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「一式飾り」探訪記 : 第11回 究極の「クリエイティブリユース」

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Academic year: 2021

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鳥取大学研究成果リポジトリ

Tottori University research result repository

タイトル

Title

「一式飾り」探訪記 : 第11回 究極の「クリエイティブリ

ユース」

著者

Auther(s)

Takahashi, Kenji

掲載誌・巻号・ページ

Citation

島根日日新聞 : 5 - 5

刊行日

Issue Date

2018-06-20

資源タイプ

Resource Type

論文 / Article

版区分

Resource Version

出版社版 / Publisher

権利

Rights

注があるものを除き、この著作物は日本国著作権法によ

り保護されています。 / This work is protected under

Japanese Copyright Law unless otherwise noted.

DOI

(2)

  前 回 は イ タ リ ア の 美 術 館 で 開 催 さ れ た 「 ワ タ ノ ハ ス マ イ ル 展 」 の ワ ー ク シ ョ ッ プ に 触 れ た が 、 欧 米 で は 「 ク リ エ イ テ ィ ブ リ ユ ー ス 」 の活 動 が 盛 ん で あ る 。   「 ク リ エ イ テ ィ ブ リ ユ ー ス 」 と 言 っ て も 、 耳 慣 れ な い 人 が 多 い と 思 う 。「 ク リ エ イ テ ィ ブ リ ユ ー ス 」 とは 、 廃 材 を 再 利 用し た 創 作 活 動 をさ す 。 日 本 で は 「 リ サ イ ク ル 」 の 方 が 一 般 的 だ が 、 資 源 を 有 効 利 用 す る こ と よ り も 、 人 間 の ク リ エ イ テ ィ ビ ィ テ ィ ( 創 造 性 ) を 育 む こ と に 重き を 置い た 、 よ り 積 極 的 な 意 味 が 込 め ら れ て い る 。   写 真 を ご 覧 い た だ きた い 。 こ れ は 私 が 所 有 す る 「 ア ー バ ン ・ ア ン ト ラ ー 」( 都 会 の 鹿 の 角 ) と 名 付 け ら れ た 作 品 で あ る 。 カ ナ ダ 人 の作 家が 制 作し た 。 何 を 用 い て い る か 、 お 分

 

か り だ ろ う か 。 鹿 の 頭 と角 に 見 立 て た のは 、 自 転 車 のサ ド ル と ハ ン ド ル 。 自 転 車 用 品 一 式 で あ る 。 リ の 美 術 館 に ある 。 作 品 名 は 「 ブ ル ズ ・ ヘ ッ ド 」( 雄 牛 の 頭 )。 鹿 と 牛 の 違 い は あ る が 、 どちらも 「 見 立 て 」 の 発 想が 光 る 作 品 で あ る 。   ち なみ に 、 連 載 の 第 2 回で 触 れ た 「 平 田 一 式 飾 」 の 「 海 老 」 も 、 同 じ 自 転 車 用 品 一 式 で 作 ら れ て い る 。「 海 老 」 を 見 た ら ピ カ ソ も き っ と 驚 く と 思 う 。 平田 で は 「 海 老 」 を 常 設 し て い る ので 、 ご 自 分 の 目 で 確 か め て ほ し い 。   それは さ て お き 、 古 い 自 転 車 の 部 品 が ピ カ ソ の 創 造 性 を 刺 激 し たと 思う と 、 た か が 廃 材 、 た だ の 道 具 など と 侮 る こ とは で き な い 。 暮 ら し の 道 具 を 用 い る 「 一 式 飾 り 」 も ま た 、 「 ク リ エ イ テ ィ ブ リ ユ ー ス 」 の 考 え方 に 通 じ る の で は な い か と 思 え て く る 。   そ こ で 私 は 2 0 1 7 年 9 月 、 岡 山 の 玉 島 に 「 ク リエ イ テ ィ ブ リ ユ ー ス 」 の ラ ボ ( 実 験 室 ) を 開 い た 大 月 ヒ ロ 子さ んを訪ね た 。 大 月 さん は 東 京 の 美 術 館 の 学 芸員 を経 て 、 世 界 中 の 「 ク リ エ イ テ ィ ブ リ ユ ー ス 」 の活 動 現 場 を 訪 ね 、 創 作 活 動 の 拠 点 を 故 郷 に 設 け た 。   玉 島 は縫 製 業 が盛 ん で 、 ラ ボ に は 使われ な く な っ た ボ タ ンや ラ ベ ル な ど 、 さ ま ざ ま な 道 具 が色 や形 ご と に き れ い に 分 類 さ れて 、 透 明 の ケ ー ス に 納 められ て いる 。 見て いる だ けで 楽 し く 、 何 か 作 っ て み た く な る 。 廃 材 が 創 作 の た め の 素 材 に 生 ま れ 変わ っ たよ う で あ る 。   大 月 さ ん に 「 見 立 て 」 に つ い て 話 を 伺 っ て み た 。 大 月 さ ん の活 動 の 原 点 は 、 端 材 を 用 い て 遊 ん だ 、 幼 い 日 の 「 見 立 て 遊 び 」 だ そ う で あ る 。「 見 立 て 」 は 「 アー ト の 入 り 口 」 で あ り 、 個 性 的 な 形 の 廃 材 に は 想 像 を 膨 ら ま せ る 鉤 ( か ぎ ) が あ る と お 考 え で あ っ た 。 ま た 、 近年は 学 校 で も リ サイ ク ル 用 品 を 用 い た 創 作 活 動 が 盛 ん だ が 、 子 ども の 作品 が 再 び ゴ ミ に な る よ う な 活 動 に は し た く な い と 話 さ れ た 。   再 利 用 の 視 点 か ら 「 一 式 飾 り 」 を 見 れ ば 、 作 品 に 用 い た 道 具 は 解 体 後 も 大 切 に 保 管 さ れ 、 新 た な 作品 の 材 料と し て 繰 り 返 し 利用 さ れ る 。 それ と 共 に 、 一 つ の 道 具 の 形 を さ ま ざ ま に 見立 て る こ と で 想 像 力 が鍛え ら れ 、 創 造 力 が 育 まれ る 。「 一 式 飾 り 」 は 究 極 の 「 ク リ エ イテ ィ ブ リ ユ ー ス 」 と言 え る の で は な い だ ろ う か 。   ま る で 子 ど も のような 作品と 思 わ れ るか も し れ な い が 、 実 は こ れ と 同 じ 部 品 を 用 い た ピ カ ソ の オ ブ ジ ェ が パ

究極の「クリエイティブリユース」

」探

第 11 回

2018.06.20(水)

参照

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