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男 女 共 同 参 画 基 本 計 画 - 内閣府男女共同参画局

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男 女 共 同 参 画 基 本 計 画

平成17年12月

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(3)

目次   

第1部  基本的考え方   

1.男女共同参画基本計画の基本的考え方と経緯等・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1    (1)男女共同参画基本計画・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1    (2)第1次基本計画策定後の主な取組・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1    (3)男女共同参画基本計画改定の経緯・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2  2.男女共同参画基本計画(第2次)の構成と重点事項・・・・・・・・・・・・・・・・・・2    (1)男女共同参画基本計画(第2次)の構成・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2    (2)男女共同参画基本計画(第2次)の重点事項・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2   

第2部  施策の基本的方向と具体的施策   

1.政策・方針決定過程への女性の参画の拡大・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7    (1)国の政策・方針決定過程への女性の参画の拡大・・・・・・・・・・・・・・・・・・8      ア  女性国家公務員の採用・登用等の促進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9  イ  国の審議会等委員への女性の参画の促進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9    (2)地方公共団体等における取組の支援、協力要請・・・・・・・・・・・・・・・・・10      ア  女性地方公務員の採用・登用等に関する取組の支援・協力要請等・・・・・・・・・11  イ  審議会等委員への女性の参画に関する取組の支援・・・・・・・・・・・・・・・・11    (3)企業、教育・研究機関、その他各種機関・団体等の取組の支援・・・・・・・・・・12    (4)調査の実施及び情報・資料の収集、提供・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12      ア  政策・方針決定参画に関する調査・研究の実施・・・・・・・・・・・・・・・・・13      イ  女性の人材に関する情報の収集・整備・提供及び人材の育成・・・・・・・・・・・15      ウ  政策・方針決定過程の透明性の確保・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15   

2.男女共同参画の視点に立った社会制度・慣行の見直し、意識の改革・・・・・・・・・・17    (1)男女共同参画の視点に立った社会制度・慣行の見直し・・・・・・・・・・・・・・18    (2)国民的広がりを持った広報・啓発活動の展開・・・・・・・・・・・・・・・・・・18    (3)法律・制度の理解促進及び相談の充実・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20    (4)男女共同参画にかかわる調査研究、情報の収集・整備・提供・・・・・・・・・・・22   

3.雇用等の分野における男女の均等な機会と待遇の確保・・・・・・・・・・・・・・・・25    (1)雇用の分野における男女の均等な機会と待遇の確保対策の推進・・・・・・・・・・26      ア  男女雇用機会均等の更なる推進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・27      イ  企業における女性の能力発揮のための積極的取組(ポジティブ・アクション)の 

推進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・27      ウ  セクシュアル・ハラスメントに関する雇用管理の改善の推進・・・・・・・・・・・29      エ  男女間の賃金格差の解消・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・29    (2)母性健康管理対策の推進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・28    (3)女性の能力発揮促進のための援助・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・28      ア  在職中の女性に対する能力開発等の支援・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・29      イ  再就職に向けた支援・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・31    (4)多様な就業ニーズを踏まえた雇用環境の整備・・・・・・・・・・・・・・・・・・30      ア  公正な処遇が図られた多様な働き方の普及・・・・・・・・・・・・・・・・・・・31  イ  パートタイム労働対策の総合的な推進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・31      ウ  労働者派遣事業に係る対策の推進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・33 

(4)

  (2)政策・方針決定過程への女性の参画の拡大・・・・・・・・・・・・・・・・・・・38    (3)女性の経済的地位の向上と就業条件・環境の整備・・・・・・・・・・・・・・・・38    (4)女性が住みやすく活動しやすい環境づくり・・・・・・・・・・・・・・・・・・・40    (5)高齢者が安心して活動し、暮らせる条件の整備・・・・・・・・・・・・・・・・・42   

5.男女の職業生活と家庭・地域生活の両立の支援・・・・・・・・・・・・・・・・・・・45    (1)仕事と家庭の両立支援と働き方の見直し・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・46      ア  仕事と家庭の両立に関する意識啓発の推進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・47      イ  仕事と子育ての両立のための制度の定着促進・充実・・・・・・・・・・・・・・・47      ウ  仕事と介護の両立のための制度の定着促進等・・・・・・・・・・・・・・・・・・47      エ  育児や家族の介護を行う労働者が働き続けやすい環境の整備・・・・・・・・・・・47    (2)多様なライフスタイルに対応した子育て支援策の充実・・・・・・・・・・・・・・48      ア  多様なライフスタイルに対応した子育て支援策の充実・・・・・・・・・・・・・・49      イ  ひとり親家庭等に対する支援の推進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・53    (3)家庭生活、地域社会への男女の共同参画の促進・・・・・・・・・・・・・・・・・52      ア  家庭生活への男女の共同参画の促進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・53      イ  地域社会への男女の共同参画の促進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・55   

6.高齢者等が安心して暮らせる条件の整備・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・57    (1)高齢者の社会参画に対する支援・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・58 

(2)高齢者が安心して暮らせる介護体制の構築・・・・・・・・・・・・・・・・・・・58      ア  介護保険制度の着実な実施・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・59      イ  高齢者保健福祉施策の推進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・59      ウ  介護に係る人材の確保・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・61    (3)高齢期の所得保障・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・60    (4)障害者の自立した生活の支援・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・60    (5)高齢者及び障害者の自立を容易にする社会基盤の整備・・・・・・・・・・・・・・60   

7.女性に対するあらゆる暴力の根絶・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・65    (1)女性に対する暴力の予防と根絶のための基盤づくり・・・・・・・・・・・・・・・66      ア  女性に対する暴力への社会的認識の徹底・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・67      イ  体制整備・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・67      ウ  女性に対する暴力の発生を防ぐ環境づくり・・・・・・・・・・・・・・・・・・・69 

(5)

    ア  性犯罪への厳正な対処等・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・75      イ  被害者への配慮等・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・77      ウ  加害者に関する対策の推進等・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・77    エ  啓発活動の推進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・79 

(4)売買春への対策の推進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・78      ア  売買春の根絶に向けた対策の推進、売買春からの女性の保護、社会復帰支援・・・・79      イ  児童に関する対策の推進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・79    (5)人身取引への対策の推進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・80      ア  人身取引対策行動計画の積極的な推進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・81    イ  関係法令の適切な運用・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・81    ウ  被害者の立場に立った適切な対処の推進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・81    エ  調査研究等の推進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・83 

(6)セクシュアル・ハラスメント防止対策の推進・・・・・・・・・・・・・・・・・・82      ア  雇用の場におけるセクシュアル・ハラスメント防止対策等の推進・・・・・・・・・83      イ  教育の場におけるセクシュアル・ハラスメント防止対策等の推進・・・・・・・・・83      ウ  その他の場におけるセクシュアル・ハラスメント防止対策等の推進・・・・・・・・85    (7)ストーカー行為等への対策の推進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・84      ア  ストーカー行為等への厳正な対処・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・85      イ  被害者等の支援及び防犯対策・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・85      ウ  広報啓発の推進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・85   

8.生涯を通じた女性の健康支援・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・87    (1)生涯を通じた女性の健康の保持増進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・88      ア  生涯を通じた健康の管理・保持増進のための健康教育・相談支援等の充実・・・・・89 

    イ  成人期、高齢期等における女性の健康づくり支援・・・・・・・・・・・・・・・・89         (2)妊娠・出産等に関する健康支援・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・90 

    ア  妊娠・出産期における女性の健康支援・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・91      イ  適切な性教育の推進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・93    (3)健康をおびやかす問題についての対策の推進・・・・・・・・・・・・・・・・・・92      ア  HIV/エイズ、性感染症対策・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・93      イ  薬物乱用対策の推進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・93      ウ  喫煙、飲酒対策の推進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・95   

9.メディアにおける男女共同参画の推進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・97    (1)女性の人権を尊重した表現の推進のためのメディアの取組の支援等・・・・・・・・98      ア  メディアにおける男女共同参画の推進、人権尊重のための取組等・・・・・・・・・99      イ  インターネット等新たなメディアにおけるルールの確立に向けた検討・・・・・・・99      ウ  メディア・リテラシーの向上・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・101    (2)国の行政機関の作成する広報・出版物等における性差別につながらない表現の促進・100   

10.男女共同参画を推進し多様な選択を可能にする教育・学習の充実・・・・・・・・・・103    (1)男女平等を推進する教育・学習・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・104      ア  初等中等教育の充実・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・105      イ  高等教育の充実・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・105      ウ  社会教育の推進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・105      エ  教育関係者の意識啓発・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・107      オ  男女共同参画社会の形成に資する調査・研究等の充実・・・・・・・・・・・・・・107    (2)多様な選択を可能にする教育・学習機会の充実・・・・・・・・・・・・・・・・・106 

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    イ  国連の諸活動への協力・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・117      ウ  女性の平和への貢献・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・117      エ  国際分野における政策・方針決定過程への女性の参画の促進・・・・・・・・・・・117      オ  あらゆるレベルにおける国際交流・協力の推進・・・・・・・・・・・・・・・・・117  カ  NGOとの連携・協力推進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・119   

12.新たな取組を必要とする分野における男女共同参画の推進・・・・・・・・・・・・・121    (1)科学技術・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・122    (2)防災(災害復興を含む)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・122 

(3)地域おこし、まちづくり、観光・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・124 

(4)環境・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・124   

第2部における数値目標(再掲)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・128   

第3部  計画の推進   

1.国内本部機構の組織・機能等の拡充強化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・131    (1)男女共同参画会議の機能発揮・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・131    (2)総合的な推進体制の整備・強化等・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・131   

2.国の地方公共団体、NPO、NGOに対する支援、国民の理解を深めるための取組の 

強化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・132   

3.女性のチャレンジ支援・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・134 

(7)

第1部  基本的考え方 

 

我が国における男女共同参画社会の形成は、日本国憲法に男女平等の理念がうたわれたことが大 きな契機となり、戦後の国際社会における取組とも連動しながら、着実に進められてきた。この不 断の努力は平成 11 年に男女共同参画社会基本法の成立というかたちで結実し、我が国の男女共同 参画社会の形成は新たな段階に入ったと言える。 

しかしながら、男女共同参画社会の実現にはなお一層の努力が必要である。女性も男性もすべて の個人が、互いにその人権を尊重し、喜びも責任も分かち合いつつ、性別にかかわりなく、その個 性と能力を十分に発揮できる男女共同参画社会の実現は、21 世紀を迎えた我が国社会にとって最重 要課題であることは言をまたない。男女共同参画社会を実現することで、社会全体の活力が増し、

人々が将来への夢を持てるようになると確信する。 

政府においては、男女共同参画社会基本法に基づき、平成 12 年に男女共同参画基本計画(以下

「第1次基本計画」という。)を閣議決定し、総合的かつ計画的な取組を進めてきた。今般、これ までの取組を評価・総括し、新しい基本計画を策定する。 

 

男女共同参画社会として目指すべき社会の将来像は次のようなものである。 

①  「政策・方針決定過程の場に女性が参画すること」によって、新しい視点が提起され、様々な 人の立場を考慮した政策の立案・実施が可能になる。 

②  「職場における性差別が解消すること」及び「仕事と家庭の両立支援策が進むこと」によって、

女性が働きやすくなるだけでなく、男性にとっても働きやすい職場環境が確保され、多様性に富 んだ職場環境が人々を活性化することを通じて企業活動も活発となる。 

③  「家庭における男女共同参画が促進されること」によって、親と子どもの関係が改善され、男 女とも子どもと関わる喜びを体験し得る。 

④  「地域社会の活動が評価されて男女共同参画が促進されること」によって、人々は職場中心の 生き方だけでなく、男女とも、多様な価値観に基づいて、地域活動、ボランティア、家庭生活、

学習活動等、様々な生き方を自ら選択することが可能になる。 

⑤  「国際的な動向を踏まえつつ男女共同参画を推進し、支援や発言を積極的に行うこと」によっ て、地球社会における男女共同参画にも貢献し、また、世界での活躍の場も拡がっていく。 

 

1.男女共同参画基本計画の基本的考え方と経緯等 

(1)男女共同参画基本計画 

  本計画は、男女共同参画社会基本法に基づく、男女共同参画に係る法定計画である。 

  男女共同参画社会基本法は、第 13 条において、政府が、男女共同参画社会の形成の促進に関す る施策の総合的かつ計画的な推進を図るため、男女共同参画社会の形成の促進に関する基本的な計 画である男女共同参画基本計画を策定しなければならないことを規定している。 

 

(2)第1次基本計画策定後の主な取組 

  内閣機能強化の一環として平成 13 年に設置された内閣府に、重要政策会議の一つとして男女共 同参画会議が設置され、内部部局として男女共同参画局が設置されるなど、男女共同参画に関する 推進体制が強化された。 

男女共同参画会議においては、男女共同参画社会の形成の促進に関する基本的な方針等の調査審 議、男女共同参画社会の形成の促進に関する施策の実施状況の監視及び政府の施策が男女共同参画 社会の形成に及ぼす影響の調査が行われてきた。 

男女共同参画社会の形成の促進に関する基本的な方針等については、平成 13 年に「仕事と子育 ての両立支援策の方針」を、平成 14 年に施策についての苦情の処理及び人権侵害における被害者 の救済に関する取組の推進方策を取りまとめるとともに、内閣総理大臣からの検討指示を受け検討 を進めてきた「女性のチャレンジ支援策の推進」について、平成 15 年に会議決定を行い、これを 踏まえ、社会のあらゆる分野において指導的地位に女性が占める割合が 2020 年までに少なくとも

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障制度・雇用システム」について、平成 16 年に「ライフスタイルの選択と雇用・就業に関する制 度・慣行」について報告を取りまとめた。 

 

(3)男女共同参画基本計画改定の経緯 

  内閣総理大臣は、平成 16 年7月、男女共同参画会議に対し、男女共同参画基本計画策定後の男 女共同参画社会の形成に関連する国内外の様々な状況の変化を考慮の上、政府において男女共同参 画基本計画を策定していく際の基本的な考え方について諮問した。 

  同諮問に対して、男女共同参画会議は、男女共同参画基本計画に関する専門調査会及び女性に対 する暴力に関する専門調査会において広く国民各層の意見を求めつつ調査審議を進め、平成 17 年 7月、「男女共同参画基本計画改定に当たっての基本的な考え方―男女がともに輝く社会へ―」を 答申した。 

  政府は、同答申を踏まえ、男女共同参画基本計画を改定することとした。 

 

2.男女共同参画基本計画(第2次)の構成と重点事項 

(1)男女共同参画基本計画(第2次)の構成 

男女共同参画基本計画(第2次)は、総合的かつ長期的に講ずべき男女共同参画社会の形成の促 進に関する施策の大綱として、第1部において、男女共同参画基本計画の基本的考え方と構成、重 点事項を示し、第2部において、施策の目標、基本的方向及び具体的な施策の内容を示した。第3 部においては、男女共同参画社会の形成の促進に関する施策を総合的かつ計画的に推進するために 必要な方策を示した。 

  第2部では、12 の重点分野を掲げ、それぞれについて、「施策の基本的方向」において平成 32 年(西暦 2020 年)までを見通した、長期的な政策の方向性を記述し、「具体的施策」において平成 22 年(西暦 2010 年)度末までに実施する具体的施策を記述した。 

  これらの取組を総合的かつ計画的に推進するための体制の整備・強化については第3部に記述し た。 

  なお、平成 22 年(西暦 2010 年)度には、計画全体について見直しを行う。 

  男女共同参画社会の形成に当たっては、国だけでなく、地方公共団体や国民各層の取組も重要で ある。このため、政府においては、地方公共団体、国民各層との連携をより一層深めつつ、本計画 に掲げた施策を着実に推進し、男女共同参画社会の形成を期することとする。 

 

(2)男女共同参画基本計画(第2次)の重点事項 

  本計画において、特に重点的に取り組むべきと考える事項及び新たに盛り込んだ事項のうち、主

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合及び男女の推定所得を用いて算出している。 

②  チャレンジしたい女性が、いつでも、どこでも、誰でもチャレンジできるよう、女性のチャレ ンジ支援策を更に推進する。その際、女性のチャレンジの実態を把握するための指標の開発と普 及を行う。また、一旦家庭に入った女性が再チャレンジ(再就職、起業等)したい場合の支援策 を充実する。さらに、育児等を理由に退職した者が再就職する場合に、正社員も含めて門戸が広 がるよう、企業等の積極的な取組を促す。 

③  雇用分野において実質的な男女の均等を確保するための方策についての検討の結果を踏まえ 適切に対応し、更なる男女雇用機会均等の推進を図る。 

④  男女が安心して子どもを産み育て、家族としての責任を果たすことができる社会を形成してい くことは重要である。仕事と家庭・地域生活の両立支援策を推進するため、特に男性も含めた働 き方の見直しを大幅かつ具体的に進める。短時間正社員など公正な処遇が図られた多様な働き方 の導入を目指す。公務員については、常勤の国家公務員に育児・介護のための短時間勤務制度を 導入する。 

また、短時間労働者への厚生年金の適用の在り方について、検討を進める。 

⑤  新たな取組を必要とする分野(科学技術、防災(災害復興を含む)、地域おこし、まちづくり、

観光、環境)における男女共同参画を推進する。 

⑥  生涯を通じた健康の保持増進を図るに当たり、性差に応じた的確な医療である性差医療(*)

を推進する。 

*性差医療:1980 年代以降、米国において様々な疾患の原因、治療法が男女で異なることが分かって きたことから、始められた医療。疾患における性差の例としては、狭心症について、男性は心臓表面 の太い血管の流れが悪くなることによるものが多いが、女性は、心筋の微小な血管の流れが悪くなる ことによるものが多いことが挙げられる。 

⑦  男女共同参画社会の形成の男性にとっての意義と責任や、地域・家庭等への男性の参画を重視 した広報・啓発活動を推進する。 

⑧  学校、家庭、地域、職場など社会のあらゆる分野において男女平等を推進する教育・学習の充 実を図る。また、生涯学習社会の形成を促進するための施策を講じることを通じて、2015 年まで にすべての教育レベルにおける男女格差を解消することを達成目標としている 2000 年のミレニ アム国連総会で合意された「ミレニアム開発目標」の実現に努める。 

⑨  社会的認識の徹底等女性に対する暴力を根絶するための基盤整備を行うとともに、暴力の形態 に応じた幅広い取組を総合的に推進する。 

⑩  本計画に掲げた分野を含むあらゆる分野において男女共同参画の視点に立って関連施策を立 案・実施し、男女共同参画社会の実現を目指す。 

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第2部 

施策の基本的方向 

と具体的施策 

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1.政策・方針決定過程への女性の参画の拡大 

 

<目標> 

男女共同参画社会の形成に当たっては、女性の政策・方針決定過程への参画が促進されることが 極めて重要である。また、民主主義社会においては、構成員の意思を公正に反映できる参画の制度 と運用が必要である。民主主義の成熟を促すとともに、21 世紀に必要な社会のあらゆる領域での多 様性の確保のためには、政策・方針決定過程への男女共同参画を進め、男女共同参画社会を実現し なければならない。 

しかし、我が国においては、女性の政策・方針決定過程への参画状況は、男女共同参画の国際的 な指標の一つであるジェンダー・エンパワーメント指数(GEM)から見ても極めて不十分である。

男女共同参画社会基本法では、男女共同参画の形成についての基本理念の一つとして、「政策等の 立案及び決定への共同参画」を掲げている。さらに、同基本法においては、国は、基本理念を踏ま えた施策の総合的な策定、実施の責務を負うことが規定されており、その施策の中には積極的改善 措置(ポジティブ・アクション(*))が含まれている。 

今後、公的分野・私的分野を問わず、政策・方針決定過程への女性の参画を拡大していくために、

まず、国が率先して、あらゆる分野における政策・方針決定過程への女性の参画の促進について取 組を進める必要がある。国民の目に見える形で女性の政策・方針決定過程への参画が進むことによ って、より一層男女共同参画社会の形成が進むことが期待される。 

また、国だけでなく、地方公共団体、企業、各種機関・団体に対しても広く女性の参画促進を呼 びかけ、その取組を支援する。 

 

*積極的改善措置(ポジティブ・アクション) 

積極的改善措置は、男女共同参画社会基本法第2条第2号において、自らの意思によって社会の あらゆる分野における活動に参画する「機会に係る男女間の格差を改善するため必要な範囲におい て、男女のいずれか一方に対し、当該機会を積極的に提供することをいう。」と定義されている。 

男女共同参画社会基本法上の積極的改善措置は、男女の実質的な機会の平等を目指すものであ り、様々な人々の差異を無視して一律平等に扱うという結果の平等まで求めるものではない。 

 

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少なくとも 30%程度になるよう期待する。そのため、政府は、民間に先行して積極的に女性の登 用等に取り組むとともに、各分野においてそれぞれ目標数値と達成期限を定めた自主的な取組が進 められることを奨励する」との男女共同参画推進本部決定に従い、国の政策・方針決定過程への女 性の参画を進める。 

国の審議会等については、平成 12 年の男女共同参画推進本部決定において、平成 17 年度末まで のできるだけ早い時期に女性委員の割合を 30%にするという目標が掲げられ、着実に達成が図ら れてきた。これを踏まえ、新しい目標の設定など更に努力が必要である。 

女性国家公務員については、国家公務員法に定める平等取扱いと成績主義の原則に基づきなが ら、女性の採用・登用等を促進する。政府としては、人事院の策定する指針を踏まえ、仕事と家庭 の両立支援と働き方の見直し等の環境整備も含め、女性の採用・登用等の促進に向けて積極的な取 組を行う。 

(15)

 

具体的施策  担当府省 

ア  女性国家公務員の採用・登用等の促進 

○女性国家公務員の採用・登用等の促進 

・「2020 年までに、指導的地位に女性が占める割合が、少なくとも 30%程度にな るよう期待する。」との目標を踏まえ、また、女性国家公務員の採用・登用の拡 大等についての平成 16 年の男女共同参画推進本部決定等に従い、女性国家公務 員の採用、登用、職域拡大及び能力開発を一層推進する。 

・各府省において、前述の平成 15 年及び平成 16 年の男女共同参画推進本部決定 並びに人事院が策定した「女性国家公務員の採用・登用の拡大に関する指針」

等を踏まえ、「女性職員の採用・登用拡大計画」の見直しを図るなど、総合的か つ計画的に取組を推進する。 

・平成 22 年度頃までの政府全体としての採用者に占める女性の割合の目安とし て、国家公務員Ⅰ種試験の事務系の区分試験(行政、法律、経済)については 30%程度(平成 17 年度 21.5%)、その他の試験については、Ⅰ種試験の事務系 の区分試験の目標を踏まえつつ、試験毎の女性の採用に係る状況等も考慮して、

できる限りその割合を高めることを目標とする。 

・女性国家公務員の登用の一層の拡大を図るため、計画的に女性職員の育成に努 めるとともに、従来女性職員が就いていなかった官職に女性職員を登用する等、

女性職員の職域の拡大に努める。 

・前述の平成 16 年の男女共同参画推進本部決定等を受けて、女性国家公務員の採 用及び登用、各府省における取組状況等に関して、定期的に調査し公表するな どのフォローアップを行う。 

・女性の国家公務員の採用・登用の一層の拡大を図る上で必要な制度面及び運用 面の整備・改善事項(例えば、中途採用の活用、必要に応じたゴール・アンド・

タイムテーブル方式の法制化)について検討を行い、できる限り実施する。 

・人事院において、メンター(先輩の助言者)の導入に関する検討を行う。 

○仕事と育児・介護等家庭生活との両立支援 

・常勤の国家公務員に育児・介護のための短時間勤務制度を導入する。 

・職業生活と家庭生活を両立する上で必要不可欠である業務簡素化を進め超過勤 務の更なる縮減に取り組む。 

・育児休業、介護休暇等の取得促進を図り、代替要員の確保に努めるとともに、

各制度についての情報提供と理解促進に努める。特に、育児休業については、

育児休業取得率の社会全体での目標値(男性 10%)等を踏まえ、育児休業取得 率の低い男性職員の取得率の向上を図る。(平成 16 年度 0.9%) 

・国家公務員のテレワーク導入に向けて、関係省庁連絡会議等においてテレワー クに資する制度等の環境整備について検討する。 

 

イ  国の審議会等委員への女性の参画の促進 

○国の審議会等委員への女性の参画状況の定期的な把握等による目標達成に向け ての取組 

・国の審議会等委員への女性の参画の拡大について、新たな目標設定を検討する。 

・各審議会の女性委員の人数・比率等を定期的に調査・分析・公表しつつ、計画 的に取組を進める。 

・専門的知識・技術を有する女性を発掘、育成すること、幅広い専門分野から女 性を登用すること、受益者や消費者という立場から女性を登用すること、公募 委員の募集に当たり積極的に女性を選考することなどの方法により、女性委員 の割合を高めるよう取組を推進する。 

   

全府省、【人事院】

      全府省        全府省          全府省      総務省     

全府省、【人事院】

   

【人事院】 

 

総務省、【人事院】

全府省    全府省        全府省            内閣府  内閣府    全府省 

(16)

                       

(2)地方公共団体等における取組の支援、協力要請 

住民に身近な行政に携わる地方公共団体の政策決定は、一人一人の住民の生活に大きな影響を与 えることから、国と同様、「2020 年までに、指導的地位に女性が占める割合が、少なくとも 30%程 度になるよう期待する。」との目標を踏まえ、地方公共団体における政策・方針決定過程への女性 の参画の拡大が重要である。各都道府県・政令指定都市において、審議会等委員や公務員への女性 の登用を促進する取組が行われてきているが、その成果には格差が見られることから、更なる推進 のための支援・協力要請を行う。 

また、このような取組を市町村にも普及するための助言・支援を行うよう、都道府県に対し協力 を要請する。 

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・審議会等における臨時委員、特別委員、専門委員等についても、女性の積極的 な登用に努める。 

○団体推薦及び職務指定に係る委員への女性の参画の促進 

・団体推薦委員については、女性委員の占める割合が依然として低いことから、

引き続き、関係団体に対して国の審議会等委員への女性の参画の促進に関する 政府の目標について十分に周知し、協力を求める。また、団体からの委員の推 薦に当たっては、格段の協力を要請する。この場合、女性団体からの推薦を求 めることについても考慮する必要がある。また、団体の役職者への女性の登用 が進んでいないことが推薦に当たり制約となっていることから、例えば男女の 構成比率も目安にして団体の役職者を登用するよう働きかけるなど、男女共同 参画の推進の観点から、女性の人材育成策を推進する。 

・職務指定委員については、引き続き、これらの必然性について検討し、可能な ものについては柔軟な対応を図る。 

○その他の委員等への女性の参画を促進するための取組 

・法律に基づいて任命・委嘱される委員、国が委嘱する各種のモニター等につい て、男女共同参画を促進する。 

・日本学術会議においては、女性の会員比率が、自ら掲げた 10%の目標を大きく 上回る 20%となった(平成 17 年 10 月1日現在)が、今後とも女性の会員・連 携会員の増加を図る等女性科学者の登用に努める。 

 

ア  女性地方公務員の採用・登用等に関する取組の支援・協力要請等 

○女性地方公務員の採用・登用等に関する要請 

・「2020 年までに、指導的地位に女性が占める割合が、少なくとも 30%程度にな るよう期待する。」との目標を踏まえ、女性地方公務員の採用、登用、職域拡大 及び能力開発について積極的に取り組むよう要請する。その取組において、計 画的に取組を進め、定期的にフォローアップを行うよう支援・協力要請を行う とともに、地方公共団体が職員に対して研修を行う場合には、女性職員の受講 に配慮することも要請する。 

○地方公共団体への情報提供等 

・地方公共団体の主体的な取組が進むよう適切な助言、情報の収集・提供を行う とともに、各団体の取組状況の把握に努め、必要な支援等について検討を行う。 

○国が地方公共団体の職員に対して行う研修における配慮 

・国が地方公共団体の職員に対して研修を行う場合には、必要に応じ女性職員の 参加を奨励するなど、適切な配慮を行う。 

○仕事と育児・介護等家庭生活との両立支援 

・「地方公共団体の一般職の任期付職員の採用に関する法律」に基づく任期付短時 間勤務職員の活用による代替要員の確保等により、地方公務員の育児休業、育 児のための部分休業、介護休暇(時間単位のものも含む。)等の取得促進に向け た職場環境の整備を図るとともに、各制度についての職員に対する情報提供に 引き続き努めるよう要請する。特に、育児休業については、育児休業取得率の 社会全体での目標値(男性 10%)等を踏まえ、育児休業取得率の低い男性職員 の取得率の向上を図るよう要請する。(平成 16 年度 0.5%) 

 

イ  審議会等委員への女性の参画に関する取組の支援 

○都道府県・政令指定都市等における審議会等委員への女性の登用に関する支援 

・各都道府県・政令指定都市が設定している審議会等委員への女性の参画に関す る目標値や、これを達成するための様々な取組、女性比率の現状等を調査し取 りまとめて提供するとともに、女性の人材に関する情報を提供する。 

・職務指定委員に係る法令上の規定について、男女共同参画会議監視・影響調査 

全府省      全府省                全府省      全府省    内閣府           

内閣府、総務省   

         

内閣府、総務省   

  全府省      総務省                    内閣府     

内閣府、関係府省

(18)

政治、経済、社会、文化などあらゆる分野における政策・方針決定過程への女性の参画の拡大に ついて、「2020 年までに、指導的地位に女性が占める割合が、少なくとも 30%程度になるよう期待 する。」との目標を踏まえ、広く協力要請を行う。 

また、男女が、社会の対等な構成員として、自らの意思によって社会のあらゆる分野における活 動に参画する機会に係る男女間の格差を改善するため、必要な範囲内において、男女のいずれか一 方に対し、当該機会を積極的に提供するという積極的改善措置(ポジティブ・アクション)に自主 的に取り組むことを奨励する。 

                                             

(4)調査の実施及び情報・資料の収集、提供 

政策・方針決定過程への女性の参画に関し、様々な分野における現状や問題点を定期的に調査・

(19)

専門調査会において検討を進め、必要な見直しを行う。 

○市町村への取組の普及 

・市町村における取組を促進するため、都道府県が市町村に支援と助言を行うよ う協力を要請する。また、都道府県と市町村が女性の人材情報を共有できるよ う双方に協力を要請する。 

・男女共同参画宣言都市等に対して、特に積極的に取り組むよう奨励する。 

 

○社会的気運の醸成 

・あらゆる機会を通じて、女性の登用等について企業、労働組合、経営者団体、

教育・研究機関、PTA、スポーツ団体、政党、協同組合等各種機関・団体等 に協力要請を行うとともに、社会的気運の醸成を図る。 

・それぞれの分野で「2020 年までに、指導的地位に女性が占める割合が、少なく とも 30%程度になるよう期待する。」との目標を踏まえ、政策・方針決定過程 への女性の参画を拡大するため、自主的な行動計画の策定について継続的に協 力要請・支援を行う。 

・積極的改善措置(ポジティブ・アクション)に関し、各分野における実施状況 や実効性ある具体的な措置に関する情報提供等を行い、実効ある方策が取り入 れられるよう協力を要請する。 

○独立行政法人、特殊法人及び認可法人に対する協力要請 

・独立行政法人、特殊法人及び認可法人に対して、女性の政策・方針決定過程へ の参画に係る計画を策定する等の積極的な取組を促進するよう協力を要請す る。 

○大学への協力要請等 

・学術・研究の分野における女性の参画を促進するため、国公私立の大学等の教 育機関、国公立及び民間の研究機関、学会等その他の関連機関において、女性 の参画を促進するよう協力を要請する。 

・国公私立を問わず各大学において、学長が率先してリーダーシップを発揮する など、女性が活躍できる環境づくりに取り組み、女性の参画を促進するよう協 力を要請する。 

・国立大学協会報告書において策定した「2010 年までに女性教員の割合を 20%に 引き上げる」という達成目標も踏まえ、各国立大学法人における女性教員の割 合向上などの取組を要請する。(平成 10 年度 6.6%) 

・独立行政法人大学評価・学位授与機構の評価項目に女性教員の割合向上のため の取組を盛り込むことを促す。 

・日本学術会議に、科学における男女共同参画を担当する科学者委員会(常置の 委員会)を設置し、科学者による組織・団体等における男女共同参画の推進に ついて提言や意識啓発等を行う。 

 

ア  政策・方針決定参画に関する調査・研究の実施 

○政策・方針決定参画に関する調査・研究の実施 

・積極的改善措置(ポジティブ・アクション)の推進について、各分野における 実施状況やその効果について調査・研究しつつ、実効性ある具体的な措置のモ デルの開発を進め、それらの成果の効果的な普及に努める。 

・各分野における指導的地位に占める者の範囲を確定し、定期的にフォローアッ プを行うこと等を通じ、「2020 年までに、指導的地位に女性が占める割合が、

少なくとも 30%程度になるよう期待する。」との目標達成に向けて計画的に取 組を進める。 

・政治分野における男女共同参画が極めて重要であることを踏まえ、女性議員の 比率が高い国等諸外国の法制度、政策の調査を行い、その結果を広く一般に公 

    内閣府      内閣府      全府省      全府省        内閣府        全府省       

文部科学省   

 

文部科学省   

 

文部科学省   

 

文部科学省   

内閣府            内閣府      内閣府        内閣府   

(20)

                 

(注)「担当府省」欄の【人事院】とは、人事院に対して検討を要請するものである。 

                                   

(21)

表する。 

○女性の政策・方針決定過程への参画状況に関する定期的な調査の実施 

・様々な分野における、女性の政策・方針決定過程への参画状況につき定期的に 調査を行い、情報を提供する。 

 

イ  女性の人材に関する情報の収集・整備・提供及び人材の育成 

○女性の人材に関するデータベースの充実 

・女性の人材に関する情報提供について、個人情報の保護に配慮しつつ、より広 い範囲で利用可能なシステムの構築を検討する。 

○女性リーダーの育成 

・政策・方針決定過程に登用された女性のネットワーク作りを支援し、ネットワ ークの構成員の人脈を通じて新たな人材の発掘・育成を図る。 

・地方公共団体やNGOが行う女性リーダーの育成について支援を行う。 

 

ウ  政策・方針決定過程の透明性の確保 

○政策・方針決定過程の透明性の確保 

・政策・方針決定過程の透明性を確保するため、情報公開法制及び政策評価制度 等の的確な施行を確保するとともに、広く国民等に対し案等を公表し、意見を 募集するパブリック・コメント手続が一層活用されるよう努める。 

・国民一人一人が政治や選挙に関心を持つとともに、投票への参加が推進される  よう、啓発に努める。 

    内閣府          内閣府      内閣府    内閣府        全府省      総務省   

(22)
(23)

2.男女共同参画の視点に立った社会制度・慣行の見直し、意識の改革 

 

<目標> 

男女共同参画社会の形成のためには、社会制度・慣行が、実質的に女性と男性にどのような影響 を与えるのか常に検討されなければならない。社会制度や慣行は、それぞれの目的や経緯を持って 生まれてきたものではあるが、男女共同参画社会の形成という新しい視点から見た場合、男女の置 かれている立場の違いなどを反映して、結果的に男女に中立に機能しない場合がある。男女の社会 における活動や個人の生き方が多様化する中で、男女の社会(家庭を含む。)における活動の選択 に対して中立的に働くような制度構築が大きな課題となっている。 

男女共同参画社会基本法は、男女共同参画社会の形成についての基本理念の一つとして、「社会 における制度又は慣行についての配慮」を掲げている。また、同基本法において、国及び地方公共 団体は、男女共同参画社会の形成に影響を及ぼすと認められる施策を策定・実施するに当たっては、

男女共同参画社会の形成に配慮しなければならない旨も規定している。 

男女共同参画社会の形成のためには、単に男女共同参画社会の形成の促進に関する施策を推進す るだけでは不十分である。施策の中には結果的に男女共同参画社会の形成に影響を及ぼすものがあ ることも視野に入れて、幅広い施策を対象に必要な調査・対応をとることが求められる。 

今後、少子・高齢化、国際化、高度情報化の進展等我が国の社会経済の急速な変化に対応するた め、様々な社会制度・慣行の見直しが行われる中で、男女共同参画の視点に立ってその見直しを行 うことが求められている。 

 

(24)

要である。その際、国際社会の一員として、国際規範・基準の国内への取り入れ・浸透にも十分留 意する必要がある。 

このため、政府の施策及び社会制度・慣行が女性と男性に実質的にどのような影響を与えるかな ど、男女共同参画社会の形成に与える影響についての調査を更に進める。また、個人の生き方がま すます多様化する中で、男女の社会(家庭を含む。)における活動の選択に対して中立的に働くよ う、社会制度・慣行について必要に応じて見直しを行う。 

                                         

(2)国民的広がりを持った広報・啓発活動の展開 

男女共同参画の実現の大きな障害の一つは、人々の意識の中に長い時間をかけて形作られてきた 性別に基づく固定的な役割分担意識である。このような意識は時代と共に変わりつつあるものの、

未だに根強く残っていることから、男女共同参画に関する認識を深め、定着させるための広報・啓 発活動を積極的に展開する。その際、男女共同参画社会の形成の男性にとっての意義と責任や、地

(25)

 

具体的施策  担当府省 

○政府の施策が男女共同参画社会の形成に及ぼす影響についての調査の実施 

・政府の施策が男女共同参画社会の形成に及ぼす影響についての調査(以下「男 女共同参画影響調査」という。)について効果的な手法を確立し、内閣府及び各 省庁において的確な調査を実施する。また、地方公共団体に対して「男女共同 参画影響調査」に関する情報提供を行い、地方での同様の取組を促す。 

○男女の社会における活動の選択に中立的な社会制度の検討 

・税制、社会保障制度、賃金制度等、女性の就業を始めとする社会における活動 の選択に大きなかかわりを持つ諸制度・慣行について、様々な世帯形態間の公 平性や諸外国の動向等にも配慮しつつ、男女の社会(家庭を含む。)における活 動の選択に対する中立性等の観点から総合的に検討する。

・税制については、男女の社会における活動の選択に中立的な仕組みとしていく ことが重要である。個人所得課税については、従来は片稼ぎ夫婦子二人世帯を 標準世帯と考えて検討される側面が強かったが、今後は個人を中心とした考え を重視する必要がある。配偶者控除については、引き続き検討を深める。 

・社会保障制度及び賃金制度についても、男女の社会における活動の選択に中立 的な仕組みとしていくことが重要である。短時間労働者への厚生年金の適用の 拡大については、被用者としての短時間労働者の年金保障を充実させる観点等 からも意義があり、働き方の選択に影響を及ぼす可能性もあることから、社会 経済の状況、短時間労働者が多く就業する企業への影響等を十分踏まえつつ積 極的に検討を進める。また、第 3 号被保険者制度を今後どのようにしていくか という問題は、年金制度の基本的な体系に関わるものであり、今後、年金制度 の在り方に関する議論の中で幅広い観点から検討していく。 

○家族に関する法制の整備 

・世論調査等により国民意識の動向を把握しつつ、結婚に伴う氏の変更が職業生 活等にもたらしている支障を解消するという観点からも、婚姻適齢の男女統一 及び再婚禁止期間の短縮を含む婚姻及び離婚制度の改正とあわせ、選択的夫婦 別氏制度について、国民の議論が深まるよう引き続き努める。 

○職場・家庭・地域等における慣行の見直し 

・職場・家庭・地域等様々な場における慣行についても、男女の社会における活 動の選択に中立的でない影響を及ぼすものについて、広くその見直しを呼びか ける。 

 

○わかりやすい広報・啓発活動の推進 

・男女共同参画の理念や「社会的性別」(ジェンダー)の視点(*)の定義につい て、誤解の解消に努め、また、恣意的運用・解釈が行われないよう、わかりや すい広報・啓発活動を進める。

・「男女共同参画社会」という用語の周知度を平成 22 年までに 100%にする。(平 成 16 年 52.5%) 

○多様な媒体を通じた広報・啓発活動の推進 

・政府広報等において男女共同参画に関する広報を積極的に実施する。 

・男女共同参画に関する認識を深め、社会的性別の視点を定着させ、職場・家庭・

地域における様々な慣習・慣行の見直しを進めること等を目的として、広報・

啓発活動を展開する。その際、既に様々な分野に参画している女性の活動の成 果が広く世の中に伝わるように可視性を高めるための配慮をする。また、特に、

青年男女への普及・啓発について留意する。これらの活動は、地方公共団体、

NGO等の協力を得つつ行い、「男女共同参画週間」、「人権週間」、「農山漁村女    全府省         

内閣府、関係府省  

    財務省       

厚生労働省   

              法務省          内閣府          内閣府      内閣府      全府省  全府省   

(26)

                                                         

(3)法律・制度の理解促進及び相談の充実 

女性が自らに保障された法律上の権利や、権利の侵害を受けた場合の対応等について正確な知識 を得られるよう、法律・制度の理解の促進を図るとともに、政府の施策に対する苦情の処理や人権

(27)

性の日」等多様な機会を通じ、活字、映像、インターネットといった多様な通 信媒体を通じて進める。 

○多様な団体との連携による広報・啓発活動の推進 

・有識者、女性団体、経済団体、マスメディア、教育関係団体等広範な各種団体 の代表からなる男女共同参画推進連携会議(えがりてネットワーク)の活動を 通じて、広く各界各層との情報及び意見の交換や広報・啓発を行い、男女共同 参画社会づくりに向けての国民的な取組を推進する。また、地方公共団体、N GO等との連携の下に、全国レベル、地方レベルで関係者が一堂に会する機会 を提供することにより、男女共同参画の課題に関する意識の浸透を図る。 

○男性に対する広報・啓発活動の推進 

・男女共同参画社会の形成の男性にとっての意義と責任や、地域・家庭等への男 性の参画を重視した広報・啓発活動及び男性を対象とした教育プログラムの開 発・実施を推進する。 

 

*「社会的性別」(ジェンダー)の視点 

1.人間には生まれついての生物学的性別(セックス/sex)がある。一方、社会 通念や慣習の中には、社会によって作り上げられた「男性像」、「女性像」があ り、このような男性、女性の別を「社会的性別」(ジェンダー/gender)という。

「社会的性別」は、それ自体に良い、悪いの価値を含むものではなく、国際的 にも使われている。 

「社会的性別の視点」とは、「社会的性別」が性差別、性別による固定的役割 分担、偏見等につながっている場合もあり、これらが社会的に作られたもので あることを意識していこうとするものである。 

このように、「社会的性別の視点」でとらえられる対象には、性差別、性別に よる固定的役割分担及び偏見等、男女共同参画社会の形成を阻害すると考えら れるものがある。その一方で、対象の中には、男女共同参画社会の形成を阻害 しないと考えられるものもあり、このようなものまで見直しを行おうとするも のではない。社会制度・慣行の見直しを行う際には、社会的な合意を得ながら 進める必要がある。 

2.「ジェンダー・フリー」という用語を使用して、性差を否定したり、男らしさ、

女らしさや男女の区別をなくして人間の中性化を目指すこと、また、家族やひ な祭り等の伝統文化を否定することは、国民が求める男女共同参画社会とは異 なる。例えば、児童生徒の発達段階を踏まえない行き過ぎた性教育、男女同室 着替え、男女同室宿泊、男女混合騎馬戦等の事例は極めて非常識である。また、

公共の施設におけるトイレの男女別色表示を同色にすることは、男女共同参画 の趣旨から導き出されるものではない。 

    上記1.2.について、国は、計画期間中に広く国民に周知徹底する。 

 

○法令や条約の周知等 

・男女共同参画に関連の深い男女共同参画社会基本法などの国内法令、女子差別 撤廃条約などの条約等について、わかりやすい広報を工夫するなど、その内容 の周知に努める。また、権利が侵害された場合の相談窓口、救済機関等の情報 提供に努める。その際、児童、高齢者、障害者、外国人等情報を得にくい状況 にある者に対して配慮する。 

・学校教育や社会教育において、法令等により保障される人権に関し、正しい知 識の普及を図る。 

○相談体制の充実 

・政府の施策についての苦情の処理及び人権が侵害された場合における被害者の 救済について、行政相談制度や人権擁護機関等の既存の制度を積極的に活用す 

      内閣府             

内閣府、関係府省  

                                                     

内閣府、法務省、

外務省、関係府省  

   

文部科学省   

 

内閣府、法務省、

総務省、厚生労働

(28)

         

(4)男女共同参画にかかわる調査研究、情報の収集・整備・提供 

  男女共同参画社会の形成のためには、基礎的条件の整備として、男女共同参画にかかわる調査研 究、情報の収集・整備・提供が必要である。 

このため、男女共同参画社会の形成に関する総合的・基本的な課題について、調査研究を進める。

また、あらゆる政策に男女共同参画の視点を盛り込む際の基礎資料として重要な、男女の置かれ ている状況を客観的に把握することのできる統計情報等の収集・整備・提供を行うことが必要であ る。このため、統計情報等につき、可能な限り、個人、世帯員、従業者、利用者等の性別データを 把握する。なお、統計情報等については、利用者の要望に対応しつつ、プライバシー保護に配慮し た上で、統計情報等は可能な限り性別データを表示して公開していく必要がある。 

男女共同参画社会の形成に当たっては、男女が仕事と家事、育児、介護等をバランスよく担える ようにしていくことが重要である。育児、介護等については、就労の有無にかかわらず、女性がそ の大部分を担っているのが現状であるが、その実態が数量的に十分に把握されていないので、定性 的な把握とともに、数量的な把握に努める。 

 

(29)

る。また、相談に当たる職員、民生委員、児童委員、人権擁護委員等の研修の 充実を図る。 

・各種人権問題の相談に応ずるため、全国の常設人権相談所に加え、各法務局・

地方法務局の専用相談電話「女性の人権ホットライン」や特設人権相談所を引 き続き設置し、男女共同参画社会の実現のための啓発活動や人権相談、人権侵 犯事件に積極的に取り組む。また、相談内容に応じた助言のほか、関係機関へ の通報、法律扶助協会への紹介、人権侵犯事件としての調査・処理を通じた救 済の充実強化に努める。さらに、これらの制度の趣旨、活動内容の周知、定着 を図るなど、広報活動の一層の充実を図る。 

○国際化への対応 

・英語や中国語等の通訳を配置した外国人のための人権相談所を引き続き設置し、

さらにその内容を充実させるよう努める。 

 

○男女共同参画社会の形成に関する調査研究 

・先進的な取組を行っている諸外国の事例、我が国への導入可能性等に関する調 査研究を行う。その際、男女の社会における活動の選択に大きなかかわりを持 つ制度は相互に関連しており、総合的な視点からの検討も必要であることから、

諸外国における社会制度について総合的な視点から調査研究を行う。 

・調査研究に当たっては、男女共同参画分野の専門家、NGO、一般国民からの 情報収集や意見交換を幅広く行う。また、調査研究の成果は、各種の情報ネッ トワーク等を通じて、迅速かつ広範に公表し、国、地方公共団体、NGO等が 相互に活用できるように努める。 

○統計調査等の充実 

・女性の置かれた状況を客観的に把握できる統計情報の在り方について検討を行 い、女性及び家族に関する学習・調査・研究に資するための情報を含め、男女 共同参画社会の形成に資する統計情報の収集・整備・提供に努める。なお、統 計情報の提供に当たっては、一般国民による分析、研究の利用を可能とするこ とに留意する。また、統計調査の設計、結果の表し方等について、男女共同参 画の視点から点検し、必要に応じて見直す。 

・男女共同参画をめぐる現状や国民の意識、苦情の処理等について、統計調査、

意識調査等を活用して、定期的に実態を把握する。 

・統計情報等について、可能な限り、性別データを把握するとともに、都道府県 別データについても公表に努める。また、男女共同参画にかかわる重要な統計 情報等は国民にわかりやすい形で公開し、周知を図る。さらに、研究者による 男女共同参画に関するより高度な分析を可能とするためにも、個票データを二 次分析に活用できるようなデータ・アーカイブ機能の整備を検討する。 

○育児・介護等の時間の把握 

・男女の育児、介護等の時間の把握については、社会生活基本調査における調査 を引き続き行う。 

省    法務省                法務省        内閣府        内閣府         

内閣府、総務省、

文部科学省、厚生 労働省、関係府省  

    内閣府   

内閣府、総務省、

関係府省   

      総務省   

(30)
(31)

3.雇用等の分野における男女の均等な機会と待遇の確保 

 

<目標> 

就業は人々の生活の経済的基盤を形成するものであるとともに、働くことによって達成感が得ら れ自己実現につながるものであり、男女共同参画社会の実現にとってこの分野は極めて重要な意味 を持っている。働きたい人が性別にかかわりなくその能力を発揮できる社会づくりは、男女の基本 的人権に深くかかわるとともに、少子化が進展し労働力不足が懸念される現状において、多様な人 材の活躍を促し経済社会の活力の源となるものである。 

女性労働者が性別により差別されることなく、かつ、母性を尊重されつつ充実した職業生活を営 むことができるようにするという「雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関す る法律」(以下「男女雇用機会均等法」という。)の基本的理念にのっとり、国際規範・基準とも調 和した実質的な男女均等を実現するためには、公平・公正で透明な評価制度を確立し、性別にとら われず、職務や個人の能力に基づく雇用管理の実現を図ることが必要である。それとともに、近年、

パートタイム労働者、派遣労働者等非正規雇用が増加しており、これらの労働者に職務や能力に応 じた適正な処遇・労働条件が確保されることが必要である。また、女性の起業への関心が高まって おり、その支援が望まれている。 

雇用、起業等の分野において女性が男性と均等な機会の下で、一層活躍できる状況を実現し、安 心して働き生活できるよう、施策を積極的に展開する。 

 

(32)

開する。 

さらに、職場におけるセクシュアル・ハラスメントは、女性の就業環境を悪化させ、能力の発揮 を阻害するものであることから、企業における防止対策の徹底を図るとともに、個別の問題が生じ た場合に適切な対応がなされるよう積極的な支援を行う。 

参照

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