サイクロトロンの
運転保守業務請負契約仕様書
国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構
高崎量子応用研究所 放射線高度利用施設部
目 次
ページ 1. 目的(まえがき) − − − − − − − − − − − − − - - - - 2 2. 契約範囲 − − − − − − − − − − − − − − − − - - - - 2 3. 対象設備 − − − − − − − − − − − − − − − − - - - - 2 4. 実施場所 − − − − − − − − − − − − − − − − - - - - 3 5. 実施期日等− − − − − − − − − − − − − − − − - - - - 3 6. 業務内容 − − − − − − − − − − − − − − − − - - - - 4 7. 標準要員数 − − − − − − − − − − − − − − − − - - - 5 8. 業務に必要な資格等 − − − − − − − − − − − − − − − 5 9. 支給品、貸与品等 − − − − − − − − − − − − − − − − 5 10.提出書類 − − − − − − − − − − − − − − − − - - - - 6 11.検収条件 − − − − − − − − − − − − − − − − - - - - 7 12.特記事項 − − − − − − − − − − − − − − − − - - - - 7 13.総括責任者 − − − − − − − − − − − − − − − − - - - 8 14.グリーン購入法の推進 − − − − − − − − − − − − − − 8 15.環境活動の推進 − − − − − − − − − − − − − − − − − 8 添付資料 別紙-1 平成 29 年度サイクロトロン年間運転計画表(案) − 9 別紙-2 平成 29 年度標準要員数一覧(案) − − − − − − − − 10
1.目的(まえがき) 本仕様書は、国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 高崎量子応用研究所(以下「機構」と いう。)のイオン照射研究施設に設置されているサイクロトロンの運転保守等に関する業務(以下「業 務」という。)を、受注者に請け負わせるための仕様について定めたものである。 受注者は、サイクロトロンの構造、加速原理、イオンの発生方法、本施設の特徴、関係法令等を十 分理解し、受注者の責任と負担において計画立案し、本業務を実施するものとする。 2.契約範囲 本仕様に係わる業務の範囲は以下の通りとする。 (1)サイクロトロンの運転 運転準備、運転、監視、停止及び運転に係わる記録の作成等をいう。 (2)サイクロトロンの点検保守 定期的又は臨時に行う整備、点検及び異常や故障時の修理等をいう。 (3)その他 業務に必要な作業、運転、点検保守に係わる備品及び消耗品の整理、管理、清掃、資料や図面等 の作成をいう。 3.対象設備 サイクロトロンは、イオン源で生成した軽イオンあるいは重イオンを、イオン入射系で垂直入射し、 サイクロトロンの中で高エネルギーに加速した後、さらに外部ビーム輸送系を用いて実験用ポートま で輸送して、実験利用に供する装置である。 サイクロトロンを構成する各種の設備、機器等の内、業務の対象となるものは以下の通りである。 (1)サイクロトロン本体系 イオン入射系から入射されたイオンを加速する為の装置であり、電磁石系、高周波系、入射・引 き出し系、ビーム診断系、自動化設備等から構成される。 (2)イオン源系 イオンを生成する為の装置であり、HECRイオン源、ECRイオン源、ナノガンイオン源等か ら構成される。 (3)イオン入射系 イオン源で生成されたイオンをサイクロトロンまで輸送する為の装置であり、分析電磁石、ソレ ノイド電磁石、偏向電磁石、バンチャー、P型ビームチョッパー、ビーム診断機器等から構成さ れている。 (4)外部ビーム輸送系 サイクロトロンで加速されたイオンビームを実験用ターゲットまで輸送する為の装置であり、分 析電磁石、振分電磁石、偏向電磁石、四重極電磁石、S型ビームチョッパー、ビームスキャナー、 ビーム診断機器、ロータリーシャッター等から構成されている。
(5)電源系 サイクロトロンの為の電源であり、電磁石系、高周波系、イオン源系、ビーム輸送系等から構成 されている。 (6)真空排気系 イオン源系から外部ビーム輸送系まで真空を保持する為の装置であり、クライオポンプ、ターボ 分子ポンプ、ロータリーポンプ、ゲートバルブ及び真空槽等から構成されている。 (7)冷却水系 イオン源系から外部ビーム輸送系までの電磁石及び電源、ビーム診断機器等の除熱をする為の装 置でありイオン源・イオン入射系、サイクロトロン本体系、外部ビーム輸送系、真空排気系等か ら構成されている。 (8)計算機制御系 イオン源系から外部ビーム輸送系を経由したイオンビームを調整し、ターゲットまでの輸送に関 わる機器の制御をする為の装置でありGCU、SCU、MTC、UDC等の各種計算機から構成 されている。 (9)付帯装置・設備 (1)項から(8)項に付帯する装置・設備であり加速器運転用放射線モニター装置、インターロ ック・安全表示装置、放射線遮蔽扉・安全扉、安全監視用 CCTV 装置、工作機械設備、ページン グ装置、クレーン設備等から構成される。 4.実施場所 群馬県高崎市綿貫町1233 国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構 高崎量子応用研究所 イオン照射研究施設内 (1)イオンビーム研究棟 (2)サイクロトロン棟 (3)その他、総括責任者と事前に協議して定めた場所 5.実施期日等 (1)実施期間 平成29年4月1日から平成30年3月31日までとする。 但し、土曜日、日曜日、祝日、年末年始(12月29日から翌年1月3日まで)、その他機構が特 に指定する日を除く。 (2)標準実施時間 別紙-1平成 29 年度サイクロトロン年間運転計画表(案)に基づき、1週間単位での業務体制を原 則とする。 業務形態及び業務時間は、以下の通りである。
イ.実験利用運転:原則として 2 名で月曜日午前9時から金曜日午後5時30分または月曜日 午前9時から土曜日午後5時30分までの昼夜連続運転体制とする。 ロ.試験・調整運転:原則として 2 名で午前9時から午後5時30分。 ハ.点検保守、その他:原則として午前9時から午後5時30分。 但し、必要がある場合は、上記に定める作業時間外の時間及び(1)の但し書きに定める日であ っても実施することがある。 なお、運転計画の変更や地震、停電、故障等の緊急時にあっては、機構の指示による点検等を行 うことがある。この場合の費用は、別途協議の上決定する。 6.業務内容 本業務を実施するにあたっては、本仕様書に定める事項の他、運転要領書、機器取扱説明書等を充 分理解のうえ実施するものとし、受注者は予め業務の分担、人員配置、スケジュール、実施方法等に ついて実施要領を定め、機構の確認を受けるものとする。 以下に業務内容の詳細を示す。 サイクロトロン運転保守の業務内容 作業項目 作業内容および作成資料等 作業時期 1.運転業務 2.点検保守業務 ・運転準備(起動前の点検を含む) ・運転、運転状態の監視及び調整 ・運転終了時の点検 ・運転保守業務に関する日報等の記録の作成 ・照射実施記録等の作成 ・その他機構の定める運転に必要な業務 ・日常点検 ・巡視点検 ・定期自主点検 ・部品及び消耗品の交換等 ・異常及び軽度の故障の修理及び応急処置 ・点検保守に関する記録作成 ・運転を要しない期間においては集中的に保守作業を実施する。 作業は以下の項目の中から、サイクロトロンの運転維持管理上で 必要と判断されるものを行うものとする。 ①サイクロトロン及びサイクロトロン関連付帯装置 ②サイクロトロン及びサイクロトロン関連付帯装置に関わる制御系 ③ビーム輸送系及びビーム輸送系関連付帯装置 随時 通電時毎日 1 回/月 2回/年 以下随時
3.その他の業務 ④ビーム輸送系及びビーム輸送系関連付帯装置に関わる制御系 ⑤冷却水系等のユーティリティと、その制御系 ・サイクロトロンの運転、点検保守のための準備 ・運転パラメーターファイル及び加速器運転データ等の整理、まとめ ・照明器具、サイクロトロンの保守用工具及び消耗品等の管理 ・サイクロトロンの運転、点検保守に必要な図表及び図面等の作成 ・機構が実施するサイクロトロンに係わる工事等(業者に発注したも の)の立会い ・放射線管理区域作業教育等の研修、特別教育等の安全教育及び機構 が実施する安全衛生行事への参加 ・放射線被曝及び放射能汚染防止のための養生等 ・イオン源、ビームライン、サイクロトン本体、各電源設備、監視盤 等の近傍及び部品保管室等の清掃 ・その他サイクロトロンの運転、点検保守のために必要な作業 随時 7.標準要員数 標準要員数は、別紙-1 及び別紙-2 の通りとする。 8.業務に必要な資格等 (1)本業務に従事する者は、機構と同規模のサイクロトロン装置及び、加速器施設における管理区域 作業に要求される放射線計測器、放射化物等の取扱いに関する知識と技術を有し、サイクロトロ ン装置の運転保守業務を遂行できると認められた者とする。 (全 員) (2)必要な資格等 イ. 本業務に従事する者は、放射線業務従事者であること。 ロ. 第 1 種又は第 2 種放射線取扱主任者 (1名以上) ハ. 電気取扱業務(特別高圧)講習会の受講者又は同等の資格 (全 員) ニ. 天井クレーン運転士 (1名以上) ホ. 玉掛け技術者 (1名以上) へ. 危険物取扱者 乙 4 類 (1名以上) ト. 特定化学物質作業主任者 (1名以上) チ. 第 2 種電気工事士 (1名以上) リ. 第 2 種業務用冷凍空調機冷媒フロン類取扱技術者 (1名以上) 9.支給品、貸与品等 (1)支給品 イ. 電気・ガス・水・紙 ロ. 補修用部品等 (2)貸与品
イ. 控え室(イオンビーム研究棟 113 号室) ロ. 机、椅子、ロッカー ハ. OSL 線量計、ID カード ニ. パソコン等 ホ. 機構が業務遂行上必要と認めた備品等 (3)受注者の負担するもの イ. 業務遂行上必要な防護具(放射線管理区域で使用する防護具を除く) ロ. 作業服 ハ. 作業靴 二. 安全帽 ホ. 軍手等 10.提出書類 受注者は、業務の契約に基づき下記の書類等を提出し、機構の確認を受けるものとする。 書類名 指定様式 提出期限 協議の 要否 部数 備 考 1 総括責任者及び 総括責任者代理 選任届 機構様式 契約後選任及び変更する場合は、 その都度すみやかに 1 部 総括責任 者代理も 含む 2 実施要領書 契約後業務請負の実施要領書を作 成しすみやかに ○ 2 部 3 従事者名簿 業務従事者の氏名、経歴等を記載 した業務従事者名簿を契約後すみ やかに 2 部 4 業務報告書 イ.業務日報 ロ.業務月報 ハ.その他業務 に必要な書類 イ.業務日報を翌出勤日までに ロ.業務月報を翌月の7日までに ハ.機構の指示により、その都度 イ.1部 ロ.1部 ハ.必要 数 5 完了報告・請求 書 機構様式 翌月の7日までに 1部 6 異常時連絡体制 表 夜間及び休日等における異常時連 絡体制表は契約後及び業務従事者 を変更の都度すみやかに 1部 7 業務日程表及び 業務当番表 機構のサイクロトロン年間運転計 画表に基づいた業務従事者の業務 日程表及び業務当番表を、当該運 転の始まる前までに ○ 1部 8 その他機構が必 要とする書類 詳細は別 途協議 (提出場所)
機構 高崎量子応用研究所 放射線高度利用施設部 イオン加速器管理課 11.検収条件 完了報告・請求書、業務日報、業務月報の確認並び仕様書及び実施要領書の定めるところに従って 業務が実施されたと機構が認めたことをもって、当月分の業務の完了とする。 12.特記事項 (1)受注者は機構が量子科学技術の研究・開発を行う機関であるため、高い技術力及び高い信頼性を 社会的に求められていることを認識し、機構の規定等を遵守し安全性に配慮し業務を遂行しうる 能力を有する者を従事させること。 (2)受注者は業務を実施することにより取得した当該業務及び作業に関する各データ、技術情報、成 果その他のすべての資料及び情報を機構の施設外に持ち出して発表もしくは公開し、または特定 の第三者に対価をうけ、もしくは無償で提供することはできない。ただし、あらかじめ書面によ り機構の承認を受けた場合はこの限りではない。 (3)受注者は業務の実施に当たって、次に掲げる関係法令及び所内規程を遵守するものとし、機構が 安全確保の為の指示を行ったときは、その指示に従うものとする。 イ.高崎量子応用研究所放射線安全取扱手引 ロ.高崎量子応用研究所安全衛生管理規則 ハ.高崎量子応用研究所電気工作物保安規程 ニ.イオン照射研究施設(サイクロトロン装置)運転要領 (4)受注者は事故または災害等の異常事態等が発生した場合、機構の指示に従って行動するものとす る。また、サイクロトロンの運転中に異常事態が発生した場合には、サイクロトロン装置運転要 領に定められた異常時の措置を行うとともに、速やかに機構の運転責任者に連絡するものとする。 (5)受注者は、業務従事者が業務を行うために必要な放射線作業に関する基礎知識の教育及び法で定 められた放射線従事者訓練を実施するものとする。 (6)受注者は業務従事者に関しては労基法、労安法その他法令上の責任及び従事者の規律秩序及び風 紀の維持に関する責任を全て負うものとする。 (7)受注者は、事故、故障等で勤務時間外に機構からの呼び出し通報を受けたときには、直ちに出動 して適宜な措置を講ずるものとする。 (8)業務形態の変更 運転計画の変更に伴って、業務形態の変更が必要となった場合には、機構は予め受注者に通知す るものとする。 (9)業務従事者の変更 イ.受注者が業務従事者を変更しようとするときは、事前に、機構に通知するものとする。なお、 後任の業務従事者の選定等については、予め機構の確認を得るものとする。 ロ.業務従事者の変更に際しては、受注者の責任において業務の引継ぎその他業務を円滑に実施
するために、必要な措置等を講ずるものとする。 (10)受注者は、本契約の期間終了に伴い、本契約の業務が次年度においても継続的かつ円滑に遂行で きるよう、新規受注者に対して、機構が実施する基本作業マニュアル、現場等における設備・機器 類、作業実施状況、安全管理上の留意点などの基本事項説明への協力を行うこと。なお、基本事 項説明の詳細は、機構、受注者及び新規受注者間で協議のうえ、一定の期間(3 週間以内)を定め て原契約の期間終了日までに実施する。 (11)受注者は機構が伝染病の疾病(新型インフルエンザ等)に対する対策を目的として行動計画等の 対処方針を定めた場合には、これに協力するものとする。 (12)その他、仕様書に定めのない事項については、機構と協議のうえ決定する。 13.総括責任者 受注者は、本契約業務を履行するにあたり、受注者を代理して直接指揮命令する者(以下「総括責 任者」という。)及び総括責任者代理を選任し、次の任務に当たらせるものとする。 (1)受注者の業務従事者の労務管理及び作業上の指揮命令 (2)本契約業務履行に関する機構との連絡及び調整 (3)仕様書に基づく標準実施時間外等の請負処理 (4)受注者の業務従事者の規律秩序の保持及びその他本契約業務の処理に関する事項 14.グリーン購入法の推進 (1)本契約において、グリーン購入法(国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律)に適用 する環境物品(事務用品、OA機器等)が発生する場合は、これを採用するものとする。 (2)本仕様に定める提出図書(納入印刷物)については、グリーン購入法の基本方針に定める「紙類」 の基準を満たしたものであること。 15.環境活動の推進 本契約の履行にあたっては、機構の「環境方針」を理解のうえ、機構の環境活動に協力するもの とする。