• 検索結果がありません。

PDF フロー分析法による海水の微量元素の定量

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2024

シェア "PDF フロー分析法による海水の微量元素の定量"

Copied!
1
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

[創立50 周年記念シンポジウム講演要旨]

フロー分析法による海水の微量元素の定量

Yu.  A.

ゾロトフ,

L. 

K.

シピグン,

I.

海洋の本性を化学的に理解するには、

分析科学を発展させることと分析機器 を進歩させることが不可欠である。こ うした中で、我々が現在興味を持って いるのは、海洋学者に有用であり、信 頼性の高いデータをリアルタイムに提 供する、低価格で高性能な分析法の開 発である。観測船上での測定に各種の フロー分析法を採用することによって、

海洋学は大いに進歩することとなった。

このフロー分析法の中でも、フローイ ンジェクション分析 (FIA) 法は広い応 用範囲を持つことが認められるように なった。 FIA法は丈夫であることの他 にも様々な利点を持つため、海が荒れ ていても、採水後すぐに誤差の少ない 分析結果を得ることができる。しかし、

海水の微量元素の定量や観測において FIA法の特性を十分に生かすには、感 度及び選択性の高い化学反応とフロー スルー型検出器が必要である。

我々は、海水の微量溶存成分である Mn,  Fe,  Co,  Zn を定量するためのFIA 装置を開発した。微量のFeとCoの定量 には、これらの金属イオンが有機物の 酸化反応の触媒となることを利用して、

*クルナコフ一般化学無機化学研究所

Transactions of T h e  Research Institute of  (75) 

anoche tryVol.9, No.2, October 1996 

分光光度法により検出を行う FIA装置 を開発した。 MnとZnの定量用のFIA装 置には、予備濃縮を行うために、イン ジェクションバルブにイオン交換樹脂 を満たした微小カラムを装備した。こ れらの方法によって、 Loibi 海底火山 のPele噴出孔で採取した海水試料中の 溶存態FeとMnの定量に成功した。詳細 に分析した結果、山頂の熱水噴出孔及 びその上方で採取した海水は、 MnとFe を異常に高濃度で含んでいることがわ かった。

海洋深層水と海洋堆積物の間隙水に 含まれる栄養塩と有毒成分の重要なも のを定量するため、数多くのFIA法を 提案してきた。観測船 'Academician Boris Petrov" の二度の航海において、

インジェクションバルプにガス拡散ユ ニットを接統したFIA装置を使用し、

海水中の硫化物イオンとアンモニア態 窒素を自動測定した。黒海とKara海で は、溶存酸素、 pH、酸化還元電位、ア ルカリ度、リン酸、硝酸の分布の調査 も行った。 (長井正博訳)

参照

関連したドキュメント

今年度 1 年間(平成 29 年 4 月〜平成 30 年 3

ころ,吸着水の除去には約5時間以上の加熱時間が必要であることがわかった(図1).一方,岩石粉末試

はじめに ムバイオレット S Wを用いるアルミニウムのポー ラログラフ分析法の研究とその海水への応用」と いうテーマで卒業研究を行ったのは30年以上も前 のことである 。以来,微量電気分析法と非水溶液 電気化学分析法の二つの分野で電気分析化学に関 する研究を続けてきた。1988年4月の石橋雅義先 生記念講演会で 「非水溶液電気化学分析法の研究」

 取り扱う対象物質が何であるか、その特性は何かを知るための方法には大別として、2つの方法

ここでは,陰イオン交換樹脂を用いた Ni, Cu, Fe, Zn の分離について簡単に紹介する 5) 。Ni, Cu, Fe, Zn を含 む試料を 10

海洋化学研究での濃度情報が持つ代表性の強さ

 個々の海域を見ると,大気と海洋が二酸化炭素について気液平衡の状態になっていることはまれで,冬季の西部北

mZ採り,200mZの水を入れた真空ビン中に入れ,1時