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予防接種法施行令の一部を改正する政令案に関する意見募集に対して寄せられた
御意見等について
平 成 2 6 年 7 月 2 日
厚 生 労 働 省 健 康 局
結
核
感
染
症 課
予防接種法施行令の一部を改正する政令案について、平成 26 年5月 14 日から6月 12 日
までホームページ等を通じて御意見を募集しましたところ、計 51 件の御意見をいただきま
した。
お寄せいただきました御意見と、それに対する当省の考え方について、以下のとおり取
りまとめましたので公表いたします。なお、取りまとめの都合上、頂いた御意見は適宜要
約しております。今回御意見をお寄せいただきました方の御協力に、厚く御礼申し上げま
す。
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※分類
「水痘」・・・水痘を定期の予防接種の対象疾病に追加すること(以下「定期接種化」)に関する意見 「肺炎」・・・高齢者の肺炎球菌感染症の定期接種化に関する意見 「両方」・・・水痘及び高齢者の肺炎球菌感染症の定期接種化双方に共通する意見 「全般」・・・定期の予防接種全般に関する意見 分 類 意見 意 見 の 数 回答 水 痘 対象年齢の制限を撤廃、もしくは拡大 していただきたい。 4 厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会基 本方針部会(以下「審議会」という)での議論を 踏まえ、対象年齢の下限については、生後 12 月 未満の幼児はワクチンを接種しても免疫がつき にくいことから生後 12 月以降としております。 また、対象年齢の上限については、接種をでき るだけ早く終えることが望ましいことから、生後 36 月を上限としております。 水 痘 集団保育を受ける子どもが増加して いる現状に鑑み、早期の接種機会を確 保し、かつ接種率を向上させることが重 要であることから、接種対象者を麻しん 風しん混合ワクチン接種と揃え、生後 12 月から生後 24 月に至るまでの間に ある者とすべきである。 1 水痘の対象年齢については、あくまで、定期の 予防接種の対象となる年齢の上限及び下限を 示したものです。早期の接種を促すため、標準 的な接種期間を別途設ける予定です。 水 痘 水痘ワクチンは麻しん風しん混合ワク チンに比較して抗体上昇率が低く primary vaccine failure に陥る割合が高 いと危惧されるので、接種間隔を 4 週以 上とし、標準的な接種間隔を 3 か月以 上とすべきである。 1 水痘ワクチンの接種間隔については、日本小 児科学会の推奨スケジュールや審議会での議 論を踏まえ、整理したものですが、頂いた御意 見は今後の検討の参考にさせていただきます。 なお、接種間隔については、予防接種実施規 則において定めることとしております。3 水 痘 平成 26 年度の経過措置として、生 後 36~60 月に至るまでの間にある者 は、ワクチンを1回接種することされて いるが、1回の接種では不十分である と考えられること等から、今回の予防接 種法施行令の改正前に、任意で水痘の ワクチンを1回接種した者に対して、2 回目の接種を定期の予防接種として実 施していただきたい。生後 36 月以上の 者については、1回の接種で予防効果 が十分であるという科学的根拠や、そ の他の合理的な理由はあるのか。 生後 36~60 月に至るまでの間にある 者であって、改正前に自費で1回接種 をした者が、改正後に公費で接種する ことができないのは不公平であると感じ られることや、予防効果が不十分と考 えられることから、接種歴が不明な者も 含め、通算して2回の接種を保証してい ただきたい。 16 今回の改正により生後 12 月から生後 36 月に 至るまでの間にある者への水痘の定期の予防 接種を導入した場合、社会的に水痘の流行が減 少することが期待されます。一方で、水痘への 自然暴露の機会が減少したことにより、罹患歴 がなく、かつ、ワクチンを接種していない者につ いては、免疫を持たないまま水痘の重症化リス クが比較的高い成人へと成長するおそれがあり ます。 今回の経過措置は、水痘患者の多くが5歳未 満の幼児であること及び 1 回の水痘ワクチン接 種で重症水痘は大部分予防できることを踏ま え、罹患歴及び接種歴のない生後 36 月から生 後 60 月に至るまでの間にある者について、上記 のようなリスクを減らすために実施するもので す。 なお、接種回数については、予防接種実施規 則において定めることとしております。 水 痘 平成 26 年 10 月から平成 27 年 3 月ま での間に生後 36 月となる者は、対象者 と経過措置対象者の両者に該当するこ とになるが、両者とも実施可能かどうか が明記されていない。両者とも実施可 能と明記すべきである。 1 生後 36 月から生後 60 月に至るまでの間にあ る者については、改正後に、生後 12 月から生後 36 月までの間に定期の予防接種を行った場合 には、その回数を含めて1回、接種をする旨定 めることを検討しています。 上記の内容については、分かりやすい周知に 努めてまいります。 なお、この内容については、予防接種実施規 則において定めることとしております。 水 痘 被接種者や予防接種行政に関わる者 が平易に経過措置の対象者を確認で きるよう、平成 26 年度のみ、対象者を 生年月日で表記いただきたい。 (例)経過措置として、「生後 36 月に至 るまでの間にある者」を「平成 26 年度に 3歳になる者(平成23年4月2日~平 成 24 年4月1日生まれ)」とし、平成 26 年度に4、5歳になる者(平成 21 年4月 2日~平成 23 年4月1日生まれ)につ いても対象とする。 1 被接種者や担当者が理解しやすいよう、頂い た御意見を参考として、分かりやすい周知に努 めてまいります。 水 痘 10月からの半年間の経過措置が予 定されているところであるが、当該時期 はインフルエンザの予防接種が実施さ れるなど、医療機関等が多忙な時期で あること等を踏まえ、被接種者が確実 に接種を行うことができるよう、経過措 置の期間の延長や、対象年齢の拡大 をしていただきたい。 3 水痘の経過措置については、一回の接種で あること、過去に任意で接種した者は対象外で あること、被接種者としては生後 36 月から生後 60 月までの間における接種の努力義務のある 定期の予防接種が比較的少ないこと等を考慮 し、審議会での審議を踏まえ半年間の措置とし ています。
4 水 痘 経過措置期間中の予防接種の対象 者を年齢ではなく学年で区切っていた だきたい。現在の経過措置では、施行 直後に、同学年内に公費で予防接種を 受けることができる者(生後60月以前 の者)とできない者(生後60月以降の 者)とが混在するため、不公平感があ り、予防効果も得られにくいのではない か。 3 本来の定期の予防接種の対象者を年齢で規 定しているため、経過措置を学年で規定すると、 空白又は重複の期間が生じ、接種回数等の混 乱が生じ得ること、日本における水痘患者の多く が5歳未満の幼児であること等を踏まえ、対象 者を定めたものです。 水 痘 今回の予防接種法施行令の改正前 に任意で行った水痘の接種回数につい て、改正後に定期の予防接種の回数と してカウントをするのは、現在実施され ている他の予防接種(不活化ポリオワ クチンや小児の肺炎球菌感染症)との 整合性がないのではないか。 1 予防接種実施規則において、小児の肺炎球菌 感染症については、改正前に任意で行った接種 を、改正後に定期の予防接種としての接種とし てみなすこととしています。また、定期接種実施 要領において、不活化ポリオワクチンについて も、海外で接種した回数を定期の予防接種の回 数としてみなすことができることとしています。 水 痘 一般的に、改正の際に経過措置を設 けたとしても、全ての者に対しフォロー をすることは困難であること、今回の改 正の水痘についての経過措置は特段 効果がないと考えられること、ただでさ え予防接種に係る現場は多忙であるこ とから、特段の必要がなければ経過措 置を設ける必要はないのではないか。 1 審議会での審議を踏まえ、水痘ウイルスの自然 暴露の機会が減少する者における水痘の重症 化を予防する必要があること、経過措置の対象 者の接種回数は一回であること、過去に任意で 接種した者は対象外であることなどから、必要な 方を対象に経過措置を設けています。 肺 炎 今回の改正時、もしくは今後、ワクチ ンの有効性や費用対効果の観点等か ら、プレベナー13(を含め、他のワクチ ン)を定期の予防接種のワクチンに追 加していただきたい。 9 予防接種に関する基本的な計画(平成 26 年厚 生労働省告示第 121 号)においては、「薬事法 (昭和 35 年法律第 145 号)上の製造販売承認は 得ているが、定期の予防接種に位置付けられて いないワクチンについても、分科会等の意見を 聴いた上で、定期の予防接種に位置付けること について評価及び検討を行う。」こととしていま す。肺炎球菌ワクチン(結合型ワクチン)を高齢 者に使用することについては、平成 26 年 6 月 20 日に薬事承認の一部変更が承認されたところで あり、今後、同ワクチンの有効性、安全性及び費 用対効果に関するデータについて可能な限り収 集を行った上で、審議会等において、これらの科 学的知見に基づき、定期の予防接種に位置付 けることについて審議いただく予定です。
5 肺 炎 ・ 経過措置期間中、65歳以上の者が 5歳おきに対象者となっているが、5年 待つ者にとっては不公平ではないか。 せめて対象年齢の狭間の者(66~69 歳など)であって、施設入所者や高齢者 等、感染のリスクが高い者については、 対象年齢を迎える前に接種できるよう 特例を設けていただきたい。 ・ もしも自治体が上記の者に対して独 自に予防接種を実施した場合、健康被 害制度は適用されるのか。 7 ・ 接種の対象者である3000万人以上の方々 に安定的な接種の機会を確保するため、順次接 種をしていただけるように経過措置を設定してい ます。 ・ 予防接種法上に基づかない任意の予防接種 であるため、予防接種法上の健康被害救済制 度は適用されません。ただし、任意の予防接種 による副反応であっても、独立行政法人医薬品 医療機器総合機構法による救済については対 象となり得ます。 肺 炎 平成 26 年度に 65 歳になるS24.4.2~S 25.4.1 生まれは、時限措置扱いとして接 種可能な期間は 6 か月間のみか。 1 貴見のとおりです。 肺 炎 H26年に未接種となってしまった者が、 今後対象者に含まれる可能性はある か。 1 長期にわたり療養を必要とする疾病にかかっ たこと等、特別の事情があることにより予防接種 を受けることができなかった場合には、当該特 別の事情がなくなった日から1年間は定期の予 防接種の対象者となります。 肺 炎 65 歳への周知徹底には介護保険被保 険者証の交付時の案内等が有効であ るため、市町村内で協働して市民周知 を図ることが可能なよう、厚生労働省で 調整をして欲しい。 1 定期の予防接種の対象者に対する周知につ いては、公告を行うほか、原則として、個別通知 を行うことされています。市町村内における協働 については、各市町村において御検討いただき くべきものと考えています。 肺 炎 高齢者については接種歴の管理が難し いと思われるが、対応は考えているか 1 定期の予防接種を受けた方には接種済証を 交付することとし、接種の記録として管理してい ただきたいと考えています。また、定期の予防接 種を実施した市町村においても、接種台帳に接 種の記録を保管していただいています。 肺 炎 ハイリスク者について、「心臓、腎臓若 しくは呼吸器の機能の障害又はヒト免 疫不全ウイルスによる免疫の機能の障 害を有する者」という定義に関しては、 若干範囲が狭いと感じる。CDC の推奨 では、前述の内容に加えて
Cerebrospinal fluid (CSF) leaks Cochlear implant(s)
Sickle cell disease and other hemaglobinopathies Functional or anatomic asplenia Congenital or acquired immunodeficiencies Leukemia Hodgkin disease Generalized
malignancy Long-term
immunosuppressive therapy Solid organ transplant Multiple myeloma
が示されております。免疫抑制状態の 患者における肺炎球菌ワクチンの有効 1 ハイリスク者の定義については、審議会での 審議を踏まえ決定しているものですが、頂いた ご意見については今後の検討の参考にさせて いただきます。
6 性を考えると対象基礎疾患を広げても よいのではないか。 肺 炎 100歳以上の者のような、非常に高 齢な者に対して接種しても安全なの か。 1 今回使用するワクチンについて、薬事法にお ける承認内容においては、特段年齢の上限は 定められていません。ただし、一般に高齢者で は、生理機能が低下しているため、予診等を慎 重に行い、被接種者の健康状態を十分に観察し た上で、予防接種が可能か判断する必要があり ます。 肺 炎 厚生労働省は、我が国の社会保障制 度を持続可能なものとするため、予防・ 健康管理に係る取組の推進により、 2025 年に「5兆円規模の医療費・介護 費の効果額」を目指すプラン(「『国民の 健康寿命が延伸する社会』に向けた予 防・健康管理に係る取組の推進」(平成 25 年 8 月 30 日)(※1))を公表してい る。 ※1: http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/000 0019326.html この「5兆円規模の医療費・介護費の効 果額」のうち、「高齢者の肺炎予防の推 進」として口腔ケアと成人用肺炎球菌ワ クチン接種の効果額約 8000 億円の目 標が掲げられているが、成人用肺炎球 菌ワクチンが今年 10 月 1 日から定期予 防接種として接種開始された場合、そ の 2025 年における効果額はいくらと試 算しているのか。また、昨年のプランと 今回の政令改正の関連性如何。 1 御指摘の試算は、各取組を進めていく上での 一つの目標として、ワクチン接種の効果が5年 間持続するとの仮定に基づき、全ての 65 歳の者 が予防接種を実施した場合の 1 年間の肺炎関 連の医療費への効果について、口腔ケアによる 効果と合わせて提示したものです。 肺炎球菌ワクチンを定期接種化した場合であ っても、改めて試算を行う特段の必要性はない ものと考えます。 肺 炎 今後、高齢者が生活する主な環境は “施設”となり、集団生活をおくることで 肺炎球菌による感染機会は明らかに多 くなる。また、当該ワクチン接種による 予防効果は時間の経過とともに低下す るため、とりわけ高齢者や呼吸器、循 環器に基礎疾患を有する患者は低下し やすく、抗体水準を維持するためにも 再接種を求める声は少なくない。 これらのことから、少なくとも循環器、呼 吸器、糖尿病、腎臓病などのハイリスク 疾患を有する高齢者については 成人 用肺炎球菌ワクチンの接種対象者につ いて、2014 年度から 2018 年度までの経 過措置としている「65 歳以降 5 歳ごとの 接種」に関連し、少なくともハイリスク疾 患を有する高齢者については、2019 年 1 再接種の必要性については、今後、審議会で 審議いただく予定としています。
7 度以降も複数回の接種を継続すべき。 両 方 パブリックコメントの概要のみでは、当 該施行令が条文上どのように改正され るのかについての詳細が分からない。 改正施行令の文言如何では恣意的な 裁量が横行するのではないか。 少なくとも条文の変更箇所について示 すなど、改正施行令の案をパブリックコ メントに付していただきたい。 1 行政手続法第 39 条により、パブリックコメント の際に公示する命令等の案は、根拠規定及び 題名を明示するほか、定める事項を網羅するこ とされています。本パブリックコメントにおいて も、当該規定に基づき案を公示しています。 両 方 今般の政令改正では、水痘及び高齢 者の肺炎球菌感染症の2疾病につい て、それぞれA類疾病とB類疾病のい ずれの対象に指定予定か。 1 水痘は A 類疾病に、高齢者の肺炎球菌感染症 は B 類疾病に、それぞれ位置付けることを予定 しています。 全 般 衛生状況が改善された現代におい て、副反応のリスクを伴う予防接種をあ えて実施する必要はあるのか。両ワク チンの定期の予防接種化を中止する か、努力義務をかけない接種としてい ただきたい。 5 ワクチンの定期接種化に当たっては、審議会 等において、日本の現状に応じたワクチンの有 効性・安全性及び費用対効果等を検討いただ き、その結果を踏まえ政策を検討しています。 また、高齢者の肺炎球菌感染症については、 接種の努力義務のない B 類疾病として位置付け ることを予定しています。 全 般 予防接種に係る現場が混乱するた め、季節性インフルエンザの流行と重 なる時期の改正は避けていただきた い。 1 水痘及び高齢者の肺炎球菌感染症について は、平成 24 年5月の厚生労働省厚生科学審議 会感染症分科会予防接種部会において、「広く 接種を促進していくことが望ましい」 と提言され たことや、当該感染症の流行状況等を踏まえ、 自治体等における準備期間を確保しつつ、可能 な限り速やかに定期接種化を実現するため、平 成 26 年 10 月から実施することとしています。