【論 文】
UDC ;624
.
074.
2日本建築学会構 造 系 論 文 報告簗 第421号
・
1991年3月Journa】of Struct
.
Constr.
Engng,
AIJ,
No.
421,
Mar.
,
1991単
層
ラ チ
ス
ド
ー ム の
載
荷 試 験
お
よ び
弾
塑
性 座 屈
解析
LOADING
TEST
AND
ELASTO
−
PLASTIC
BUCKLING
ANALYSIS
OF
A
SINGLE
LAYER
LATTICED
DOME
植
木 隆
司
* ,向 山 洋
一
* * ,庄 村 昌 明
* **,加 藤 史 郎
* ** *Takashi
UEKI
,
Yoichi
MUKAIYAMA
,
Masaaki
SHOMUI
〜A
andShiro
KA
TC
)The present study examines the strength of a single
layer
latticed
dome
having
semi−
rigidjoints
by
thefQllowing
tests and analysis.
Each
memberin
thedome
is
composed of a tubular member りball
joints
and connecters・
First,
the loading tests to screw−
typeball
joi
皿ts we 【e performed to obtainits
mechan 五calbehavior,
initial
rigidity a皿d
ultimate strength as ajoint
.
Secondly,
the loading tests to a singleiayer
latticeddome
,
having
the samejoints
asin
the tests ofjoints
,
wereconducted a皿
d
compared with the elasto−
p正astic analysis ofdome
based on the rigidity and strengthdecided
by
the tests ofjoints
.
Since
the measured values of experi 皿ent werefairly
in agreement with the values of analysis, the
present
analysis of dome w虻h
elastic−
plastic springs atboth
ends of members maybe
applied to estimatebuckling
behaviors
ofdomes
c6mposed of semi.
rigidjoints
for
a practical use.
Kegworvls
:3腕91θ勿σ,
傭 ゴ‘84 伽 θ,
3跚 爾 圃 知幡,
epm’
ment,
buckling analysiS1.
序 論 単 層ラチス ドー
ム におい て部材の接 合 方 法は,
その座 屈 耐 力に影 響 する。
部 材の接 合 方 法と して,
溶接,
ガセ ッ トプレー
ト,
ね じ込み式 等が挙 げ ら れ る が,
座屈 解析で は,
解 析 上の容 易さ か ら, 接合部で曲げモー
メ ン トを完 全に伝え る剛 接 合ラ チス ドー
ムと,
曲げモー
メ ン トを全 く伝えな いピン接 合ラ チス ドー
ム に仮 定さ れる こと が多 い。 ドー
ム形 状 をし た複層 トラス の構 造 物で は,
ね じ込 み式の ボー
ル ジョ イン ト等の シ ス テ ム トラスが 用い ら れ ること が多いが, 最近で は製 作・
施工の容 易さ か ら単層 ラチス ドー
ム に おいても用い ら れ る場 合 が ある。
この ね じ込み式の ボー
ルジョ イン トを接 合 部に用いた 場 合,
明 らか に接 合 部は, ピン接合と剛 接 合の中 間 的な半剛 接 合 と な る。一
般 的な複層ト ラス構造 物の構 造 設 計で は,
上 下 弦 材 間の トラ ス成によ る曲げ剛 性が期 待できる の で,
接合部をピン接 合と仮 定し,
軸力の みを伝え る と し た構 造 解 析で十 分である。
いっ ぽ う,
偏 平な単 層ラ チス ドー
ム では,
ピン接 合 を仮定す る と,
座 屈 耐 力は個 材 座 屈あ る い は幾 何 学 的な 節点座屈 等によ り局 部的に決定さ れ る。 し た がっ て, こ のよ う な単層の ドー
ム で は, 半 剛 接 合的な特性が耐 力 を増 大させ る効果を期待し,
そ の影 響 を構 造 解 析におい て正し く評 価す る必 要 が ある。
こ の半剛 接 合 的な特 性に 注 目し た解 析 的研 究の例と し て, 又 献
1
)−
4>が挙 げら れ る が,
筆 者 も両端に回 転ば ね の ある部 材で構 成 され る裁 断球殻 状の単 層ラ チス ドー
ムの解 析を行い,
座 屈 荷 重お よび座 屈 性 状に対す る接 合 部の曲げ剛 性 等の影 響を分 析し,
座 屈 荷 重の推定 方法を 考 察した5)・
6)。
単 層ラ チス ド
ー
ム の載荷試験 結 果 を解 析と 比較 し,
座 屈 性 状お よび解析 方 法を体 系 付 ける実験的研究の例 とし て,
以 下の ものが挙げ ら れ る。 松 下は, 弦材に溝 型 鋼 を 用いた球 状の単層ラ チス ドー
ム模 型の載 荷試 験 と,
等 価 な シェ ル の理論値を比 較した7)。
斎 藤 , 黒木,
谷口,
戸 田,
奥 原は, ポー
ル ジョ イン トの鋼 管トラス を用い た球 状の単 層ラチス ドー
ム の載荷試 験と,
ピン接 合 を仮 定し た弾 塑 性 解 析 を比較し たS) 。 山 田,
石 川は, 平 面 形 状が 円形で剛 接 合である単層ラ チス ドー
ム模 型に一
様外圧 を 加え た載 荷 試 験と,
弾性 解析を比 較し た9)。Fathelbab
andMcconne1
は, 過 去の単 層ラ チス ドー
ム の載 荷 試 験 結 果に対し て, 接合部の曲げ剛 性 を考 慮し た弾塑性 解 析 を行い解 析 方 法 を検 討し だω 。 田 波,
瀧,
半谷 は,
ピン 接 合の単 層ラ チ ス ドー
ム模型の上下 加 振に よう動的座 屈 * 株 式 会 社巴組 鐵工 所・
工修 韓 株式会社巴組鐵工所・
工修 # 1 豊 橋技術 科 学 大 学 大 学 院 生 ** *S 豊 橋技 術 科 学 大 学 教 授・
工 博Temoegumi lron Works
,
M.
Eng.
Tomoegumi lron Works
,
M.
Eng.
Graduate Student
,
Toyehashi University of TechnQlogy試 験 と振 動 解 析を比較し たIU
。
また,
半 剛接合的で あ るね じ込み式の接 合 部の性 状を 研 究し た例と して,
以 下の もの がある。
坂,
日置は,
ボー
ル ジョ イン トを用い た複 層 立 体 トラス の模 型 実 験を行 い,
さ らに接合部に剛 域 と 回 転ば ねを考 慮して弾 性 座 屈 解析を進め た2 , 。 岩田,
和 田, 大 場,.
白 井は,
鋼 管 立 体 ト ラス接 合 部の曲げ試験を行い そ の性 状 を分 析した12 )。
これ らの研 究に より,
単層ラ チス ドー
ム の全 体 的 な 座 屈挙動に対する有 益な結 果が得ら れつ つあるが,
接 合 部 の剛 性 お よび耐 力 等の性 状を考慮 し た実 験 的 研 究 や解 析 による耐 荷 力の検 討方法につ いて論じた研 究は少ない。 また, 形 状 初 期 不 整は,
特に単層 ラ チス ドー
ム の座 屈耐 力に大 きな 影 響 を 与え る と考え ら れ るが, 実 大 ドー
ム の 実 測デー
タも不 足し て い る。そこ で本研 究で は, 半 剛 接 合的である ね じ込み式の接 合部で構 成され る単 層ラチス ド
ー
ム の耐 荷 力 を検 討 する た め,
以 下の試験お よ び解析を行っ た。 ま ず,
ねじ込み 式の ボー
ル ジョ イン トを用いた鋼 管 トラス接 合 部の載 荷 試験を行い,
接 合 部の初 期 剛 性お よ び耐 力等の機械 的 特 性を把握
し た。
次に,同 じ接 合 部を用いた単層 ラ チス ドー
ム の実 大 載荷試 験 を 行い , 接 合 部の載 荷 試 験よゆ設 定し た接合部の剛性お よび耐 力 を 用い た弾 塑性 解析との比 較 分 析を行っ た。
2.
接 合部の載 荷試 験半 剛 接 合 的な特性を持っ た ね じ込み式の ボ
ー
ル ジョィ
ン トを 接 合 部に用い た単層ラ チ ス ドー
ム の耐荷 力 を検 討 する ため,
接 合 部の載 荷試 験 を行い,
その剛性お よび耐 力等の機 械 的特 性を把 握し た。
一
般 的な構 造 解 析で行う線形弾 性解析およ び線 形固有 値解
析におい て,
接 合 部の軸力と曲 げモー
メ ン トに対す る初 期剛性は重 要であ る が,
その値は接 合 部の 形状に よっ て異な り,
解析によ り求める こ と は困 難で あ る。
し たがって, まず2
本の鋼管 部材と1個のボー
ル ジョ イン ト よ り成る接 合 部の,
弾 性域 での静 的 繰 返し載荷試 験(以 下, 初 期 剛 性 試 験 )を行っ た。
また, 変 形が進んでか ら の単層ラチス ド
ー
ム の最大耐 力を求め る方 法とし て,
幾 何 学 的 非 線 形 性と併せ て,
接 合部の耐 力 を考 慮し た弾塑性 解析が あ る。
こ の解 析に用 い る接 合 部の実 際の耐力は,
初 期 剛 性と同様に接合部の 形 状に よっ て異な り,
解 析に より求め るこ と は 困難であ る。 し た がっ て, 初 期剛 性 試 験と同じ接 合 部 の,
破 壊ま で の載 荷試 験 (以 下, 耐 力 試 験 )を行っ た。
2−
1 試 験 体お よ び載 荷装置載 荷 試 験に用い た 接 合 部の形 状を
,
図一
1に示 す。
鋼 管 部 材の公称サイズは,
φ一
139,
8×4.
0で あ り, 鋼 管 端 部に円 錐 台 形 状を し た ノー
ズコー
ンが溶 接さ れて いる。
接 合 部は,
外 径 180mm,
内 径98 mm の中 空 球 体のボー
一
118
一
図一
1 接 合 部 詳 細 図 表一
1 部 品のサ イズ お よ び材料の規 格 部 品 名 サ イ ズ 規 格 種 別.
隶_
ル (外 径 190 ) JIS¢ 31’
15SP Ψ50相 当 品 ノー
ズコー
ン}
川SO4051 S25C コ ネ ク ター
H42焔 亅ISG4105SCM44 “ 鋼 管.
φ一
139.
8x4.
O 」1SG3444STK41 表一
2 材料の機 械 的 性 質 部 品 名 試 験 片 〈JIS Z 2201> 降 伏、
点 (tf/cm2 》 引 張 強さ (しf/cm2 } 伸 び (%1 ボー
ル 4号 5,
556、
27 29 ノー
ズコー
ン 4 号 3.
135、
08 32 コネ ク ター
4号 9.
941 且.
12 19 鋼 管 12号E 3.
664,
42 39・
ポー
ル,コ
ネ ク ター,
鋼 管の降 伏 点 はσ.
2% オフセッ ト法によ る,
ル で,
組 立 作業用にボー
ル に設け ら れ た直 径72Inm の 穴 に直 角 で,
互いに 60度で交わ る軸 線 上に 6個の ね じ 穴を有す る。 鋼 管部材と ボー
ル の接 合は, 鋼 管 部 材 内に セ ッ トされ たM42
×4の細 目ね じを持っ た特殊な形状を し たコネ ク ター
を, ボー
ル のねじ に嵌合さ せ るこζに よ り行わ れ る。 単層ラ チス ドー
ム の耐 力を 上昇さ せる ため に は,
曲 げ剛 性お よ び耐 力が重 要であ る が,.
本 研 究で使 用し た接 合部は, ノー
ズコー
ンと ボー
ルの メ タル タッチ の接合面に よ り, ある程 度の曲 げ剛 性と耐 力が期待で き る形 状を してい る。
表一
1に各 部 品の材料の規格を, 表一
2に試 験 体 と 同一
ロ ッ トより切 出し た試験片の引 張 試 験の結果を示す。
接 合 部の載 荷
試
験 概 要 図を,
図一2
に示す。
試 験体は, 2本の鋼 管 部 材とその中央の 1個の ボー
ル よ り成る直 線 状の接 合 部で あ る。 試 験装置は, 反力フ レー
ム に組込 ま れ た2
本の油圧 シ リンダー
によ り, 接 合 部に軸 力と曲 げ モー
メ ン トを同 時に載 荷する こと がで き る。
軸力 載 荷 用 に鋼 管 部 材の軸線 上に 250 tf油圧 シ リン ダー
を,
曲げ モー
メ ン ト載 荷 用に試 験 体 中央の ボご ル と 直 角 方 向に 15tf油 圧シ リン ダー
を 用いた。
試 験 体と油 圧シ リン ダー
o 図
一2
接 合 部の載 荷 試 験 概 要 図 お よ び 反力フ レー
ム の間は ピン で接 合さ れ て い る。
試 験 体と反 力フ レー
ム間の 2個の ピン支 持 点 間の長さ似下,
試験 体 長さ)2・
L
。は,350cm
で ある。試 験体の組立におい て
,
以 下の ように コ ネク ター
の導 入軸 力が一
定にな る ように管 理し た。
初 期 剛 性 試 験に用 い た3
試験体の6
本 (3
試 験 体X2 本 )の コネク ター
は,
不完全ね じ部に ひずみゲー
ジを貼 付して引張 試 験を行っ た。 そ の結 果 を用い て,
試 験 体の組 立に おいて,
コネク ター
の導 入 軸 力が 4,
3tf (ノー
ズコー
ンと ボー
ル の接 合 面の平 均 応 力 度が 0.
1tf/cm2 )と な る よ うに し た。
こ の 時の 6本の コ ネクター
の導 人 トル ク が, あ ま り ば らっか な かっ たの で,
ひずみゲー
ジ を貼 付し ない コネク ター
を 用い た他の試 験 体の組 立に お いて は, トル ク レンチ を用 い て 2800kgf・
cm の トル クをコネク ター
に導入 し,
ほ ぼ導 入 軸 力が一
定になる よ うに管理 し た。 荷 重の検 出は,
油圧シ リン ダー
と 試 験体の 間に取り付 けた ロー
ドセ ルを用いて行っ た。
軸力載荷方 向の変 形は, 載 荷 軸に対 称に設 置し た2台の 変 位 計の平 均 測 定 値と し た。
軸 力 載 荷 方 向の測 長は, 図一2
に示す よ うに,
2箇 所の鋼 管とノー
ズコー
ン溶接部間の長さ (以 下, 接 合 部 長さ)2・
L
、z30.
6cm と し た。
試験体 中央のボー
ル の曲 げ載 荷 方 向の変 形は, 曲げモー
メ ン ト載 荷 用の油 圧シリ ンダー
の反 対 側に, 変位計を設置し て測定し た。 ま た,
試 験 体の応 力 分 布を測 定 する ため,
鋼 管に ひずみ ゲー
ジ を貼付し た。
ひずみゲー
ジの貼 付 位 置は,
鋼 管とノー
ズ コー
ンの溶接部か ら鋼管径の2
倍の 位 置およ び 試 験 体中 央 と 支持 点の中 間位置の4
箇 所であ る。 1箇 所に 4枚;
1試 験 体 当た り計16枚の ひずみ ゲー
ジ を貼 付し た。
表一
3 接合部の初期 剛 性 試 験 載 荷方 法 (の 軸 力 [土剛 試 験 (b)曲げ[土磆 試験 土N 《→ [= 工0
匸 コ ⇔‡
・咄 ) 工 (c )引 張 [+N]+曲 げ 【ま瑚 試 験 (の 圧 範1一
明+曲 げ [瑚 試 験 ,H¢
・・・… ← [コ ◎匸 コ → 刑‡
・・… ) → 衂 = コ ← 2−
2 接 合部の初 期 剛 性 試験 方 法 接 合 部の剛 性は, 接 合 部の軸力 と曲げモー
メ ン トの大 き さ, そこま で の応力 経 路,
他の鋼 管 部 材の向 き とその 応 力の 大き さ等により異な る。
し か し な が ら, 接合部の 載荷 試験におい て,
接 合 部の剛 性に影 響 を与えるこれ ら 様々な要 因をすべ て調べ ることは困 難であり,
ま た,
実 際の構造物の構 造 解 析におい て も,
こ れら を すべ て考慮 す るの は実 用 的でない。 し たがっ て, 本研究では,
代 表 的と考え られ る応 力 状 態に対す る接 合部の初 期 剛 性 を求 め る ことを目的と し, 載 荷 方法 を設 定した。 接 合 部の初期剛性試験の載 荷方法を,
表一
3に示 す。
(a)軸 力 [±N
]試 験は,
曲げモー
メ ン トが 0の場 合の 軸 剛 性 を 求める試 験で あ る。
建築 学 会の 鋼 構 造 設 計 規 準13;に 基づ く鋼 管の許容 引張 軸 力Na=
41 tfに等 しい, 引 張軸力 [1V;
+41
tf]’
と圧 縮 軸 力 [N=−
41 tf] を,
静 的に繰 返 し載 荷し た。 (b
)曲げ [±M
]試 験は,
軸 力が 0の場 合の 曲 げ 剛性 を求め る試 験で あ る。
曲げモー
メン トM ≒+30tf・
cm (曲 げ載 荷用荷重が引 張 [+P])と M ≒−
30 tf・
cm (曲げ 載荷用荷重が 圧縮 [− P
]) を, 静 的に繰 返し載荷し た。また
,
(C)引張 [+N
]+曲 げ [±M ] 試 験は,
軸 力 が引張の 場 合の曲げ剛 性を求める試 験であ る。
引張軸力 を (c−
1)N =
=
十7tfお よび (c−
2)N =
十14
tfの2
通 り で,
(b
)曲げ [±M
]試 験と同 様に曲 げモー
メン トM
≒ ±30tf・
cm を載 荷し た。
同様に
,
(d
)圧 縮 [− N
]+曲 げ [±M
]試験は,
軸 力が圧縮の場合の曲げ剛 性 を 求め る試 験である。
圧縮軸 力 を (d −
1)N=−
7 tfお よ び (d −
2 )N
=− 21
tfの 2 通 りで,
曲げモー
メ ン トM ≒ ±30tf・
cm を載 荷し た。以 上
,1
試験 体に対し6通りの弾 性 域 繰 返し載荷 試験 を (a), (b
),
(c−
1),
(c−
2),
(d−
1),
(d−
2 >の順 番に行っ た。
(c), (d
)の軸力と曲げ を同 時に載 荷する 試験で は,
最 初に設 定し た軸 力を載 荷し た後,
軸 力を一
定に保っ て繰 返し曲 げ載 荷を行っ た。
各試験の繰 返し回 数は 3回 と し,
3体の試 験を行っ た。
2
−
3 接 合 部の初 期 剛性試験結果.
(a)軸 力 [±N
]試験 あ結果
を 図≒
3に,.
(b
)曲 げ.
[±M
〕試験, (c>引張 [十1V
]十曲げ [土M
]試 験お よび(d
) 圧 縮 [− N
]+ 曲 げ [±M
]試 験の結 果 を と もに図一
4 に 小す。
図一
4におい て,
(b
)曲げ [±M
]試 験の接 合部中 央 の曲げモー
メ ン トM
。 は,
単純梁の中央に集中 荷 重 が 加 えられ た と して式 (1
)を用い て求め た。 〃o覃
2・
Lo・
P
〆4・
…・
…77・
・
………9・
…・
(1 )こ こ で
,
2・
L。:試験体長き (350cm )P
:曲 げ 方 向 荷重(c)引 張 [+
N
]+曲 げ [±M
]試 験と (d
)圧縮 [−
N
]十曲 げ [±M ] 試 験で は,
P一
δ効果等の影響で,
式 (1
)で は 鵬 を求める ことは でき ない。 し た がっ て,
弾 性 域で の鋼 管の ひずみ と応 力度の線 形 性が良い こと を 用い てう鋼 管に貼 付.
し た ひずみゲー
ジにより実測し たひ 軸 力 +N (tf) 50 20 o一
20一
50−
1.
O 1 (の 軸 力[土田試 験 o−
o :1回 目 H :2回 目 鱒 :3回 目雛
∠ o 汚7
.
変 形 /琳
軸力 δN 土耳.
剛
⇔ 匚玲t
コ⇔ 1一
〇鹽
4 0」
O O.
4 1.
O 変 形 δN (mの 図一
3 接 合 部の初期 剛性 試験 軸 力N と変形 轟の関係 ずみ ε を,
鋼 管のヤ ング係 数E
= 2 100 tf/cm2 を 仮 定し て応 力度 σ=E ・
εに換算 し , 式 (2 )よ りひずみ ゲー
ジを貼付し た位置の曲 げモー
メ ン トM
を求 め, その分 布よ り接 合 部 中 央の曲 げモー
メン トM。を求 めた。
M = aM・
Zρ……・
……・
……・
・
…………・
・
…・
…
(2) こ こ で,
aM :曲 げモー
メ ン トによる応 力 度酬Z
。
:(b
) 曲げ [±M
]試 験よ り求め た 鋼 管の断 面 係 数th2) ま た,
接 合 部 中 央の回 転 角 φe は,
図一
5の (1
)に 示す試 験 体 を,
(H
)に示 す よ うに長 さ0の回 転ば ね が 部材端に あるとモ デル化して求めた。
すな わち, 接 合部 の回 転ば ね は, ボー
ル, ノー
ズコー
ン;コネク ター
等の 曲げモー
メ ン トに よ る変 形 をすべ て ま とめて 評 価し たも の と考え た。 通常の構造解析で は, こ のよ うに接合 部の 剛 域お よ びばね の長さを0
と し, 節点で回転を生p
る と した毛デル化が便利で ある。
接 合 部 中 央の 回 転 角 砺 を 直接 測 定で き ない の で, こ こで は (皿.
)に示す接 合 部中 央の 曲げ載荷方向の変 形 測 定 値 勗 か ら, 鋼 管 部 材 が 弾 性 変形す る と仮定して,
曲 げモー
メ ン ト分 布よ り計 算し て求め た,
(IV
)に示す接合 部 中央の鋼 管の曲 げに よる 変 形 δ叩 を差引い て, (V
)に示す接 合 部 中 央の 回 転ば ね に よる変形 δMS お よび 接 合 部 中 央の回 転 角 φ。 を求め た。
「
’
図一
4に は2
回 目の繰返 し載 荷結果のみを示 し た が, 図一
3と同様に,
3回の繰返 し載 荷に おい て 明 瞭な変 化 は認められ な かっ た。.
ま た,
図一
3お よ び 図一
4に は 1 注1) 曲 げモー
メ ン トに よ る応 力度σM は,
鋼管の曲げ載 荷 方 向の+側 と一
側に貼 付 した 2枚の ひずみ ゲー
ジ の ひず み より換 算し た応力度 σ1 と の.
の差の半分 aN・
=
=
(σ.
−
a,
) /2とし て求め た。
注2} 鋼 管の 断 面 係 数Z.は, 鋼 管の公 称 サ イ ズ よ り計 算し た値とせず,
〔b) 曲げ [±M]試験の最大 荷 重 時におい て,
ひずみ eの測 定 値よ り換 算した応 力 度σ=
E・
εを用 い て,
単純 梁で仮定し た曲げモー
メ ン トM 分 布よ り,
式 (2)の逆 算Zp=
M /σ で求めた.
。
.
曲 げ f−
IVl 40 20Mo (tf・
cm) 0一
2D一
40一
〇.
003ロ
0.
002−
0.
001 0.
OOO O.
OOI O.
OO2 0,
003
.
回 転 角 ip [/
(rad ) 図一
4 接 合部の初 期 剛 性試 験 接 合 部 中央の曲げモー
メ ン トM。と回 転 角φ。の関係臨
1=
co E,
Ip 〔 一 L・μ
4LI
L・
Ll
K日 E,
Ip I=
OD − 一 (1)試験体 o o Lo Le (E)モ デル ・9
δ蘭 (皿)全 体の変 形δM ・↓
・・P P δMS (N)鋼 管の変 形δMP φo δ酬s=
δ悶一
δ隠P,
φ卩冒
δ臨s/Lロ 〔V)回 転ば ね に よ る 変 形δus 図一5
接 合 部の試験体の モデル化と 接 合 部 中 央の 回転 角 画の求め方 試 験体の結果の み を示し た が, すべて の試 験に おい て,
同 じ載荷 方 法の 3試 験 体の 試 験結果はほ ぼ一
一
致してお り, 接 合 部の機 械 的 性 質は安定して い る。
以下, 試 験よ り得られた事 項を,
軸剛性と曲げ 剛性に分け て列挙す る。1
>軸 剛性 図一3
の軸 力 1V一
変 形 δ.曲線は,
コ ネクター
ね じの 小さ な塑 性 変 形によ り,載 荷 時と除 荷 時で ルー
プを描き,
除 荷 時に変 形の残 留が認め ら れ た。 しか し な が ら,
軸力N 一
変 形 δ” 曲 線は, ね じ接合で よ く見 ら れ る よ う なス リッ プ型で は な く, 載 荷 軸力 が小さ い範 囲で の軸 剛性の 低 下は認 められな かっ た。 これ はコネク ター
の軸力導 入 に よ る効 果と考え ら れ る。
○ 印で示し た 1回 目の引 張 載 荷 時に は,
ボー
ル と ノー
ズコー
ン接 触 面の離 間に よ り,
導入 軸 力 よりも 若 干 大き な引張 軸 力で,
軸 力N 一
変形 δ.曲線の明 瞭な折れ曲り が 認 められた が, 2回目 以 降の 繰返し に お い て は認 め ら れ な かっ た。
ま た
,
軸 か1V一
変形 δ.曲線において,
引張 側と圧 縮 側は逆 対 称 とな ら ない。
接 合 部の引 張 側の 軸剛性 Kt」をOA
の傾き,
圧 縮 側の軸剛 性K。 丿をOB
の傾きで評 価し た場 合tt3) ,K
,J i650
tf/cm,
Kcj=
1860 tf/cm となり,
軸 剛性は圧 縮 側が引張側より大き い。
接合 部 長さ (2・
L
、=
30.
6cm )と 同 じ 長 さの 鋼 管の 剛 性Kp =
1171 tf /cm に比べ ても, 接合部の引張 時の剛 性は小さ く (K
,,=
β,・
注3} 接 合 部の軸剛 性 Kti,
K。
iは,
ボー
ル,
ノー
ズコー
ン,
コ ネク タ
ー
を一
体 化し て評 価 す る。
実 際の接 合 部は自重 の他に,
風 地 震 等の繰 返 し荷 重を受け,
図一
3の軸 力 N一
変 形δ.
曲線に おい て,
厳 密な軸剛性の評 価は困難 である。
こ こ で は,
載 荷 時と 除荷 時の ルー
プ,
1回 目 の 引 張 載 荷 時の接 触 面の離間等を無 視し, 実用 的と考えら れ る軸 剛性の評 価を行っ た。
β’
Ap E・
Ap,
lP β・
APハ
ー
昌
KBE
.
^,,
1,K・ ‘1
冨
o ♂}謡
o ‘ 図一
6 部材の モデル化 (1)部 材 Lt;接 合 部の長さ (ll)モ デル 1, :剛 域 および ばねの長 さKp,
β尸0.
56
),
圧 縮 時の剛 性は大きい (K
。,=
β。・
K
ρ,
β。=1.59
)。 これ は,
力の伝 達 機 構 が 圧縮 時と引張 時で異 なる か ら である。
す な わ ち,
引 張 時は コ ネク ター
を介し て荷 重 が 伝わ るの に対して,
圧縮 時は ノー
ズコー
ン の接 触 面か ら直 接ボー
ル に荷 重が伝わ る。
図
一6
の (1
)に示 す 本 研 究で用いた部材を,
構造 解 析で便 利な,
(ll
)に示 す よ う な 接 合部の長さ が0の部 材へ 置換す る場 合,
鋼 管の 断 面nt
Ap
と等価断 面 積Ae
の関係は,
式 (3>で示され る。
ん
一
,1.
、.
論
.
L
,、β一 ・
一 一 ………
(・) こ こ で, β:引張時ま た は圧 縮 時の接 合 部の剛 性と 鋼 管の剛性の 比 (β,,
β∂ 試 験 より求め た1
?,=O.
56,
β,〒1.
59を用い ると, ボー
ル 中心間の部 材長 さ1
が300cm
の 場 合は, 引 張 時 、4
。t=
O.
93・
Ap
, 圧 縮時A
。,・
=
1.
04・
ん と なる。
し た がっ て,
部 材 長 さ が接 合 部の 大き さに比べて十 分に長けれ ば, 引 張 時と圧縮時の接合部の 軸 剛 性の大 小 が, 鋼 管部材の等 価 断 面 積に与え る影 響は小さい。 2) 曲 げ剛 性図
一
4の接 合 部中央の曲げモー
メ ン トM
厂 回転 角 φ。 曲線は,
ほ ぼ逆 対 称 とな り, 正載荷 時 (+P
)と 負 載荷時 (− P
)は同じ曲 線 となっ た。 ま た,
曲 線の勾配であ る 曲げ剛 性 K. は, 載 荷軸 力に より大き く変化し た。 そ し て,
圧 縮 軸 力 が 大きい (d−
2 )圧 縮 [N =−
21tf]+曲 げ [±M ] 試 験 以外で は,
曲 げモー
メ ン トM
。一
回 転 角 φ。曲 線に, 明瞭な折 曲がり点があり, 図一4
の右 下に示 す よ うに定義し た1
次勾 配と2次 勾 配が認め ら れた。
軸力が 0の (
b
) 曲 げ [±M
] 試験で は,
1次 勾 配が 2 次勾配 よ り大 き くなっ た。
これ は, コ ネク ター
の導 入 軸力に よ るもの と考え ら れ る。
(c)引張 [N=
+7 tf,
+ 14 tf]+曲げ [±M ]試 験で は , 1次勾配 が 2次 勾 配 よ り小さ く, 載荷曲げモー
メ ン トが小さい範囲 で, 曲げ剛 性が低 下 する傾 向 を 示し た。 これ は,
引張 軸 力によ り,
ボー
ルとノー
ズコー
ン接 触 面が離間する た め と考え られ る。
その傾 向は引 張 軸 力が大きい ほ ど顕 著であるが,
本 試験の引張軸力の範 囲では,
(c)引 張[N ・
=+7tf,
+14 tf] +曲 げ [±M
]試 験の 2次 勾 配は,
(b
) 曲げ [±M ]試 験の 2次 勾 配にほぼ等し く
,
約2
× 10‘ tf・
cm /rad と なっ た。
これに対 して,、
圧 縮 軸 力が小さい (d −
1)圧 縮 [N =
=−
7 tf]+曲 げ [±M
] 試験で は , (b )曲 げ [±M
]試 験と同 様に,一
次勾配が2
次 勾 配よ り大き く な る。
本試 験の最 大 載 荷 曲 げモー
メ ン トM は約±30 tf・
cm で あるが, さら に載 荷曲げモー
メン トが大 き くなれ ば,
(c} 引張 [N =
+7tf,
+14 tf]+曲 げ [±M
] 試 験と同様に,
(d− 1
)圧 縮 [N =−
7tf
]+曲げ [±M ]試 験の 2次 勾 配は,
(b
) 曲 げ [±M
] 試 験の2
次 勾 配に ほぼ等 し く な る と考え られ る。
圧 縮軸 力が大きい (d−
2)圧 縮 [N
=− 21
tf]+曲 げ [±M
] 試 験の曲げモー
メン トM。一
回 転角φ。曲線の勾 配は,
(d
− 1
)圧縮 [N
;−
7tf]+曲 げ [±M
]試 験の 1次 勾 配よ り さ ら に大き く,
本 試 験の 載 荷曲げ;−
X ン トの範 囲で は,
接 合部はほ と ん ど完 全 剛接 合の ようになっ た。2−
4 接 合 部の耐 力 試 験方法接合部の耐 力 試 験の 載 荷 方 法は,
』
表一
3の初 期 剛 姓 試 験の載 荷 方 法の うち,
曲げ剛性を求め る試 験 と同じとし た。
た だ し,
曲 げモー
メ ン トの 載荷は単 調 増 加 とし, 引 張軸力, 圧 縮 軸 力は そ れ ぞ れ 1種 類と した。
すな わ ち, 接合
部の耐 力 試 験と して,
(b
)曲げ [+M
]試 験, (c−
2)引 張 [N.
=
十14tf]十曲げ [十M
]試 験,
(d −
2) 圧縮 [1V=− 21
tf]+曲 げ [+M
] 試験を行っ た。 初期 剛性 試 験と同様に, 各 載 荷 方 法に対し て3
体の試験 を 行っ た。
これ らの 試 験で
’
は, 弾 性 域で繰 返し載 荷し た初期剛性 試 験と異な り,
載 荷の初 期 段 階で鋼 管部材は塑性域に達 し,
鋼 管のひずみ と応 力 度の関 係に線形性が成 立た な く な る。 し た がっ て, (c−
2)引 張 [N
= 十14
tf]十曲げ [十 M ].
試 験,
(d −
2) 圧 縮 [1V;− 21
tf]+曲げ [+M
] 試 験の,
接 合 部 中 央の 曲 げモー
メ ン トM
。は,
初 期剛性 試 験の よ うに鋼管部材に貼 付 したひずみ ゲー
ジの測定値 よ り求め ず,
式 (4 )でP 一
δ効 果の影 響を考 慮して 求め た。Mo
=
=
2・
Lo。
P
/4− N ・
δ.・
・
−tttt
・
・
・
・
・
・
…
−Stt
・
・
・
…
(4 ) こ こ で
,
N :軸 方向荷重 δM :接合部 中 央の曲 げ載 荷 方 向の 変 形 測定値 (図一
5の (皿 )〉な お
,
接 合 部の軸 力に対する耐 力につ い ては, 部 品の 強度 試験を行っ た。
ボー
ルとノー
ズコー
ンの圧縮 載 荷 試 験よ り, 軸 方 向の降 伏 耐 力は そ れ ぞれ Nyb;
233 tfとNy
。;
121 tfで あっ た。
この値は, 鋼 管の許 容 引 張 軸 力Na=
41 tfi3}に比べて十 分大きい。
2−5
接 合 部の 耐 力 試 験結果接 合 部の耐 力試 験の結 果を
,
図一
7に示 す。
図に は各 載 荷 方 法に対 して 1試 験 体の結果の みを 示し たが,
初 期 剛 性 試 験と 同 様に.
, すべ て の試 験に お い て,
同じ載 荷 方 法の 3試 験 体の試 験 結 果は,
ほ ぼ一
一
致した。
一
122
一
400 曲げ モー
メント 300M 匸,
(tf・
cm ) 200 IOO oO.
00 0.
02 0.
04 0.
Ofi O.
08 0.
10 回 転 角 φ。 (rad ) 図一
7 接合 部の耐 力試 験.
.
接 合 部 中央の 曲 げモー
メ ン トM。と回 転 角 φ。の関 係 接 合部 中央の曲げモー
メ ン トM
。一
回 転 角 φ。曲 線は,
曲げモー
メ ン トが小さい範 囲で は ほ ぼ線 形となっ た。 (b
)曲 げ [+M ] 試 験,
〔c− 2
}引 張 [N ;
+14tf]+曲 げ [+M
] 試 験の線 形部分の 勾 配は,
初 期 剛 性 試 験の2
次勾配に ほ ぼ等し く,
約2× 104tf・
cm /rad と なっ た。 ただし (c−
2)引 張 [N =
十14
tf]十曲 げ [十M ] 試 験.
では,
初期剛性 試 験で見られ た 1次 勾 配に相 当 する載 荷 初 期の曲げ剛性の低 下が,
明 瞭に 認 め られ なか っ た。
こ れ は,
接 合 部 中 央の 曲 げモー
メン トM
。等の試 験 結 果の 整理方法の違い による もの と考え ら れ る。
いずれ に せ よ,
本 試 験の引張 軸 力の 範囲に おい て は, 耐 力 試 験の 曲げ モー
メン トM
,一
回 転 角 φ。曲線に, 初 期 剛 性 試 験 と 同じ 曲げ 剛性の低 下が あっ て も,
耐力 を評 価する場 合に は,
こ れ を考慮しな くて も,
ほ と ん ど 問題に な ら な い と考え ら れ る。
ま た,
(d− 2
)圧 縮 [N ;−
21tf]十曲げ [十M
] 試 験の線 形 部分 は,
初 期剛性 試 験と同様に,
ほと んど完 全 剛 接 合の よ うになっ た。
載 荷 方 法に よ らず 全 試 験体におい て,
曲げモー
メン ト の増加に伴い, 鋼 管とノー
ズコー
ンの接 合 部 近 傍の鋼 管 部 材 が 降 伏し,
局 部 座 屈し た。
鋼 管 降 伏 後は,
鋼 管を弾 性 体と仮 定して計算に よ り求め た曲 げモー
メ ン トM
。= 回転 角 φ。曲 線は非 線形 に な る が, 接 合 部だ けの実際の 回 転 角φ。は小さ く, 曲げ モー
メ ン トM。一
回 転 角 φ,
曲 線の線形 部 分は図一
7より大きいと考え ら れ る。
しか し な が ら,
こ こ では接 合 部 近 傍の鋼管も接 合 部の一
部と考 え る。
』
曲 げモー
メ ン トM 。
一
回 転角 φ。曲線に お い て,
軸 力が0の (b
) 曲げ [+M
]試 験では接 合 部 中央の曲げ モー
メ ン トM。が 130tf・
c皿 前 後からttt 引 張軸 力の (c−
2)引張 [N
一 +14・tf]+曲
げ’
[+M ]試 験では,
100・tf・
cm 前 後か ら徐々 に非 線 形 性を示 し, 曲 げ剛 性は低一
トし た.
。圧縮 軸力の (d−
2)圧 縮 [N=−
21tf]+ 曲げ [+M ] 試 験で は,
鋼 管 部 材の座屈によ り100 tf・
cm 前 後で耐 力の低 下が急 激で あっ た が
,
見か け 上,
曲げモー
メ ン ト M。一
回 転 角 φ。曲 線は,
200 tf・
cm 前 後で (b
)曲げ [+ M ] 試 験とほ ぼ一
致し た。
(b
)曲げ [+M ]試 験の曲 げモー
メ ン トM。一
回 転 角 φ。曲 線 を大 局 的に見れ ば,
曲 線が折れ曲が り,
曲げ剛 性k
,が2
×10
’tf・
cm /rad よ り 大き く低 減す る点,
すなわ ち,
接合部の 降伏曲げモー
メ ン トMy
は,
約200
tf・
cm で あ る とい え よ う。3.
骨 組の載荷 試験 半 剛 接 合 的な特 性を持っ た ボー
ルジ ョ イン トを接 合 部 に用いた単 層ラ チス ドー
ムの座 屈 挙 動を推定す る解 析方 法の妥 当性を確認す る た め,
接合部の載荷 試験を行っ た 同じ部 材を用い た骨 組 試 験 体の静 的 載 荷 試 験を行っ た。 ま た, 単層ラ チス ドー
ム の座 屈 耐 力を, 大き く減 少さ せ る重要な要因の 1つ であ る形状初 期不整 を 測 定し た。
3−
1 試験体お よび載荷 装置 骨組 試験 体は 図一8
に示す よ う に, 平 面形状が 正 六角 形 をして,
節点 1か ら節点 19を結ぶ稜 線が 4部材か ら 構成さ れ た裁断球殻状の単層ラ チス ドー
ム で,
平 面.
との 対角 線 長さD
≒12m
, 高さH
≒0,
63
m , ドー
ム中央節 点の 部 材半開角&=
3°
で あ る。
部 材長 さ (接合部の大 き さ を無 視 し た節 点 間距 離 )1
は2.
9837〜
3.
000m であ り,
ほ ぼ均一
で あ る。 鋼 管部 材は 公称サイ ズ φ一139,8
×4.
0,
接 合 部の ボー
ル は外径 180mm で,
接合 部の載 荷 試 験と同じもの を用いた。た だ し,
ボー
ル のね じ穴は,
鋼管部 材が接続す る方 向に の み設け た。 部材長さ1
に対 す る鋼 管 部 材の細 長 比 λは約 62で あ る。
全部で接 合部は19 節点,
部材は42 本であ る。 中央 部 の 7個の節点は自由で あ る。
外周部の12
節 点の内, 節 点1, 19は, 2枚の 鋼 板の間に フ ラッ トロー
ラー
を挾む ことによ り, 1方 向 (X 方 向 )自 由の ロー
ラー
支持と し,
他の 10節 点は, 鋼 板の間に鋼 球 を挾むことに よ り, 水 平 方 向 自 由の ロー
ラー
支 持 とし た。
また, 支 持部の鉛直 方 向の反 力がボー
ル の中心に向く よ うに, 支持部の ボー
ル の下 側は丸 く加 工し た。
荷 重は,
反 力 床に取り付け た20tf油 圧シ リン ダー
を 用い て,載 荷ボー
ル中心 を鉛 直 下 方に引 張 載荷で加えた。 最 初に,
中 央 節 点 集 中 載 荷 (節 点10)で, 徐々 に最 大 荷重を増や しな が ら,
弾性 域と思わ れ る荷 重の範 囲で静 的に繰返 し載 荷し た。 次に,
載 荷 点を変え端 部節点集中 載 荷 (節 点15 )で,
中 央 節 点 集 中 載 荷と同 様に繰 返し 載 荷し た後,
載 荷 点を変えずに端 部 節 点 集 中 載 荷 (節 点 15)で,
載 荷点の荷重P 一
鉛 直 変 位 δz 曲 線に上に凸の 点が現れ,本試 験体の最大耐 力が得ら れ るまで載 荷し た。 中 央 節 点10で な く端 部 節 点15に集 中載 荷し最 大 耐 力を 確 認し た の は,
後 述する解 析に お い て, 中央
節 点 集 中 載 荷より端 部 節 点 集 中載 荷の ほう が部 材 端の回 転 剛性の影 響 が明瞭であ る 理由に よ る。
ポ 19 12 ,↑
・/
鯖 番号 3 鋼 管一
ル 11 1 6 2 15A C 5隠
ム
D l 9 4 1 『 9 18 支待 部 (b) 17 8 13 支 持 部 (a } 1L91& θ〇三
3’
↑
・国
o管
,
重
ロー
ド セ ル 支 持 部 〔a) 20tf油 圧 シ リンダー
支 持 部 (b) 支持 部(b)ト
支 擲 ω.
至
匚
板 球 鋼 鋼 コ ンク リー
ト基 礎 支 持 部 詳 細 図国
節 点10:中 央集中 載荷点 節 点15:端 部 集 中 載 荷 点 ● ;鉛直 変 位 測 定 点 ▲畷 鏃
ジ◎
△綴 礁
ジo
図一
8 骨 組の載 荷試 験概 要 図 荷重は油 圧シ リンダー
に取り付け たロー
ドセル で,
節 点の鉛 直 変 位は中央 部の 7個の節点に取り付けられた変 位 計で測 定 した。
ま た, 応力は図一8
に示 す よ うに,
12 本の鋼 管の両 端に貼 付さ れ た ひずみゲー
ジで測 定し た。 ひずみゲー
ジは, 鋼 管とノー
ズコー
ン の溶接部から鋼 管 径の 2倍の位置に, 鋼 管の鉛直方 向に上下2
枚ま た は 上 下 左 右 4枚, 全部で68
枚貼 付し た。3−
2 形 状 初 期 不 整形 状 初 期 不 整は
,
接 合 部の形状,
製 作 精 度,
組 立 方 法, ドー
ム の形状等に よ り異な る と考え ら れ る。 骨 組の載 荷 試 験に先 立ち,
形 状 初期不整を測 定し た。 組 立は,
中 央 部の 7個の節 点にサ ポー
トを用い て仮 組 し た後, 接合部の載荷試験と同様にコ ネク ター
の導 入 軸 力が 4.
3 tfとなる よ うに,
トル ク レ ンチ を 用い て 2800kgf
・
cm の トル クをコネク ター
に導入 し た。
組立完 了 後 に,
レベ ル,
スケー
ル等 を用いて, ドー
ム外周の支 持 点 の高 さを 基 準 とす るボー
ル中央の位置を測定し,
正規の 位置と の差を 形状 初 期不整と し た。
鉛 直 方 向の形 状 初 期 不 整 測 定 結 果 を, 図一9
に示す。 本試験体の鉛直方 向の形 状 初 期 不 整の測 定 値は,
すべ て 上 向きで あり,
その 最 大 値は 3mm で あっ た。一
般に偏 平な単層ラ チス ドー
ムに おいて は,
形 状 初 期 不 整 が 大き く発 生す ると座 屈 耐 力は著し く低 減す る が14),
本 ドー
ム で は,
単 位六角 形 ドー
ム の ライズh
・=157/rnm に対して丶 γ 、 丶 3 ! ノ ¥ 、 72 ノ 丶 丶 ! 、 2
/
、、 丶1 ! ノ 〆 、 ! 、 o
一一一一
ノ ノ 7 ヘ ペ 、 7 醍 丶 ア丶 Y17 γ 翌 団 璽17 7 7 図
一
9 骨 組の載荷試験に 用い た試 験 体の 鉛 直方 向の形 状 初 期 不 整ヒ
B,
Ae,
Ip z2
(服) KPt,
KBY,
KBZ 十一一
噌・
x「
凵
E :ヤング係数 tl 部材 長 Ae:等 価 断 面 積 ム:剛 域 お よ び ば ねの長さ Ip:断面2次モー
メン ト KPt:X軸 方 向ば ね定 数 KBy,
HBZ:Y軸,
Z軸 回 り 回 転 ば ね 定 数 (曲 げ 剛性 ) 図一
10 解 析 部材モデル 測定さ れた形状 初期 不整の 割 合は た かだか 1.
9% で極 めて小さい。 部 材の 元 た わ み も 通 常の ス ケー
ル で測 定可 能な lmm 未 満で あ ること か ら, 本 試験体で測定さ れ た わずか な形状 初期不 整は,
耐力に ほ と んど 影 響し ない と 考え られ る。 3−
3 解 析による骨 組の座 屈 挙 動の推定方 法 ね じ込み式の ボー
ル ジョ イン トを用いた骨組のモ デル 化で は, ボー
ル,
ノー
ズコー
ンの長 さ お よび剛性を個 別 に評 価 する ことが難 し く,
図一6
に示す よ う に行うの が 実 用 的である。
また,
こ の モ デル化は,
図一
5に示す よ う に,
接 合 部の載 荷試 験におい て, 試 験 結果を接 合 部 中 央の 曲げモー
メ ン トM
。と回転角 φ。の関 係で図に して,
そ の勾 配を曲げ剛性と し たの と対 応して お り,
解 析に必 要な接 合 部の 剛性お よ び耐 力を, 接 合 部の載 荷 試 験に よ り設 定 するの に無理 が ない と考え ら れ る。
し た がっ て,
骨 組を構 成す る部 材モ デル は,
図一
10に示 す よ うに,
剛域・
ばね・
梁部 材か ら成るもの と するが,
接 合 部 試 験 の デー
タ整理 と対 応させ て,
剛 域お よ び ば ねの 長さ1
, は 0 とし,
接 合 部の軸 方 向の剛 性は式 (3
)で示 し た部 材の等 価 断 面rw
Aeで,
接合 部の 曲 げ剛 性は部 材の両 端 に ある回 転ば ねの みで評 価する。
ま た, ね じ り剛性は無 視し得る もの とするzL6 )。 梁 部 材の剛 性マ ト リッ クスは,
個 材の弾 性 座 屈に対し て通 常の幾 何 剛性マ トリック ス よ り精 度が 良い と考え ら れ る座 屈 撓 角法5L15 }を 用い て定式 化 した。
定 式 化の 際,
一124一
表一
4 骨 組の載 荷 試 験 解 析に用い た部材諸元 未 知 数 を低 減して解 析を効 率 的に行 うた め,
剛 域+ば ね +梁の 剛 性を考 慮し た部 材 剛 性マ ト リッ ク ス・
を作 成し て,
全 体 剛 性マ トリック スを 小 さ く した。 本 解 析で は,
有 限 変 形 理 論に基づ き Total Lagran−
gian approach による幾 何 学的非線形性を考慮した。 ま た,
接 合 部および接 合 部 近 傍の鋼 管の降 伏を考 慮す る ため,
各 部 材 端のばね は弾塑 性体,
梁部材は弾性体と 仮 定し た。
接 合 部の載 荷 試 験は,
軸 力と曲げモー
メ ソ ト に対 する接 合 部の軸 剛 性,
曲 げ剛 性および耐 力の 関 係が 大 変 複 雑で あること を示し た。 しか し な が ら,
本 解 析で は,
ばね は降 伏 前は完 全 弾 性 体で,
降 伏 後の軸 力と曲げ モー
メ ン トは, 圧 縮 部 材, 引張 部 材 共に,
式 (5)およ び図一
14中に示 す 降 伏 曲 面上 を流動す る もの と仮定 し た。
∫
=
(N /Ny
)2十M
/My − 1
;0 ・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(5 ) こ こ で
,N
:軸 力 M :曲げモー
メン ト (=M γ
!+Mz
!) Mv,
Mz
:y
軸,
Z
軸回り曲げモー
メ ン トN
。:降 伏軸 力 My :降 伏曲げモー
メン ト 解 析に用い た部 材のヤング係 数E
, 等価断面 積Ae
, 断 面2次モー
メ ン トIp,
接 合 部の曲 げ 剛性 (回 転ば ね定 数 )K
。等の部 材 諸 元 を,
表一
4に示 す。
鋼管の 断 面nc
Ap
と’
接 合 部の軸 方 向の剛 性 を 考 慮し た 等 価 断 面 積 A。 の関 係は,
2−
3で示し た よ うに,
部材長 さ 1が 300cm の場 合,
圧縮部材は Aec=
1.
04・
Ap,
引張 部 材はA
。t=
O.
93・
ん で あ り,
その違い は小さい の で,
本 解 析で は,
圧縮 部 材,
引 張 部材 共にAe=
ZA. と し た。
なお,
鋼 管の断面積Ap,
断面 2次モー
メ ン トろは, 実 際の鋼 管の板 厚 t−
3,
6mm (公 称サイ ズは t= 4.
O mm ) より求め た。 接 合部の軸 方 向の 剛性は等 価 断 面 積Ae
で考 慮し たの で,
長さ が0
の軸方向ばね の剛 性 (X
軸 方 向ばね定 数)K
“は, ほ ぼ無 限 大 と考え ら れる十 分に大 きな値 邸=
1 ×108tf/cm と した。
接 合 部の曲げ 剛性 K.は,
図一
9に示 し た よ うに軸 力 に よ り変化 する が,
本 報で は略 算 的に全 部 材に おい てL 定とし,
接 合 部の初 期 剛 性試験の (b
)曲げ [±M ]試
験等の 2次 勾配 と同じK,・
=
2×ユO °tf・
cm /rad,
そ の半 分 の K8=
1×104 tf・
cm /rad,
ピン接 合を 想定し た K,=
0.
2重 の 荷 P α 10 00 5 10 15 載 荷 節 点鉛 直変位 δ. (em) 図