第5学年○組 体育科学習指導案
指導者 Y・U
1 単元名 ソフトボール
(ボール運動)
2 単元について
(1)運動の特性
①一般的特性
ソフトボールは,攻撃と守備を交替で行い,チームで協力しながら,ボールをバットで打ち,ベースを 回って得点を入れたり,相手の得点を防いだりして競い合うことが楽しいベースボール型のゲームである。
また,「打つ」「捕る」「投げる」「走る」といった基本動作が複雑に組み合わさって行われる運動である。
②児童からみた特性
児童にとっては,力一杯ボールを打つ快感やアウト・セーフのきわどい判定のスリルを味わうことがで きる。そして,攻守分離型のゲームであるため,攻め方や守り方の作戦が実行しやすい。
しかし,ボールを打つ,捕る,投げるというボールコントロールの技能やゲームの各場面に応じた高度 な判断力を必要とするため,経験が浅いと思うようなプレーができず,苦手意識を持つ場面が多い。
(2)児童の実態(男子12名,女子26名,計38名)
事前にアンケート調査を行った。結果は以下の通りである。
□情意面□
質問事項 はい ふつう いいえ
1 体育の学習は好きですか。 26名(68%) 9名(24%) 3名(8%)
2 ソフトボールをやったこと はありますか。
20名(53%) 18名(47%)
3 ティーボールは好きですか。 20名(53%) 13名(34%) 5名(13%)
4 ティーボールをしていて「う れしかったとき・楽しかった とき」はどんなときですか。
・ボールを打ったとき 22名(58%)
・勝ったとき 7名(18%)
・点が入ったとき 3名( 8%)
・ボールがたくさん飛んだとき 3名( 8%)
・チームでうまくいったとき 3名( 8%)
5 ティーボールをしていて「つ まらなかったとき,楽しくな かったとき」はどんなときで すか。
・相手と点数差がひらいたとき 13名(34%)
・負けたとき 9名(24%)
・待っているとき 9名(24%)
・打ったのに仲間が走らなかったとき 2名( 5%)
・ミスをして文句を言われたとき 2名( 5%)
・打った後すぐに相手に捕られたとき 2名( 5%)
・ボールが捕れないとき 1名( 3%)
□技能面□
走る技能:ベースランニング(塁間は15mとする)
一番速い記録 11秒30
一番遅い記録 16秒30
男子平均記録 12秒49
女子平均記録 13秒96
学級平均記録 13秒48
16秒台 1名
15秒台 5名
14秒台 4名
13秒台 15名
12秒台 10名
11秒台 3名
投げる技能:ソフトボール投げ
一番遠くに投げた記録 44m 一番遠くに投げられなかった記録 7m 男子平均記録 24,41m 女子平均記録 14,48m
学級平均記録 17,7m
10m未満 2名
10m~14m 13名 15m~19m 8名 20m~24m 10名 25m~29m 2名 30m~34m 2名 35m~39m 0名
40m以上 1名
打つ技能:バッティング(トスバッティング10回中のバットに当たって前に飛んだ回数)
6回以下 10名
7回 5名
8回 6名
9回 8名
10回 9名
捕る技能:ボールキャッチ(舞台の上から10球落下させたボールを地面ギリギリでキャッチした回数)
6回以下 7名
7回 1名
8回 5名
9回 5名
10回 20名
<考察>
本学級は様々な活動に意欲的に取り組める児童が多い。そのため,ゲームなどの競争的要素を入れる ことで,やる気や助け合い,認め合いといった姿が多く見られる。また,運動能力に大きな差がなく,
どんな種目でも男女が平均して体育の授業に取り組むことができる。
男子の中に野球のチームに所属している児童が4名いる。各々がチームリーダーとなり,教え合い活 動ができるように,チーム分けをする必要がある。
事前のアンケート結果からソフトボールをやったことがある児童は53%と約半分である。第4学年 まで行われているティーボールとは違い,動いているボールを打つという経験が非常に少ないといえる。
また,遊びの変化や安全面の配慮から,バットを振ったり,小さいボールを投げたりするといった活動 が大きく減少していることも理由のひとつであると考える。「ティーボールが好きですか」の問いに「ふ つう」または「いいえ」と答えた児童が47%と多い。ベースボール型の運動の一番の楽しみである,
ボールを打つという快感を多く経験させることで,児童の興味・関心が高まるのではないかと考える。
ソフトボールがきらいになってしまう原因に,ボールが怖いという理由が考えられる。そのため導入段 階では新聞紙を丸めて作ったボールを使うなど,恐怖心を和らげることで,気持ちの面での前進が期待 できる。ソフトボールの特性である,「打つ」「捕る」「投げる」「走る」の4つの技能を高めることを基 本とし,待つ時間が少ない,効率的な活動を徹底してやっていくことが必要であると考える。
(3)仮説とのかかわり
ドリル運動は,真下投げ(投げる技能),トスバッティング(打つ技能),コロコロキャッチ(捕る 技能),ベースランニング(走る技能)の4つの運動を行う。ソフトボールの特性である,「打つ」「捕 る」「投げる」「走る」を繰り返して行うことによって,基礎技能を定着させることがねらいである。
真下投げはボールを地面に強く投げ,跳ねたボールに対して手をたたいて捕る運動である。大きく 振りかぶって強く投げる動作が身につくと考える。また,手をたたいた回数を記録することで,児童 自身の上達がわかりやすく,意欲が高まっていくのではないかと考える。
本単元では45分の授業の中で30回バットを振ることを目標としたいと考えた。ソフトボールの 一番の喜びである,打つことを多く経験することで,楽しさや,気持ちよさを味わせるために,新聞 ボールを使ったトスバッティングをドリルに取り入れた。
コロコロキャッチではグローブをつけて,正面でボールを捕ることをねらいとしたい。後半には距 離を伸ばしたり,遠投に変えたりして,難易度をあげていきたい。
ベースランニングでは塁間15mの正方形の距離を,スピードを落とさずに走るためにはどのよう にしたらよいのかを考えさせながら行うことがねらいである。
3 学習のねらい
<関心・意欲・態度>
・進んでゲームや試合に取り組み,ソフトボールを楽しむことができる。
・互いにルールやマナーを守って,安全に気をつけて運動することができる。
・チーム内で互いに協力し,励まし合いながら活動することができる。
<技能>
・「打つ」「捕る」「投げる」「走る」の基本的な動きができる。
・攻守の役割を理解し,場面に応じた動きができる。
・ルールを理解して,チームのめあてや作戦に応じた動きでゲームを行うことができる。
<学び方>
・チームの良さや課題に応じた作戦を立てたり,自分の役割を考えたりしてゲームに生かすことができる。
・作戦を成功させるための練習方法を選んだり,工夫したりして活動することができる。
・練習や試合を通して,チームの良さや課題,相手チームの特徴に気づき,次の計画に生かすことができる。
<安全>
・学習の場や運動の安全に気をつけて活動することができる。
4 単元計画(ソフトボール)時間配分(総時数315分 45分×7回)
段階 時配 学習内容 指導(○)支援(◎)評価(◆) 資料等
つ
か
む
45
×
1
○オリエンテーション
・学習のねらいや進め方を知り,学習 の見通しを持つ。
・ソフトボールのルールを理解する。
・学習の約束事を確認する。
○ドリル運動をする。
・真下投げ
・トスバッティング
・コロコロキャッチ
・ベースランニング
○学習時間の計画を示し,見通しを 持たせる。
○ソフトボールのルールを確認す る。
○安全に運動に取り組んでいくため の約束やマナーを確認する。
○投げる,打つ,捕る等,ボールに なれる運動をさせる。
◆学習のねらいや見通しを持つこと ができる。
◆ソフトボールの簡易なルールを理 解することができる。
ド リ ル 運 動 の 内 容 の 掲 示
学習カード
な
か
1
45
×
2
○準備運動を行う。
○ドリル運動を行う。
6~7人×6グループに分かれる。
・真下投げ(1分間)
・トスバッティング(1分間)
・コロコロキャッチ(1分間)
・ベースランニング(1分間)
○「打つ」ことに着目した練習をする。
・トスバッティングゲーム 6~7人×6グループ
○肩周りを中心に準備運動を行うよ うにする。
◎ねらいとしている動作を確認し,
正しい基礎技能が身につくように する。
○真下投げでは大きな動作で投げら れるよう指導する。
○トスバッティングではボールをよ く見て,強くバットを振ることを 意識させる。
○コロコロキャッチではボールの正 面に入ることを意識させる。また,
上体を低く保ち,グローブを開い て捕ることを意識させる。
○ベースランニングでは,スピード を落とさずに走るためにはどうし たらよいかを考えさせる。
◆ねらいを意識して,ドリル運動に 取り組むことができる。
◎打つことができる児童には,ひっ ぱるだけでなく,流して逆方向に 打つ技能に挑戦するようにする。
学習カード 得点板 ねらい1:ボールを良く見て打てるようにする。
本時 (3/ 7)
・6人制ミニゲーム ○ボールをよく見て,思い切りよく バットを振れるようにする。
○人がいない場所をねらうことがで きるようにする。
◎友だちと教え合い,励まし合って 学習できるように声をかける。
な
か
2
45
×
2
○準備運動を行う。
○ドリル運動を行う
6~7人×6グループに分かれる。
・真下投げ(1分間)
・トスバッティング(1分間)
・コロコロキャッチ(1分間)
・ベースランニング(1分間)
○作戦を立てたチーム練習を行う。
・バッティング練習 ・守備練習
①ゴロ練習 ②フライ練習 ③走塁練習
○簡易ゲームを行う。
・6人制のゲームを行う。
・ボールを捕った時点で走ることを 中断させるなど,ルールの工夫を 行う。
○肩周りを中心に準備運動を行うよ うにする。
○ポイントをおさえて,打つ,捕る,
投げる,走る等の基本的な技能を 身につくようにする。
◆ねらいを意識して,ドリル運動に 取り組むことができる。
◎リーダーが中心となって活動でき るように支援する。
○話し合い活動を増やし,チームの 良いところや課題を出させ,練習 内容を考えられるようにする。
◆作戦を工夫し,課題を解決する練 習を行うことができる。
◆ルールやマナーを守って,意欲的 に運動することができる。
◆お互いのよい動きに気づき,認め 合うことができる。
学習カード 得点板
ま と め
45
× 2
○リーグ戦のソフトボール大会を行 う。
・9~10人×4チームに分かれ る。
◎励まし合い,教え合っているチー ムを称賛する。
○打席に立っていない児童に応援や 分析などの役割を明確にする。
◆作戦や課題練習がゲームに生かさ れていたか。
◆協力してゲームをすることができ たか。
学習カード 得点板 ねらい2:チームで課題練習を行うことができるようにする。
ねらい3:チームで作戦を工夫してゲームをすることができる。
5 本時の指導(3/7)
(1) ねらい
<関心・意欲・態度>
・ルールやマナーを守り,ゲームを楽しもうとすることができる。
・チームで協力し合い,安全に気をつけて活動することができる。
<技能>
・「打つ」「捕る」「投げる」「走る」の基本的な動きができる。
・バットを強く振ることができる。
・ルールを理解し,人がいない場所に打つことができる。
<学び方>
・自分の立てた課題やめあてを達成しようとすることができる。
<安全>
・学習の場や運動の安全に気をつけて活動することができる。
(2) 展開
時配 学習内容 指導(○)支援(◎)評価(◆) 資料・用具 3
12
3
○準備運動を行う。
・柔軟を行う。肩周りなど必要部位を重点的 に行う。
○ドリル運動を行う。
6~7人×6グループに分かれる。
6カ所に分かれて基礎運動を行う。
(1)真下投げ(1分間)
(2)トスバッティング(1分間)
(3)コロコロキャッチ(1分間)
(4)ベースランニング(1分間)
○本時のめあてをつかむ。
○肩周りを重点的に師範しながら行 う。
◎ねらいとしている動作を確認し,
正しい基礎技能が身につくように する。
○大きな動作で投げられるよう指導 する。
○ボールをよく見て,強くバットを 振ることを意識させる。
○ボールの正面に入ることを意識さ せる。また,上体を低く保ち,グ ローブを開いて捕ることを意識さ せる。
○スピードを落とさずに走るために はどうしたらよいかを考えさせ る。
◆ねらいを意識して,ドリル運動に 取り組むことができる。
○どこをねらうことが良いかについ
学習カード バット7本 紙ボール テニスボール マーカー ベース
ス ト ッ プ ウ ォ ッチ
グローブ ソフトボール
場所をねらって打ってみよう
22
3
2
・思い切り打つことだけでなく,ねらって打 つことの大切さを話し合う。
○トスバッティングゲームを行う。
・扇形で行い,1人10球ずつボールを打つ。
・1チーム6~7人で行い,打ったらひとつ ずつずれていく。
・打った場所で点数化を図り,個人で記録を 記入する。
○本時のまとめをする。
・学習カードを参考にし,記録の確認を行う。
○整理運動をする。
○後片付けをする。
て考えさせる。
◎ねらうことが難しい児童に対して は引き続き強くバットを振ること を意識させる。
○守備陣形を良く見るように意識さ せる。
○打つ楽しさを意識させる。
◎ねらって打つことができた児童を 称賛する。
◆陣形を良く見て打つことができ る。
○ゲームを振り返り,友だちの良か った所や,自分のめあての達成状 況などを確認させる。
◎めあてを達成しようとした児童を 称賛する。
◆ルールやマナーを守り,意欲的に 学習することができたか。
○肩周りを中心に行う。
○安全に気をつけて協力して後片付 けができるようにする。
バット 紙ボール
学習カード
(3) 場の設定
ベースランニングゾーン
トスバッティングゾーン コロコロキャッチゾーン
真下投げゾーン