• 検索結果がありません。

テルペノイド合成酵素の 機能進化デザイン - J-Stage

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2023

シェア "テルペノイド合成酵素の 機能進化デザイン - J-Stage"

Copied!
6
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

テ ル ペ ノ イ ド 化 合 物 の 効 率 的 な 微 生 物 生 産 を 目 指 し た 研 究 が,近年盛んに行われている.代謝工学の進展に伴い,テル ペノイド・テルペン類の生物生産におけるボトルネックは,

テルペノイド生合成酵素そのものに移り始めている.本稿で は,さまざまなテルペノイド生合成酵素活性のスクリーニン グ技術を紹介するとともに,テルペノイド生合成にかかわる 酵素の活性改良研究の現状について概説する.

はじめに

テルペノイドは,知られるだけで60,000を超える分子 を擁する一大化合物群である.そのなかには,医農薬,

香料,色素,高分子材料や潤滑油など,さまざまな産業 価値をもつ化合物が含まれる(1)

.最近は,その骨格構造

の多様性から,デザイナー燃料としての価値が検討され ている.このように,テルペノイドの微生物生産研究に は,グラム単価の高いもの(医薬品など)から低いもの

(燃料)まで,要求される生産効率が異なるさまざまな レベルの目標(命題)が段階的に用意されている.

テルペノイドはイソプレン(C5)を基本単位とする化 合物群である.その生合成は,イソペンテニル二リン酸

(IPP) と そ の 異 性 体 ジ メ チ ル ア リ ル 二 リ ン 酸

(DMAPP)を骨格単位とし,これらの縮合によるC10,  C15, C20サイズのプレニル二リン酸の合成,さらにそれ らの環化,あるいは二分子縮合によって多様な骨格をも つ炭化水素分子が生み出される(図

1

.これらがさら

に水酸化や糖化などを受け,テルペノイドの種類は膨大 なものとなる.究極の目標は,そのすべてを効率的に生 合成できる技術体系の確立であろう.しかし現段階で は,われわれの目標を,炭化水素骨格の効率的な生物生 産に限定しよう.本稿では,その立役者である,プレニ ル二リン酸の環化あるいは縮合酵素(総じてテルペン合 成酵素と呼ぶことにする)の酵素工学について,「より たくさんつくる」に焦点をあてて概説したい.

テルペノイドの建材であるIPPやDMAPPの生合成 は,生物種によって,メバロン酸経路,非メバロン酸経 路,あるいはその両者によって担われている.この15 年の間に,前駆体供給経路の再設計,競合経路の除去,

新たな前駆体供給路(メバロン酸経路など)の導入,基 質チャネリングの設計,生産物テルペンの排出など,多

日本農芸化学会

● 化学 と 生物 

【解説】

Evolutionary Design of Terpenoid Biosynthetic Enzymes Miki TASHIRO, Daisuke UMENO, 千葉大学大学院工学研究科共 生応用化学専攻

テルペノイド合成酵素の  機能進化デザイン

田代美希,梅野太輔

(2)

くの代謝工学的な努力によって,大腸菌や酵母など異種 細胞発現系によるテルペノイドの生産性は飛躍的に向上

した(1〜3)

.しかしテルペン生産量がg/Lを超えた数年前

から,生産効率に見るべき飛躍はなく,横ばい状態が続 いている.

テルペノイドの代謝工学にかかわる多くの研究者は,

現在のボトルネックが,テルペノイド生合成を担う酵素 の活性そのものにあると感じている.二次代謝化合物は,

そもそもごく微量生産されるものであり,その生合成を 担う二次代謝酵素は,進化の過程で生産性に対する選択 を受けてはいない.実際,BRENDAデータベースにある 酵素活性の統計を取ると,二次代謝酵素群の活性は,同 じ酵素番号をもつ一次代謝酵素と比べて,平均で30倍も 低いそうである(4)

.テルペノイドに限らず,天然物の効

率的な微生物合成を目指すとき,酵素そのものの活性が ボトルネックになるという問題は,少なからず共通した 課題かもしれない.本稿では,テルペノイド生合成酵素 群の活性改良を目指した研究の現状について解説する.

テルペン合成酵素というボトルネック

前駆体経路の強化や培養法の最適化によって,マラリ ア特効薬のアルテミシニンの前駆体アモルファジエンは 27 g/L(5)

,イソプレンゴムの原料イソプレンは60 g/L

(6) もの生産性が達成されている.しかし上記2例を除け ば,多くのテルペノイドが,最高で1〜2 g/L,場合に よっては100 mg/L程度しか合成できない.最後の骨格

合成ステップ以外はすべて共有していながら,テルペノ イドの種類によってこれだけ生産性が異なるのである.

テルペン合成酵素の細胞活性がボトルネックと考えるの は自然であろう.

実際,同じテルペンの生合成でも,どの由来の酵素を 選択するかによって,その生産性は大きく変わる.たと えば,ビサボレンの大腸菌生産の研究では,

(モ ミ の 木 の 一 種) 由 来 の ビ サ ボ レ ン 合 成 酵 素

(BIS)を使ったほうが,同じ発現系を用いて

(北米マツ)由来の酵素を使う場合より20 倍も高い生産性を示した.この 由来のBIS遺 伝子を大腸菌にコドン最適化すると,ビサボレン生産量 はさらに5倍も向上した(7)

.このことからも,このステッ

プが律速であることがわかる.モノテルペンやイソプレ ンでも,テルペン合成酵素の由来によって生産性は大き く違う.

では,テルペン合成酵素のどの特質がボトルネックな のであろうか.

γ

-フムレン合成酵素(HUM)の変異体 のなかには,大腸菌生産系において野生型酵素の最大 80倍の生産量を与える変異体が報告されている(8)

.その

変異体の触媒としての性能( cat/ m)はむしろ野生型 に劣るが,熱耐性・可溶性が有意に向上していた.この 酵素に関しては,培養生産時を通しての酵素の細胞内に おける実効濃度の増大が,細胞生産量の向上に寄与した ものと思われる.一方,イソプレン合成酵素(ISPS)

では, catmiの最適化によって,イソプレン生産性 を向上させた実施例が示されている(9)

図1テルペノイド生合成経路とそれにかかわる酵素たち

日本農芸化学会

● 化学 と 生物 

(3)

以上,テルペン合成酵素の細胞活性がボトルネックの 一つであることは明快である.しかし,どのテルペン合 成酵素を選べば細胞生産効率が高いかは,試してみない とわからない.さらには,酵素のどの特質が足をひっ ぱっているかも,ケースバイケースのようである.この ような状況においては,実質的に,進化工学が唯一の希 望となる.つまり,野生型と似て異なる多くの酵素変異 体を創出し,それらの中から,「たまたま」高い細胞生 産量を与えるものを探索しなければならない.

しかし,テルペン合成酵素の活性改良は簡単ではな い.テルペノイドのほとんどは無色なため不可視であ る.とくに低分子量のテルペン(C5〜C20)は揮発性が 高く,培養液中から飛散してしまう.このため細胞のテ ルペン生産能力は,基本的にガスクロマトグラフィーな どによって一つ一つ検定していくほかなかった.実際 に,イソプレン合成酵素については,1万を超える一残 基置換体を一つひとつ全合成し,発現量と活性解析をし た末に,遂に高活性な変異体を取得した例がある(9)

.テ

ルペン合成酵素の活性をハイスループットに検定する方 法がなければ,テルペン合成酵素の活性改良は簡単なも のではない.

カロテノイド生合成酵素の進化デザイン

テルペノイドの中で,カロテノイドだけは例外的にス クリーニングが可能である.カロテノイドは自身が色素 であり,また分子量が大きい(C30〜C50骨格)ため,細 胞内に蓄積する.その蓄積量が多いほど,細胞色は顕著 となることを利用して,テルペノイド前駆体供給力を高 める数々の因子が発見されている(10, 11)

カロテノイドの色素としての性質は,分子骨格沿いに 並ぶ共役した二重結合の数と状態に依存する.これを利 用すれば,カロテノイド生合成にかかわる数多くの酵素 の反応特異性工学が可能である(12)

.フィトエン(無色)

を不飽和化する酵素の反応ステップ数は,コロニーの色 に直結する.野生型より深い赤色をもつコロニーから多 ステップ型の変異体が(13)

,より黄色のコロニーから低

ステップ数の変異体が得られる(14, 15)

.リコペン(赤)

の末端を環化して

β

-カロテン(橙色)を合成する酵素 も,コロニー色の変化をもってスクリーニングでき る(13)

.クロモフォアの共役系をさらに伸ばすケト化酵

(16)の活性も,より赤〜紫のコロニーを与えるものと して改良されている.なかには,色素の分光学的性質に 影響を与えないものまで,スクリーニングできる場合も ある.

β

-カロテンヒドロキシラーゼは,色素のクロモ

フォアから離れたイオノン環の3-OH化を行うため,そ の反応前(

β

-カロテン)後(ゼアキサンチン)で色素と しての分光学的な違いはない.にもかかわらずこの水酸 化酵素の遺伝子は,25万ものコロニーのなかから,見 事に単離されている(17)

.これを行った研究者らによれ

ば,水酸基付加によって生じるカロテノイドの細胞膜内 の局在形態の変化が,わずかなコロニーの色合い(ある いは質感)の変化として見抜けたという.このように,

カロテノイド経路は,プロダクトベースでのハイスルー プットな機能スクリーニングが可能である.このため,

その生合成工学はほかのどの経路よりも先行している.

最近発表されたC50アスタキサンチン経路は都合15ス テップの人工生合成経路であるが,その建設過程におい て,コロニー色を頼りにした新規活性のスクリーニング 取得を3回も実施している(18)

長年,プロダクトベースの機能スクリーニングはカロ テノイドの専売特許であった.しかし最近,一部のトリ テルペン生合成酵素に対しても,色スクリーニングが適 用可能となりつつある.われわれは,

(黄色ブドウ球菌)由来のカロテノイド不飽和化 酵素(CrtN)が,スクアレンを不飽和化して黄色カロ テノイドへ変換できることを発見した(19)

.これはスク

アレン合成酵素の反応特異性の改変に大きな威力を発揮 しつつある.われわれはヒトスクアレン合成酵素にアミ ノ酸置換を導入し,骨格サイズの異なるさまざまなスク アレン様の化合物の生合成に成功している(未発表)ほ か,その細胞活性の向上にも取り組み始めている.な お,このスクリーニングは,抗高血脂薬開発の重要な ターゲットであるヒトスクアレン合成酵素の阻害剤探索 などにも利用可能である.

基質の消費活性を スクリーニングする 無数にあるテルペノイドの合成活性に対して,一つひ とつスクリーニング系を確立するのは骨の折れる作業で ある.しかし,テルペン合成酵素に限って言えば,それ らは同じ前駆体(プレニル二リン酸)を消費するという 共通項がある.それに注目し,プレニル二リン酸の消費 活性を可視化するスクリーニング技法が検討されてい る.

1. 遊離PPi計測によるテルペン合成酵素活性のスク リーニング(図2a

テルペン合成酵素の反応カスケードの最初のステップ では,二リン酸(PPi)が遊離してカルボカチオン中間

日本農芸化学会

● 化学 と 生物 

(4)

体が形成される.このPPiは直接検出することも可能で ある(20)

.また,ピロフォスファターゼでモノリン酸に

加水分解し,そのリン酸を検出することも可能であ る(21)

.特にリン酸の比色定量法は数多く,そのいくつ

かはキットとして市販されている.ただしこれらの方法 は,酵素を精製して細胞由来のリン酸成分を除去する必 要があるため,テルペン合成酵素の活性スクリーニング に利用されるには至っていない.

2. サロゲート基質を使うテルペン合成酵素スクリーニ ング(図2b

Arnoldらのグループは,細胞ライセートをそのまま 反応に用いることができる,人工基質を用いた比色アッ セイを開発した(22)

.この系で用いられる人工基質は,

ファルネシル二リン酸(FPP)のアナログで,分子内に ビニルメチルエーテル基を有する.セスキテルペン合成 酵素がこの基質の誘導化部位を攻撃するかたちで環化す ると,メタノールが生成する.生成したメタノールは酵 素的にアルデヒドに転化され,このアルデヒドを比色検 出することによって,酵素の基質消費能力を見積もるこ とができる.検出がメタノールを出発材料とした呈色反 応系によるため,細胞内のほかの代謝経路との 混線 がなく,細胞ライセートを使った比較的簡易な

スクリーニングの実施が可能である.実際にLauchliら は,この手法で2,000の変異体プールの中から耐熱化し た(22)

,あるいは特異性の変化したセスキテルペン合成

酵素の変異体の取得(23)に成功している.

色素経路との競合による基質消費能の 可視 化

われわれは,テルペン合成酵素の活性をコロニー色で 機能スクリーニングできる手法を開発した(24)(図

3

図1に示すように,カロテノイド色素の合成経路とテル ペン合成酵素は,基質を共有している.両者が共存する とき,テルペン合成酵素の基質消費活性が高ければ高い ほど,細胞に共存するカロテノイド生合成経路にまわる 前駆体は減少することになる.より白いコロニーを与え る細胞を探索すれば,より基質消費能の高い(つまり,

より活性の高い)テルペン合成酵素の変異体が得られる というしくみである.この方法では,細胞を破砕せず寒 天プレート上のコロニーの色比較だけで活性変異体を探 索するため,スループットが圧倒的に高い.また,競合 するカロテノイド合成経路とテルペン合成酵素(ライブ ラリー)との発現比の調節によって,テルペン合成活性 に対する要求レベル(淘汰圧)を自由に設定できる.そ して何よりも,本手法は,テルペノイドの生物生産に重

図2テルペン合成酵素の活性を比色スクリーニングする

図3カロテノイド合成経路を使ってテルペン合成酵素の基質消費活性を見る手法

日本農芸化学会

● 化学 と 生物 

(5)

要な「細胞活性」(触媒活性に安定性や発現効率,局在 性などを加えた総合的な性能)に対する直接的な選抜法 である.われわれは,この方法で2つのテルペン合成酵 素(ピネン合成酵素(PS)(25)とBIS(未発表))の活性 変異体を取得済である.

テルペン合成酵素の活性を細胞増殖と共役させる 寒天プレート上のコロニー色を指標とするスクリーニ ングで探索できるライブラリーサイズは,数千〜数万程 度である.しかし,テルペン合成酵素の活性を細胞増殖 速度と共役させることができれば,さらに何桁もスルー プットの高い,機能「セレクション」が可能となる.

われわれは,細胞内に活性の高いゲラニオール合成酵 素(GES)変異体を発現させると,著しい増殖阻害を引 き起こすことを見いだした(図

4

a)

.面白いことに,こ

の毒性は,前駆体(FPP)供給量を増やす効果が知られ るイソペンテニル二リン酸イソメラーゼ(IDI)や,

GPPのFPPへの転化を促すFPP合成酵素(FPPS)など の過剰発現によって完全に解消することがわかった.こ のことから,ゲラニオール変異体の毒性は,イソプレノ イド基質をゲラニオール合成に吸い上げて増殖に必須な FPPを不足させたことによるものであると考えられる.

この現象をうまく使えば,FPPの供給量をさらに高め る効果のある遺伝子(あるいはその変異体)を増殖セレ クションによって濃縮・取得することが可能である(26)

ただし,テルペン合成酵素の活性変異体を取得するとき

は,より増殖阻害効果が強い形質転換体を探索すること になるため,非破壊ながらマルチウエルプレートを用い た増殖「スクリーニング」を実施しなければならない.

一方,イソプレニル二リン酸の過剰な蓄積もまた,宿 主に対する毒性を及ぼす(27)(図4b)

.テルペン合成酵素

は,プレニル二リン酸の消費酵素であるから,その活性 が高ければ高いほど,細胞の増殖阻害が緩和されると期 待される.Withersらは,この原理を使って,枯草菌の ゲノムライブラリーから,イソペンテノール合成酵素の 遺伝子を単離した(28)

.残念ながら本手法の選択効率は

低く,選択圧の調節も困難である.このため,テルペン 合成酵素活性のあり/なしスクリーニングには使える が,より強い活性の高い変異体を野生型と区別・取得す るような精密な選抜系は実現していない.もしイソプレ ニル二リン酸の「過剰量の調節」がかなえば,この手法 は,テルペン合成酵素の活性改良技術の決定版の機能セ レクション系になるかもしれない.

今後の展開

以上,テルペン合成酵素群の進化デザイン技術を,細 胞活性を高めるためのスクリーニング技術の開発状況を 中心に概説した.ようやく手法は出そろいつつあり,テ ルペン合成酵素の機能改変の成功例も増えつつある.こ れから数年は,テルペン合成酵素の活性向上がどれほど 可能か,伸び止まったテルペノイド生産性を,テルペン 合成酵素の改良だけで,どこまで押し上げられるかが問 図4プレニルニリン酸の枯渇(a),または蓄積(b)が引き起こす細胞増殖阻害を利用したテルペン合成酵素の活性スクリーニング

日本農芸化学会

● 化学 と 生物 

(6)

われることになるだろう.一般に二次代謝物は,自然界

(宿主内)ではごく微量成分として創られる.二次代謝 化合物の生合成経路は,その生産性に対する淘汰を受け ずに進化してきた.採算性を求められる微生物生産のコ ンテキストにおいては,生合成酵素一つひとつの活性向 上は不可欠になるであろう.また,そもそも精密で多段 階な反応カスケードと高い触媒効率がどこまで両立しう るかにも興味がもたれる.

米国アミリス社が抗マラリア薬アルテミシニン酸の生 産プロセスの確立を宣言して10年が過ぎた.さまざま な困難を乗り越え,2013年,ついにサノフィ社によっ てアルテミシニンの実用生産が開始された.しかし,微 生物生産の標的が香料,化成品,燃料に移行していくに つれ,人工生合成経路をなす酵素一つひとつの細胞活性 の改良が必要となってゆくであろう.一方,効率が高く なるにつれ,テルペノイド生合成経路の細胞毒性は無視 できないものとなる.一次代謝経路のように,細胞宿主 の代謝ネットワークの一部として,多重で精密な制御を 受け入れる成熟した経路を創るための新しい技術も必要 である.この,いわば,二次代謝テルペノイド生合成経 路の「一次代謝化」である.生産物フィードバックの解 消,細胞の状況に応じて活性を自ら調節する機構の賦 与,中間体チャネリングを指向した関連酵素の集合化技 術など,最先端の酵素工学への要請がますます高まって いくものと思われる.

文献

  1)  原田尚志,三沢典彦,化学と生物,49, 825 (2011).

  2)  勝山陽平,化学と生物,52, 447 (2011).

  3)  三沢典彦,化学と生物,35, 60 (1997).

  4)  A. Bar-Even, E. Noor, Y. Savir, W. Liebermeister, D. Da- vidi,  D.  S.  Tawfik  &  R.  Milo:  , 50,  4402  (2011).

  5)  H. Tsuruta, C. J. Paddon, D. Eng, J. R. Lenihan, T. Horn- ing, L. C. Anthony, R. Regentin, J. D. Keasling, N. S. Ren- ninger & J. D. Newman:  , 4, e4489 (2009).

  6)  G. M. Whited, F. J. Feher, D. A. Benko, M. A. Cervin, G. 

K.  Chotani,  J.  C.  McAuliffe,  R.  J.  LaDuca,  E.  A.  Ben- Shoshan & K. J. Sanford:   (New Rochelle  N.Y.), 6, 152 (2010).

  7)  P. P. Peralta-Yahya, M. Ouellet, R. Chan, A. Mukhopad- hyay, J. D. Keasling & T. S. Lee:  , 2, 483  (2011).

  8)  Y. Yoshikuni, J. Dietrich, F. F. Nowroozi, P. C. Babbitt & 

J. D. Keasling:  , 15, 607 (2008).

  9)  Z. Q. Beck, D. A. Estell, J. V. Miller, J, Ngai, C. L. Rife & 

D. H. Wells, US patent: US 20130330796Al (2013).

10)  H. H. Wang, F. J. Isaacs, P. A. Carr, Z. Z. Sun, G. Xu, C. 

R. Forest & G. M. Church:  , 460, 894 (2009).

11)  H.  Alper,  Y.-S.  Jin,  J.  F.  Moxley  &  G.  Stephanopoulos: 

7, 155 (2005).

12)  M.  Furubayashi  &  D.  Umeno:  , 892,  245 (2012).

13)  C. Schmidt-Dannert, D. Umeno & F. H. Arnold: 

18, 750 (2000).

14)  D. Umeno & F. H. Arnold:  , 69

3573 (2003).

15)  D. Umeno, A. V. Tobias & F. H. Arnold: 

69, 51 (2005).

16)  P. C. Lee, A. Z. R. Momen, B. N. Mijts & C. Schmidt-Dan- nert:  , 10, 453 (2003).

17)  Z. Sun, E. Gantt & F. X. Cunningham Jr.:  ,  271, 24349 (1996).

18)  M.  Furubayashi,  M.  Ikezumi,  S.  Takaichi,  T.  Maoka,  H. 

Hemmi, T. Ogawa, K. Saito, A. V. Tobias & D. Umeno: 

6, 7534 (2015).

19)  M. Furubayashi, L. Li, A. Katabami, K. Saito & D. Ume- no:  , 588, 436 (2014).

20)  H. Katano, R. Tanaka, C. Maruyama & Y. Hamano: 

421, 308 (2012).

21)  M.  Vardakou,  M.  Salmon,  J.  Faraldos  &  P.  E.  OʼMaille: 

1, 187 (2014).

22)  R. Lauchli, K. S. Rabe, K. Z. Kalbarczyk, A. Tata, T. Heel,  R.  Z.  Kitto  &  F.  H.  Arnold:  , 125,  5681  (2013).

23)  R. Lauchli, J. Pitzer, R. Z. Kitto, K. Z. Kalbarczyk & K. S. 

Rabe:  , 12, 4013 (2014).

24)  M. Furubayashi, M. Ikezumi, J. Kajiwara, M. Iwasaki, A. 

Fujii, L. Li, K. Saito & D. Umeno:  , 9, e93317  (2014).

25)  M. Tashiro, H. Kiyota, S. Kawai-Noma, M. Ikeuchi, Y. Ii- jima & D. Umeno: ACS Synth. Biol., accepted (2016) DOI: 

10.1021/acssynbio.6b00140

26)  岩嵜美希,梅野太輔,特開2014-223038 (2014).

27)  V. J. J. Martin, D. J. Pitera, S. T. Withers, J. D. Newman 

& J. D. Keasling:  , 21, 796 (2003).

28)  S. T. Withers, S. S. Gottlieb, B. Lieu, J. D. Newman & J. 

D. Keasling:  , 73, 6277 (2007).

プロフィール

田代 美希(Miki IWASAKI-TASHIRO)

<略歴>2012年千葉大学工学部共生応用 化学科卒業/2014年同大学大学院工学研 究科共生応用化学専攻修士課程修了/同年 同大学院博士課程進学,在学中/同年日本 学術振興会特別研究員(DC1)<研究テー マと抱負>人工のモノテルペン合成経路の 構築と改良<趣味>読書,旅行

梅野 太輔(Daisuke UMENO)

<略歴>1994年九州大学工学部合成化学 科卒業/1998年同大学大学院工学研究科 博士課程修了/1999年カリフォルニア工 科大学博士研究員/2003年ワシントン大 学シアトル校シニアフェロー/2005年現 職<研究テーマと抱負>代謝経路と制御 ネットワークの進化デザイン<趣味>シエ スタ,説教,四輪<所属研究室ホームペー ジ>http://chem.tf.chiba-u.jp/gacb02/

Copyright © 2016 公益社団法人日本農芸化学会 DOI: 10.1271/kagakutoseibutsu.54.562

日本農芸化学会

● 化学 と 生物 

参照

関連したドキュメント

陸上で最も多くの炭素が蓄積されている植物細胞壁 は,化石資源の乏しいわが国が循環型社会を構築するた めに欠かせない生物資源(バイオマス)であると言え る.しかしながら,植物細胞壁の主要成分であるセル ロース,ヘミセルロース,リグニンは,お互いに水を排 除しながら複雑なマトリックスを形成して固体となり, 多くの生物による分解・資化を妨げるようにデザインさ