第 ３ 次 野 田 市 男 女 共 同 参 画 計 画
（ 平 成 27年 度 ∼ 平 成31年 度 ）
【 素 案 】
平 成 ２ ７ 年
月
目 次
第 １ 章 計 画 策 定 に 当 た っ て
１ 計 画 策 定 の 趣 旨 … … … 1
２ 計 画 の 位 置 付 け … … … 1
３ 計 画 の 期 間 … … … 2
４ 計 画 の 推 進 に つ い て … … … 2
第 ２ 章 男 女 共 同 参 画 を め ぐ る 最 近 の 動 向 及 び 野 田 市 の 現 状 と 課 題 に つ い て １ 男 女 共 同 参 画 を め ぐ る 最 近 の 動 向 … … … 4
１ ） 女 性 の 活 躍 推 進 … … … 4
２ ） 雇 用 ・ 就 業 環 境 … … … 5
３ ） Ｄ Ｖ 防 止 法 の 改 正 等 … … … 6
４ ） 子 ど も ・ 子 育 て 支 援 等 の 充 実 … … … 7
２ 男 女 共 同 参 画 に 係 る 野 田 市 の 現 状 と 課 題 に つ い て … … … 9
１ ） 野 田 市 の こ れ ま で の 取 組 に つ い て … … … 9
２ ） 男 女 共 同 参 画 に 係 る 野 田 市 の 現 状 と 課 題 に つ い て … … … 10
３ 第 ２ 次 野 田 市 男 女 共 同 参 画 計 画 に 基 づ く 取 組 の 検 証 に つ い て … … 18
第 ３ 章 基 本 的 考 え 方 １ 計 画 の 基 本 理 念 … … … 20
２ 計 画 策 定 に 当 た っ て の 考 え 方 … … … 21
第 ４ 章 計 画 の 内 容 １ 施 策 の 体 系 … … … 31
２ 施 策 の 内 容 … … … 33
基 本 目 標 Ⅰ 人 権 尊 重 と 男 女 平 等 が 確 保 さ れ た 社 会 づ く り … … … … 33
基 本 目 標 Ⅱ 女 性 （ 異 性 ） に 対 す る あ ら ゆ る 暴 力 の 根 絶 … … … 44
基 本 目 標 Ⅲ 男 女 が と も に 社 会 の あ ら ゆ る 分 野 に 参 画 す る 機 会 の 拡 充 … … … 55
基 本 目 標 Ⅳ ワ ー ク ・ ラ イ フ ・ バ ラ ン ス の 推 進 … … … 60
基 本 目 標 Ⅴ 生 き 生 き と 安 心 し て 暮 ら せ る 社 会 づ く り … … … 76
３ 社 会 経 済 情 勢 等 を 踏 ま え て 優 先 的 に 取 り 組 む べ き 重 点 項 目 … … … 85
付 属 資 料 用 語 解 説
男 女 共 同 参 画 基 本 法
配 偶 者 か ら の 暴 力 の 防 止 及 び 被 害 者 の 保 護 等 に 関 す る 法 律 野 田 市 男 女 共 同 参 画 審 議 会 条 例
第 １ 章
計 画 策 定 に当 た っ て
１ 計 画 策 定 の 趣 旨
野 田 市 は 、性 別 に 関 わ ら ず 人 権 が 尊 重 さ れ 、固 定 的 性 別 役 割 分 担 意 識 を 無 く し た 男 女 平 等 の 社 会 や 、男 女 が 個 性 と 能 力 を 発 揮 す る こ と に よ る 、多 様 性 に 富 ん だ 活 力 あ る 社 会 の 実 現 を 目 指 し て 、 様 々 な 施 策 を 推 進 し て い ま す 。
具 体 的 に は 、 平 成 17（ 2005） 年 に 「 野 田 市 男 女 共 同 参 画 計 画 」 を 策 定 、 平 成 22（ 2010） 年 に 現 行 の 「 第 ２ 次 野 田 市 男 女 共 同 参 画 計 画 」 を 策 定 し 、 男 女 共 同 参 画 施 策 の 総 合 的 か つ 計 画 的 な 推 進 に 取 り 組 ん で き ま し た 。
こ れ ま で の 取 組 に よ り 、固 定 的 性 別 役 割 分 担 を 見 直 そ う と す る 市 民 意 識 の 高 ま り や 庁 内 に お け る 男 女 共 同 参 画 の 推 進 等 、男 女 共 同 参 画 社 会 の 実 現 に 向 け て 、 着 実 な 進 展 が 図 ら れ て い ま す 。
こ う し た 状 況 の 中 、 現 行 計 画 の 期 間 が 本 年 度 （ 平 成 26 年 度 ） で 終 了 す る こ と に 併 せ て 、新 た な 課 題 や 社 会 経 済 情 勢 の 変 化 に 的 確 に 対 応 し た 一 層 の 施 策 展 開 を 図 る た め 、 「 第 ３ 次 野 田 市 男 女 共 同 参 画 計 画 （ 以 下 「 第 ３ 次 計 画 」 と い う 。」 を 策 定 し ま し た 。
２ 計 画 の 位 置 付 け
第 ３ 次 計 画 は 、 男 女 共 同 参 画 社 会 基 本 法 第 14条 第 ３ 項 に 基 づ く「 市 町 村 男 女 共 同 参 画 計 画 」 で す 。
そ の た め 、本 計 画 は 、国 の 男 女 共 同 参 画 基 本 計 画 、千 葉 県 の 男 女 共 同 参 画 計 画 を 勘 案 す る と と も に 、現 在 策 定 中 の 次 期 野 田 市 総 合 計 画 及 び 他 分 野 の 計 画 と の 整 合 に 留 意 し 策 定 し ま し た 。
な お 、野 田 市 で は 、 平 成 20年 の 改 正 Ｄ Ｖ 防 止 法 （ 配 偶 者 か ら の 暴 力 の 防 止 及 び 被 害 者 の 保 護 に 関 す る 法 律 ） の 施 行 を 受 け て 、 本 法 の 施 行 日 に 合 わ せ 、 市 町 村 の 努 力 義 務 と さ れ た「 市 町 村 基 本 計 画 」と し て 「 第 ２ 次 野 田 市 ド メ ス テ ィ ッ ク ・ バ イ オ レ ン ス 総 合 対 策 大 綱 （ 以 下 、「 第 ２ 次 野 田 市 Ｄ Ｖ 大 綱 」 と い う 。） を 策 定 し ま し た 。
３ 計 画 の 期 間
計 画 期 間 は 、 平 成 27（ 2015） 年 度 か ら 平 成 31（ 2019） 年 度 ま で の ５ 年 間 と し ま す 。
た だ し 、 こ の 間 、 国 、 県 を は じ め 社 会 経 済 情 勢 の 変 化 等 に 適 切 に 対 応 し 、 施 策 を 効 果 的 に 進 め る た め 、 必 要 に 応 じ て 計 画 の 見 直 し を 行 い ま す 。
４ 計 画 の 推 進 に つ い て （ １ ） 推 進 の 考 え 方
本 計 画 の 推 進 に 当 た っ て は 、市 、市 民 及 び 事 業 者 等 が そ れ ぞ れ の 役 割 を 担 い つ つ 、 連 携 、 協 働 し て 取 り 組 み ま す 。
（ ２ ） 推 進 の 具 体 的 方 法
次 の と お り 計 画 を 推 進 し ま す 。
○ 野 田 市 男 女 共 同 参 画 審 議 会 の 意 見 を 伺 い 、 適 宜 計 画 の 達 成 状 況 の フ ォ ロ ー ア ッ プ を 行 い つ つ 、市 民 及 び 事 業 者 等 の 理 解 と 協 力 を 仰 ぎ な が ら 、 計 画 を 推 進 し て い き ま す 。
野 田 市 総 合 計 画
《 国 》
■ 男 女 共 同 参 画 基 本 計 画
《 県 》
■ 千 葉 県 男 女 共 同 参 画 計 画
■ 千 葉 県 Ｄ Ｖ 防 止・被 害 者 支 援 基 本 計 画
第 ３ 次 野 田 市 男 女 共 同 参 画 計 画
関 連 す る 主 な 計 画 ● 人 権 教 育 ・ 啓 発 に
関 す る 野 田 市 行 動 計 画
● 野 田 市 エ ン ゼ ル プ ラ ン
● 男 女 共 同 参 画 社 会 基 本 法
○ こ の 計 画 の 推 進 に 当 た っ て は 、 野 田 市 男 女 共 同 参 画 推 進 庁 内 連 絡 会 を 中 心 に 、各 部 局 間 相 互 の 連 絡 を 密 に し 、全 庁 的 に 取 り 組 ん で い き ま す 。 ○ こ の 計 画 の 推 進 に 当 た り 、 市 民 や 企 業 、 関 係 団 体 等 に 対 し 的 確 な 情 報
提 供 を 行 い 、 そ の 取 組 を 促 し ま す 。
○ 本 計 画 は 、 国 や 県 等 の 関 係 機 関 と の 連 携 を 密 に し な が ら 推 進 し ま す ｡
（ ３ ） 計 画 の 進 行 管 理
次 の 「 Ｐ Ｄ Ｃ Ａ サ イ ク ル 」 を 確 立 、 活 用 し て 計 画 の 進 行 管 理 を 行 い ま す 。
Ｄ o（ 実 施 ）
・ 計 画 に 基 づ い た 各 施 策 の 実 施
Ａ c t i on（ 見 直 し ） ・ 各 施 策 の 見 直 し
Ｃ hec k （ 評 価 ）
・ 担 当 部 署 に お け る 内 部 評 価
・ 審 議 会 に お け る 外 部 評 価 Ｐ l an（ 計 画 ）
第 ２ 章
男 女 共 同 参 画 を め ぐ る 最 近 の 動 向 及 び 野 田 市 の
現 状 と 課 題 に つ い て
１ ） 女 性 の 活 躍 推 進
（ １ ） 我 が 国 の 若 者 ・ 女 性 の 活 躍 推 進 の た め の 提 言
平 成 25 年 ２ 月 か ら 開 催 さ れ た 若 者 ・ 女 性 活 躍 推 進 フ ォ ー ラ ム で は 、 ５ 月 に 議 論 を 集 約 し 、直 面 す る 課 題 と 抜 本 的 解 決 に 向 け た 具 体 的 方 策 を 盛 り 込 ん だ「 我 が 国 の 若 者・女 性 の 活 躍 推 進 の た め の 提 言 」を 取 り ま と め ま し た 。
（ ２ ） 経 済 界 へ の 要 請
平 成 25 年 ４ 月 、 内 閣 総 理 大 臣 か ら 経 済 界 に 対 し 、「 2020 年 30％ の 政 府 目 標 の 達 成 に 向 け て 、全 上 場 企 業 に お い て 積 極 的 に 役 員 、管 理 職 に 女 性 を 登 用 す る 。ま ず は 役 員 に 一 人 は 女 性 を 登 用 す る 。」「 子 ど も が ３ 歳 に な る ま で 育 児 休 業 や 短 時 間 勤 務 を 取 得 し た い 男 女 が 取 得 し や す い よ う に 職 場 環 境 を 整 備 す る 。」 の ２ 点 を 要 請 し ま し た 。
（ ３ ） 成 長 戦 略 2014 改 訂
平 成 26 年 ６ 月 に 閣 議 決 定 さ れ た 、 ア ベ ノ ミ ク ス の 成 長 戦 略 「 日 本 再 興 戦 略 改 訂 2014」 で は 、 こ れ ま で 活 か し き れ て い な か っ た 我 が 国 最 大 の 潜 在 力 で あ る 「 女 性 の 力 」 を 最 大 限 に 発 揮 で き る よ う 、「 出 産 ・ 子 育 て 等 に よ る 離 職 の 減 少 」、「 指 導 的 地 位 に 占 め る 女 性 の 割 合 の 増 加 」に 向 け た 施 策 を 盛 り 込 み ま し た 。
（ ４ ） 経 済 財 政 運 営 の 基 本 方 針 （ 骨 太 の 方 針 ）
「 日 本 再 興 戦 略 改 訂 2014」 と と も に 閣 議 決 定 さ れ た 、「 経 済 財 政 運 営 と 改 革 の 基 本 方 針 （ 骨 太 の 方 針 ）」 で は 、 経 済 再 生 の 進 展 と 中 長 期 の 発 展 に 向 け た 重 点 課 題 と し て 、 女 性 の 活 躍 、 男 女 の 働 き 方 改 革 を 掲 げ て い ま す 。 （ ５ ） 女 性 の 活 躍 推 進 に 向 け た 公 共 調 達 及 び 補 助 金 の 活 用 に 関 す る 取 組 指 針
女 性 活 躍 推 進 に 向 け た 公 共 調 達 の 活 用 に つ い て は 、「 日 本 再 興 戦 略 改 訂 2014」 を 受 け 、 平 成 26 年 ８ 月 25 日 、「 女 性 の 活 躍 推 進 に 向 け た 公 共 調 達 及 び 補 助 金 の 活 用 に 関 す る 取 組 指 針 に つ い て 」（ 内 閣 府 男 女 共 同 参 画 推 進 本 部 決 定 ） が 示 さ れ ま し た 。
こ の 中 の 基 本 的 な 考 え 方 で は 、 公 正 性 及 び 経 済 性 を 確 保 し つ つ 、 可 能 な 範 囲 で の 各 府 省 に お け る 自 主 的 な 取 組 を 促 進 す る と と も に 、こ れ ら の 取 組 に よ り イ ン セ ン テ ィ ブ を 得 る 企 業 の ポ ジ テ ィ ブ・ア ク シ ョ ン 等 を 推 進 す る こ と が 記 載 さ れ て い ま す 。
そ の 上 で 、公 共 調 達 に お け る 評 価 項 目 と し て の 男 女 共 同 参 画 等 に 係 る 取 組 状 況 の 設 定 等 や 、女 性 の 活 躍 推 進 を 直 接 の 目 的 と す る 補 助 金 の 合 理 性 等 つ い て 記 載 さ れ て い ま す 。
２ ） 雇 用 ・ 就 業 環 境
（ １ ） 男 女 雇 用 機 会 均 等 法 施 行 規 則 を 改 正 す る 省 令 等 の 施 行
平 成 26年 ７ 月 １ 日 よ り 、 改 正 「 男 女 雇 用 機 会 均 等 法 施 行 規 則 」 等 が 施 行 さ れ 、 男 女 雇 用 機 会 均 等 法 で 禁 止 し て い る 「 間 接 差 別 」 の 対 象 範 囲 が 拡 大 さ れ ま し た 。
（ ２ ） 次 世 代 育 成 支 援 対 策 推 進 法 の 延 長
急 激 な 少 子 化 の 進 行 に 対 応 し て 、 次 代 の 社 会 を 担 う 子 ど も の 健 全 な 育 成 を 支 援 す る た め 、次 世 代 育 成 支 援 対 策 推 進 法 が 平 成 17年 に 施 行 さ れ ま し た 。
そ の 後 、 平 成 23年 に 改 正 次 世 代 育 成 支 援 対 策 推 進 法 が 全 面 施 行 さ れ 、 労 働 者 の 仕 事 と 子 育 て の 両 立 の た め の 一 般 事 業 主 行 動 計 画 を 策 定 し 、 都 道 府 県 労 働 局 に 届 出 を 行 う こ と が 必 要 と な り ま し た 。（ 従 業 員 数 101人 以 上 の 企 業 に お い て は 義 務 、 100 人 以 下 の 企 業 に お い て は 努 力 義 務 ）
ま た 、 こ れ ま で の 10年 間 の 集 中 的 、 計 画 的 な 取 組 に よ り 、 仕 事 と 子 育 て が 両 立 で き る 雇 用 環 境 の 整 備 等 が 一 定 程 度 進 み ま し た が 、 子 ど も が 健 や か に 生 ま れ 、 育 成 さ れ る 環 境 を さ ら に 改 善 し 、 充 実 さ せ る こ と が 必 要 で あ る と し て 、 同 法 の 有 効 期 限 が 平 成 37年 ３ 月 31日 ま で 10年 間 延 長 さ れ ま し た 。 （ 平 成 26年 ４ 月 23日 施 行 ）
（ ３ ） 配 偶 者 （ 特 別 ） 控 除 の 見 直 し
年 間 の 給 与 収 入 が 「 103 万 円 」 ま た は 「 130 万 円 」 の 範 囲 に 収 ま る よ う 就 労 調 整 を 行 っ て い る 女 性 は 多 く 、こ れ が 女 性 の 活 躍 推 進 を 妨 げ て い る と さ れ 、 「 103 万 円 の 壁 」 「 130 万 円 の 壁 」 と 呼 ば れ て い ま す 。
「 103 万 円 の 壁 」 は 所 得 税 ・ 住 民 税 の 配 偶 者 控 除 ・ 配 偶 者 特 別 控 除 に 係 る 問 題 、 「 130 万 円 の 壁 」 は 厚 生 年 金 ・ 健 康 保 険 の 保 険 料 負 担 に 係 る 問 題 で す 。
政 府 税 制 調 査 会 に お い て 、所 得 税 改 革 の 議 論 が 本 格 的 に ス タ ー ト し ま し た が 、 所 得 税 の 見 直 し は 、 平 成 28 年 度 以 降 の 税 制 改 正 に 反 映 さ れ る 可 能 性 が 高 い と さ れ て い ま す 。
（ ４ ） ホ ワ イ ト カ ラ ー ・ エ グ ゼ ン プ シ ョ ン
働 く 人 の 意 欲 や 生 産 性 向 上 を 図 る と し て い ま す 。
政 府 は 、「 年 収 1, 000 万 円 以 上 」 で 「 職 務 範 囲 が 明 確 で 高 い 能 力 を 持 つ 労 働 者 」 が 希 望 し た 場 合 等 に 対 象 を 限 定 す る 方 針 で あ り 、 平 成 27 年 の 通 常 国 会 で の 労 働 基 準 法 改 正 を 目 指 す と し て い ま す 。
３ ） Ｄ Ｖ 防 止 法 の 改 正 等
（ １ ） Ｄ Ｖ 防 止 法 （ 配 偶 者 か ら の 暴 力 の 防 止 及 び 被 害 者 の 保 護 等 に 関 す る 法 律 ） の 改 正
Ｄ Ｖ 防 止 法 は 、こ れ ま で 、２ 回 の 法 改 正 を 経 て 、こ の た び 、３ 回 目 の 改 正 が 行 わ れ 、 平 成 26 年 １ 月 ３ 日 に 施 行 さ れ ま し た 。 こ れ に よ り 、 生 活 の 本 拠 を 共 に す る 交 際 相 手 か ら の 暴 力 及 び そ の 被 害 者 に つ い て も 、配 偶 者 か ら の 暴 力 及 び そ の 被 害 者 に 準 じ て 、法 の 適 用 対 象 と さ れ た こ と か ら 、配 偶 者 の 範 囲 が 、こ れ ま で の 事 実 上 の 婚 姻 関 係 に あ る 者 に 加 え 、生 活 の 本 拠 を 共 に す る 交 際 相 手 か ら の 暴 力 の 被 害 者 も 含 め ら れ る こ と と な り 、保 護 対 象 が 拡 大 さ れ ま し た 。
（ ２ ） ス ト ー カ ー 規 制 法 の 改 正
ス ト ー カ ー 規 制 法 は 、 平 成 12 年 の 施 行 以 来 、 被 害 の 未 然 防 止 や 拡 大 防 止 に 大 き な 役 割 を 果 た し て き ま し た 。
し か し 、近 年 、被 害 者 を 殺 害 す る 事 案 が 発 生 す る と と も に 、ス ト ー カ ー 事 案 の 認 知 件 数 も 高 水 準 で 推 移 し て い る こ と 等 の 実 情 を 踏 ま え 、ス ト ー カ ー 規 制 法 は 、電 子 メ ー ル を 送 信 す る 行 為 の 規 制 対 象 へ の 追 加 や 、禁 止 命 令 等 を す る こ と が で き る 公 安 委 員 会 等 の 拡 大 等 の 改 正 が 行 わ れ 、 平 成 25 年 ７ 月 に 公 布 さ れ ま し た 。
ま た 、 警 視 庁 は 、「 人 身 安 全 関 連 事 案 総 合 対 策 本 部 」 を 発 足 さ せ 、 主 に 女 性 を 対 象 と し た 「 ス ト ー カ ー ・ Ｄ Ｖ （ ド メ ス テ ィ ッ ク ・ バ イ オ レ ン ス ） 総 合 対 策 本 部 」 を 拡 充 し 、 様 々 な 被 害 の 防 止 に 取 り 組 む と し て い ま す 。 （ ３ ） ハ ー グ 条 約 批 准
日 本 人 と 外 国 人 の 国 際 結 婚 の 増 加 と と も に 、国 際 離 婚 も 増 加 す る 状 況 の 中 、 日 本 で は 平 成 25 年 に 国 際 的 な 子 の 奪 取 の 民 事 上 の 側 面 に 関 す る 条 約 （ ハ ー グ 条 約 ）の 締 結 が 承 認 さ れ 、国 際 的 な 子 の 奪 取 の 民 事 上 の 側 面 に 関 す る 条 約 の 実 施 に 関 す る 法 律 （ 条 約 実 施 法 ） が 成 立 し ま し た 。
こ れ を 受 け 、 平 成 26 年 1 月 、 条 約 の 署 名 等 に 係 る 閣 議 決 定 を 行 う と と も に 、 条 約 に 署 名 等 を 行 っ た 結 果 、 ハ ー グ 条 約 は 、 平 成 26 年 ４ 月 １ 日 に 発 効 し ま し た 。
（ ４ ） 父 子 関 係 を め ぐ る 最 高 裁 判 決
民 法 に は 結 婚 し て い る 妻 が 妊 娠 し た 場 合 、子 ど も の 法 律 上 の 父 親 は 夫 と 推 定 す る と し た 「 嫡 出 推 定 」 の 規 定 が あ り ま す 。
分 か っ た 場 合 、法 律 上 の 親 子 関 係 を 取 り 消 す こ と が で き る の か 。こ の こ と に つ い て 、最 高 裁 は 平 成 26 年 ７ 月 17 日 、Ｄ Ｎ Ａ 鑑 定 と い う 科 学 的 な 根 拠 が あ っ て も 、法 律 上 の 父 子 関 係 を 否 定 す る こ と は で き な い と の 判 断 を 示 し ま し た 。
（ ５ ） マ タ ニ テ ィ ・ ハ ラ ス メ ン ト 訴 訟
最 高 裁 は 平 成 26 年 10 月 23 日 、 妊 娠 や 出 産 を 理 由 に し た 降 格 は 「 本 人 自 身 の 意 志 に 基 づ く 合 意 か 、業 務 上 の 必 要 性 に つ い て 特 段 の 事 情 が あ る 場 合 以 外 は 違 法 で 無 効 」 と す る 初 判 断 を 示 し ま し た 。
男 女 雇 用 機 会 均 等 法 は 妊 娠 や 出 産 、産 休 取 得 等 を 理 由 に し た 解 雇 の 禁 止 に 加 え 、 平 成 18（ 2006） 年 の 改 正 で 、 降 格 や 減 給 、 配 置 転 換 等 解 雇 以 外 の 不 利 益 な 取 扱 い に つ い て も 新 た に 禁 じ て い ま す 。
ま た 、 労 働 基 準 法 は 「 産 前 産 後 の 女 性 は 休 業 期 間 及 び そ の 後 30 日 間 は 解 雇 し て は な ら な い 」と 定 め 、育 児・介 護 休 業 法 も 産 休 や 育 休 を 理 由 と し た 解 雇 を 制 限 し て い ま す 。
こ う し た 法 規 制 に も 関 わ ら ず 、依 然 と し て マ タ ニ テ ィ・ハ ラ ス メ ン ト の あ る 職 場 は 少 な く な い と さ れ る 中 、今 回 の 判 決 は 、女 性 が 活 躍 で き る 社 会 を 後 押 し す る も の と 捉 え ら れ て い ま す 。
４ ） 子 ど も ・ 子 育 て 支 援 等 の 充 実
（ １ ）育 児 休 業 、介 護 休 業 等 育 児 又 は 家 族 が 介 護 を 行 う 労 働 者 の 福 祉 に 関 す る 法 律
平 成 24 年 ７ 月 か ら 、 全 面 施 行 さ れ た 育 児 休 業 、 介 護 休 業 等 育 児 又 は 家 族 が 介 護 を 行 う 労 働 者 の 福 祉 に 関 す る 法 律 に よ り 、事 業 者 に 対 し て 、３ 歳 未 満 の 子 ど も を 持 つ 雇 用 者 に 対 す る 短 時 間 勤 務 後 の 措 置 及 び 所 定 労 働 の 免 除 が 義 務 付 け ら れ る と と も に 、介 護 休 業 に 加 え て 介 護 休 暇 制 度 の 導 入 が 事 業 主 に 義 務 付 け ら れ ま し た 。
（ ２ ） 子 ど も ・ 子 育 て 支 援 新 制 度
《 参 考 》世 界 経 済 フ ォ ー ラ ム 2014 年 版 世 界 ジ ェ ン ダ ー ギ ャ ッ プ 報 告
世 界 経 済 フ ォ ー ラ ム は 、平 成 26 年 10 月 に 各 国 の 男 女 格 差（ ジ ェ ン ダ ー ギ ャ ッ プ ） を ラ ン キ ン グ で 示 し た 2014 年 版 報 告 書 を 発 表 し ま し た 。
当 報 告 書 は 、男 女 格 差 の 少 な さ を 指 数 化 し た も の で 、日 本 は 世 界 142 か 国 中 104 位 で 、前 年 か ら 一 つ 順 位 を 上 げ た も の の 依 然 と し て 低 水 準 で あ り 、 主 要 ７ カ 国 （ Ｇ ７ ） 中 で 最 下 位 と な っ て い ま す 。
ジ ェ ン ダ ー ギ ャ ッ プ ・ラ ン キ ン グ は 、次 の ４ 分 野 で 男 女 格 差 の 少 な さ を 指 数 化 し 、そ の 平 均 点 で 総 合 順 位 を 決 め る も の で 、分 野 ご と に ２ ∼ ５ の 要 素 を 調 べ て い ま す 。
職 場 進 出（ 経 済 活 動 の 参 加 と 機 会 ）
給 与 、 参 加 レ ベ ル 、 専 門 職 で の 雇 用
教 育 初 等 教 育 や 高 等 ・ 専 門 教 育 へ の 就 学
健 康 度 合 い （ 健 康 と 生 存 ） 寿 命 と 男 女 比
政 治 参 加 意 思 決 定 機 関 へ の 参 画
142 か 国 中 104 位 の 日 本 の 分 野 ご と の 順 位 は 次 の と お り で あ り 、 特 に 「 政 治 参 加 」 と 「 職 場 進 出 」 の 低 評 価 が 足 を 引 っ 張 っ て い ま す 。
こ の 政 治 参 加 は 、① 女 性 国 会 議 員 の 割 合 ② 女 性 閣 僚 の 割 合 ③ 過 去 50 年 間 の 女 性 大 統 領 や 首 相 の 数 、 の ３ 点 で 評 価 さ れ ま す が 、日 本 は 国 会 議 員 の 女 性 比 率 で 、 衆 議 院 が 8. 1％ 、参 議 院 も 16. 1％ に と ど ま っ て い ま す 。 ま た 、「 議 会 に お け る 女 性 比 率 」 が 137 か 国 中 126 位 で 、 主 要 20 か 国 ・ 地 域 （ Ｇ 20） 中 で 最 低 と な っ て い ま す 。
職 場 進 出 102 位
教 育 93 位
健 康 度 合 い 37 位
１ ） 野 田 市 の こ れ ま で の 取 組 に つ い て
● 平 成 ５ 年 企 画 財 政 部 に 女 性 政 策 担 当 、庁 内 に 女 性 政 策 推 進 庁 内 連 絡 会 設 置
● 平 成 ８ 年 女 性 行 動 計 画 「 フ レ ッ シ ュ プ ラ ン の だ 」 策 定
市 の 今 後 の 女 性 政 策 の 指 針 と な る 女 性 行 動 計 画「 フ レ ッ シ ュ プ ラ ン の だ ― 男 女 共 同 参 画 社 会 の 実 現 に 向 け て ― 」を ９ 年 の 計 画 期 間 と し て 策 定 し ま し た 。
● 平 成 12 年 保 健 福 祉 部 に 男 女 共 同 参 画 担 当 を 設 置
担 当 部 署 と し て 、 そ れ ま で の 企 画 財 政 部 女 性 政 策 担 当 を 保 健 福 祉 部 に 「 男 女 共 同 参 画 担 当 」 と し て 新 た に 設 置 し ま し た 。
● 平 成 13 年 女 性 行 動 計 画 「 フ レ ッ シ ュ プ ラ ン の だ − 後 期 推 進 計 画 」 策 定 男 女 共 同 参 画 に 関 す る 市 民 意 識 調 査 の 結 果 を 踏 ま え 、「 男 女 共 同 参 画 社 会 基 本 法 」に 基 づ き 、深 刻 な 社 会 問 題 と な っ て い る ド メ ス テ ィ ッ ク・バ イ オ レ ン ス 対 策 を 盛 り 込 ん だ「 フ レ ッ シ ュ プ ラ ン の だ − 後 期 推 進 計 画 」を 策 定 し ま し た 。
● 平 成 14 年 「 野 田 市 ド メ ス テ ィ ッ ク ・ バ イ オ レ ン ス 総 合 対 策 大 綱 」 を 策 定 、 野 田 市 緊 急 一 時 保 護 施 設 の 設 置
平 成 13 年 の 「 Ｄ Ｖ 防 止 法 」 の 施 行 を 受 け て 、 今 後 取 り 組 む 方 向 性 を 体 系 的・総 合 的 に ま と め た「 野 田 市 ド メ ス テ ィ ッ ク・バ イ オ レ ン ス 総 合 対 策 大 綱 」 を 策 定 す る と と も に 、 野 田 市 緊 急 一 時 保 護 施 設 （ 公 設 、 一 部 民 営 ） を 設 置 し ま し た 。
● 平 成 15 年 保 健 福 祉 部 に 男 女 共 同 参 画 課 を 設 置
保 健 福 祉 部 「 男 女 共 同 参 画 担 当 」 を 新 た に 「 男 女 共 同 参 画 課 」 と し て 組 織 改 正 し ま し た 。
● 平 成 17 年 「 野 田 市 男 女 共 同 参 画 計 画 」 策 定
「 フ レ ッ シ ュ プ ラ ン の だ − 後 期 推 進 計 画 」 の 計 画 期 間 の 終 了 を 受 け て 、 新 た に 「 野 田 市 男 女 共 同 参 画 計 画 」 を 策 定 し 、「 家 庭 」、「 職 場 」、「 地 域 活 動 」を 基 本 的 視 点 と し て 取 り 上 げ 、そ れ ぞ れ の 場 面 に お い て 男 女 共 同 参 画 施 策 を 推 進 し ま し た 。
● 平 成 20 年 「 第 ２ 次 野 田 市 ド メ ス テ ィ ッ ク・バ イ オ レ ン ス 総 合 対 策 大 綱 」 策 定 、 男 女 共 同 参 画 課 を 野 田 市 配 偶 者 暴 力 相 談 支 援 セ ン タ ー に 位 置 付 け る
同 参 画 課 を 配 偶 者 暴 力 相 談 支 援 セ ン タ ー に 位 置 付 け ま し た 。 ● 平 成 22 年 「 第 ２ 次 野 田 市 男 女 共 同 参 画 計 画 」 策 定
「 野 田 市 男 女 共 同 参 画 計 画 」の 計 画 期 間 の 終 了 を 受 け て 、新 た に「 第 ２ 次 野 田 市 男 女 共 同 参 画 計 画 」 を 策 定 し 、「 女 性 に 対 す る あ ら ゆ る 暴 力 の 根 絶 」 を 新 た な 基 本 目 標 と し て 位 置 付 け ま し た 。
２ ） 男 女 共 同 参 画 に 係 る 野 田 市 の 現 状 と 課 題 に つ い て （ １ ） 人 口 減 少 、 少 子 高 齢 化 の 進 展
政 府 の 経 済 財 政 諮 問 会 議 が 設 置 し た 専 門 調 査 会「 選 択 す る 未 来 」委 員 会 （ 会 長 ・ 三 村 明 夫 日 本 商 工 会 議 所 会 頭 ） は 平 成 26 年 11 月 14日 、 最 終 報 告 を ま と め ま し た 。
平 成 26 年 ５ 月 に ま と め た 中 間 整 理 の 中 で は 、 日 本 の 総 人 口 は 、 現 状 の 出 生 率 の 水 準 が 続 け ば 、 50 年 後 に は 約 8, 700 万 人 と 現 在 の ３ 分 の ２ の 規 模 ま で 減 少 し 、 人 口 の 約 ４ 割 が 65 歳 以 上 と い う か つ て 経 験 し た こ と の な い 著 し い 「 超 高 齢 社 会 」 に な る と 述 べ て い ま す 。
今 回 の 最 終 報 告 で は 、 50 年 後 の １ 億 人 規 模 の 人 口 維 持 に 向 け 、 地 域 の 実 情 に 応 じ た 対 策 の 強 化 、結 婚 、出 産 、子 育 て 等 へ の 支 援 拡 充 で 、年 少 人 口 を 増 加 に 転 じ さ せ る 方 針 を 盛 り 込 む と と も に 、 2020 年 代 初 め ま で に ０ ∼ 14 歳 の 「 年 少 人 口 」 の 減 少 に 歯 止 め を か け 、 女 性 や 高 齢 者 の 活 躍 、 生 産 性 向 上 を 通 し て 、「 50 年 後 も 実 質 Ｇ Ｄ Ｐ （ 国 内 総 生 産 ） 1. 5∼ ２ ％ 程 度 の 成 長 を 維 持 す る 」 と の 目 標 を 明 記 し ま し た 。
一 方 、野 田 市 に お け る 人 口 推 移 を 見 る と 、平 成 17 年 ３ 月 末 151, 240 人 、 平 成 22 年 ３ 月 末 155, 491 人 、 平 成 26 年 10 月 １ 日 現 在 156, 000 人 と 増 加 傾 向 に あ る 中 、 将 来 人 口 に つ い て 、 国 立 社 会 保 障 ・ 人 口 問 題 研 究 所 「 日 本 の 地 域 別 将 来 推 計 人 口 （ 平 成 25（ 2013） 年 ３ 月 推 計 ）」 で は 、 平 成 32 （ 2020） 年 は 144, 090 人 と 見 込 ん で い ま す 。
（ 備 考 ） １ ． 各 年 度 ４ 月 １ 日 現 在
２ ．24 年 度 ま で 住 民 基 本 台 帳 及 び 外 国 人 登 録 者 数 で あ り 、25 年 度 か ら 外 国 人 も 含 ん だ 住 民 基 本 台 帳 人 口 に よ る
（ ２ ） 政 策 ・ 方 針 決 定 へ の 女 性 の 参 画 促 進
市 の 政 策 に 対 す る 意 見 、提 言 等 を 行 う 審 議 会 等 へ の 女 性 委 員 登 用 率 に つ い て 、「 第 １ 次 野 田 市 男 女 共 同 参 画 計 画 」 の 計 画 期 間 （ 平 成 17 年 度 ∼ 21 年 度 ） 内 の 平 成 19 年 度 に 目 標 値 の 40％ を 達 成 し ま し た 。
そ の 後 、 40％ の 目 標 を 維 持 し 続 け 、 平 成 26 年 ４ 月 １ 日 現 在 45. 8％ と な っ て い ま す 。 平 成 25 年 ４ 月 １ 日 現 在 で 比 較 し た 場 合 、 野 田 市 の 女 性 委 員 登 用 率 は 45. 0％ で 、 県 内 市 町 村 平 均 25. 6％ を 大 き く 上 回 っ て い ま す 。
し か し 、 そ の 一 方 で 、 女 性 の い な い 審 議 会 等 は 同 日 現 在 、 調 査 対 象 46 審 議 会 等 の 中 、２ 審 議 会 等 が 残 っ て お り 、引 き 続 き 、女 性 の い な い 審 議 会 等 の 解 消 に 向 け た 取 組 が 求 め ら れ ま す 。
国 は 、 成 長 戦 略 の 一 つ と し て 、 平 成 32（ 2020） 年 ま で に 公 務 員 や 企 業 の 幹 部 職 員 に 占 め る 女 性 の 割 合 を 、 30％ 程 度 に す る 目 標 を 掲 げ て い ま す 。 そ の た め 、上 場 企 業 を 対 象 に 女 性 の 管 理 職 数 や 数 値 目 標 の 有 無 、育 休 取 得 者 数 等 の 情 報 を 公 開 し 、 企 業 の さ ら な る 取 組 を 促 そ う と し て い ま す 。
市 で は 、企 業 等 に お け る 方 針 決 定 の 場 へ の 女 性 の 参 画 促 進 や 女 性 の 経 営 的 地 位 向 上 、経 営 参 加 促 進 等 に 向 け て 、セ ミ ナ ー を 実 施 す る と と も に 、講 演 会 、 講 座 等 の 開 催 情 報 の 提 供 等 を 行 っ て い ま す 。
ま た 、市 の 女 性 管 理 職 の 割 合 に つ い て は 、平 成 25 年 ４ 月 １ 日 現 在 、203 人 中 12 人 （ 5. 9％ ） と な っ て お り 、 千 葉 県 内 市 町 村 平 均 12. 6％ を 下 回 っ
20846 102920
33417 157183
20789 102056
34188 157033
20655 100780
35928 157363
20424 98151
38150 156725
20158 95964
40002 156124
0 20000 40000 60000 80000 100000 120000 140000 160000
（人）
平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度
野田市の人口及び人口構成の推移
て い ま す 。
女 性 が 活 躍 で き る 社 会 の 実 現 を 後 押 し す る 動 き が 相 次 ぐ 中 、市 の 女 性 登 用 に つ い て 、 働 き 方 や 職 場 環 境 の 見 直 し 等 も 含 め て 、 関 係 部 局 が 連 携 し 、 様 々 な 取 組 が 求 め ら れ ま す 。
（ 備 考 ） １ ． 内 閣 府 「 地 方 公 共 団 体 に お け る 男 女 共 同 参 画 社 会 の 形 成 又 は 女 性 に 関 す る 施 策 の 推 進 状 況 」 よ り
２ ． 目 標 の 対 象 で あ る 審 議 会 等 委 員 に 対 す る 女 性 登 用 の 割 合 を 表 示 ３ ． 各 年 度 ４ 月 １ 日 現 在
（ ３ ） 女 性 （ 異 性 ） に 対 す る あ ら ゆ る 暴 力 の 防 止 と 被 害 者 へ の 支 援
野 田 市 で は 、 平 成 20 年 の 改 正 Ｄ Ｖ 防 止 法 の 施 行 を 受 け て 、 同 法 の 施 行 日 に 合 わ せ 、市 町 村 の 努 力 義 務 と さ れ た「 市 町 村 基 本 計 画 」と し て「 第 ２ 次 野 田 市 ド メ ス テ ィ ッ ク・バ イ オ レ ン ス 総 合 対 策 大 綱 」を 策 定 す る と と も に 、男 女 共 同 参 画 課 を 配 偶 者 暴 力 相 談 支 援 セ ン タ ー に 位 置 付 け ま し た 。
当 該 配 偶 者 暴 力 相 談 支 援 セ ン タ ー に 寄 せ ら れ た Ｄ Ｖ 相 談 件 数 は 、 平 成 25 年 度 324 件 と 対 前 年 度 と 比 較 し て 、 102 件 、 45. 9％ の 増 と な っ て い ま す 。
ま た 、Ｄ Ｖ 被 害 者 へ の 負 担 等 を 考 慮 し 、身 近 な 所 で 保 護 を 行 う こ と が 必 要 で は な い か と 考 え 、平 成 14 年 に 公 設 民 営 の シ ェ ル タ ー（ 緊 急 一 時 保 護 施 設 ） を 市 が 設 置 し ま し た 。 平 成 25 年 度 の シ ェ ル タ ー 入 所 件 数 は ４ 件 で 、 対 前 年 度 と 比 較 し て 、 １ 件 の 減 と な っ て い ま す が 、 １ 件 当 た り の 入 所 日 数 は 13. 3 日 と 対 前 年 度 と 比 較 し て 、 0. 7 日 の 増 と な っ て い ま す 。
審議会等における女性委員割合の推移
31.7
42.1 42.6
44.0
45.1
45.9
43.8
45.0
26.8
25.8
25.2
26.2 26.1 26.2
25.3 25.6
20.0 25.0 30.0 35.0 40.0 45.0 50.0
平成18年度 平成19年度 平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度
（％）
今 後 も 被 害 の 早 期 発 見 と 加 害 者 を 増 や さ な い た め の 啓 発 を 強 化 す る と と も に 、相 談 、一 時 保 護 及 び 自 立 ま で の 一 貫 し た 支 援 を 推 進 し て い く 必 要 が あ り ま す 。
野田市配偶者暴力相談支援センターにおけるＤＶ相談件数及び保護命令申立て件数の推移
185 148 142 183 229 35 29 27 39 95 0 1 2 5 3 0 50 100 150 200 250
平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度
（件）
0 1 2 3 4 5 6
（件）
来所 電話 保護命令
野田市シェルターでの一時保護の状況
11 24 11 9 10 85 95 33 63 53 6 8 6 5 4 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100
平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度
（人・日）
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9
（件）
（ ４ ） ワ ー ク ・ ラ イ フ ・ バ ラ ン ス （ 仕 事 と 生 活 の 調 和 ） の 推 進
ワ ー ク・ラ イ フ・ バ ラ ン ス （ 仕 事 と 生 活 の 調 和 ）は 、市 民 の 健 康 を 維 持 す る と と も に 、ボ ラ ン テ ィ ア 活 動 や 地 域 社 会 へ の 参 画 等 を 通 じ た 自 己 実 現 を 可 能 に し 、 男 女 が 安 心 し て 子 ど も を 生 み 育 て て い く 上 で 重 要 な も の で す 。
そ の た め に は 、父 親 の 子 育 て へ の 参 加 や 子 育 て 期 間 中 の 働 き 方 の 見 直 し を 進 め る と と も に 、仕 事 と 家 庭 が 両 立 で き る 職 場 環 境 の 整 備 等 を 図 る こ と が 不 可 欠 で す 。
こ れ ま で 、野 田 市 は 、保 育 所 待 機 児 童 の 解 消 、多 様 な 保 育 サ ー ビ ス の 充 実 、 子 育 て 支 援 拠 点 や ネ ッ ト ワ ー ク の 充 実 、 さ ら に 、 ひ と り 親 家 庭 支 援 と し て 、 母 子・父 子 自 立 支 援 員 に よ る 相 談 、求 人 開 拓 と 就 労 支 援 等 様 々 な 施 策 に 取 り 組 ん で い ま す 。
引 き 続 き 、 こ れ ま で の 取 組 を 継 続 し つ つ 、 平 成 27 年 度 か ら 本 格 施 行 さ れ る 子 ど も・子 育 て 支 援 法 に 基 づ く 、新 た な 子 ど も・子 育 て 新 制 度 の も と で 量 的 拡 大 と 質 の 改 善 を 図 り 、 安 心 で き る 子 育 て 環 境 の 実 現 が 必 要 と な り ま す 。
ま た 、職 場 に お い て 男 女 の 均 等 な 雇 用 機 会 と 待 遇 が 確 保 さ れ る よ う 、男 女 雇 用 機 会 均 等 法 や 育 児・休 業・介 護 休 業 法 等 の 周 知 、啓 発 に 取 り 組 む と と も に 、未 だ に 職 場 に 残 っ て い る 男 性 優 位 の 考 え 方 や 、固 定 的 性 別 役 割 分 担 意 識 に 基 づ く 不 平 等 、不 均 衡 の 問 題 に 対 す る 見 直 し 等 を 図 る た め 、職 場 の 意 識 や 職 場 風 土 の 改 革 を 促 し て お り 、引 き 続 き 、こ れ ら の 様 々 な 施 策 に 取 り 組 む 必 要 が あ り ま す 。
（ 備 考 ） 入 所 数 、 待 機 児 童 数 は 各 年 ４ 月 １ 日 現 在
認可保育所の入所数等
24029
24801
25624
27037 27196
0
18
16
0
6
20000 22000 24000 26000 28000
平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度
（人）
0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20
（人）
1170
1338
1365
1375 1378
1050 1100 1150 1200 1250 1300 1350 1400
（人）
平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度
児童扶養手当受給者数の推移
受給者数
156636
203836
216215
206664
50000 100000 150000 200000 250000
（件）
平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度
子ども医療費の助成状況
野田市における育児休業等の取得状況〈女性〉
18
8
5 18
8
5
100.0 100.0 100.0
100.0 100.0 100.0
0 5 10 15 20 25
平成23年度 平成24年度 平成25年度 （人）
0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 120.0
（％）
該当者数 取得者数 取得率 目標値（取得率）
〈男性〉
22
15
19
10
8
4 45.5
53.3
21.1
30.0 30.0 30.0
0 5 10 15 20 25 30
平成23年度 平成24年度 平成25年度 （人）
0.0 20.0 40.0 60.0
（％）
野田市における看護休業（介護休業）の取得状況
0 0
1
1 1
0 24
180
5 0
1 2 3 4 5
平成23年度 平成24年度 平成25年度 （人）
0 20 40 60 80 100 120 140 160 180 200
（日）
男 女 共 同 参 画 社 会 の 実 現 に 向 け て 、「 第 ２ 次 野 田 市 男 女 共 同 参 画 計 画 」 に 基 づ き 、 様 々 な 施 策 を 総 合 的 、 計 画 的 に 展 開 し て き ま し た 。
「 第 ２ 次 野 田 市 男 女 共 同 参 画 計 画 」に 位 置 付 け た 130 の 具 体 的 施 策 に つ い て 、 計 画 全 体（ 平 成 22 年 度 ∼ 26 年 度 ）に 対 す る 取 組 評 価 見 込 は 次 の と お り で あ り 、 そ の 推 進 が 着 実 に 図 ら れ て い ま す 。
な お 、一 つ の 施 策 に 対 し て 、複 数 の 所 管 部 署 が 関 係 す る 場 合 は 、所 管 部 署 ご と に 取 組 評 価 見 込 を 行 っ て い る た め 、 施 策 数 は 一 致 し て い ま せ ん 。
１ 全 体
（ 平 成 26 年 度 末 見 込 ） 基 本 目 標
進 捗 評 価 見 込
Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅴ
合 計 （ 件 ）
割 合 （ ％ ）
概 ね 計 画 ど お り 44 25 5 43 26 143 94. 1
一 部 実 施 0 5 2 2 0 9 5. 9
未 実 施 0 0 0 0 0 0 0. 0
合 計 44 30 7 45 26 152 −
２ 基 本 目 標 ・ 主 要 施 策 別
（ 平 成 26 年 度 末 見 込 ） 基 本
目 標
主 要 施 策 評 価 見 込
概 ね 計 画 ど お り
一 部 実 施
未 実 施
Ⅰ 人 権 尊 重 意 識 の 啓 発 12 0 0
各 種 相 談 窓 口 の 充 実 ・ 連 携 8 0 0
家 庭 に お け る 男 女 平 等 意 識 の 啓 発 6 0 0
学 校 に お け る 男 女 平 等 教 育 の 推 進 8 0 0
基 本 目 標
Ⅰ 人 権 尊 重 と 男 女 平 等 が 確 保 さ れ た 社 会 づ く り Ⅱ 女 性 に 対 す る あ ら ゆ る 暴 力 の 根 絶
Ⅲ 政 策 ・ 方 針 決 定 過 程 へ の 女 性 の 参 画 促 進 Ⅳ ワ ー ク ・ ラ イ フ ・ バ ラ ン ス の 推 進
Ⅴ 生 き 生 き と 暮 ら せ る 活 力 あ る 社 会 づ く り
多 様 な 生 涯 学 習 の 推 進 3 0 0 固 定 的 性 別 役 割 分 担 意 識 の 是 正 と 慣 行 の
見 直 し
5 0 0
防 災 ・ 災 害 時 等 に お け る 男 女 の 性 別 に 配 慮 し た 体 制 の 整 備
2 0 0
Ⅱ Ｄ Ｖ 被 害 防 止 に 向 け た 意 識 啓 発 の 推 進 3 0 0
配 偶 者 暴 力 相 談 支 援 セ ン タ ー 業 務 の 推 進 11 5 0
Ⅱ 児 童 虐 待 防 止 対 策 の 充 実 3 0 0
セ ク シ ュ ア ル ・ ハ ラ ス メ ン ト 防 止 対 策 の 推 進
3 0 0
ス ト ー カ ー や 性 犯 罪 等 の 防 止 対 策 の 推 進 5 0 0 Ⅲ 審 議 会 等 に お け る 女 性 委 員 の 登 用 率 の 維
持 ・ 拡 大
1 0 0
女 性 職 員 の 人 材 育 成 1 1 0
企 業 ・ 団 体 等 に 対 す る 啓 発 1 1 0
商 工 業 ・ 農 業 経 営 者 等 へ の 参 画 促 進 2 0 0
Ⅳ 職 場 環 境 の 整 備 促 進 5 0 0
多 様 な 就 労 ニ ー ズ に 合 わ せ た 就 労 支 援 策 の 充 実
4 0 0
子 育 て 環 境 の 整 備 充 実 13 1 0
ひ と り 親 家 庭 に 対 す る 支 援 の 充 実 14 0 0
地 域 活 動 へ の 男 女 共 同 参 画 の 促 進 7 1 0
Ⅴ 性 差 医 療 に 関 す る 知 識 の 普 及 3 0 0
妊 娠 ・ 出 産 ・ 育 児 支 援 の 充 実 5 0 0
高 齢 者 福 祉 の 充 実 12 0 0
介 護 支 援 策 の 充 実 6 0 0
第 ３ 章
基 本 的 考 え 方
１ 計 画 の 基 本 理 念
日 本 国 憲 法 で は 、 個 人 の 尊 重 、 法 の 下 の 平 等 が う た わ れ て お り 、 平 成 11 （ 1999） 年 に は 、男 女 共 同 参 画 社 会 基 本 法 が 施 行 さ れ ま し た 。 女 性 と 男 性 が 互 い に 尊 重 し 、そ の 個 性 と 能 力 を 十 分 に 発 揮 す る こ と が で き る 社 会 の 実 現 は 、 21世 紀 の 最 重 要 課 題 と さ れ 、 男 女 共 同 参 画 社 会 の 実 現 に 向 け た 様 々 な 取 組 が 進 め ら れ て い ま す 。
一 方 、 人 口 減 少 や 少 子 高 齢 化 の 進 行 、 家 族 や 地 域 を 取 り 巻 く 環 境 等 、 社 会 経 済 情 勢 は 大 き く 変 化 し て い ま す 。 こ う し た 変 化 に 適 切 に 対 応 し 、 市 民 の 誰 も が 安 全 で 安 心 し て 暮 ら す こ と が で き る 地 域 社 会 を 構 築 す る こ と が 求 め ら れ て い ま す 。 そ の た め に は 、 市 民 一 人 ひ と り の 人 権 が 尊 重 さ れ 、 家 庭 や 職 場 、 地 域 等 あ ら ゆ る 場 で 性 別 に 関 わ り な く 個 性 と 能 力 を 十 分 発 揮 で き る 男 女 共 同 参 画 社 会 の 実 現 が 必 要 と な り ま す 。
ま た 、 国 は 、 「 女 性 の 活 躍 」 を 成 長 戦 略 の 大 き な 柱 に 位 置 付 け て い ま す 。 女 性 が 働 き や す い 環 境 及 び 子 ど も を 産 み 育 て や す い 環 境 を 整 備 す る こ と が 不 可 欠 と な り ま す 。
野 田 市 で は 、 平 成 22（ 2010） 年 ３ 月 に 「 人 権 を 大 切 に し 、 男 女 が 互 い に 認 め 合 い 、 そ れ ぞ れ の 個 性 を 生 か し た 社 会 づ く り 」 を 基 本 理 念 と す る「 第 ２ 次 野 田 市 男 女 共 同 参 画 計 画 」を 策 定 し 、総 合 的 か つ 計 画 的 に 男 女 共 同 参 画 の 推 進 に 取 り 組 ん で き ま し た 。具 体 的 に は 、審 議 会 等 に お け る 女 性 委 員 の 登 用 率 の 維 持 、 拡 大 を は じ め 、子 育 て や 雇 用 、 教 育 の 分 野 等 全 庁 を あ げ て 幅 広 い 取 組 を 行 っ て い ま す 。ま た 、東 日 本 大 震 災 の 教 訓 を 踏 ま え 、女 性 の 視 点 を 反 映 さ せ た 形 で 地 域 防 災 計 画 の 見 直 し を 行 う な ど 、市 民 ニ ー ズ に 的 確 に 対 応 し た 取 組 を 実 施 し て い ま す 。
男 女 共 同 参 画 社 会 の 実 現 に 向 け て 、着 実 な 進 展 が 図 ら れ て い る 一 方 、 今 な お 、固 定 的 性 別 役 割 分 担 意 識 や 社 会 慣 行 は 存 在 す る な ど 、男 女 共 同 参 画 に 関 す る 課 題 も 依 然 と し て 残 さ れ て い ま す 。
平 成 26（ 2014）年 １ 月 、 配 偶 者 か ら の 暴 力 の 防 止 及 び 被 害 者 の 保 護 に 関 す る 法 律 の 一 部 を 改 正 す る 法 律 が 施 行 さ れ 、同 年 ７ 月 、改 正 男 女 雇 用 機 会 均 等 法 施 行 規 則 等 が 施 行 さ れ ま し た 。 平 成 27（ 2015） 年 ４ 月 に は 、 子 ど も ・ 子 育 て 支 援 制 度 が 本 格 ス タ ー ト し ま す 。
こ う し た 状 況 を 踏 ま え 、本 市 の 男 女 共 同 参 画 に 係 る こ れ ま で の 様 々 な 取 組 を 継 続 し つ つ 、 拡 充 、 強 化 す る こ と が 求 め ら れ て い ま す 。
２ 計 画 策 定 に 当 た っ て の 考 え 方
計 画 策 定 に 当 た っ て 、こ れ ま で の 進 捗 状 況 に つ い て 評 価 と 検 証 を 行 う と と も に 、関 係 法 令 や 市 の 関 係 計 画 等 と の 整 合 性 を 図 り つ つ 、 男 女 共 同 参 画 を 取 り 巻 く 環 境 の 変 化 等 を 勘 案 し 、特 に 重 要 な 視 点 と し て 、 次 の ３ つ の 視 点 に よ り 、 総 合 的 に 策 定 し ま す 。
① あ ら ゆ る 分 野 へ の 女 性 の 参 画 拡 大
男 女 共 同 参 画 社 会 の 形 成 の た め に は 、男 女 が 、働 く 場 、地 域 等 社 会 の あ ら ゆ る 分 野 の 意 思 決 定 過 程 に 対 等 に 参 画 し 、と も に 喜 び と 責 任 を 分 か ち 合 う こ と が 必 要 で す 。
国 は 、政 策 ・方 針 決 定 過 程 に お い て「 指 導 的 地 位 」に 占 め る 女 性 の 割 合 は 緩 や か に 増 加 し て い る も の の 、そ の 水 準 は 依 然 と し て 低 く 、政 府 が 定 め る 「 2020 年 30％ の 目 標 」 達 成 に つ い て は 、 ハ ー ド ル が 非 常 に 高 い と の 観 測 も 流 れ て い ま す 。
こ う し た 状 況 の 下 、国 は 、女 性 の 活 躍 推 進 を 強 力 に 打 ち 出 し て お り 、そ れ に 伴 い 、役 員 や 管 理 職 に 女 性 を 登 用 し た り 、女 性 の 管 理 職 比 率 等 に つ い て 目 標 数 値 を 示 し た り す る 企 業 が 増 え て い ま す 。 女 性 登 用 に つ い て 、数 値 目 標 を 掲 げ る こ と は 、男 性 の 経 営 層・管 理 職 層 の 意 識 改 革 に 大 き な 意 味 を 持 つ と 考 え ら れ ま す 。
本 市 に お い て も 、審 議 会 等 へ の 女 性 委 員 の 登 用 を は じ め と し て 、女 性 の 社 会 参 加 に 向 け た 取 組 を 進 め て い ま す 。男 女 共 同 参 画 の 視 点 か ら の 防 災 の 取 組 と し て 、市 防 災 会 議 に お け る 女 性 委 員 の 割 合 を 高 め る た め 、公 募 委 員 を 女 性 に 限 定 し た ほ か 、関 係 団 体 の 代 表 と し て 女 性 を 推 薦 す る よ う 依 頼 す る な ど 、社 会 の 流 れ や 市 民 ニ ー ズ 等 に 的 確 に 対 応 し た 取 組 も 適 宜 行 っ て い ま す が 、 未 だ 十 分 と は 言 え な い 状 況 に あ り ま す 。
《 計 画 策 定 に 当 た っ て の 重 要 な 視 点 》 （ １ ） 女 性 の 社 会 参 加 の 推 進
（ ２ ） 女 性 （ 異 性 ） へ の あ ら ゆ る 暴 力 の 根 絶 （ ３ ） 子 ど も ・ 子 育 て 支 援 の 充 実
視 点 （ １ ） 女 性 の 社 会 参 加 の 推 進 【 基 本 理 念 】
こ う し た こ と か ら 、男 女 共 同 参 画 社 会 の 実 現 に 向 け て 、国 の 動 向 等 に 的 確 に 対 応 し つ つ 、あ ら ゆ る 分 野 に お い て 指 導 的 な 地 位 に 就 く 女 性 が 増 え る よ う 、 取 り 組 む 必 要 が あ り ま す 。
（ 備 考 ） １ ． 内 閣 府 「 国 の 審 議 会 等 に お け る 女 性 委 員 の 参 画 状 況 調 べ 」及 び 内 閣 府 「 地 方 公 共 団 体 に お け る 男 女 共 同 参 画 社 会 の 形 成 又 は 女 性 に 関 す る 施 策 の 推 進 状 況 」 よ り
２ ．千 葉 県 は 目 標 の 対 象 で あ る 審 議 会 等 委 員 に 対 す る 女 性 登 用 の 割 合 を 表 示
３ ． 国 は 各 年 度 ９ 月 30日 現 在 、 千 葉 県 は 各 年 度 ４ 月 １ 日 現 在 図表１ 国の審議会等における女性委員割合の推移
31.3
32.3 32.4
33.2
33.8
33.2 32.9
34.1
27.4
26.3
25.6
26.1
27.0 27.0 27.4
25.9
20 25 30 35 40
平成18年度 平成19年度 平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度
（％）
国 千葉県
図表2 地方公務員管理職に占める女性割合の推移
0 2 4 6 8 10 12 14
平成14年 平成16年 平成18年 平成20年 平成22年 平成24年 平成25年 （％）
（ 備 考 ） １ ． 内 閣 府 「 地 方 公 共 団 体 に お け る 男 女 共 同 参 画 社 会 の 形 成 又 は 女 性 に 関 す る 施 策 の 推 進 状 況 」よ り 作 成 。15 年 ま で は 各 年 ３ 月 31 日 現 在 、16 年 以 降 は 原 則 と し て 各 年 ４ 月 １ 日 現 在
２ ．東 日 本 大 震 災 の 影 響 に よ り 、平 成 23 年 の 数 値 に は 、岩 手 県 の 一 部（ 花 巻 市 、 陸 前 高 田 市 、 釜 石 市 、 大 槌 町 ）、 宮 城 県 の 一 部 （ 女 川 町 、 南 三 陸 町 ）、 福 島 県 の 一 部 （ 南 相 馬 市 、 下 郷 町 、 広 野 町 、 楢 葉 町 、 富 岡 町 、 大 熊 町 、 双 葉 町 、 浪 江 町 、 飯 館 村 ） が 、 24 年 の 数 値 に は 、 福 島 県 の 一 部 （ 川 内 村 、 葛 尾 村 、 飯 館 村 ） が そ れ ぞ れ 含 ま れ て い な い 。
３ ． 15 年 ま で は 都 道 府 県 に よ っ て は 警 察 本 部 を 含 め て い な い 。 ４ ． 市 区 に は 、 政 令 指 定 都 市 を 含 む 。
５ ． 本 調 査 に お け る 管 理 職 と は 、 本 庁 の 課 長 相 当 職 以 上 の 役 職 及 び 支 庁 等 の 管 理 職 に お い て は 、本 庁 の 課 長 相 当 職 以 上 に 該 当 す る 役 職 を 指 す 。
（ 備 考 ） １ ． 厚 生 労 働 省 「 賃 金 構 造 基 本 統 計 調 査 」 よ り 作 成
２ ． 常 用 労 働 者 300 人 以 上 を 雇 用 す る 企 業 に 属 す る 労 働 者 の う ち 、 雇 用 期 間 の 定 め が な い 者 に お け る 役 職 者
② 女 性 の 活 躍 に よ る 社 会 経 済 の 活 性 化
女 性 の 年 齢 階 級 別 労 働 力 等 に つ い て 、 昭 和 50 年 か ら の 変 化 を 見 る と 、 現 在 も「 Ｍ 字 カ ー ブ 」を 描 い て い る も の の 、そ の カ ー ブ は 以 前 に 比 べ て 浅 く な
階級別役職者に占める女性割合の推移
2.2 1.8 2.4 3.1 2.7 2.8 3.7 4.1 4.1 4.9 4.2 5.1 4.9 5.1 4 3.6 4.5 4.6 5.0 5.1 5.8 6.5 6.6 7.2 7.0 8.1 7.9 8.5 8.1 8.3 9.6 9.4 11.0 10.4 10.8 12.4 12.7 13.8 13.7 15.3 14.4 15.4 0 2 4 6 8 10 12 14 16 18
平成1 2年
13 年
14 年
15 年
16 年
17 年
18 年
19 年
20 年
21 年
22 年
23 年
24 年
25 年
（％）
っ て お り 、 Ｍ 字 の 底 と な る 年 齢 階 級 も 上 昇 し て い ま す 。
ま た 、 近 年 、 既 婚 女 性 の 就 業 率 は 上 昇 し て い ま す が 、 30 歳 前 後 の 女 性 で は 、就 業 継 続 の 難 し い 非 正 規 雇 用 者 が 増 え て い る た め 、 依 然 と し て 出 産 後 の 離 職 者 は 多 い と さ れ て い ま す 。
少 子 高 齢 化 に よ る 労 働 力 人 口 の 減 少 が 進 む 中 で 、日 本 の 強 い 経 済 を 取 り 戻 す た め に は 、 女 性 の 活 躍 推 進 が 不 可 欠 で す 。
そ の た め に は 、企 業 や 事 業 者 等 に 対 し て 、女 性 管 理 職 に 対 す る 積 極 的 な 改 善 措 置（ ポ ジ テ ィ ブ・ア ク シ ョ ン ）等 の 女 性 活 躍 の 推 進 に つ い て 働 き か け を 行 う と と も に 、経 営 面 等 に お け る 多 様 な 人 材 の 活 用（ ダ イ バ ー シ テ ィ（ 多 様 性 ）） の 促 進 を 図 る 取 組 が 必 要 で す 。
あ わ せ て 、女 性 の 就 職・継 続 就 業 の 支 援 、育 児 や 介 護 等 を 理 由 と し て 離 職 し た 女 性 の 再 就 職 の 支 援 等 、女 性 の 就 業 を 支 援 し 、女 性 の 雇 用 拡 大 に 資 す る 環 境 整 備 等 の 取 組 を 推 進 す る な ど 、多 方 面 か ら き め 細 か な 対 策 を 講 じ る こ と が 必 要 で す 。
（ 備 考 ） １ ． 総 務 省 「 労 働 力 調 査 （ 基 本 集 計 ）」 よ り
２ ．「 労 働 力 率 」は 、「 15 歳 以 上 に 占 め る 労 働 力 人 口（ 就 業 者 +完 全 失 業 者 ）」 の 割 合
図表３ 女性の年齢階級別労働力の推移
0 10 20 30 40 50 60 70 80 90
15∼ 19 20∼ 24 25∼ 29 30∼ 34 35∼ 39 40∼ 44 45∼ 49 50∼ 54 55∼ 59 60∼ 64 65∼ 69 70∼
（歳 ） （％ ）
女 性 の 活 躍 推 進 に 関 す る 世 論 調 査
（ 備 考 ） 内 閣 府 女 性 の 活 躍 推 進 に 関 す る 世 論 調 査 よ り
（ ％ ） （ 備 考 ） １ ． 内 閣 府 女 性 の 活 躍 推 進 に 関 す る 世 論 調 査 よ り
２ ． 複 数 回 答
13.8 31.0 3.2 28.7 23.4 10.6 30.7 3.6 31.3 23.8
12.9 38.7 3.3 27.9 17.2 12.5 32.1 6.0 33.3 16.1
0% 20% 40% 60% 80% 100%
平成19年8月調査 平成21年10月調査 平成24年10月調査 平成26年8月調査
「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである」という考え方に対する意識
賛成 どとらかといえば賛成 分からない どちらかといえば反対 反対
女性が働き続けるために、家庭・社会・職場において必要なことに関する意識
47.1 48.6
49.6
71.6
0 10 20 30 40 50 60 70 80 家事・育児支援サービスの充実
『 平 成 26 年 版 男 女 共 同 参 画 白 書 』で は 、平 成 25 年 中 に 検 挙 し た 配 偶 者 （ 内 縁 関 係 を 含 む 。 ） 間 に お け る 殺 人 、 傷 害 、 暴 行 は 4, 444 件 、 そ の う ち 4, 120 件（ 92. 7％ ）は 女 性 が 被 害 者 と な っ た 事 件 で あ る と 報 告 さ れ て い ま す 。
ま た 、 配 偶 者 暴 力 相 談 支 援 セ ン タ ー の 数 は 毎 年 度 増 加 し て い ま す 。 平 成 26 年 ３ 月 現 在 、 全 国 238 か 所（ う ち 市 区 町 村 が 設 置 す る 施 設 は 65 か 所 ） が 配 偶 者 暴 力 相 談 支 援 セ ン タ ー と し て 、相 談 、カ ウ ン セ リ ン グ 、被 害 者 や そ の 同 伴 家 族 の 一 時 保 護 、 各 種 情 報 提 供 等 を 行 っ て い る と し て 、 平 成 24年 度 に 全 国 の 配 偶 者 暴 力 相 談 支 援 セ ン タ ー に 寄 せ ら れ た 相 談 件 数 は ８ 万 9, 490 件 で 、 毎 年 度 増 加 し て い る と し て い ま す 。
本 市 配 偶 者 暴 力 相 談 支 援 セ ン タ ー に お け る ド メ ス テ ィ ッ ク・バ イ オ レ ン ス （ 以 下 「 Ｄ Ｖ 」 と い う 。 ） 相 談 件 数 も 増 加 傾 向 を 示 し て い ま す 。
ま た 、「 配 偶 者 か ら の 暴 力 の 防 止 及 び 被 害 者 の 保 護 等 に 関 す る 法 律 」（ 以 下 「 Ｄ Ｖ 防 止 法 」 と い う 。） は 、 こ れ ま で 、 ２ 回 の 法 改 正 を 経 て 、 こ の た び 、 ３ 回 目 の 改 正 が 行 わ れ 、平 成 26 年 １ 月 ３ 日 に 施 行 さ れ ま し た 。こ れ に よ り 、 生 活 の 本 拠 を 共 に す る 交 際 相 手 か ら の 暴 力 及 び そ の 被 害 者 に つ い て も 、配 偶 者 か ら の 暴 力 及 び そ の 被 害 者 に 準 じ て 、法 の 適 用 対 象 と さ れ ま し た 。配 偶 者 の 範 囲 が 、こ れ ま で の 事 実 上 の 婚 姻 関 係 に あ る 者 に 加 え 、生 活 の 本 拠 を 共 に す る 交 際 相 手 か ら の 暴 力 の 被 害 者 も 含 め ら れ る こ と と な り 、保 護 対 象 が 拡 大 さ れ た こ と か ら 、 Ｄ Ｖ 相 談 件 数 も 増 加 す る こ と が 予 想 さ れ ま す 。
女 性 に 対 す る 暴 力 は 、犯 罪 と な る 行 為 を も 含 む 重 大 な 人 権 侵 害 で あ り 、男 女 共 同 参 画 社 会 の 形 成 を 阻 害 す る 要 因 の 中 で も 最 も 基 本 的 な も の の １ つ で す 。
昨 今 は 、若 年 層 の 男 女 間 に お け る 暴 力（ 交 際 相 手 か ら の 暴 力 ）の 問 題 が 注 目 さ れ て い ま す 。内 閣 府 が 平 成 24 年 に ま と め た 調 査 で は 、「 10∼ 20 代 の 時 、 交 際 相 手 か ら 暴 力 を 受 け た こ と が あ る 」女 性 は 13. 7％ 、男 性 も 5. 8％ に 達 し 、 女 性 の ３ 人 に １ 人 は 被 害 を 受 け て も 誰 に も 相 談 せ ず 、相 手 が 同 意 し な い た め 別 れ ら れ な い ケ ー ス が 目 立 つ と し て い ま す 。
女 性 に 対 す る 暴 力 の 予 防 と 根 絶 の た め の 基 盤 づ く り と し て 、暴 力 の 発 生 を 未 然 に 防 ぐ た め 、引 き 続 き 、学 校 に お け る 人 権 教 育 及 び デ ー ト Ｄ Ｖ 講 演 会 の 推 進 や 、 家 庭 、 職 場 、 地 域 で の 人 権 啓 発 活 動 に 取 り 組 む 必 要 が あ り ま す 。
ま た 、 本 市 で は 、 平 成 14 年 に 「 野 田 市 ド メ ス テ ィ ッ ク ・ バ イ オ レ ン ス 総 合 対 策 大 綱 」を 策 定 す る と と も に 、 公 設 民 営 の シ ェ ル タ ー（ 緊 急 一 時 保 護 施 設 ）を 設 置 し 、平 成 20 年 に は 、「 第 ２ 次 野 田 市 ド メ ス テ ィ ッ ク・バ イ オ レ ン ス 総 合 対 策 大 綱 」を 策 定 す る と と も に 、男 女 共 同 参 画 課 を 配 偶 者 暴 力 相 談 支 援 セ ン タ ー に 位 置 付 け ま し た 。
え て 的 確 な 対 応 を 図 る と と も に 、各 関 係 部 局 及 び 関 係 機 関 等 と 連 携 し 、相 談 か ら 保 護 、 自 立 ま で 一 貫 し た 、 か つ き め 細 か い 支 援 の 充 実 が 求 め ら れ ま す 。
そ の 際 に 、 情 報 管 理 の 徹 底 に 努 め る 必 要 が あ り ま す 。
さ ら に 、 平 成 26 年 ７ 月 １ 日 か ら 、 改 正 「 男 女 雇 用 機 会 均 等 法 」 が 施 行 さ れ 、雇 用 の 分 野 に お け る セ ク シ ュ ア ル・ハ ラ ス メ ン ト や マ タ ニ テ ィ・ハ ラ ス メ ン ト に 対 す る 関 心 が 高 ま る 中 、同 法 の 一 層 の 理 解 促 進 が 求 め ら れ て い ま す 。
「 身 体 的 暴 行 」「 心 理 的 攻 撃 」「 性 的 強 要 」の い ず れ か を １ つ で も 受 け た こ と が あ る
（ 備 考 ） １ ． 内 閣 府 「 男 女 間 に お け る 暴 力 に 関 す る 調 査 」（ 平 成 23 年 ） よ り 作 成 ２ ． 身 体 的 暴 行 ： 殴 っ た り 、 け っ た り 、 物 を 投 げ つ け た り 、 突 き 飛 ば し
た り す る な ど の 身 体 に 対 す る 暴 行
心 理 的 攻 撃 ： 人 格 を 否 定 す る よ う な 暴 言 や 交 友 関 係 を 細 か く 監 視 す る な ど の 精 神 的 な 嫌 が ら せ 、 あ る い は 、 あ な た 若 し く は あ な た の 家 族 に 危 害 が 加 え ら れ る の で は な い か と 恐 怖 を 感 じ る よ う な 脅 迫
性 的 強 要 ： 嫌 が っ て い る の に 性 的 な 行 為 を 強 要
3.3 15.0 79.7 2.0
10.6 22.3 65.5 1.6
7.3 18.9 72.0 1.8
0% 20% 40% 60% 80% 100%
男性（1,195人） 女性（1,403人） 総数（2,598人）
図表５ 配偶者からの被害経験（男女別）
（ 備 考 ） 内 閣 府 資 料 よ り
男 性 同 様 に 働 く 女 性 が 増 え る 一 方 、依 然 と し て 、家 事・育 児 は 女 性 に 依 存 し て い る と い う 状 況 が 伺 わ れ る 中 、仕 事 と 家 庭 の 両 立 を 実 現 す る 支 援 の 取 組 は 、 少 子 化 の 解 消 に も つ な が り ま す 。
女 性 が あ ら ゆ る 分 野 で 活 躍 し て い く た め に は 、多 様 な ラ イ フ ス タ イ ル に 応 じ た 子 育 て や 介 護 等 に 係 る サ ー ビ ス を は じ め と し た 、子 ど も・子 育 て 環 境 の 整 備 、 充 実 が 求 め ら れ て い ま す 。 政 府 は 、 平 成 29（ 2017） 年 度 ま で の ５ 年 間 で 40 万 人 分 の 保 育 サ ー ビ ス を 用 意 し 、 待 機 児 童 を ゼ ロ に す る 方 針 を 掲 げ て い ま す 。
本 市 で は 、こ れ ま で も 延 長 保 育 の 充 実 、保 育 所 の 施 設 整 備 の 推 進 、一 時 保 育 の 拡 充 及 び 学 童 保 育 所 の 受 入 れ 体 制 の 整 備 等 、子 育 て 支 援 策 の 整 備 、充 実 や 、 ひ と り 親 家 庭 へ の 支 援 の 充 実 等 に 取 り 組 ん で い ま す 。
少 子 化 や 核 家 族 化 、女 性 の 社 会 進 出 を 背 景 に 、子 育 て 支 援 、保 育 サ ー ビ ス の 効 果 的 な 提 供 が 求 め ら れ る 中 、 平 成 27 年 度 か ら 本 格 施 行 さ れ る 子 ど も ・ 子 育 て 支 援 法 に 基 づ く 、新 た な 子 ど も・子 育 て 新 制 度 の も と で 量 的 拡 大 と 質 の 改 善 を 図 り 、安 心 で き る 子 育 て 環 境 を 実 現 し 、男 女 と も に 働 き や す く 生 き 視 点 （ ３ ） 子 ど も ・ 子 育 て 支 援 の 充 実
0 10000 20000 30000 40000 50000 60000 70000 80000 90000 100000
（件）
平成14年度 平成16年度 平成18年度 平成20年度 平成22年度 平成24年度
図表６ 配偶者暴力相談支援センターへの相談件数
や す い 社 会 づ く り 等 に 取 り 組 む 必 要 が あ り ま す 。
（ 備 考 ） １ ． 総 務 省 「 社 会 生 活 基 本 調 査 」 よ り ２ ． 女 性 を １ と し た 場 合 の 数 値
1.12 1.17 0.12 0.15 0.26 0.29 0.45 0.46 0.28 0.32 0 0.2 0.4 0.6 0.8 1 1.2 1.4
仕事 家事 介護・看護 育児 買い物
図表７ 有業・有配偶者の仕事時間等の男女比の推移
平成１３年 平成２３年
5 1 3 8 5 2 3 6 6 2 3 7 6 2 4 8 6 1 3 7 6 2 4 7 6 2 4 6 5 2 4 6 4 2 3 6 5 2 3 7 4 2 4 6 0 5 10 15 20
（万人）
平成15年 平成17年 平成19年 平成21年 平成23年 平成25年
（ 備 考 ） １ ． 総 務 省 「 労 働 力 調 査 （ 詳 細 集 計 ）」 よ り ２ ． 前 職 が 非 農 林 業 雇 用 者 で 過 去 ３ 年 間 の 離 職 者
３ ． 平 成 23 年 の 数 値 は 、 岩 手 県 、 宮 城 県 及 び 福 島 県 を 除 く
４ ．「 非 労 働 力 人 口 ： そ の 他 」 は 、「 非 労 働 力 人 口 」 か ら 「 就 業 希 望 者 」 を 減 じ る こ と に よ り 算 出
５ ． 凡 例 は 、 現 在 の 就 業 状 態
（ 備 考 ） 厚 生 労 働 省 調 べ
1 1 0 1 1 1 0 1 2 1 0 1 1 1 0 2 1 0 0 2 2 0 0 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 0 2 1 1 1 1 2 1 1 1 0 1 2 3 4 5 6
（万人）
平成15年 平成17年 平成19年 平成21年 平成23年 平成25年
〈男性〉
就業者 完全失業者 非労働力人口：就業希望者 非労働力人口：その他
17926 19550 25384 26275 25556 24825 22741 0 5000 10000 15000 20000 25000 30000
（人）
平成19年 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年
保育所待機児童数の推移
第４章
計画の内容
１
施
策
の
体
系
【基本目標】 【基本課題】 【施策の方向】
Ⅰ
人 権 尊 重 と 男 女 平 等 が 確保された社会づくり
Ⅱ
女性（異性）に対する あらゆる暴力の根絶
Ⅲ
男 女 が と も に 社 会 の あ ら ゆ る 分 野 に 参 画 する機会の拡充
Ⅳ
ワーク・ライフ・バラ ンスの推進
Ⅴ
生き生 きと安心して 暮 らせる社会づくり
１ 人権尊重意識の啓発
１ 性の尊重と暴力の根絶
１ 男 女 と も に 仕 事 と 家 庭 を 両立できる環境の整備
１ 生涯を通じた健康づくり
1) 人権尊重意識の啓発
2) 各種相談窓口の充実、連携
1) 性の尊重と女性（異性）に対するあらゆる暴力の根絶に 向けた啓発
1) 審議会等における女性の参画推進 2) 女性職員の人材育成
２ 男 女 平 等 教 育 の 推 進 と 生 涯学習の充実
３ 男 女 共 同 参 画 の 視 点 に 立 った意識改革の推進
１ 行政における政策・方針決定過 程への女性の参画推進
２ ドメスティック・バイオレ
ン ス 対 策 と 被 害 者 の 自 立 支援策の充実
２ 子 ど も を 産 み 育 て や す い 環境の整備
２ 高齢者等が安心して暮らせ
る環境の整備
1) 家庭における男女平等意識の啓発 2) 学校における男女平等教育の推進 3) 多様な生涯学習の推進
1) 固定的性別役割分担意識の是正と慣行の見直し
1) 働き続けやすい環境の整備促進
1) 子ども・子育て環境の整備、充実 2) ひとり親家庭に対する支援の充実 3) 子育て情報の提供推進
1) 性差医療に関する知識の普及 2) 妊娠・出産・育児支援の充実
1) 高齢者等の福祉の充実 2) 介護支援策の充実
1) ＤＶ被害防止に向けた啓発
2) 配偶者暴力相談支援センター業務の推進と情報管理の 徹底
3) 児童虐待等防止対策の充実
２ 企業、団体等における方針決
定過程への女性の参画促進
３ セクシュアル・ハラスメン
トや性犯罪等防止の充実
1) セクシュアル・ハラスメント、マタニティ・ハラスメン ト等防止対策の推進
2) ストーカーや性犯罪等の防止対策の推進
３ あ ら ゆ る 分 野 に お け る 女 性の参画推進
1) 男女共同参画の視点に立った地域防災対策の推進 1) 企業、団体等に対する啓発及び取組の促進
2) 商工業・農業経営等への女性の参画促進
４ 女性の経済的自立支援
1) 再就職のための支援体制整備 2) 女性のチャレンジ支援
３ 地域活動への男女共同参画
の推進
1) 地域活動に参加しやすい環境づくり
３ 外国人が安心して暮らせる
環境の整備
２
施 策 の 内 容
基 本 目 標 Ⅰ
人 権 尊 重 と 男 女 平 等 が 確 保 さ れ た 社 会 づ く り
基 本 課 題
１ 人 権 尊 重 意 識 の 啓 発
２ 男 女 平 等 教 育 の 推 進 と 生 涯 学 習 の 推 進
３ 男 女 共 同 参 画 の 視 点 に 立 っ た 意 識 改 革 の 推 進
人 権 の 尊 重 と は 、私 た ち 一 人 ひ と り が 、か け が え の な い 価 値 と 尊 厳 を 持 っ た 存 在 で あ る こ と を 認 め 合 い 、お 互 い の 個 性 や 能 力 を 尊 重 す る こ と で あ り 、社 会 の 基 礎 と な る も の で す 。
ま た 、男 女 共 同 参 画 社 会 と は 、性 別 に か か わ ら ず 人 権 が 尊 重 さ れ 、固 定 的 性 別 役 割 分 担 意 識 を な く し 、責 任 を 分 か ち 合 い つ つ 、そ の 個 性 と 能 力 を 十 分 に 発 揮 す る こ と が で き る 社 会 の こ と で す 。
し た が っ て 、 人 権 の 尊 重 は 、 男 女 共 同 参 画 社 会 の 実 現 に 不 可 欠 な も の で す 。 男 女 共 同 参 画 社 会 を 実 現 す る た め 、 多 様 な 生 き 方 が 尊 重 さ れ 、 男 女 共 同 参 画 に 関 す る 様 々 な 課 題 の 背 景 と な っ て い る 、性 別 に よ る 固 定 的 役 割 分 担 意 識 を 見 直 し 、 人 権 尊 重 の 理 念 に 関 し て 、 正 し く 理 解 す る 取 組 を 推 進 し ま す 。
男 女 平 等 に つ い て の 理 解 を 深 め る た め の 啓 発 や 、子 ど も の 頃 か ら の 教 育 を は じ め 、学 校 、家 庭 、地 域 、職 場 等 社 会 の あ ら ゆ る 分 野 に お い て 、 教 育 ・ 学 習 機 会 の 充 実 を 図 り ま す 。
施 策 の 方 向
１ ） 人 権 尊 重 意 識 の 啓 発
２ ） 各 種 相 談 窓 口 の 充 実 、 連 携
基 本 的 人 権 の 尊 重 は 、 日 本 国 憲 法 の 最 も 重 要 な 理 念 の 一 つ で す 。
し か し 、依 然 と し て 人 々 の 意 識 や 行 動 、社 会 の 慣 行 の 中 に 差 別 や 偏 見 が 残 さ れ て い ま す 。
ま た 、昨 今 は 、急 速 な 社 会 環 境 の 変 化 や 価 値 観 の 多 様 化 等 に よ り 、人 権 を め ぐ る 問 題 も 様 々 に 変 化 し 、複 雑 ・多 様 化 す る と と も に 、新 た な 人 権 問 題 も 発 生 し て い ま す 。
文 部 科 学 省 の 調 査 で は 、全 国 の 小 学 校 が 平 成 25年 度 に 把 握 し た い じ め は 、11 万 8, 805件 で 、 過 去 最 多 を 更 新 し た こ と が 分 か っ て お り 、 学 校 に お け る い じ め 問 題 も 、子 ど も の 健 全 な 成 長 に 影 響 を 及 ぼ す 、重 大 な 人 権 問 題 と 捉 え ら れ ま す 。
