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2022年度 独創的研究助成費 実績報告書

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Academic year: 2024

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別記様式第4号

2022年度 独創的研究助成費 実績報告書

2023年 3 月 23 日 報 告 者 学科名 看護学科 職 名 准教授 氏 名 名越 恵美

研 究 課 題 コロナ禍の臨地実習における3年課程看護学生の実習適応感への関連要因

研 究 組 織

氏 名 所 属 ・ 職 専 門 分 野 役 割 分 担 代 表 名越恵美 看護学科・准教授 成人看護学 研究統括、実施、成果発表

分 担 者

河畑匡法 犬飼智子 實金 栄

大学院博士前期課程 看護学科・助教 看護学科・教授

成人看護学 成人看護学 老年看護学

実施、成果発表 データ収集 データ分析

研究実績 の概要

【目的】看護学教育モデル・コア・カリキュラムでは、看護系人材(看護職)として求め られる基本的な資質・能力の一つに、専門職として、看護の質の向上を目指して、連携・

協働する全ての人々とともに省察し、自律的に生涯を通して最新の知識・技術を学び続け る基盤を身に付けることが重要と明示されている。さらに、看護基礎教育検討会報告書で は、看護師等養成所の運営に関する指導ガイドラインにおいて基本的考え方のひとつに、

専門職業人として、最新の知識・技術を自ら学び続け、看護の質の向上を図る基礎的能力 を養うことが挙げられている。これらは専門職として生涯にわたり自己研鑽する必要性を 示している。そして、看護基礎教育において、これまでに修得してきた知識と知識を結び つける統合力や看護実践能力を育むことが学生や教員に求められている。そこで、学習の 循環サイクル生成に向けた教育介

入への示唆を得るために,看護学 生の臨地実習における自己調整学 習(Self-Regulated Learning以

下,SRL)および社会的スキルと実

習適応感の関係を明らかにする.

【方法】調査対象者:看護系大学・

短期大学の3・4年生889名.デー タ収集方法:全国の看護系大学・

短期大学を無作為に抽出,許可の 得られた施設に無記名自記式質問 紙を配布し,郵送法またはWebツ ールで回収した.調査項目:質問 項目は,基本属性,SRL尺度(16項 目),社会的スキル尺度(38項目),

適応感尺度(29項目)である.

分析方法:記述統計を算出し,尺 度の構造的妥当性と信頼性の確認 後,構造方程式モデリングを用い

次ページに続く

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研究実績 の概要

て仮説モデルを検証した.倫理的配慮:岡山県立大学倫理審査委員会の承認(受付番号21- 65)を得た.

【結果と考察】307部回収,305部を分析対象とした.構造方程式モデリングの適合度は,

RMSEA = 0.070,CFI = 0.917,TLI = 0.894であった.社会的スキルとSRLは実習適応感 に正の関連が認められ,社会的スキルとSRLとの間に相関が示された.臨地実習で動機づ けや自己内省を促すことで,適応感は得られやすく,教員が学生に実習の進捗や理解度を 語らせる事により,自己の理解度や進捗状況を客観視させ,効果的な学習方略の活用に向 けて修正を促すことで,学生のメタ認知が洗練される可能性がある.また,臨地実習は社 会的スキルを培う機会にもなりうる.共変量とした臨地実習の経験頻度の減少は,実習適 応感に有意に負の影響が示された.学内実習に変更するほど実習適応感は下がると解釈で き,臨地実習での経験は看護職への適応を高めると考える.また,課外活動の有無は社会 的スキルに対し非有意であり,本対象者は,社会的スキルが十分発達していなかったと考 える.しかし社会的スキルは様々な人間関係の体験で獲得されること,全体のモデル適合 度は良好であったことから課外活動を学生が行っていくことは,臨地実習を円滑に行って いく一助になると考える.

【結論】臨地実習におけるSRLは,社会的スキルと相互に高めあいながら,実習適応感に 影響を与えるという関係が明らかとなった.適応感獲得は次の学習への動機づけとなる可 能性があること,自己調整学習を取り入れることで看護学生のメタ認知が更に洗練される 可能性が期待される.

今後の予定として、専門学校の看護学生を対象とした分析を行う。

また、演題名「自己調整学習,社会的スキル,実習適応感に関する因果モデルの検証 臨 地実習における自己調整学習に着目して」を日本看護学教育学会第33回学術集会にエン トリー中である。 2023年8月に発表予定。

成果資料目録

1. 河畑匡法、名越恵美、實金栄:医療従事者および医療系学生の自己調整学習に関 する国内文献の検討、岡山県立大学保健福祉学部紀要、第29巻1号、21-29 202303

参照

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