分の知識や体験)
2.互いの考えを交流し、自分の考えを見
直す。
3.リーフレットに記入する。
・武士の価値観や生き方につ
いての自分の考え
○ 交流を通して自分の考えを見直すこ
とができるようにするために、ワーク
シートをグループで回覧する場を設定
するとともに、自分の知識や体験と結
びつけることができているかという点
を中心として「なるほどと思ったとこ
ろ」「書きなおした方がいいところ」
を青ペンで書き込み合わせる。
◆武士の価値観や生き方につ
いて、知識や体験と関連付け
て、自分の考えをもつことが
できている。
《記述分析》読むこと②
◆グループでの交流を基に、自
分の考えを見直してまとめ
ようとしている。
《様相観察》関心・意欲・態度
2
①
1.リーフレットを用いて、それぞれの考
えを交流する。
・武士の価値観や生き方についての自分
の考え
2.リーフレットを仕上げる。
3.単元の学習を振り返る。
・初発の感想からの変容
・今後の古典の学習に向けて
○ 古典に表れたものの見方や考え方に
ついての自分の考えを広げたり深めた
りできるようにするために、着目した
部分をもとに教師が意図的にグループ
を編成する。
○ 他者と交流しながら、叙述に着目し
たり、自分と関連付けたりして読んだ
ことにより、自分の考えが変容したこ
とに気付かせるために、自分が作成し
たリーフレットを読んで単元の学習を
振り返らせる。
◆他者との交流を通して、武士
の価値観や生き方について
の自分の考えを広げたり深
めたりしている。
《記述分析》読むこと②
◆リーフレットの記述を読み、
初発の感想からの変容に気
付き、まとめている。
《記述分析》関心・意欲・態度
本
時
5
/
7
【第5時】
(5/7)
〇主眼
「那須与一」や「弓流」の叙述に基づいて、武士の生き方や価値観を捉えることができる。
〇展開
学習活動・内容 形 態 指導上の留意点 評価 配 時
導
入
展
開
ま
と
め
1 学習の見通しをもつ。
(1) 暗唱する。
・『平家物語』冒頭
(2) めあてを確認する。
・単元のめあて
・本時のめあて
2 叙述に基づいて、武士の価値観や生き方
を捉える。
(1) 交流の仕方を確認する。
・発言のルール
・交流の視点
(2) グループ(第3時と同じ)で交流し、
付加・修正する。
・根拠となる叙述
・武士の価値観や生き方
(3) 全体で交流し、付加・修正する。
・根拠となる叙述
・武士の価値観や生き方
3 「那須与一」「弓流」に表れた武士の価値
観や生き方をリーフレットにまとめる。
・根拠となる叙述
・武士の価値観や生き方
4 次時の学習について確認する。
全
全
グループ
全
個
グループ
個
全
○ 古典特有のリズムを味わいながら
暗唱することができるようにするた
めに、全体・ペア・個人と形態を変え
ながらテンポよく読ませる。
○ 他者との交流を基に、文章から様々
な武士の価値観や生き方を捉えるこ
とができるようにするために、交流の
仕方について説明する。
○ 根拠となる叙述を明らかにし、A、
B、Cから1人ずつが集まったグルー
プで気付いたことや考えたことと、同
じ分担課題のグループでの交流や全
体での交流を通して気付いたことや
考えたことを整理することができる
ようにするために、①本文、②第4時
の気付きや考えを書く部分(鉛筆)、
③第5時の気付きや考えを書く部分
(青ペン)の三つを含むワークシート
を用いる。
○ 「那須与一」「弓流」に表れた様々
な武士の価値観や生き方に気付き、付
加・修正することができるようにする
ために、抽出したグループに全体の前
で発表させる。
○ グループ、全体での交流の内容を振
り返り、次時の活動へとつなげること
ができるようにするために、個人でリ
ーフレットにまとめさせる。
○
○
関心・意欲・態度
読むこと①
3
35
(5)
(20)
(10)
10
2
「那須与一」「弓流」に表れた武士の価値観や生き方を捉えよう。
叙述→武士の価値観や生き方
・「射損ねれば、長く味方の不名誉となりましょう。」
・しかし、義経の命令に背くことは許されず ・陸には源氏、くつばみを並べてこれを見る。
・与一、目をふさいで、「南無八幡大菩薩……この矢外させたまふな。」
・「御定ぞ、つかまつれ。」
→主従関係が絶対で、命令に逆らうことはできず、名誉をまもるために命を懸ける覚悟をもっている。
・沖には平家、舟端をたたいて感じたり。 ・陸には源氏、箙をたたいてどよめきけり。
・あまりのおもしろさに、感に堪へざるにや……舞ひしめたり。
→敵味方関係なく、武芸の優れたものへの賞賛を惜しまない。
・平家の方には音もせず。 ・「情けなし。」と言ふ者もあり。
→戦いの場ではあっても、情けはもつべきだ。