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一番歌うのが楽しいのはどんなときですか

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Academic year: 2025

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(1)

6学年4組 音楽科学習指導案

1 題材名 ひびき合いを生かして 4時間扱い

教材名 「ロック マイ ソウル」 峯 陽作詞 スピリチュアル 星野 光編曲(歌唱)

「カノン」 パッヘルベル作曲 東山 正流編曲(器楽)

「カノン」(鑑賞)

2 題材について (1) 題材観

学習指導要領とのかかわり 学習指導要領の内容

「A表現」 (1)ア イ エ (2)ア イ エ 「B鑑賞」(1)ア イ

〔共通事項〕音楽の縦と横の関係 強弱 音の重なりや和声のひびき 反復・変化

本題材は,旋律を様々に組み合わせながら,楽しく歌ったり合奏したりする学習である。

歌唱「ロック マイ ソウル」は短い3つのメロディーを自由自在に組み合わせて音の重なりを感じ取っ たりオフビートを意識したリズム打ちを加えたりして楽しく歌い合わせる教材である。また,自由に強弱を つけたり速度を変化させたりするなど,スピリチュアルのもつ即興的な楽しさがある。さらに声で効果音を 出してボイスパーカッションのような演奏をすることもできる。これらはすべて,児童が主体的に工夫する 上で取り組みやすい要素である。従って,これまで歌唱の授業でさまざまな工夫をしてきた6年生にふさわ しい豊かな発想を展開できる曲と考える。

器楽奏「カノン」は多くの人が一度は耳にしたことのあるバロック時代の曲である。卒業式のBGMに使 われることも多い。ゆったりとしたテンポで進み,曲に独特の静けさと落ち着きがある。数グループにわか れて小節をずらしリコーダー奏することで美しい音の重なりを感じることができる。また,伴奏パートがわ かりやすい循環コードで構成されており,和音の繰り返しが曲の成り立ちに大切な役割を果たしていること を感じ取らせやすい。リコーダー本来の柔らかく温かい音色を意識しながらゆっくりと和音にのせて旋律を 奏でることで,お互いの響きを聴き合い豊かな音楽活動をすることができる曲である。

(2) 児童の実態

事前調査は以下の内容で行った。(男子17人 女子14人 計31人)

あなたは歌うこと楽しいですか。 楽しい 26人

楽しくない 2人

どちらでもない 3人 楽しいと答えた人に質問です。

一番歌うのが楽しいのはどんなときですか。

一人で歌うとき 3人 大勢で歌うとき 15人 友達や家族数人で歌うとき 7人 その他 1人 楽しくないと答えた人に質問です。

なぜ楽しくないか教えてください。

うまく歌えない 0人 口を開くのがめんどうくさい 0人

(2)

人に聴かれるのがいや 2人 原因がわからない 0人

その他 好きな歌がうたえ

ない。

どちらでもないと答えた人に質問です。

どうしたら楽しくなると思いますか。

授業で歌う歌を好きなものにする 2人 練習方法をかえる 1人

その他 0人

あなたはリコーダーの音が好きですか。 好き 22人

嫌い 2人

どちらでもない 7人

なぜきらいですか。 ピーピーとうるさい 0人

思ったような音が出ない 2人

その他 0人

リコーダーといっしょに演奏する楽器はどんな ものがいいと思いますか。(複数回答可)

ピアノ 17人

電子オルガン 9人

木琴 18人

鉄琴 20人

太鼓 7人

6年4組は大変熱心に音楽の授業に取り組むクラスである。また,男女仲良く協力して活動することがで きる。発想も豊かで,「おぼろ月夜」の学習では強弱をつけたりフレーズをつけたりして歌詞にふさわしい 歌い方を工夫することができた。また,5月に行われた音楽集会では,他のクラスと協力して主体的に練習 に取り組み,「栄光の架橋」と「地球星歌」を美しい声とハーモニーで歌い上げた。

歌唱の意識アンケートでは多くの児童が歌うことに楽しさを感じている。アンケートでは集団で合唱など を歌うことが好きな児童がいる一方で,少人数やソロで歌うことが好きな児童がいることがわかった。「ロ ック マイ ソウル」は様々な歌い方が可能なので,大人数,少人数,ソロ演奏の楽しさやよさを感じさせ ることができる。好みにあった歌い方,好みと違う歌い方の両方を経験して楽しみ方に幅ができるのではな いかと思う。また,人前で歌うことに抵抗のある児童が2人いることもわかった。このような児童が嫌な気 持ちにならないような活動の手立てが大切だと考える。

器楽のアンケートでもほとんどの児童がリコーダーの音に好感をもっていることがわかった。リコーダーに ふさわしい伴奏楽器についてのアンケートでは音楽の授業でよく使われるピアノのほか,リコーダーの音色 が小さく柔らかいことを考えて楽器を選んでいるように見受けられた。楽器の音色に対する感受性もしっか り育っていると思われる。リコーダーの音が嫌いと答えた児童は自分が演奏するときに思い通りの音がでな いことから否定的になっている。技能の面で根気よく支援を続ければ,これら児童もいずれリコーダーの音 が好きになってくるのではないかと考える。

(3) 指導観

本題材で最初に取り組む歌唱教材「ロック マイ ソウル」は4分の4拍子ヘ長調で,付点のリズムが躍

(3)

動的な楽曲である。曲の長さはわずか8小節で,音域も音程も児童に無理のない範囲におさまっているので すぐに歌うことができる。従って,各パートとも音取りに時間をかけずに,児童の興味や関心を歌い合わせ る活動にダイレクトに導くことができる。歌い方としては輪唱,重唱以外にソロ,ソリパートを作る,伴奏 を付ける,無伴奏にする,などさまざまな工夫ができる。6年4組の児童たちは5月に催された校内音楽集 会において「栄光の架橋」をソロパート,ソリパートを作って合唱している。そのことを思い出させながら 歌い方の工夫を指導していきたい。また,「ロック マイ ソウル」がスピリチャルであることを説明し,「ア メイジンググレイス」や「聖者が街にやってくる」「こげよマイケル」など代表的な曲を聴かせることで工 夫の参考にさせたい。

「カノン」はリコーダー本来の美しい音を奏でて演奏するバロック時代の楽曲である。児童はこれまでリコ ーダーでさまざまな曲を演奏してきた。しかし,それらは必ずしもバロック時代の曲というわけではなかっ た。今回「カノン」を学習するに当たり,児童には楽器の美しい響きに耳を傾けながら演奏するように指導 していきたい。通奏低音を受け持つパートにはリコーダーの柔らかい音色にふさわしい響きの楽器を用意す る。本物のチェンバロは無理だが,似た音色の電子楽器やトーンチャイムを用意して,リコーダーがより美 しく栄えるような伴奏を目指せるようにしたい。小さな部屋で親しい人が肩を寄せ合ってアンサンブルを楽 しんだ,その雰囲気を大切にするように児童に働きかけたい。下位の児童に対する手立てとしては「最初の 8 小節をまず演奏する」「それができたら次の 4 小節」というように「ここまではがんばろう」という気持 ちをもたせるように指導したい。また,階名を記入した楽譜を用意するなどの手立てをとっていきたい。こ の教材はリコーダーの難易度が高い。児童のリコーダー技能の実態を考えると「カノン」すべてを演奏する のは時間的に難しく,無理をすると楽器嫌いの子どもを作りかねない。そこで,アの各段落から直接終止音 にいけるようにして下位の児童の負担感を無くしていく。上位の児童にはイ ウにもどんどん挑戦させて,

すべての児童が満足できるような音楽活動にしていきたい。

3 題材の目標

・声の重なる響きや旋律の組み合わせの楽しさに興味を持ち,楽しんで表現しようとしている。

〔音楽への関心・意欲・態度〕

・声部や旋律の響き合いを感じ取って工夫し,どのように演奏するかについて自分の願いや意図をもっている。

〔音楽表現の創意工夫〕

・旋律の繰り返しや重なりから生まれる響き合いを生かして自分の音と友達の音を調和させて合奏できる。

〔音楽表現の技能〕

・旋律の繰り返しや循環コードに気づき,そのよさや面白さを感じ取りながら曲の構成を理解して鑑賞している。

〔鑑賞の能力〕

4 題材の評価規準

音楽への関心・ 音楽表現の創意工夫 音楽表現の技能 鑑賞の能力

(4)

意欲・態度

① 声を重ねて「ロック マイ ソウル」を歌 う学習に主体的に取 り 組 も う と し て い る。

② リコーダーを友達と 響き合わせて「カノ ン」を演奏する学習 に主体的に取り組も うとしている。

音の重なり,響き合い の面白さや美しさを感 じ取って「ロック マ イ ソウル」を歌って 表現を工夫し,どのよ うに演奏するかについ て自分の考えや願い,

意図をもっている。

響き合いを生かして自 分の音を友達の音と調 和させて「カノン」を 合奏している。

「カノン」の旋律の繰 り返しや循環コードに 気づき,そのよさや面 白さを感じ取りながら 曲全体の構成を理解し て鑑賞している。

5 題材の指導と評価の計画(4時間扱い)

ねらい

○学習内容 ・学習活動 ☆〔共通事項〕

・教師の働きかけ

○評価規準 【評価方法】

第 一 次

第 1 時

ねらい: 声の重なるひびきや旋律の組み合わせの楽しさを感じ取って表現する。

○「ロック マイ ソウル」の範唱を聴き,

曲想をつかむ。

・ア イ ウ の旋律を歌詞唱する。

・3グループにわかれて輪唱する。

☆音楽の縦と横の関係

○歌のいろいろな演奏形態(独唱,斉唱 重唱,合唱)について理解する。

・実際に「ロック マイ ソウル」をその 形態で歌ってみる。

○ほかにもどんな歌い方があるかみんなで 考える。

○グループにわかれて,独自の組み合わせ を考えて歌い方の工夫をする。

・音楽と言葉を合わせ,リズムにのって歌える ようにする。

・輪唱で音の重なりを感じさせる。

・教科書を参照させながら,いろいろな演奏形 態で歌わせる。

・6つのグループにさせてワークシートを配布 して歌い方を記入させる。

・スピリチャルの代表曲を聴かせて工夫の参考 にさせる。

○声を重ねて「ロック マイ ソウル」を歌う ことに主体的に取り組もうとしている。

関①【演奏している様子・発言の内容】

第 2 次

(本時)

○「ロック マイ ソウル」の三つのパー トを合わせて声の響き合いを楽しむ。

☆強弱,音楽の縦と横の関係

・強弱をいろいろ変化させ,自分たちの気 持ちに合う歌い方を工夫する。

・各グループの工夫を実際に歌ってその良 さや楽しさを共有する。

・前時に使用した各グループのワークシートを 拡大したものを黒板に貼る。

・それぞれのグループの特徴がどこにあるか児 童に伝えて実際に歌わせる。

○「ロック マイ ソウル」の音の重なりや響

(5)

○「カノン」の範唱を聴き,活動について 見通しをもつ。

・循環コードを理解する。

き合いの楽しさを感じ取って工夫し,どのよ うに歌うかについて自分の考えや願い,意図 をもっている。

創【演奏の様子や表情の観察・歌声の聴取】

・循環コードについて説明して,実際に児童に 演奏させる。

○「カノン」の循環コードに関心を持ち,学習 に主体的に取り組もうとしている。関②【範 奏を聴いている様子】

第 二 次

ねらい: 楽器の音色と音の重なりから生まれる響き合いを生かして表現する。

第 3 時

○「カノン」のリコーダーパートを練習す る。

・アの部分を練習する。

・アができたらイを練習する。

○「カノン」の終わり方を理解する。

・各段落の終止音を知る。

○「カノン」を最初から通して練習する。

☆音楽の縦と横の関係,反復・変化

・演奏の仕方を理解しやすいように教師 が範奏する。

・リコーダーの苦手な児童の近くで,指の動き を見せたり一緒に演奏したりする。

・終止形を記入したワークシートを渡して確認 する。

○リコーダーの音色を重ねて響き合いを感じ取 る学習に主体的に取り組もうとしている。関

②【演奏している様子】

第 4 時

○「カノン」をグループに分かれてそれぞ れ合奏する。

・グループで「カノン」を発表する。

・感じたことを発表し合う

○「カノン」を鑑賞し,気づいたことをワ ークシートに記入し発表する。

☆音の重なりや和声の響き

・発表しない児童に順番に伴奏を担当させる。

○「カノン」の,音の重なりや響き合いの美し さを感じ取って表現を工夫し,どのように演 奏するかについて,自分の考えや願い,意図 をもっている。

創【演奏の聴取】

・あらためて作曲者や作曲年代について簡単に 説明する。

○「カノン」の,旋律の繰り返しや重なりに気 付き,そのよさや面白さを感じ取りながら曲 全体の構成を理解して聴いている。鑑【鑑賞 している様子・ワークシートの内用】

6 本時の指導 (2╱4)

(1) 本時の目標

(6)

6

・音の重なりや響き合いの面白さを感じ取り,表現を工夫して「ロック マイ ソウル」を歌い合わせている。

〔音楽表現の創意・工夫〕

・循環コードの響きに関心を持ち,「カノン」の学習に主体的に取り組もうとしている。

〔音楽への関心・意欲・態度〕

(2) 本時の展開

時配 ○主な学習内容 ・学習活動

☆〔共通事項〕

◎教師の働きかけ

○評価規準 【評価方法】

29

10

○今月のうた「にじ」を歌う。

・二部合唱にして歌う。

○前時の復習をする。

・「ロック マイ ソウル」を輪唱する。

・本時の目標を知る。

○歌い方を工夫する。

・前時で作った演奏の形・強弱・速度・リズム 打ちなどを組み合わせて,さまざまな歌い方 を発表する。

・発表した感想を述べ合う。

○「カノン」を聴いて次の課題を知る。

・教科書の「カノン」のページを開いて課題を 知る。

・鑑賞CDの「カノン」冒頭部を聴く。

・範奏CDの「カノン」を聴く。

・循環コードの意味を知る。

・循環コードを楽器で演奏する。

○次時の予告をする。

◎合唱のパートを指示する。

◎前時を振り返り,パートに分かれて「ロック マイ ソウル」を歌わせる。後打ちの手拍子を 加える。

◎前時のワークシートの拡大版を黒板にはって 全員に見えるようにする。

○「ロック マイ ソウル」の音の重なりや響き 合いの面白さを感じ取って表現を工夫し,どの ように歌うかについて自分の考えや願い,意図 をもっている。創【演奏の様子や表情の観察・

歌声の聴取】

◎曲を聴いたことがあるか確かめて,作曲者名や 作られた時代を簡単に紹介する。

◎範奏CDから伴奏型が繰り返されていること に気付かせる。

◎循環コードの意味を説明をして,実際にトーン チャイムとグロッケンを使って演奏してみる。

○「カノン」の循環コードに関心を持ち,学習に 主体的に取り組もうとしている。関②【範奏を 聴いている様子】

(3) 本時の評価と教師の働きかけ

評価の判断 児童の様子と教師の働きかけ

十分満足できる状況 「ロック マイ ソウル」の音の重なりや響き合いの面白さを感じ取って 自分の考えや願い,意図をもって表現を工夫している。

努力を要する学習状況と思われ 後打ちの手拍子や体をゆらすなど,身体表現を一緒におこない音楽にのっ

「ロック マイ ソウル」をもっと楽しく歌おう。

参照

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