• 検索結果がありません。

福島市小鳥の森の植生

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2024

シェア "福島市小鳥の森の植生"

Copied!
19
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

福島大学プロジェクト研究[自然と人間]研究報告 No. 7: 39-57(2008)

39

福島市小鳥の森の植生

~開設時からの植生の変化と鳥類の生息状況分析の試み~

阿部 香(福島大学・教育学部)・黒沢高秀(福島大学・共生システム理工学類)・

鈴木弘之(日本野鳥の会・福島市小鳥の森)

1. はじめに

福島市小鳥の森は,福島盆地の東部,阿武隈高地西端の 標高 60〜250mの丘陵の東経 140 度 30 分,北緯 37 度 46 分 に位置する,敷地面積約 52

ha の鳥類のためのサンクチュ

アリ(生き物の聖域)である。福島市街地とは小鳥の森の すぐ西側を流れる阿武隈川によって隔てられているが,JR 福島駅より直線で約 3

km という距離にある。1983 年 11 月

に開園した小鳥の森は,日本で最初に設置された森林型,

あるいは自治体設置型のサンクチュアリでもある(日本野 鳥の会 1987)。小鳥の森を含めた周辺地域は,昭和 30 年代 頃まで薪炭林などとして地域の人々に利用され,生活に密 着したいわゆる里山となっていたところである。小鳥の森 では,約 400 種類の植物が確認され,これらの中には,キ ンランやキキョウなど,レッドデータブック(環境庁自然 保護局野生生物課 2000)で絶滅危惧Ⅱ類に指定されている 植物やヒトツボクロ,ウリクサなど『福島県植物誌』(福 島県植物誌編さん委員会

1987)で「まれ」とされる植物が 含まれている(武田・黒沢

未発表)

小鳥の森では,造成時の 1979 年 10 月から 1980 年 11 月に

「野鳥の森造成計画」基本計画策定のための調査の一環と して植物社会学的植生調査が行われ,コナラ林,アカマツ 林,造成面の二次草地,造林地の低木林,耕作放棄地の二 次草地が広がっていることが明らかにされた(日本野鳥の

1981)

。その際に縮尺 1:2500 の地形図上に描かれた現

存植生図を,当時の動物相調査や基本計画策定の基礎とし たが,現在の小鳥の森の植生の把握や環境管理においても 用いられ続けている。現在の植生は,遷移が進む一方で間 伐等の管理が進められているため,造成当時から変化して いると考えられるが,小鳥の森が開園して以降,詳しい植 生調査は行われてこなかった。よって,現在の植生を把握 し,約 25 年間の植生の変化を捉えることを目的に,小鳥 の森の植生調査を行った。

また,小鳥の森では継続的に,鳥類生息状況調査が行わ

れている。各幹線観察路につき毎月 1 回,ラインセンサス 法とマッピング法を利用して鳥類の生息状況が把握され ている。一般に,鳥類群集の種多様性には群葉高ばらつき や植被の密度,樹種構成の複雑さが重要であり,鳥類の分 布や群集の多様性には植生の構造の複雑さが影響を及ぼ しているとされる(一ノ瀬・加藤 1996)。小鳥の森では,

鳥類と植生の関係について主観的にわかっていることは あるが,植生に関する定量的なデータに基づく分析はなさ れていない。よって,今回の植生調査のデータを基に鳥類 の生息と植生の関係について分析することが出来るよう に,ラインセンサスが行われている自然観察路の番号板ご とに植生調査を行った。鳥類の生息状況のデータと植生調 査結果を用いて定量的な分析も試みた。

2. 調査地および調査方法

調査地概要

小鳥の森には,総延長約 6.6km の自然観察路が設置され ている。ネイチャーセンター前まで続く導入自然観察路で ある,全長 259 m のサンコウチョウの小径は,鳥類の営巣 が確認されたために,現在は途中で通行止めになっている。

観察を通じた学習・レクリエーションなど,サンクチュア リの主要な機能の中心である幹線観察路は 3 コースある。

シジュウカラの小径は全長 1,734 m で,雑木林,竹林,ア カマツ林を通るコースで,見晴し台からは市内が望める。

カワセミの小径は全長 1,929 m で,谷間から尾根筋,草原,

湿田,五本松沼へと変化に富んだコースである。ホオジロ の小径は全長 1,830 m で,尾根筋を行くハイキングコース である。2003 年 4 月から 2003 年 3 月までの鳥類生息調査に よると,ジジュウカラの小径では累計で 29 種,315 羽,カ ワセミの小径では累計 39 種,369 羽,ホオジロの小径では 累計 30 種,338 羽の野鳥が記録されている(鈴木他 2004)。

植生調査

(2)

福島市小鳥の森の幹線自然観察路に番号板が 50mごとに 設けられ,これをもとに鳥類の種数,個体数,行動などの 調査が行われている。この番号板沿いの植生を明らかにす るために,101 箇所の番号板ごとに 10m 10mのコドラー トを設置し,2005 年 7 月 13 日から 9 月 29 日の 26 日間に植 生調査を行った。まず,コンパスを用いて番号版から東西 南北の方向を特定し,番号版から各方位へ 7.14

m 離れた地 点にペグを刺し,メジャーで囲み,10m 10mのコドラー トを設置した。調査コドラートの概要(日当たり,斜面の 方角,ギャップの有無や位置など)を記入するとともに,

コドラート内の植生を観察し,階層を区分し,各階層の高 さおよび被度を%で記録した。次にコドラート内に出現す るすべての種を階層ごとに記録した。複数の階層に出現す る種,例えば高木層と低木層の 2 層に出現する種は,2 つ の階層に記録した。また,つる植物のように木をよじ登る 種は,それらの先端が達している階層に記録した。そして 各階層に,それぞれの種がどれくらいの広がりに葉を茂ら せて生育しているか(被度)を%で記録した。草本層は鳥 類の生息にあまり影響を与えないと考え,全種ではなく被 度の高い順に上位 5 種のみを記録した。次に,コドラート 内やその周辺で個々の種の植物個体がどのような分散状 態で生育しているか(群度)を中西他(1983)を参考に,

ブロン=ブランケの植物社会学的手法の群度区分に従っ て記録した。また,コドラート内にある胸高周が 3 cm 以上 の木本の胸高周囲とその高さを測り記録した。樹高は樹高 計を目安に目測した。記録したデータを基に素表を作成し,

データ解析を行った。

3. 結果

本調査における植生調査の結果を素表にまとめたものを 付表1~3に示す。福島市小鳥の森の植生は,コナラ林と アカマツ林に大きく分けられた。

ネイチャーセンターを含む小鳥の森の北部及び西部と水 田の北側の斜面は,樹高 10〜20

mの発達したコナラ林で

あった。調査地のコナラ林では,高・亜高木層ではコナラ を中心に,カスミザクラ,コナラ,アオハダ,マルバアオ ダモが,低木層ではヤマツツジ,ミヤマガマズミ,ガマズ ミなどが優占する林が多く見られる。

ネイチャーセンターより南部の尾根筋にはアカマツ林が 多く見られ,樹高 11〜20 m程度の発達した林が多かった。

小径がカーブしている場所や日当たりの良いところでは,

アカマツの樹高が 20 m以上に達していた。ホオジロの 0 番から 12 番の西側の尾根筋には,胸高周囲が小さく細い アカマツが多かった。調査地のアカマツ林では,高木層は アカマツ以外の樹木は被度が小さく個体数が少ないこと が多かった。亜高木層ではカスミザクラ,コナラ,マルバ アオダモ,ヤマウルシなどが,低木層ではミヤマガマズミ,

ナツハゼ,カスミザクラがよく見られた。草本層は,ハイ イイヌツゲ,ヤマツツジ,アズマネザサ,チゴユリが優占 することが多かった。

これらの他に調査地の北側のシジュウカラの小径 7 番,

8 番,20 番には,発達したモウソウチク植林があり,また,

調査地の南側の尾根筋ではミズナラ林が見られた。調査地 南東部に位置する峠の出口付近,ホオジロの小径 17 番,

19 番,21 番の斜面,および霊園地区の造成のり面にはオオ バヤシャブシ植林が成立していた。その他に,カワセミ 21 番付近にはアワ,キビ畑があり,環境教育や冬鳥の餌場と なっていた。五本松沼近くのカワセミ 27 番 31 番の南側で は,環境教育や鳥の餌場や,水生昆虫や,爬虫類などの生 息地として整備された水田と畑が広がっていた。

本調査地 101 箇所のコドラートで,高木層での出現頻度 が高い種は,コナラ(56 コドラート),アカマツ(55 コド ラート),ついでカスミザクラ(35 コドラート)であった。

ただし,コナラの被度が 50%を超えるコドラートが 29 箇 所,アカマツの被度が 50%を超えるコドラートが 31 箇所 であるのに対し,カスミザクラの被度が 50%を超えるコド ラートは 1 箇所のみであった。幹線自然観察路はカスミザ クラが優占している林分は少なく,コナラ林とアカマツ林 が多いことがわかった。亜高木層で出現頻度が高い種は,

カスミザクラ(66 コドラート),コナラ(47 コドラート), マルバアオダモ(43 コドラート),アオハダ(26 コドラー ト)などであった。低木層での出現頻度が高い種は,ミヤ マガマズミ(66 コドラート),ナツハゼ(43 コドラート), ヤマツツジ(38 コドラート),ヤマウルシ(31 コドラート), マルバアオダモ(30 コドラート)などであった。草本層で 被度の上位5種にあがる頻度が高い種は,ハイイヌツゲ

(74 コドラート),ヤマツツジ(61 コドラート),アズマネ ザサ(55 コドラート),チゴユリ(48 コドラート)などで あった。

(3)

福島大学プロジェクト研究[自然と人間]研究報告 No. 7: 39-57(2008)

41

4. 考察

4‐1. 小鳥の森造成時 1979 年の植生と現在(2005 年)

の幹線自然観察路の植生の比較

本調査地では,1979 年に植生調査が行われ,植生図が作 成されている(日本野鳥の会 1981)。この図に,現在設置 されている幹線自然観察路と番号板の場所を照合し,今回 の植生調査の結果と比較すると以下のようになる(図1)。

(1)1979 年調査時に 15

m 以上のヤマツツジ-アカマツ群落 だった場所 2 地点の変化

1979 年の頃に 15

m 以上の高さのあるアカマツ群落に含ま

れていて,今回の調査対象であったポイントはカワセミの 小径19番とシジュウカラの小径0番の2箇所のみであった

(以下,カワセミの小径を K,シジュウカラの小径を S,

ホオジロの小径を H と記す)。K-19 のアカマツの樹高は 20

〜26 m に達していた。なお,今現在 15

m 以上のアカマツ林 は 32 箇所にのぼっている。

(2)1979 年調査時に 10 m 以上 15

m 未満のヤマツツジ-ア

カマツ群落だった場所 20 地点の変化

アカマツが成長して 10 m 以上 15 m 未満のヤマツツジ-ア

カマツ群落から 15

m 以上のアカマツ林に変化していたの

は 16 地点(シジュウカラの小径 4 地点,カワセミの小径 4 地点,ホオジロの小径 8 地点)であった。10

m 以上 15 m

未満のヤマツツジ-アカマツ群落のままだったのは,カワ セミの小径の 1 ヶ所(K-20)のみであり,北側に下る斜面 で日当たりがよくないので,アカマツがあまり成長しなか ったと思われる。15

m 以上のコナラ林に変化したのは 2 地 点(S-14,S-19)であった。S-14,S-19 付近にはコナラ林が 見られるため,植生図に番号板の位置を書き込んだときに 実際の調査ポイントとずれている可能性があることと,25 年前にコナラの実生があり,その実生が成長したという二 つの原因が考えられる。モウソウ竹林に変化したのは 1 地 点(S-20)であった。この地点のモウソウチクは植林であ る。なお現在 10

m 以上 15 m 未満のアカマツ林は 8 箇所の

みである。

(3)1979 年調査時に 5

m 以上 10

m 未満のヤマツツジ-アカ

マツ群落だった場所 21 地点の変化

アカマツが成長して 5 m 以上 10 m 未満のヤマツツジ-ア カマツ群落から 15

m 以上のアカマツ林に変化していたの

は 14 地点(カワセミの小径 9 地点,ホオジロの小径 5 地点)

であった。シジュウカラの小径では 15 m 以上のアカマツ林 への変化は見られなかった。10 m 以上 15

m 以下のアカマツ 林へ変化したのは 4 地点(H-2,H-3,H-7,H-8)である。5 m 以上 10 m 未満のヤマツツジ-アカマツ群落から 15

m 以上の アカマツ林や10

m以上15

m未満のアカマツ林への変化は,

調査ポイントのアカマツが成長したためであると思われ る。15 m 以上のコナラ林へ変化したのは 2 地点(K-6)(K-18)

であり,25 年前にコナラの実生があり,その実生が成長し たためと考えられる。この他に H-12 では,15m 以上のアカ マツ-ミズナラ林へ遷移していた。なお,現在 5 m 以上 10

m 未満のヤマツツジ-アカマツ群落は見られなかった。

(4)1979 年調査時に 2 m 以上 5 m 未満のヤマツツジ-アカ マツ群落だった場所 7 地点の変化

2 m 以上 5 m 未満のヤマツツジ-アカマツ群落から 10 m 以

上15 m未満のアカマツ林へ遷移したのは3地点(H-9,H-10,

H-11)であった。調査地南側の尾根沿いは比較的乾燥土し ているため 15

m 以上のアカマツ林まで発達しなかったの

ではないかと思われる。15

m 以上のアカマツ-ミズナラ林

へ遷移していたのは 3 地点(H-13,H-14,H-15)であった。

K-25 はカスミザクラの被度が高い 10 m 以上 15

m 未満のコ

ナラ群落林に変化していた。なお,現在 2 m 以上 5 m 未満 のアカマツ林は見られなかった。

(5)1979 年調査時に 10

m 以上 15 m 未満のミヤマガマズミ -コナラ群落だった場所 2 地点の変化

10 m 以上 15 m 未満のミヤマガマズミ-コナラ群落から 15 m 以上のコナラ林へ遷移したのは 1 地点(H-20)であり,調 査ポイントのコナラが成長したと考えられる。10 m 以上 15

m 未満のコナラ林のままだったのはホオジロの小径 1 箇所

(H-16)であり,日当たりがよくないのでコナラが 15 m 以 上のコナラ林には成長しなかったと考えられる。なお,現 在 10 m 以上 15 m 未満のコナラ林は 2 地点であった。1979 年調査時に2 m以上5

m未満のミヤマガマズミ-コナラ群落,

5 m 以上 10

m 未満のミヤマガマズミ-コナラ群落,10

m 以上 15 m 未満のミヤマガマズミ-コナラ群落であった地点が約 25 年間でほとんどが 15

m 以上のコナラ林に変化していた。

よって調査地ではコナラはアカマツに比べると比較的順 調に成長したと考えられる。

(4)

(6)1979 年調査時に 5

m 以上 10

m 未満のミヤマガマズミ-

コナラ群落だった場所 30 地点の変化

5 m 以上 10 m 未満のミヤマガマズミ-コナラ群落から 15

m

以上のコナラ林に変化したのは 25 地点(シジュウカラの 小径 15 地点,カワセミの小径 10 地点)であり,調査ポイ ントのコナラが成長し 15

m 以上のコナラ林へ遷移したと

考えられる。5

m 以上 10

m 未満のミヤマガマズミ-コナラ群 落から 15

m 以上のコナラ林への遷移をしているポイント

は多く,特にシジュウカラの小径でみられた。ホオジロの 小径ではコナラ林は稀にしかみられなかった。15

m 以上の アカマツ林へ遷移したのは 1 地点(S-28)であった。15

m

以上のスギ植林へ変化したのは,S-27 であった。K-21 は畑 に変わっていた。これは,鳥類の冬期の餌場の確保のため,

計画的に畑にしたものである。K-26 はカスミザクラの被度 が高い林に変化していたが,このポイントもコナラやヤマ ツツジ,ミヤマガマズミなどのコナラ林によく見られる種 が生育していたので,基本的にはコナラ林の一部であると 考えられる。15 m 以上のアカマツ-コナラ林へ遷移してい たのは 1 地点であった。S-4 は,ミヤマガマズミ-コナラ群 落とヤマツツジ-アカマツ群落の境目にポイントがあるた め,アカマツの被度もコナラの被度も高かった。クヌギ植 林に変化していたのは 1 地点(K-30)である。なお,現在 5 m 以上 10 m 未満のコナラ林の箇所は見られなかった。

(7)1979 年調査時に 2

m 以上 5 m 未満のミヤマガマズミ-

コナラ群落だった場所 11 地点の変化

コナラが成長して 2 m 以上 5 m 未満のミヤマガマズミ- コナラ群落から15

m以上のコナラ林へ変化したのは7地点

(シジュウカラの小径 3 地点,ホオジロの小径 4 地点)で あった。S-2 では 2

m 以上 5 m 未満のミヤマガマズミ-コナ

ラ群落からカスミザクラ林へと変化していた。被度はカス ミザクラが高いが,コナラやアオハダ,チゴユリなどがみ られた。また,クヌギ植林に変化していた地点は 3 地点

(S-11,S-12,S-13)であった。なお,現在 2

m 以上 5 m 未

満のコナラ林の箇所は見られなかった。

(8)1979 年調査時に 10

m 以上 15

m 未満のオオバヤシャブ シ群落だった場所 4 地点の変化

オオバヤシャブシが成長して 10

m 以上 15 m 未満のオオ

バヤシャブシ群落から 15

m 以上のオオバヤシャブシ林へ

変化したのは,2 地点(H-19,H-21)であった。10 m 以上 15 m未満のオオバヤシャブシ群落のままだったのはホオジ ロの小径 1 ヵ所(H-17)であった。H-17 は尾根筋から少し 北に下ったポイントなので,日当たりがよくないため成長 が進まなかったと考えられる。15

m 以上のコナラ林へ遷移 していたのは H-18 であった。H-18 は 1979 年の調査では 5 m 以上 10 m 未満のヤマツツジ-アカマツ群落と 10

m 以上 15

m 未満のオオバヤシャブシ
(5)

(左)

1979

年調査時の植生

(右)

2005

年調査時の植生 モウソウチク林10m以上15m未満のモウソウチク林 S-7 S-8 クズアズマネザサ群落15m以上のオニグルミ林H-29

5m以上10m未満の コナラ林15m以上のアカマツ林 15m以上のスギ植林 クヌギ植林

S-28 S-27 K-21 K-30 2m以上5m未満の コナラ林15m以上のコナラ林 カスミザクラ林 S-9 S-10 S-18 H-28 H-30 H-32 H-33 S-2 10m以上15m未満の オオバヤシャブシ林15m以上のオオバヤシャブシ林 10m以上15m未満のオオバヤシャブシ林 15m以上のコナラ林

H-19 H-21 H-17 H-18 2m以上5m未満の オオバヤシャブシ林15m以上のオオバヤシャブシ林K-7

クヌギ植林S-11.S-12.S-13

15以上のアカマツ林15m以上のアカマツ林K-19.S-0

S

10m以上15未満のアカ マツ林15以上のアカマツ林 10m以上15未満のアカマツ林

S-1 S-15 S-16 S-17 K-16 K-22 K-23 K-24 H-22 H-23 H-24 H-25 H-26 H-27 H-34 H-35 K-20 15m以上のコナラ林S-14 S-19 10m以上15m未満のモウソウチク林 5m以上10m未満のアカ マツ林15m以上のアカマツ林 K-8 K-9 K-10 K-11 K-12 K-13 K-14 K-15 K-17. H-0 H-1 H-4 H-5 H-6 10m以上15m未満のアカマツ林 H-2 H-4 H-7 H-8 15m以上のコナラ林K-6.K-18 . Kアカマツ‐ミズナラ林H-12

S-20 2m以上5m未満のアカ マツ林10m以上15m未満のアカマツ林 アカマツ‐ミズナラ林

H-9 H-10 H-11 H-13 H-14 H-15 10m以上15m未満のコナラ林K-25 15m以上のコナラ林H-20 10m以上15m未満のコナラ林H-16

10m以上15未満の コナラ林 15m以上のコナラ林 S-3 S-5 S-6 S-21 S-22 S-23 S-24 S-25 S-26 S-29 S-30 S-31 S-32 S-33 K-0 K-1 K-2 K-3 K-4 K-5 K-26 K-27 K-28 K-29.K-31. 15m以上のアカマツ・コナラ林S-4 5m以上10m未満の コナラ林 図1.

福島市小鳥の森の幹線自然観察路の各番号板の地点における1979年の植生から2005年の植生への変化。

「S」はシジュウカラの小径、「K」はカワセミの小径、「H」はホオジロの小径を示す。

福島大学プロジェクト研究[自然と人間]研究報告 No. 7: 39-57 (2008)

43

(6)

群落,10

m 以上 15 m 未満のヤマツツジ-アカマツ群落の境

目に位置しているため今回の変化は植生図に番号板の位 置を書き込んだときに実際の調査ポイントとずれている 可能性がある。なお,現在 10 m 以上 15 m 未満のオオバヤ シャブシ林は1箇所でみられた。

(9)1979 年調査時に 2

m 以上 5 m 未満のオオバヤシャブシ 群落だった場所 1 地点の変化

調査地点のオオバヤシャブシが成長して 2 m 以上 5

m 未

満のオオバヤシャブシ群落から 15 m 以上のオオバヤシャ ブシ林へ変化したのは 1 地点(K-7)であった。なお,現在 2 m以上5 m未満のオオバヤシャブシ林は見られなかった。

(10)1979 年調査時にモウソウチク-マダケ群落だった場所 2 地点の変化

モウソウチクが成長して 10 m 以上 15 m 未満のモウソウ チク-マダケ群落へ変化したのは 2 地点(S-7,S-8)であっ た。S-7,S-8 周辺のモウソウ竹は植林である。S-8 はクヌ ギ,クリの植林地を含んでいる。なお,現在 15

m 以上のモ ウソウチク-マダケ林は 2 地点であった。

(11)1979 年調査時にクズ-アズマネザサ群落だった場所 1 地点の変化

H-29 ではクズ-アズマネザサ群落から 15

m 以上のオニグ

ルミ林に変化していた。

4‐2. 福島市小鳥の森の植生変化

1979 年調査時に高さ 2〜10 m 程度だった群落は現在では ほとんどが 10 m 以上に成長していた。基本的に 1979 年調 査時にアカマツ林とされている地点はアカマツ林に,コナ ラ林とされている地点はコナラ林に成長していた。しかし,

経過年数が同じでありながら,コナラ林は 1 地点を除いて は 15

m 以上に成長しているのに対し,アカマツ林では 10

m 以上 15

m 未満の地点が 8 地点見られた。たいていの場合,

アカマツ林が山の尾根沿いに,コナラ林が谷筋に沿って広 がっていた。また,アカマツは,大高木が谷あいの崩積地 に,低木は尾根付近の乾燥土にも分布する。今回の調査で 10

m以上15

m未満のアカマツ林がよく見られたホオジロの 小径は,上記の分布条件に当てはまっていたと考えられる。

4‐3. 幹線観察路の植生とそこで観察される鳥類の定 量的な分析の試み

一般に,森林を生活の場としている鳥類の種数や個体数 に関しては,森林面積に比例して増大することや,森林の タイプなどに応じて変化する傾向があること(村井・樋口 1988),高木に覆われる面積よりは植生の階層構造,特に低 木層の発達に依存しており,各階層の植被率や種数が増加 するにしたがって鳥類の種数も増加すること(加藤 1996)

など野鳥の生息と植生分布には深い関連があることが知 られている。また,ウグイスはおもに込み入った低木層を 生息地とするため,林床が明るく,低木層が発達しやすい 落葉広葉樹林や雑木林に多い(金井他 1996)というように,

鳥類のある特定の種や群集についても要求被度や利用植 生が調べられている。小鳥の森では、今回植生調査を行っ た各小径で毎月 1 回,ラインセンサス法によって鳥類の生 息状況を調査し,データを蓄積している。今回植生調査を 行ったことにより,小鳥の森における植生と鳥類の関係を 定量的に明らかにし,植生の管理方法などの検討に有益な 議論ができる可能性がある。2001 年から 2005 年の 9 月まで の鳥類の生息のデータと,本調査の結果を用いて,いくつ かの事例について植生とそこでみられる鳥類の関係につ いて,定量的な分析を試みた。

例1 落葉高木の被度とのキビタキの生息状況

キビタキはフライングキャッチが主な採餌法であるため,

木がある適度大きく樹冠の下に空間が開けていること,中 層から下層がある程度茂っていることが必要である(浜口 他 1998)。また,キビタキは常緑広葉樹林や針葉樹林より も落葉広葉樹林や雑木林を生息環境として好むことが知 られている(金井他

1996)

。福島市小鳥の森には夏鳥とし て渡来し,4 月から 8 月にかけて観察することができる。
(7)

福島大学プロジェクト研究[自然と人間]研究報告 No. 7: 39-57(2008)

45

樹上生活が主で,成長した落葉広葉樹林を主な生息環境と しているとされてきた(日本野鳥の会 1987)。これを検証 するため,2001 年から 2005 年の 5 年間での出現個体数を自 然観察路の番号板ごとに集計し,各地点でキビタキの出現 個体数と高木層における被度,落葉広葉樹の被度,針葉樹 の被度との関係を定量的に分析した。図 2 よりキビタキは 高木層の被度が 30%以上の林に良く出現することがわか る。ただし,キビタキは樹木の種類に好みがあり,落葉広 葉樹の被度が 50%から 90%の間の林でよく観察されるの に対し,針葉樹の被度が 60%以上の林になると出現個体数 が少なくなる(図 3,

4)

。小鳥の森においてもキビタキは 落葉広葉樹の発達した植生を好んで出現としていること が確認された。よって,今後キビタキが観察できる環境を 整える場合には,針葉樹林の被度を 60%未満にし,落葉広 葉樹の被度を60%以上に高める管理方法が1つの方策とし て考えられる。

図2

福島市小鳥の森の自然観察路で2001年から2005年にライン センサス法でキビタキが記録された場所の出現個体数と2005年に おける高木層の被度。

図3

福島市小鳥の森の自然観察路で2001年から2005年にライン センサス法でキビタキが記録された場所の出現個体数と2005年に

おける高木層の落葉広葉樹の被度。プロットの重なりが多いもの は大きい点であらわした。

図4 福島市小鳥の森の自然観察路で2001年から2005年にライン センサス法でキビタキが記録された場所の出現個体数と2005年に おける高木層の針葉樹の被度。

(8)

例2

アカマツとコナラの被度と夏鳥・冬鳥・留鳥の生息 状況

森林の構成樹種と生息する鳥類には関係があること

が示されている(由井

1988)

。森林の構成樹種と生息する 鳥類の関係を明らかにすることは,森林とそこに生息する 鳥類を保護していく上で重要な基礎資料となる(金井他

1996)。よってここでは,小鳥の森の優占樹種であるコナラ

(落葉広葉樹)とアカマツ(針葉樹)の被度と鳥類の生息 種数の関係を定量的に分析した。またそれぞれの値を単回 帰分析し回帰直線と相関係数、P 値を求めた。今回鳥類を,

夏鳥・冬鳥・留鳥ごとにわけて分析し,それぞれの違いも 検討した。

その結果,図5より落葉広葉樹の高木層のコナラの被度 と夏鳥の種数には有意な相関が認められないこと(回帰直 線 Y=0.004X+1.158,R=0.115,P=0.2981),図6より冬鳥の種数 にも有意な相関が認められないことが確認された(回帰直 線 Y=-0.01X+2.372,R=0.172,P=0.0863)。留鳥に関しては,コ ナラの高木層の被度が20%を超えると生息種数が6種以上 に安定するが,回帰直線(Y=0.015X+8.605)の相関は低く

(R=0.153),有意な相関とはいえない(P=0.1257)(図7)。

常緑針葉樹のアカマツについては,図8,9より高木層 の被度と夏鳥と冬鳥の種数は有意な相関が認められない ことが確認された(それぞれ回帰直線 Y=-0.004X+1.365,

R=0.092,P=0.3603およびY=-0.001X+2.132,R=0.015,P=0.8829)。 一方,留鳥の種数は,アカマツの被度が増えると相関係数 は低いものの有意に減少する(Y=-0.039X+10.006,R=0.43,

P<0.0001)。この分析によって,小鳥の森ではコナラの被度 は鳥類の種類数にあまり影響を与えないが,アカマツの被 度は,被度が高くなると留鳥の生息種数が減少する傾向が あることが示された。よって,今後留鳥が多く観察できる ような環境を維持するためには,アカマツの被度が高くな らないように,間伐などを定期的に行うことが必要である と考えられる。

図5 福島市小鳥の森の自然観察路の番号板 101 地点の高木層の コナラの被度と,2001年から2005年にラインセンサス法で確認さ れた夏鳥の種数。プロットの重なりが多いものは大きい点であら わした。

図6 福島市小鳥の森の自然観察路の番号板 101 地点の高木層の コナラの被度と,2001年から2005年にラインセンサス法で確認さ れた冬鳥の種数。

図7 福島市小鳥の森の自然観察路の番号板 101 地点の高木層の コナラの被度と,2001年から2005年にラインセンサス法で確認さ れた留鳥の種数。

(9)

福島大学プロジェクト研究[自然と人間]研究報告 No. 7: 39-57(2008)

47

図8

福島市小鳥の森の自然観察路の番号板 101 地点の高木層の アカマツの被度と,2001年から2005年にラインセンサス法で確認 された夏鳥の種数。プロットの重なりが多いものは大きい点であ らわした。

図9

福島市小鳥の森の自然観察路の番号板 101 地点の高木層の アカマツの被度と,2001年から2005年にラインセンサス法で確認 された冬鳥の種数。

図 10

福島市小鳥の森の自然観察路の番号板 101 地点の高木層の アカマツの被度と,2001年から2005年にラインセンサス法で確認 された留鳥の種数。直線は回帰直線(Y=-0.039X+10.006)。

4‐4. 今後の課題

このように小鳥の森では,ラインセンサスによって調査 された鳥のデ-タと植生のデ-タを照らし合わせることに よって,植生と鳥類の生息状況の関係を調べることができ るようになった。しかし,鳥類調査のラインセンサスに対 して植生調査の範囲は1コドラートが10m 10mと小さい ため,コドラート外で観察された鳥類も生息状況のデータ に含まれていることに注意する必要があると考えられる。

よってラインセンサスのデータとの相関をもっと詳しく みるためには 25m 25m 程度のコドラート面積で調査する ことが望ましいであろう。また鳥類の階層別の植生利用に ついて分析を行うためには、ラインセンサスの調査に加え、

その確認された鳥類がどの階層に生息していたかを調べ て記録する必要がある。

福島市小鳥の森は開設から 25 年以上経過したが、植生 の管理がしっかり行われているため植生も豊かになり、現 在多くの鳥類を観察することができる。今後もこの森林環 境を維持していくためには、植生と鳥類のモニタリング調 査を定期的に行い、植生と鳥類の生息状況の関係を明らか にしつつ、その結果を基に順応的に管理を行うことが必要 であると思われる。

謝辞

植生調査にあたり,福島大学共生システム理工学類の木村 勝彦准教授に樹高計等の器具をお借りしました。福島大学 教育学部の石川美奈子氏,斉藤勳和氏,野沢沙樹氏,渡辺 優樹氏,日馬睦仁氏,佐久間美幸氏,高瀬智恵子氏,中野 晋太氏,藤田正明氏に植生調査を手伝って頂いたほか,福 島市小鳥の森レンジャーの高橋清氏,長渡真弓氏にご協力 頂きました。御礼申し上げます。

引用文献

福島県植物誌編さん委員会(編). 1987. 福島県植物誌.

福島 県植物誌編さん委員会,

いわき.

一ノ瀬友博・加藤和弘. 1996.

埼玉県所沢市の孤立樹林地

における越冬期の鳥類分布と植生構造との関係につい て.

ランドスケープ研究, 59: 73-76.

加藤和弘.

1996. 都市緑地内の樹林地における越冬期の鳥

類と植生の構造の関係.

ランドスケープ研究, 59:

77-80.

金井裕・黒沢令子・植田睦之・成末雅恵・釜田美穂. 1996.

(10)

森林の類型と生息する鳥類の関係, STRIX

14: 33-39.

環境庁自然保護局野生生物課(編). 2002. 改訂・日本の絶 滅のおそれのある野生植物-レッドデータブック-8 植 物Ⅰ(維管束植物). 財団法人自然環境研究センター, 東 京.

鈴木弘之・川島賢治・長渡真弓・高橋清.

2004. 平成 15 年

度福島市小鳥の森管理運営実施 年次報告書.

村井英紀・樋口広芳.

1988. 森林の多様性に影響する諸要

因,

STRIX 7: 83-100.

中西哲・大場達之・武田義明・服部保.

1983. 日本の植生

図鑑Ⅰ森林. 保育社, 大阪.

日本野鳥の会(編).

1981. 野鳥の森造成計画基本調査報告

書.

福島市, 福島.

日本野鳥の会(編). 1987. 福島市小鳥の森. 福島市, 福島.

浜口哲一・盛岡照明・叶内拓哉・蒲谷鶴彦. 1998. 山渓カ ラー名鑑日本の野鳥. 山と渓谷社, 東京.

由井正敏. 1988. 森林に棲む野鳥の生態学.

創文社. 東京.

(11)

付表1. 福島市小鳥の森の自然観察路シジュウカラの小径の番号板に設置した1010mコドラートの高木層,亜高木層,低木層,草本層の種類と被度。 草本層は被度の高い順に上位5種を記録。(植)は植栽されたもの。 調査区番号S‐0S‐1S‐2S‐3S‐4S‐5S‐6S‐7S‐8S‐9S‐10S‐11S‐12S‐13S‐14S‐15S‐16S‐17S‐18S‐19S‐20S‐21S‐22S‐23S‐24S‐25S‐26S‐27S‐28S‐29S‐30S‐31S‐32S‐33 高木層の高さ13〜20m13〜20m12〜20m10〜18m12〜18m15〜17m15〜22m12〜15m8〜12m18〜20m18〜20m15〜18m15〜20m18〜20m18〜20m15〜22m12〜20m13〜18m13〜18m17〜20m14〜18m15〜19m13〜15m13〜17m13〜17m16〜19m13〜18m18〜20m12〜16m15〜20m14〜18m15〜18m15〜18m17〜20m 亜高木層の高さ5〜8m5〜12m5〜12m5〜8m7〜10m5〜8m8〜13m5〜6m5〜12m12〜15m8〜12m5〜8m5〜12m6〜13m5〜12m7〜11m6〜11m7〜12m11〜13m7〜12m6〜12m5〜12m5〜10m7〜10m8〜10m6〜8m5〜10m5〜10m6〜13m6〜12m5〜12m6〜14m6〜12m 低木層の高さ1〜4m1〜4m1〜4m1〜2m1.5〜4m1〜3m1〜3m1〜2m1〜5m1〜5m1〜3m1〜5m1〜4m1〜6m1〜3m1〜6m1〜5m1〜4m1〜4m1〜4m1.5〜3m2〜5m1〜3m1〜5m1〜3m1〜4m1〜4m1〜4m1〜4m1〜4m1〜3m 草本層の高さ0.5m以下0.5m以下0.5m以下0.5m以下1m以下1m以下0.5m以下0.5m以下1m以下1m以下1m以下0.5m以下0.5m以下0.5m以下0.5m以下0.5m以下1m以下0.5m以下0.5m以下0.5m以下0.5m以下0.5m以下0.5m以下1m以下1m以下0.5m以下0.5m以下0.5m以下0.5m以下0.5m以下0.5m以下0.5m以下0.5m以下0.5m以下 種名 高木層アカシデ アカマツ50301010506045203020 ウワミズザクラ105030 オオバヤシャブシ オニグルミ カスミザクラ40101551030101010201015 クヌ10403530 クリ1015 ケヤ520 コナ307530604060656050101070255045457080604560755050705075 スギ10580 ハリギリ ホオノキ2010 ミズキ ミズナラ モウソウチク701025 ヤマナラ 高木層被度(%)808550606060607050657060707080506080457070808565858080808080708075 高木層種数423121211233332123121122321223131 亜高木層アオハダ10205101054530103535201010515 アカマツ5 アズナシ538 イタヤカエ10 イロハモミジ ウラゲエンコウカエデ5 ウラジロノキ ウワミズザクラ10510151515405 ゴノキ1015103 オオウラジロノキ8 オオバヤシャブシ オオモミジ10 カスミザクラ20605120554540520102082510201030 ガマズミ キブシ クサギ クヌ クリ103 ケヤ10 コシブラ コナ20510101030301015 スギ535 ツタ ナツハゼ3 ニシキギ ヌルデ ネズミサシ155 フジ ホオノキ1510 モウソウチク1015 マメガキ マルバアオダモ533515351510101010 ミズキ ミズコナラ10 ミズナラ ミツデカエ ミヤマガマズミ ムラサキシシブ ヤマウルシ3 リョウブ2010515151015 亜高木層被度(%)53075403030201020202035156580705550204050407035401020206560602045 亜高木層種数124455312213343364234251212265522

福島大学プロジェクト研究[自然と人間]研究報告 No. 7: 39-57 (2008)

49

(12)

調査区番号S‐0S‐1S‐2S‐3S‐4S‐5S‐6S‐7S‐8S‐9S‐10S‐11S‐12S‐13S‐14S‐15S‐16S‐17S‐18S‐19S‐20S‐21S‐22S‐23S‐24S‐25S‐26S‐27S‐28S‐29S‐30S‐31S‐32 高木層の高さ13〜20m13〜20m12〜20m10〜18m12〜18m15〜17m15〜22m12〜15m8〜12m18〜20m18〜20m15〜18m15〜20m18〜20m18〜20m15〜22m12〜20m13〜18m13〜18m17〜20m14〜18m15〜19m13〜15m13〜17m13〜17m16〜19m13〜18m18〜20m12〜16m15〜20m14〜18m15〜18m15〜18m 亜高木層の高さ5〜8m5〜12m5〜12m5〜8m7〜10m5〜8m8〜13m5〜6m5〜12m12〜15m8〜12m5〜8m5〜12m6〜13m5〜12m7〜11m6〜11m7〜12m11〜13m7〜12m6〜12m5〜12m5〜10m7〜10m8〜10m6〜8m5〜10m5〜10m6〜13m6〜12m5〜12m6〜14m 低木層の高さ1〜4m1〜4m1〜4m1〜2m1.5〜4m1〜3m1〜3m1〜2m1〜5m1〜5m1〜3m1〜5m1〜4m1〜6m1〜3m1〜6m1〜5m1〜4m1〜4m1〜4m1.5〜3m2〜5m1〜3m1〜5m1〜3m1〜4m1〜4m1〜4m1〜4m1〜4m 草本層の高さ0.5m以下0.5m以下0.5m以下0.5m以下1m以下1m以下0.5m以下0.5m以下1m以下1m以下1m以下0.5m以下0.5m以下0.5m以下0.5m以下0.5m以下1m以下0.5m以下0.5m以下0.5m以下0.5m以下0.5m以下0.5m以下1m以下1m以下0.5m以下0.5m以下0.5m以下0.5m以下0.5m以下0.5m以下0.5m以下0.5m以下 アオ8 アオハダ1011555105555 アズナシ11310 アズマザサ アズマネザサ1333151515 アセビ アブチャ イロハモミジ1 ウラジロノキ+ ウリハダカエ ウワミズザクラ51 ゴノキ51351555 エンコウエデ オオバヤシャブシ オオモミジ10 オトコヨウゾメ3 オニグルミ カスミザクラ511513510 ガマズミ55 カマツカ クヌ5 クリ3 クロ11 ケヤ コゴメウツギ3 コシブラ1 コナ35 コマユミ1111 雑種ハギ サンショ シラカシ1 スギ1 ツクシハギ115 ツクバネ ツタウルシ ナツハゼ1101030255 ニシキギ ヌルデ ネジ5 ネズミサシ3 ハイイヌツゲ フジ5 ヘクカズ ホオノキ53 マダケ15 マユミ マルバアオダモ1555152085 マルバハギ ミズキ ミズコナラ5 ミズナラ ミツバアケビ+1+3 ミヤマウグイスカグラ1 ミヤマガマズミ1351553515101015532035510 ムラサキシシブ1101 モミ モミジイチゴ10 ヤマウルシ3115535810533 ヤマツツジ15155255103020105 リョウブ12010135103+55 1530252515205101010520206040301520155035404050202025303525 396381232432348753548573833464

(13)

付表1. つづき 調査区番号S‐0S‐1S‐2S‐3S‐4S‐5S‐6S‐7S‐8S‐9S‐10S‐11S‐12S‐13S‐14S‐15S‐16S‐17S‐18S‐19S‐20S‐21S‐22S‐23S‐24S‐25S‐26S‐27S‐28S‐29S‐30S‐31S‐32S‐33 高木層の高さ13〜20m13〜20m12〜20m10〜18m12〜18m15〜17m15〜22m12〜15m8〜12m18〜20m18〜20m15〜18m15〜20m18〜20m18〜20m15〜22m12〜20m13〜18m13〜18m17〜20m14〜18m15〜19m13〜15m13〜17m13〜17m16〜19m13〜18m18〜20m12〜16m15〜20m14〜18m15〜18m15〜18m17〜20m 亜高木層の高さ5〜8m5〜12m5〜12m5〜8m7〜10m5〜8m8〜13m5〜6m5〜12m12〜15m8〜12m5〜8m5〜12m6〜13m5〜12m7〜11m6〜11m7〜12m11〜13m7〜12m6〜12m5〜12m5〜10m7〜10m8〜10m6〜8m5〜10m5〜10m6〜13m6〜12m5〜12m6〜14m6〜12m 低木層の高さ1〜4m1〜4m1〜4m1〜2m1.5〜4m1〜3m1〜3m1〜2m1〜5m1〜5m1〜3m1〜5m1〜4m1〜6m1〜3m1〜6m1〜5m1〜4m1〜4m1〜4m1.5〜3m2〜5m1〜3m1〜5m1〜3m1〜4m1〜4m1〜4m1〜4m1〜4m1〜3m 草本層の高さ0.5m以下0.5m以下0.5m以下0.5m以下1m以下1m以下0.5m以下0.5m以下1m以下1m以下1m以下0.5m以下0.5m以下0.5m以下0.5m以下0.5m以下1m以下0.5m以下0.5m以下0.5m以下0.5m以下0.5m以下0.5m以下1m以下1m以下0.5m以下0.5m以下0.5m以下0.5m以下0.5m以下0.5m以下0.5m以下0.5m以下0.5m以下 草本層アズマザサ111010105510 アズマネザサ1375553355252015205 アワ イカリソ15 イヌツゲ1020 イヌヨモギ イヌワラ イロハカエ10 イロハモミジ3 イワガラ ウワミズザクラ オオバジャノヒゲ10 オオモミジ オクマラビ オクモミジハグマ1355 オクヤマザサ30820101010155020102015 オケラ5 オニドコロ103 ガマズミ8 キヅタ キッコウハグマ キバナアキギリ クロ ケイタドリ8 ケチヂミザサ5 コウスノキ25158 コゴメウツギ3 コナ5515551010 サシガンクビゾウ シシガシラ1 ジャノヒゲ10 スイカズ ゼンマイ ダイズ タガネソウ55 タチオデ5 チゴユリ55102510381085810 チヂミザサ ツクバネウツギ ツタ ツタウルシ5 ツユク3 トリアシショウマ ナガバノコバギボウシ ネジ ハイイヌツゲ1101510510101010551582551010351051515 ハルジオン ヒカゲス103585101085 フジ535202010 ボタンヅル3 ホルジオン マルバアオダモ558851010 ミサキカグマ10 ミズヒキ3 ミゾシダ ミツバアケビ338 ミヤマウグイスカグラ3 ミヤマガマズミ メサキカグマ メヒシ モミジイチゴ ヤブウジ5 ヤブマメ5 ヤブ510 ヤマウルシ1+1105 ヤマツツジ15102510337201555202010202520202015 ヤマブ10 リョウブ5 トウゴシダ5 シダsp 草本層被度(%)30204020606025503020406565702020557060306050407040858070405060608050 草本層種数5555555555555555555555555555555565

福島大学プロジェクト研究[自然と人間]研究報告 No. 7: 39-57 (2008)

51

(14)

亜高木層,低木層,草本層の種類と被度。 調査区番号K‐0K‐1K‐2K‐3K‐4K‐5K‐6K‐7K‐8K‐9K‐10K‐11K‐12K‐13K‐14K‐15K‐16K‐17K‐18K‐19K‐20K‐21K‐22K‐23K‐24K‐25K‐26K‐27K‐28K‐29K‐30K‐31 高木層の高さ16〜20m15〜20m8〜16m15〜20m15〜18m16〜18m16〜18m13〜18m14〜19m16〜21m15〜20m11〜17m15〜18m12〜17m14〜18m14〜18m14〜18m16〜19m11〜17m20〜26m15〜17m14〜20m14〜20m11〜15m13〜16m13〜19m14〜18m13〜18m11〜17m13〜16m13〜16m14〜17m 亜高木層の高さ8〜14m8〜14m5〜12m7〜12m8〜10m5〜12m5〜10m4〜10m6〜13m5〜13m5〜8m5〜12m5〜10m5〜11m5〜9m4〜11m5〜13m4〜9m5〜19m11〜14m5〜13m4〜13m4〜10m5〜11m5〜13m4〜12m4〜10m5〜11m5〜10m5〜12m 低木層の高さ1〜4m1〜4m1〜4m1〜4m1〜5m1〜5m1〜4m1〜3m1〜3m1〜3m1〜3m1〜4m1〜3m1〜3m1〜4m1〜4m1〜3m1.5〜3m1〜3m1〜4m1.5〜4m1〜3m4〜5m1〜3m1〜3m1〜3m1〜3m1〜3m1〜3m1〜3m1〜4m 草本層の高さ0.5m以下0.5m以下0,5m以下0.5m以下0.5m以下0.5m以下0.5m0.5m以下0.5m以下0.5m以下0.5m以下0.5m以下0.5m以下0.5m以下0.5m以下0.5m以下0.5m以下1m以下0.5m以下0.5m以下0.5m以下1m以下1m以下0.5m1.5m以下0.5m以下0.5m以下0.5m以下0.5m以下1m以下0.5m以下0.5m以下0.5m以下 種名 アカシデ15 アカマツ202070306570707080757055603050504080 ウワミズザクラ20 オオバヤシャブシ30 オニグルミ カスミザクラ101535103020152020201540603040 クヌ3040 クリ10 ケヤ コナ656530604540505053010206090751050 スギ ハリギリ ホオノキ5 ミズキ30 ミズナラ モウソウチク ヤマナラ 7575657080607560707065757080808070556060305050405590709075809080 2222223213121222113111113231132 アオハダ151510510 アカマツ8510 アズナシ イタヤカエ イロハモミジ8 ウランコウカエ ウラジロノキ525 ウワミズザクラ1020310201010 ゴノキ201551020 オオウラジロノキ1025 オオバヤシャブシ オオモミジ カスミザクラ1010301510206080204020204030803040308301510101035 ガマズミ5 キブシ クサギ クヌ クリ10 ケヤ

参照

関連したドキュメント

III. 調査結果 対象地の選定後、関係機関に調査承諾を得た後の平成 27 年 2 月 7

「森林組合」は、市外在住者のみに影響している。森林組合に加入していないと森林管

78 芦原 誠一 ケスが過去に記録されていることから,さらに正確な観察

鳥類の保護 と自然環境の保全 本村 ( 島)は現在,農業基盤整備事業 としての土地 改良事業が進み,その結果,島の大部分が農耕地で占 め

気候 にはそれ ほ ど変化 が ない と考 え られ る。 そ こで, これ らの島々にお ける鳥類相 を比較 し,それぞれの島 における鳥類相 に関与 してい る地形や植生

の帯広の森の育成計画が提案された(帯広の森利楕円  

小松・小原・小林:馬放牧湿原における地下水位と植生 オホーツク海 図 1

福島大学地域創造 第29巻 第2号 65〜71ページ 2018年2月 Journal of Center for Regional Affairs, Fukushima University 29 2:65-71, Feb 2018 研究ノート 1.は じ め に 福島県は県土の7割が森林であり,全国4位の森林