前
回
は
イ
タ
リ
ア
の
美
術
館
で
開
催
さ
れ
た
「
ワ
タ
ノ
ハ
ス
マ
イ
ル
展
」
の
ワ
ー
ク
シ
ョ
ッ
プ
に
触
れ
た
が
、
欧
米
で
は
「
ク
リ
エ
イ
テ
ィ
ブ
リ
ユ
ー
ス
」
の活
動
が
盛
ん
で
あ
る
。
「
ク
リ
エ
イ
テ
ィ
ブ
リ
ユ
ー
ス
」
と
言
っ
て
も
、
耳
慣
れ
な
い
人
が
多
い
と
思
う
。「
ク
リ
エ
イ
テ
ィ
ブ
リ
ユ
ー
ス
」
とは
、
廃
材
を
再
利
用し
た
創
作
活
動
をさ
す
。
日
本
で
は
「
リ
サ
イ
ク
ル
」
の
方
が
一
般
的
だ
が
、
資
源
を
有
効
利
用
す
る
こ
と
よ
り
も
、
人
間
の
ク
リ
エ
イ
テ
ィ
ビ
ィ
テ
ィ
(
創
造
性
)
を
育
む
こ
と
に
重き
を
置い
た
、
よ
り
積
極
的
な
意
味
が
込
め
ら
れ
て
い
る
。
写
真
を
ご
覧
い
た
だ
きた
い
。
こ
れ
は
私
が
所
有
す
る
「
ア
ー
バ
ン
・
ア
ン
ト
ラ
ー
」(
都
会
の
鹿
の
角
)
と
名
付
け
ら
れ
た
作
品
で
あ
る
。
カ
ナ
ダ
人
の作
家が
制
作し
た
。
何
を
用
い
て
い
る
か
、
お
分
鳥
取
大
学
地
域
学
部
准
教
授
高
橋
健
司
か
り
だ
ろ
う
か
。
鹿
の
頭
と角
に
見
立
て
た
のは
、
自
転
車
のサ
ド
ル
と
ハ
ン
ド
ル
。
自
転
車
用
品
一
式
で
あ
る
。
リ
の
美
術
館
に
ある
。
作
品
名
は
「
ブ
ル
ズ
・
ヘ
ッ
ド
」(
雄
牛
の
頭
)。
鹿
と
牛
の
違
い
は
あ
る
が
、
どちらも
「
見
立
て
」
の
発
想が
光
る
作
品
で
あ
る
。
ち
なみ
に
、
連
載
の
第
2
回で
触
れ
た
「
平
田
一
式
飾
」
の
「
海
老
」
も
、
同
じ
自
転
車
用
品
一
式
で
作
ら
れ
て
い
る
。「
海
老
」
を
見
た
ら
ピ
カ
ソ
も
き
っ
と
驚
く
と
思
う
。
平田
で
は
「
海
老
」
を
常
設
し
て
い
る
ので
、
ご
自
分
の
目
で
確
か
め
て
ほ
し
い
。
それは
さ
て
お
き
、
古
い
自
転
車
の
部
品
が
ピ
カ
ソ
の
創
造
性
を
刺
激
し
たと
思う
と
、
た
か
が
廃
材
、
た
だ
の
道
具
など
と
侮
る
こ
とは
で
き
な
い
。
暮
ら
し
の
道
具
を
用
い
る
「
一
式
飾
り
」
も
ま
た
、
「
ク
リ
エ
イ
テ
ィ
ブ
リ
ユ
ー
ス
」
の
考
え方
に
通
じ
る
の
で
は
な
い
か
と
思
え
て
く
る
。
そ
こ
で
私
は
2
0
1
7
年
9
月
、
岡
山
の
玉
島
に
「
ク
リエ
イ
テ
ィ
ブ
リ
ユ
ー
ス
」
の
ラ
ボ
(
実
験
室
)
を
開
い
た
大
月
ヒ
ロ
子さ
んを訪ね
た
。
大
月
さん
は
東
京
の
美
術
館
の
学
芸員
を経
て
、
世
界
中
の
「
ク
リ
エ
イ
テ
ィ
ブ
リ
ユ
ー
ス
」
の活
動
現
場
を
訪
ね
、
創
作
活
動
の
拠
点
を
故
郷
に
設
け
た
。
玉
島
は縫
製
業
が盛
ん
で
、
ラ
ボ
に
は
使われ
な
く
な
っ
た
ボ
タ
ンや
ラ
ベ
ル
な
ど
、
さ
ま
ざ
ま
な
道
具
が色
や形
ご
と
に
き
れ
い
に
分
類
さ
れて
、
透
明
の
ケ
ー
ス
に
納
められ
て
いる
。
見て
いる
だ
けで
楽
し
く
、
何
か
作
っ
て
み
た
く
な
る
。
廃
材
が
創
作
の
た
め
の
素
材
に
生
ま
れ
変わ
っ
たよ
う
で
あ
る
。
大
月
さ
ん
に
「
見
立
て
」
に
つ
い
て
話
を
伺
っ
て
み
た
。
大
月
さ
ん
の活
動
の
原
点
は
、
端
材
を
用
い
て
遊
ん
だ
、
幼
い
日
の
「
見
立
て
遊
び
」
だ
そ
う
で
あ
る
。「
見
立
て
」
は
「
アー
ト
の
入
り
口
」
で
あ
り
、
個
性
的
な
形
の
廃
材
に
は
想
像
を
膨
ら
ま
せ
る
鉤
(
か
ぎ
)
が
あ
る
と
お
考
え
で
あ
っ
た
。
ま
た
、
近年は
学
校
で
も
リ
サイ
ク
ル
用
品
を
用
い
た
創
作
活
動
が
盛
ん
だ
が
、
子
ども
の
作品
が
再
び
ゴ
ミ
に
な
る
よ
う
な
活
動
に
は
し
た
く
な
い
と
話
さ
れ
た
。
再
利
用
の
視
点
か
ら
「
一
式
飾
り
」
を
見
れ
ば
、
作
品
に
用
い
た
道
具
は
解
体
後
も
大
切
に
保
管
さ
れ
、
新
た
な
作品
の
材
料と
し
て
繰
り
返
し
利用
さ
れ
る
。
それ
と
共
に
、
一
つ
の
道
具
の
形
を
さ
ま
ざ
ま
に
見立
て
る
こ
と
で
想
像
力
が鍛え
ら
れ
、
創
造
力
が
育
まれ
る
。「
一
式
飾
り
」
は
究
極
の
「
ク
リ
エ
イテ
ィ
ブ
リ
ユ
ー
ス
」
と言
え
る
の
で
は
な
い
だ
ろ
う
か
。
ま
る
で
子
ど
も
のような
作品と
思
わ
れ
るか
も
し
れ
な
い
が
、
実
は
こ
れ
と
同
じ
部
品
を
用
い
た
ピ
カ
ソ
の
オ
ブ
ジ
ェ
が
パ
究極の「クリエイティブリユース」
「
一
式
飾
り
」探
訪
記
第 11 回
2018.06.20(水)