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17.無機鉱物の定量分析

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Academic year: 2021

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17.無機鉱物の定量分析

1.はじめに

 取り扱う対象物質が何であるか、その特性は何かを知るための方法には大別として、2つの方法 がある。色、味、におい、硬度、比重、粒度、結晶学的性質、熱的性質、機械的性質、電磁気的性 質など多くの物理学的性質を求めることである。もう一つの方法は化学的性質を求めることによっ てその物質を知る方法である。

 化学組成を知る方法には定性分析法と定量分析法がある。定性分析方法は何が入っているかを知 る方法であり、定量分析法は何が何%入っているかを知る方法である。今回の分析実験は定量分析 について行う。ドロマイトの分析を行い、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、その他を定量する。

注意)試料溶液を移すときに蒸留水で洗浄し、洗液も入れること 秤量する物は手で触らず、軍手やるつぼ鋏を用いること

ホールピペット等の全量を求める器具が濡れている時は共洗いすること 実験方法にある『正確に』と『約』を理解すること

2.実験方法

1 ドロマイトの溶解 

1-1 秤量瓶を用いて

0.9~1

g前後のドロマイトを正確に天秤で秤量する。

1-2 駒込ピペットを用いて(1:1)塩酸を少しずつ入れ溶解させる(気体が出なくなるま で)。

1-3 ガラス繊維ろ紙の重量を量る。

1-3 そのろ紙を用いてろ過する。蒸留水で5回洗浄する(pH試験紙で確認)。

    ろ紙は捨てずに手順4に使用する。

1-4 メスフラスコに溶液を入れ蒸留水でメスアップし、蓋をしてよく振る。

2 Ca2+

Mg

2+合量の定量

2-1 300mlのビーカー

5

ヶ用意し、回転子を入れる。

2-2 試料溶液を1

ml

ホールピペットで正確に採りそれぞれのビーカーにいれる。蒸留水で 約

200ml

にする。

2-3

pH10 buffer sol. を約 6ml

加え、塩酸、アンモニアで

pH10

以上にする。

2-4 ビュレットに

0.01N- EDTA(f=    )を入れ、ビーカーに BT

を3滴加え滴定する。

2-5 滴定に要した

EDTA

量を記入。

3 Ca2+の定量

3-1 300mlのビーカー

5

ヶ用意し、回転子を入れる。

118

(2)

3-2 試料溶液

2ml

をホールピペットで正確に採取し、300mlビーカーに攪拌子と蒸留水約

200ml

入れる。

3-3 試料ビーカーに

8N-KOH

を駒込ピペットで約

2ml

それぞれ入れ、スターラで攪拌し、

マグネシウムを沈殿させる。

3-4 5分放置する。

3-5 pH10 buffer sol.を約

6ml

加え

pH10

以上にする。

3-6 ビュレットに

0.01N- EDTA(f=     )を入れ、ビーカーに NN

指示薬を小さじ 半分入れ、滴定する。

3-7 滴定に要した

EDTA

量を記入。

4 残留物の定量

4-1 るつぼの重量を量る。

4-2 ろ紙をるつぼに入れ

110℃の乾燥器に3時間乾燥する。

4-3 乾燥器から取り出し

20

分間デシケータに入れ、空冷する。

4-4 るつぼごと重量を量る。

4-5 残留物の重量を算出する。

最後に

EDTA

のファクターをメモすること。

・ 実験器具を洗浄し必ず蒸留水ですすぎ、定位置に戻すこと。

3.結果と考察

・ ドロマイトを塩酸に溶解したとき、どのような反応式となるか

buffer(緩衝液)の意味は?

・ ドロマイト中の炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、その他の量は質量%であらわすとどのよ うな式になるか。次の記号を用いよ。

w

s :秤とったドロマイトの重量 (g)

M

CaCO3 :炭酸カルシウムのモル重量

M

MgCO3 :炭酸マグネシウムのモル重量

v

EDTA :滴定に要した

EDTA

の量 (ml)

f

:EDTAのファクター

w

c :るつぼの恒量値 (g)

w

c+s :るつぼ+試料の重量 (g)

119

(3)

(%) w 100

(%) w 100

MgCO

(%) w 100

CaCO

s s 3

s 3

その他

・ある値が平均値から大きく離れてしまうことがある為、疑わしい値の棄却を行う必要がある。滴 定に要した量を

90%の信頼水準で棄却すべきか、測定した全ての Q

値を計算せよ。

最大値-最小値

近い値 疑わしい値-その値に

 Q

Q(実測)>Q

(表)ならばその値は

90%の信頼を持って棄却

できる。

・ 棄却しなかった値の平均値を求めて、作成した式に代入しドロマイトの成分を求めよ(小数点 第2まで求めること)。

・ 「CaCO3」、「MgCO3」、「その他」の合計が

100%にならないのはなぜか?

・ 「その他」にはどんな物質と考えられるか?その理由を述べよ。

4.課題

・Caは6座配位子をとり

EDTA

錯体となる。どのような構造になるか?

・pH10におけるカルシウムイオンを

EDTA

で滴定するとどのような滴定曲線となるか?

(Cca

=0.01,K

CaY

=10

10.7

C a C

] ' Y ][

Ca [

] CaY K [

] CaY [ ] ' Y [ C

] CaY [ ] Ca [ C

] CaY [ ]

' Y [ ] Ca [

Ca Y CaY Y Ca

2 2 2

・ ま た

pH6

に おける

EDTA

曲 線は ど う な る か ?同じ グ ラ フ に プ ロ ッ ト せ よ 。

(CCa

=0.01,K

CaY

=10

6

・ 2つのグラフから、なぜ

Ca

Mg

の滴定は

pH10

にする必要があるか

120

(回数) Q

3 0.94

4 0.76

5 0.64

6 0.56

7 0.51

8 0.47

9 0.44

参照

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