Title SNSにおける発言のしやすさと態度形成 : ソーシャルメディアにおける炎上から Sub Title
Author 加藤, 晋輔(Kato, Shinsuke) 坂下, 玄哲(Sakashita, Mototaka) Publisher 慶應義塾大学大学院経営管理研究科 Publication year 2011 Jtitle 修士論文 (2012. 3) Abstract 現代のインターネット社会において、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)を抜きに語るこ とはできない。我が国においてもSNSの利用者は堅調に増加している。スマートフォンの普及に伴 い、携帯端末から気軽にインターネットにアクセスできるようになり、ますますSNSは身近なもの になっている。 そんな中目立つのは、SNSを利用するユーザの発言がもととなり、その発言にネットユーザからの 批判が集中する、いわゆる炎上状態になる事例である。飲酒運転や盗撮行為、人格批判など、公 序良俗に反するような発言をSNS上で行ってしまい、結果として炎上してしまうケースが後を絶た ない。中には個人情報が流出してインターネット上で公開されてしまうケースや、職場を懲戒解 雇される、逮捕されてしまうケースなども存在する。なぜこのようなことが起きるのだろうか。S NSを企業戦略として利用する企業も存在し、今後こういった戦略を展開する企業に対し、何らか の提言を行うことはできないだろうか。 本論文ではまず、主要なSNSの現状に触れたのち、ユーザの発言が発端となって炎上した事例をレ ビューする。そして、ユーザのSNSにおける発言がどのような時に不適切と捉えられるかという点 を先行研究から、情報発信者、受容者、第三者がそれぞれもつ規範の違いから生じるという切り 口で述べる。そのうえで、ユーザが不適切な発言と捉えられやすい発言は、どれだけ普段通りの 発言をしやすい状態であるかと同義であることを論じ、発言をしやすい状態を作り出す要素を明 らかにする。本稿ではその要素を、「SNS上でのつながりを広いと知覚する度合い」と「SNS上で の発言が聞かれる相手を自分でコントロールできていると知覚する度合」の二つをとりあげ、仮 説の設定を行った。具体的には「SNSを利用するうえで、ユーザはSNS上でのつながりが少ないと 知覚し、かつ発言をコントロールできていると知覚するほど、発言がしやすい」という仮説を設 定した。質問票調査によるデータの収集と分析の結果、それぞれの変数に相互効果が認められ、 つながりが広いと感じているユーザとそうでないユーザとの間には、コントロールの知覚する度 合いが発言のしやすさに与える影響が違うことが分かった。この検証結果をもとに提言を行った 。 Notes
Genre Thesis or Dissertation
URL http://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/detail.php?koara_id=KO40003001-00002011 -2633
慶應義塾大学大学院経営管理研究科修士課程
学位論文 2011年度
論文題名 SNSにおける発言のしやすさと態度形成 ∼ソーシャルメディアにおける炎上から∼ 主 査 坂下 玄哲 副 査 池尾 恭一 副 査 井上 哲浩 副 査 2012/01/06 提出 学籍番号 81030326 氏 名 加藤晋輔論文要旨 所属ゼミ 坂下玄哲研究会 学籍番号 81030326 氏名 加藤晋輔 (論文題名) (論文題名) (論文題名) (論文題名) (論文題名) (論文題名) SNSにおける発言のしやすさと態度形成 ‒ソーシャルメディアにおける炎上から-(内容の要旨) (内容の要旨) (内容の要旨) (内容の要旨) (内容の要旨) (内容の要旨) 現代のインターネット社会において、ソーシャルネットワーキングサービス (SNS)を抜きに語ることはできない。我が国においてもSNSの利用者は堅調に増加 している。スマートフォンの普及に伴い、携帯端末から気軽にインターネットにアク セスできるようになり、ますますSNSは身近なものになっている。 そんな中目立つのは、SNSを利用するユーザの発言がもととなり、その発言にネッ トユーザからの批判が集中する、いわゆる炎上状態になる事例である。飲酒運転や盗 撮行為、人格批判など、公序良俗に反するような発言をSNS上で行ってしまい、結果 として炎上してしまうケースが後を絶たない。中には個人情報が流出してインター ネット上で公開されてしまうケースや、職場を懲戒解雇される、逮捕されてしまう ケースなども存在する。なぜこのようなことが起きるのだろうか。SNSを企業戦略と して利用する企業も存在し、今後こういった戦略を展開する企業に対し、何らかの提 言を行うことはできないだろうか。 本論文ではまず、主要なSNSの現状に触れたのち、ユーザの発言が発端となって炎 上した事例をレビューする。そして、ユーザのSNSにおける発言がどのような時に不 適切と捉えられるかという点を先行研究から、情報発信者、受容者、第三者がそれぞ れもつ規範の違いから生じるという切り口で述べる。そのうえで、ユーザが不適切な 発言と捉えられやすい発言は、どれだけ普段通りの発言をしやすい状態であるかと同 義であることを論じ、発言をしやすい状態を作り出す要素を明らかにする。本稿では その要素を、「SNS上でのつながりを広いと知覚する度合い」と「SNS上での発言が 聞かれる相手を自分でコントロールできていると知覚する度合」の二つをとりあげ、 仮説の設定を行った。具体的には「SNSを利用するうえで、ユーザはSNS上でのつな がりが少ないと知覚し、かつ発言をコントロールできていると知覚するほど、発言が しやすい」という仮説を設定した。質問票調査によるデータの収集と分析の結果、そ れぞれの変数に相互効果が認められ、つながりが広いと感じているユーザとそうでな いユーザとの間には、コントロールの知覚する度合いが発言のしやすさに与える影響 が違うことが分かった。この検証結果をもとに提言を行った。 現代のインターネット社会において、ソーシャルネットワーキングサービス (SNS)を抜きに語ることはできない。我が国においてもSNSの利用者は堅調に増加 している。スマートフォンの普及に伴い、携帯端末から気軽にインターネットにアク セスできるようになり、ますますSNSは身近なものになっている。 そんな中目立つのは、SNSを利用するユーザの発言がもととなり、その発言にネッ トユーザからの批判が集中する、いわゆる炎上状態になる事例である。飲酒運転や盗 撮行為、人格批判など、公序良俗に反するような発言をSNS上で行ってしまい、結果 として炎上してしまうケースが後を絶たない。中には個人情報が流出してインター ネット上で公開されてしまうケースや、職場を懲戒解雇される、逮捕されてしまう ケースなども存在する。なぜこのようなことが起きるのだろうか。SNSを企業戦略と して利用する企業も存在し、今後こういった戦略を展開する企業に対し、何らかの提 言を行うことはできないだろうか。 本論文ではまず、主要なSNSの現状に触れたのち、ユーザの発言が発端となって炎 上した事例をレビューする。そして、ユーザのSNSにおける発言がどのような時に不 適切と捉えられるかという点を先行研究から、情報発信者、受容者、第三者がそれぞ れもつ規範の違いから生じるという切り口で述べる。そのうえで、ユーザが不適切な 発言と捉えられやすい発言は、どれだけ普段通りの発言をしやすい状態であるかと同 義であることを論じ、発言をしやすい状態を作り出す要素を明らかにする。本稿では その要素を、「SNS上でのつながりを広いと知覚する度合い」と「SNS上での発言が 聞かれる相手を自分でコントロールできていると知覚する度合」の二つをとりあげ、 仮説の設定を行った。具体的には「SNSを利用するうえで、ユーザはSNS上でのつな がりが少ないと知覚し、かつ発言をコントロールできていると知覚するほど、発言が しやすい」という仮説を設定した。質問票調査によるデータの収集と分析の結果、そ れぞれの変数に相互効果が認められ、つながりが広いと感じているユーザとそうでな いユーザとの間には、コントロールの知覚する度合いが発言のしやすさに与える影響 が違うことが分かった。この検証結果をもとに提言を行った。 現代のインターネット社会において、ソーシャルネットワーキングサービス (SNS)を抜きに語ることはできない。我が国においてもSNSの利用者は堅調に増加 している。スマートフォンの普及に伴い、携帯端末から気軽にインターネットにアク セスできるようになり、ますますSNSは身近なものになっている。 そんな中目立つのは、SNSを利用するユーザの発言がもととなり、その発言にネッ トユーザからの批判が集中する、いわゆる炎上状態になる事例である。飲酒運転や盗 撮行為、人格批判など、公序良俗に反するような発言をSNS上で行ってしまい、結果 として炎上してしまうケースが後を絶たない。中には個人情報が流出してインター ネット上で公開されてしまうケースや、職場を懲戒解雇される、逮捕されてしまう ケースなども存在する。なぜこのようなことが起きるのだろうか。SNSを企業戦略と して利用する企業も存在し、今後こういった戦略を展開する企業に対し、何らかの提 言を行うことはできないだろうか。 本論文ではまず、主要なSNSの現状に触れたのち、ユーザの発言が発端となって炎 上した事例をレビューする。そして、ユーザのSNSにおける発言がどのような時に不 適切と捉えられるかという点を先行研究から、情報発信者、受容者、第三者がそれぞ れもつ規範の違いから生じるという切り口で述べる。そのうえで、ユーザが不適切な 発言と捉えられやすい発言は、どれだけ普段通りの発言をしやすい状態であるかと同 義であることを論じ、発言をしやすい状態を作り出す要素を明らかにする。本稿では その要素を、「SNS上でのつながりを広いと知覚する度合い」と「SNS上での発言が 聞かれる相手を自分でコントロールできていると知覚する度合」の二つをとりあげ、 仮説の設定を行った。具体的には「SNSを利用するうえで、ユーザはSNS上でのつな がりが少ないと知覚し、かつ発言をコントロールできていると知覚するほど、発言が しやすい」という仮説を設定した。質問票調査によるデータの収集と分析の結果、そ れぞれの変数に相互効果が認められ、つながりが広いと感じているユーザとそうでな いユーザとの間には、コントロールの知覚する度合いが発言のしやすさに与える影響 が違うことが分かった。この検証結果をもとに提言を行った。 現代のインターネット社会において、ソーシャルネットワーキングサービス (SNS)を抜きに語ることはできない。我が国においてもSNSの利用者は堅調に増加 している。スマートフォンの普及に伴い、携帯端末から気軽にインターネットにアク セスできるようになり、ますますSNSは身近なものになっている。 そんな中目立つのは、SNSを利用するユーザの発言がもととなり、その発言にネッ トユーザからの批判が集中する、いわゆる炎上状態になる事例である。飲酒運転や盗 撮行為、人格批判など、公序良俗に反するような発言をSNS上で行ってしまい、結果 として炎上してしまうケースが後を絶たない。中には個人情報が流出してインター ネット上で公開されてしまうケースや、職場を懲戒解雇される、逮捕されてしまう ケースなども存在する。なぜこのようなことが起きるのだろうか。SNSを企業戦略と して利用する企業も存在し、今後こういった戦略を展開する企業に対し、何らかの提 言を行うことはできないだろうか。 本論文ではまず、主要なSNSの現状に触れたのち、ユーザの発言が発端となって炎 上した事例をレビューする。そして、ユーザのSNSにおける発言がどのような時に不 適切と捉えられるかという点を先行研究から、情報発信者、受容者、第三者がそれぞ れもつ規範の違いから生じるという切り口で述べる。そのうえで、ユーザが不適切な 発言と捉えられやすい発言は、どれだけ普段通りの発言をしやすい状態であるかと同 義であることを論じ、発言をしやすい状態を作り出す要素を明らかにする。本稿では その要素を、「SNS上でのつながりを広いと知覚する度合い」と「SNS上での発言が 聞かれる相手を自分でコントロールできていると知覚する度合」の二つをとりあげ、 仮説の設定を行った。具体的には「SNSを利用するうえで、ユーザはSNS上でのつな がりが少ないと知覚し、かつ発言をコントロールできていると知覚するほど、発言が しやすい」という仮説を設定した。質問票調査によるデータの収集と分析の結果、そ れぞれの変数に相互効果が認められ、つながりが広いと感じているユーザとそうでな いユーザとの間には、コントロールの知覚する度合いが発言のしやすさに与える影響 が違うことが分かった。この検証結果をもとに提言を行った。 現代のインターネット社会において、ソーシャルネットワーキングサービス (SNS)を抜きに語ることはできない。我が国においてもSNSの利用者は堅調に増加 している。スマートフォンの普及に伴い、携帯端末から気軽にインターネットにアク セスできるようになり、ますますSNSは身近なものになっている。 そんな中目立つのは、SNSを利用するユーザの発言がもととなり、その発言にネッ トユーザからの批判が集中する、いわゆる炎上状態になる事例である。飲酒運転や盗 撮行為、人格批判など、公序良俗に反するような発言をSNS上で行ってしまい、結果 として炎上してしまうケースが後を絶たない。中には個人情報が流出してインター ネット上で公開されてしまうケースや、職場を懲戒解雇される、逮捕されてしまう ケースなども存在する。なぜこのようなことが起きるのだろうか。SNSを企業戦略と して利用する企業も存在し、今後こういった戦略を展開する企業に対し、何らかの提 言を行うことはできないだろうか。 本論文ではまず、主要なSNSの現状に触れたのち、ユーザの発言が発端となって炎 上した事例をレビューする。そして、ユーザのSNSにおける発言がどのような時に不 適切と捉えられるかという点を先行研究から、情報発信者、受容者、第三者がそれぞ れもつ規範の違いから生じるという切り口で述べる。そのうえで、ユーザが不適切な 発言と捉えられやすい発言は、どれだけ普段通りの発言をしやすい状態であるかと同 義であることを論じ、発言をしやすい状態を作り出す要素を明らかにする。本稿では その要素を、「SNS上でのつながりを広いと知覚する度合い」と「SNS上での発言が 聞かれる相手を自分でコントロールできていると知覚する度合」の二つをとりあげ、 仮説の設定を行った。具体的には「SNSを利用するうえで、ユーザはSNS上でのつな がりが少ないと知覚し、かつ発言をコントロールできていると知覚するほど、発言が しやすい」という仮説を設定した。質問票調査によるデータの収集と分析の結果、そ れぞれの変数に相互効果が認められ、つながりが広いと感じているユーザとそうでな いユーザとの間には、コントロールの知覚する度合いが発言のしやすさに与える影響 が違うことが分かった。この検証結果をもとに提言を行った。 現代のインターネット社会において、ソーシャルネットワーキングサービス (SNS)を抜きに語ることはできない。我が国においてもSNSの利用者は堅調に増加 している。スマートフォンの普及に伴い、携帯端末から気軽にインターネットにアク セスできるようになり、ますますSNSは身近なものになっている。 そんな中目立つのは、SNSを利用するユーザの発言がもととなり、その発言にネッ トユーザからの批判が集中する、いわゆる炎上状態になる事例である。飲酒運転や盗 撮行為、人格批判など、公序良俗に反するような発言をSNS上で行ってしまい、結果 として炎上してしまうケースが後を絶たない。中には個人情報が流出してインター ネット上で公開されてしまうケースや、職場を懲戒解雇される、逮捕されてしまう ケースなども存在する。なぜこのようなことが起きるのだろうか。SNSを企業戦略と して利用する企業も存在し、今後こういった戦略を展開する企業に対し、何らかの提 言を行うことはできないだろうか。 本論文ではまず、主要なSNSの現状に触れたのち、ユーザの発言が発端となって炎 上した事例をレビューする。そして、ユーザのSNSにおける発言がどのような時に不 適切と捉えられるかという点を先行研究から、情報発信者、受容者、第三者がそれぞ れもつ規範の違いから生じるという切り口で述べる。そのうえで、ユーザが不適切な 発言と捉えられやすい発言は、どれだけ普段通りの発言をしやすい状態であるかと同 義であることを論じ、発言をしやすい状態を作り出す要素を明らかにする。本稿では その要素を、「SNS上でのつながりを広いと知覚する度合い」と「SNS上での発言が 聞かれる相手を自分でコントロールできていると知覚する度合」の二つをとりあげ、 仮説の設定を行った。具体的には「SNSを利用するうえで、ユーザはSNS上でのつな がりが少ないと知覚し、かつ発言をコントロールできていると知覚するほど、発言が しやすい」という仮説を設定した。質問票調査によるデータの収集と分析の結果、そ れぞれの変数に相互効果が認められ、つながりが広いと感じているユーザとそうでな いユーザとの間には、コントロールの知覚する度合いが発言のしやすさに与える影響 が違うことが分かった。この検証結果をもとに提言を行った。
目 次
1. 序論...! 5 1.1. 問題意識 ...! 5 1.2. 研究目的と本稿の構成...! 7 2. 研究対象...! 9 2.1. SNSの現状整理...! 9 2.1.1.SNSの概要...! 9 2.1.2.本稿におけるキー概念...! 11 2.1.3.研究対象SNSの概況...! 12 2.2. SNSにおける不適切な発言・炎上の事例...! 17 3. 先行研究...! 20 3.1. コミュニケーション展開における規範と炎上...! 20 4. 仮説の導出...! 27 4.1. SNS利用における仮説...! 27 4.1.1.なぜ不適切と捉えられる発言をしてしまうか...! 27 4.1.2.仮説:ユーザの知覚する発言のしやすさの形成要因...! 28 5. 仮説検証...! 31 5.1. 調査概要...! 31 5.2. 調査票の設計と分析方法...! 31 5.3. 調査結果と仮説の検証...! 34 5.3.1.調査結果...! 345.3.2.分析...! 36 6. 結論...! 43 6.1. 分析結果の考察...! 43 6.2. 結論と提言、本論文における限界...! 44 参考文献と付属資料...! 46 謝辞...! 53
1 序 論 1.1 問 題 意 識 イ ンタ ーネ ッ ト が 日 常 的 に 利 用 さ れ る よ う に な って 久 し い 。 単 身 世 帯 に お け る パ ソ コ ン の 普 及 率 は 、 2 0 0 9 年 末 に 8 7 % を 突 破 し た 後 は 横 ば いで あ り 、 限 界 値 に 近 づ い て い る 。 公 的 利 用 を 含 め た イ ン タ ー ネ ッ ト 利 用 率 は 実 に 9 3 % を 超 えて い る ( 「 図 録 パ ソ コ ン と イ ン タ ー ネ ッ ト の 普 及 率 の 推 移 」 <h t t p : / / w w w 2 . t t c n . n e . j p / h o n k a w a / 6 2 0 0 . h t m l> 2 0 1 1 年 1 2 月 アク セ ス ) 。 近 年 は A D S L や F T T H な ど、 ブ ロ ー ドバ ン ド と 呼 ば れ る 高 速 イ ンタ ーネ ッ ト 接 続 サ ー ビ ス が 台 頭 し 、 誰 で も 簡 単 に 、 高 速 イ ンタ ーネ ッ ト を 利 用 で き る 。 ブ ロ ー ドバ ン ド の 普 及 と 共 に イ ンタ ーネ ッ ト へ の 接 続 が ダイ ヤ ルア ッ プ か ら 常 時 接 続 へ と 切 り 替 わ り 、 そ れ と と も に デー タ の 転 送 量 も 飛 躍 的 に 増 大 して き た 。 Yo u t u b e や ニ コ ニ コ 動 画 な ど に 代 表 さ れ る 動 画 コ ン テ ン ツ 共 有 サイ ト、 N T T が 提 供 す る 光 T V な ど は 代 表 的 な 例 で あ る 。 近 年 は ク ラ ウ ド コ ン ピ ュ ー ティ ング を 事 業 と して 行 う 企 業 も 増 え 、 イ ンタ ーネ ッ ト で は 様 々 な コ ン テン ツ が 膨 大 な デー タ 量 で 日 常 的 にや り 取 り さ れて い る 。 今 や、 イ ンタ ーネ ッ ト 利 用 は 、 社 会 生 活 に お いて 必 要 不 可 欠 な レ ベ ル で 普 及 して い る と 言 える だ ろ う 。 ま た 、 携 帯 電 話 端 末 の 普 及 も 著 し い 。 日 本 に お け る 単 身 世 帯 を 含 む 携 帯 電 話 の 普 及 率 は 9 3 % に 達 し 、 国 民 の ほ と ん ど が 携 帯 電 話 を 利 用 して い る 状 況 で あ る 。 加 えて、 デー タ 通 信 機 能 や、 P C と 変 わ ら な い We b ブ ラ ウ ジ ング 性 能 な ど を も っ た 携 帯 電 話 端 末 の ス マ ー ト フ ォ ン も 急 速 に 普 及 して い る 。 日 本 に お け る ス マ ー ト フ ォ ン の 普 及 率 は 1 2 . 8 % で あ る が 、 一 般 的 な 携 帯 電 話 端 末 と 比 較 す る と 、 や り と り さ れ る デー タ 量 は 1 0 倍 か ら 2 0 倍 と 推 定 さ れて い る ( 「 ス マ ホ 急 増 で モ バ イ ル ネ ッ ト ワ ー ク 飽 和 の 危 機 、 3 キ ャ リ ア の 対 応 策 は 」 <h t t p : / / w w w . i t m e d i a . c o . j p / p r o m o b i l e / a r t i c l e s / 1 1 0 5 / 3 1 / n e w s 0 2 0 . h t m l> 2 0 1 1 年 1 2 月 アク セ ス ) 。 も は や イ ンタ ーネ ッ ト は パ ソ コ ン の み な らず、 ど こ か らで も アク セ ス さ れ る も の に な って い る と 言 える だ ろ う 。 イ ンタ ーネ ッ ト の 常 時 接 続 化 、 携 帯 電 話 端 末 の 普 及 と と も に 、 ネ ッ ト を 介 し た コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン の あ り 方 も 多 様 化 して い る 。 ネ ッ ト 上 で の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン は 様 々 な 形 で お こ な わ れて い る 。 E メ ール や 掲 示 板 な ど に 始 ま り 、 I C Q や M S N
メ ッ セ ン ジ ャ ー 等 の イ ン ス タ ン トメ ッ セ ー ジク ラ イ ア ン ト、 S k y p e に 代 表 さ れ る I P 電 話 ク ラ イ ア ン ト な ど、 電 話 の 代 替 と な る よ う な コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン サ ー ビ ス 。 さ ら に は b l o g や ゲー ム な ど、 驚 く ほ ど 多 岐 に 渡 る 。 イ ンタ ー ネ ッ ト の 利 用 障 壁 が 低 く な っ た 結 果 、 多 く の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン が We b を 介 して 行 わ れ る よ う に な っ た 。 そ の 中 で 近 年 多 く 話 題 に の ぼ る の は 、 ソ ー シ ャルネ ッ ト ワ ー ク サ ー ビ ス ( 以 下 S N S ) だ 。 S N S は 、 様 々 な 社 会 的 ネ ッ ト ワ ー ク を イ ンタ ー ネ ッ ト 上 で 構 築 す る サ ー ビ ス で あ り 、 多 く の 企 業 が 多 種 多 様 の 形 で S N S を 提 供 して い る 。 多 く の S N S は 、 そ の 主 目 的 を 人 と 人 と の つ な が り と コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン に 置 い て お り 、 色 々 な 手 段 で こ れ ら を 促 進 し よ う とす る 。 S N S は 、 出 身 地 域 や 学 校 、 興 味 の 分 野 や 職 歴 な ど を 通 じ て、 ユー ザ 同 士 が つ な が り を 持 ち 、 S N S 上 で の コ ミ ュ ニ ティ を 形 成 す る 場 を 提 供 す る 。 ユー ザ は こ の つ な が り の 中 で 、 様 々 な 情 報 を 発 信 、 取 得 し あ う こ と で 共 有 す る 。 結 果 、 実 社 会 に お け る ネ ッ ト ワ ー ク が 、 イ ン タ ー ネ ッ ト 上 で 構 築 さ れ る 。 S N S は 、 そ の サ ー ビ ス 設 計 に よって 様 々 な 形 態 が 存 在 す る 。 F a c e b o o k のよ う に 、 全 世 界 に わ た ってつ な が り を 指 向 す る も の も あ れ ば 、 G R E E 、 M o b a g e のよ う に 、 ソ ー シ ャ ル ゲー ムプ ラ ッ トフ ォ ー ム と して S N S を 志 向 す る も の も あ る 。 利 用 者 は 年 々 増 加 して お り 、 一 人 で 複 数 の S N S を 使 い 分 け る ユー ザ も 珍 しく な い 。 最 近 で は 、 大 学 生 の 新 卒 就 職 活 動 に お い て 、 企 業 が 独 自 に S N S を 作 っ た り 、 F a c e b o o k 、 T w i t t e r に 企 業 ア カ ウ ン ト を 取 得 す る こ と も あ る 。 S N S は 企 業 活 動 に お いて も 重 要 な ツ ール と して 位 置 づ け ら れつ つ あ る 。 と こ ろで 「 炎 上 」 と い う 言 葉 を ご 存 じ だ ろ う か 。 ブ ロ グ や S N S で の メ ッ セ ー ジ 内 容 に 対 して 批 判 が 極 端 に 集 中 す る 状 態 で あ る 。 S N S の 利 用 に お いて、 近 年 問 題 と な って い る の が 、 S N S 利 用 者 の 不 用 意 な 情 報 発 信 が も と と な り 、 社 会 的 に 大 き な 影 響 が 及 んで し ま う 事 例 で あ る 。 こ こ 数 年 で、 F a c e b o o k や T w i t t e r 上 で の 発 言 に 対 し 、 炎 上 状 態 に な る こ と は 珍 し く な く な っ た 。 以 下 に 挙 げ る の は 、 T w i t t e r で の 発 言 が も と で 炎 上 に 陥 っ た 事 例 の ごく 一 部 で あ る 。 和 幸 フ ーズ 株 式 会 社 の 従 業 員 が 、 公 序 良 俗 違 反 行 為 を T w i t t e r で 告 白 し 、 そ れ が も と と な って 炎 上 。 和 光 フ ーズ か ら 公 式 見 解 が 発 表 さ れ 、 当 該 の 従 業 員 は 解 雇
の 上 、 逮 捕 に 至 っ た 例 。 アイ ドル グル ープ 嵐 の 櫻 井 翔 さ ん が 宿 泊 し た と さ れ る ホ テル の 従 業 員 が 、 そ の 様 子 を 写 真 付 き で T w i t t e r に つ ぶ や き 続 け た こ と が も と で 炎 上 し 、 の ち に ジ ャ ニーズ 事 務 所 か ら の 公 式 見 解 が 掲 載 さ れ る こ と に な っ た 例 。 立 教 大 生 4 年 生 「 レイ プ さ れ る よ う な 女 が 悪 い 」 と 発 言 し 炎 上 。 名 前 や 所 属 、 さ ら に は 内 定 先 の 企 業 名 ま で 暴 か れ 、 内 定 先 企 業 へ の 電 話 問 い 合 わ せ が 相 次 ぐ 事 態 と な っ た 例 。 こ れ ら 炎 上 の 例 は ほ ん の 一 部 だ が 、 T w i t t e r に お け る 、 こう い っ た 炎 上 は 枚 挙 に い と ま が な い 。 こ こ で 特 筆 すべ き は 、 ユー ザ 自 身 が 個 人 情 報 に 近 い 情 報 を 自 ら ア ッ プ ロ ー ド し 、 そ れ が 原 因 と な って 炎 上 して い る こ と で あ る 。 自 ら の 信 条 に 基 づ く 発 言 に 対 す る 批 判 や 意 見 で あ れ ば と も か く の こ と 、 違 法 行 為 を 自 ら 発 言 して し ま う こ と で 炎 上 が 起 き て い る 。 イ ンタ ーネ ッ ト 上 で 何 ら か の 情 報 発 信 を す る と い う こ と は 、 全 世 界 に 向 け て ア ク セ ス 可 能 な 情 報 を 発 信 して い る と い う こ と で あ る 。 そ れ に も か か わ らず、 S N S 上 に お いて、 自 ら 反 社 会 的 な 発 言 を 行 な って し ま う の は い っ た い な ぜ な の だ ろ う か 。 ユー ザ は 発 信 し た 時 点 で そ れ が 不 適 切 で あ る と 自 覚 して い る 場 合 は 少 な く 、 多 く は 気 軽 に 発 言 を 行 っ た 結 果 と して 不 適 切 に な る 。 本 研 究 に お いて は 、 S N S を 利 用 す る ユー ザ が 、 どのよ う な 時 に 、 発 信 す る 情 報 の 内 容 を、 よ り 不 適 切 と 捉 えら れ る 内 容 に す る 傾 向 が あ る か を 明 ら か に す る 。 1.2 研 究 目 的 と 本 稿 の 構 成 本 研 究 の 目 的 は 、 不 適 切 な 発 言 も 含 め 、 さ ま ざ ま な 情 報 発 信 を 気 軽 に 行 って し ま う 消 費 者 の 心 理 を 解 明 す る こ と で あ る 。 本 研 究 に お いて は 成 果 と して、 ユー ザ の S N S に お け る 発 言 が 不 適 切 と さ れ る の は ど ん な 時 で あ る か を 考 察 す る こ と 、 ユ ー ザ が S N S に お い て 発 言 を 行 う 際 の 、 S N S に 対 す る 態 度 形 成 要 因 を 明 ら か に す る こ と 、 S N S を 利 用 し た 企 業 の マ ー ケ ティ ング 戦 略 に 何 ら か の 提 言 を 行 う こ と を 期 待 す る 。 本 研 究 は 、 研 究 対 象 と 先 行 研 究 に 対 す る 仔 細 な 考 察 か ら 仮 説 設 計 を 行 っ た の
ち 、 ア ン ケ ー ト に よ る 調 査 結 果 を 統 計 的 手 法 に よ り 分 析 し 、 分 析 結 果 か ら 結 論 を 導 く 手 法 に よって 進 め ら れ る 。 本 研 究 に お いて は 、 先 行 研 究 お よ び 事 例 を 考 察 し 、 S N S 利 用 に 対 す る 態 度 形 成 に 関 して、 新 た な モ デル を 提 言 す る 。 従 って、 先 行 研 究 の 理 論 的 背 景 は も と よ り 、 そ れ ら の 考 察 に よって 考 えら れ た 要 因 、 尺 度 を 使 用 して 調 査 票 の 設 計 お よ び 分 析 、 提 言 を す る 。 調 査 は 1 9 歳 ∼ 2 6 歳 の 大 学 生 を 対 象 に 行 う 。 調 査 結 果 は 分 散 分 析 で 処 理 す る 。
2 研 究 対 象 2.1 S N S の 現 状 整 理 2.1.1 S N S の 概 要 今 日 に お い て 、 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン の あ り か た は 多 様 化 して い る 。 イ ンタ ー ネ ッ ト 、 情 報 通 信 技 術 が 広 く 普 及 し た 現 在 、 広 く 情 報 技 術 一 般 を I T ( I n f o r m a t i o n Te c h n o l o g y ) と い う 言 葉 で 表 さ れて い た も の が 、 情 報 通 信 技 術 一 般 と い う 意 味 で I C T ( I n f o r m a t i o n a n d C o m m u n i c a t i o n Te c h n o l o g y ) と い う 言 葉 に 変 わ っ た 。 情 報 技 術 が 発 達 す る こ と に よ り 、 こ れ を 介 し た コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン が 増 大 し 、 携 帯 電 話 や メ ー ル 、 I P 電 話 や ビ デ オ チ ャ ッ ト な ど、 多 く の イ ンタ ーネ ッ ト を 介 し た コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン が 今 日 行 わ れ て い る 。 そ ん な 中 、 We b の 世 界 に お いて 今 日 も っ と も 大 き な ト ラ フィ ッ ク 数 を 有 す る の は 、 アメ リ カ の ソ ー シ ャルネ ッ ト ワ ー ク サ ー ビ ス ( S N S ) で あ る 、 F a c e b o o k で あ る 。 こ こ で 言 う ト ラ フィ ッ ク と は We b サイ ト の 訪 問 者 数 で あ り 、 2 0 1 0 年 3 月 時 点 に お い て F a c e b o o k の ト ラ フ ィ ッ ク は 、 世 界 最 大 の 利 用 者 数 を 誇 る G o o g l e の ト ラ フィ ッ ク を 抜 き 、 ア メ リ カ に お け る We b ト ラ フィ ッ ク の 約 7 % を 占 め る こ と と な っ た 。 こ の よ う に 、 S N S は ネ ッ ト ワ ー ク 上 の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン に お いて、 大 き な 影 響 を 及 ぼ して い る 存 在 で あ る こ と が わ か る 。 我 が 国 に お い て も S N S は 大 き な 存 在 感 が あ る 。 I C T 総 研 の 調 査 に お い て 、 2 0 1 1 年 1 2 月 現 在 、 イ ンタ ーネ ッ ト 利 用 者 の 4 5 % が S N S を 利 用 して い る と さ れて お り 、 そ の ユ ー ザ 数 は 4 2 8 9 万 人 に の ぼ っ て い る 。 普 及 は い ま も 進 ん で お り 、 2 0 1 4 年 末 に は 5 8 . 6 % の 5 6 4 3 万 人 に 達 す る と 予 測 さ れて い る ( I C T 総 研 <h t t p : / / w w w. i c t r. c o . j p / t o p i c s _ 2 0 1 1 1 2 2 7 . h t m l> 2 0 1 2 年 1 月 アク セ ス ) 。 S N S は 、 イ ンタ ーネ ッ ト 上 に お いて、 社 会 的 ネ ッ ト ワ ー ク を 構 築 す る サ ー ビ ス 全 般 を さ す。 上 述 し た F a c e b o o k の 他 に 、 音 楽 コ ミ ュ ニ ティ を 中 心 と し た マイ ス ペ ース ( M y s p a c e ) 、 そ の 瞬 間 に 自 分 が 考 え た こ と を 簡 単 に つ ぶ や く こ と が で き る ツイッ タ ー ( T w i t t e r ) 、 日 本 に お いて は 様 々 な コ ミ ュ ニ ティ が 複 合 的 に 存 在 す る ミ ク シィ ( m i x i ) 、 携 帯 電 話 ゲー ム と ソ ー シ ャ ル ・ ネ ッ ト ワ ー ク を 組 み
合 わ せ た ソ ー シ ャ ル ゲ ー ム を 主 軸 と す る グ リ ー ( G R E E ) や モ バ ゲ ー ( m o b a g e ) な ど、 非 常 に 多 く の S N S が 存 在 す る 。 近 年 は イ ンタ ーネ ッ ト の 普 及 に 加 え 、 A p p l e の i P h o n e に 代 表 さ れ る ス マ ー ト フ ォン の 利 用 が 増 加 して い る こ と も 、 S N S の 利 用 増 に つ な が って い る と 言 える 。 ス マ ー トフ ォン 用 に 設 計 さ れ た F a c e b o o k へ の アク セ ス 用 ア プ リ ケ ー シ ョ ン は 莫 大 な ダ ウ ン ロ ー ド 数 を 実 現 して お り 、 ア プ リ ケ ー シ ョ ン の ダ ウ ン ロ ー ド 数 ラ ン キ ング で は 常 に 上 位 に 位 置 して い る 。 ま た 、 T w i t t e r の 利 用 は 約 2 割 が ス マ ー ト フ ォン を 通 して 行 わ れて お り 、 S N S の 利 用 に は ス マ ー トフ ォン の 普 及 が 大 き く 関 わ って い る と 言 える 。 S N S を と り ま く 現 状 を 鑑 みて か 、 F a c e b o o k や T w i t t e r な ど、 S N S を 企 業 活 動 に 利 用 し た り 、 イ ン フ ラ と して 利 用 す る こ と で 別 の サ ー ビ ス を 提 供 し た り す る 事 業 者 も 現 れて き た 。 F a c e b o o k 上 に は 、 数 々 の 上 場 企 業 が 設 け て い る ペ ー ジ が あ り 、 顧 客 が F a c e b o o k 上 で コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン を 行 う こ と の で き る 手 段 と して 提 供 さ れて い る 。 T w i t t e r の メ ッ セ ー ジ 機 能 を 利 用 して ク ー ポ ン を 送 る こ と が で き る サ ー ビ ス や、 ユー ザ の つ ぶ や き を そ の ま ま ア ンケ ー ト と して 集 計 す る サ ー ビ ス な ど も 存 在 して お り 、 こ れ ら は T w i t t e r と は 別 の 事 業 会 社 が 提 供 して い る も の で あ る 。 こ の よ う に 、 S N S は た だ の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン ツ ー ル で は な く 、 今 後 は さ ら に 、 事 業 会 社 に と って は マ ー ケ ティ ング ツ ール や 事 業 用 の イ ン フ ラ な ど、 戦 略 的 に 利 用 出 来 る 新 た な ツ ール と して 認 識 さ れて い く と 考 えら れ る 。 そ の た め 、 重 要 な の は 、 S N S 利 用 す る ユ ー ザ 数 と 、 利 用 者 の 特 性 を 理 解 す る こ と で あ る 。 主 な S N S に 関 して は 表 1 を 参 照 の こ と 。 名称 特徴 Facebook もともとはアメリカの大学学生のSNSとしてサービスインしたも のが、一般利用にまで拡大。実名利用を推奨している。 Twitter 「つぶやき(tweet)」とよばれる、140文字以内のメッセージを 発信する。SNSとしての機能は限定的で、つぶやくことと、つぶ やきを読むことに特化している。 mixi 日本発祥のSNS。「コミュニティ」によるユーザ同士のコミュニ ケーションに大きな特長をもつ。
GREE 携帯電話端末におけるゲームにSNSの機能を組み合わせたソー シャルゲームを展開している。 mobage GREEと同じく、ソーシャルゲームを展開している。 Google+ Googleが提供するSNS。サービスインは2011年6月と新しい。 Linked in ビジネスに特化したSNS。SNS上で求人や商談などが行われる。 表 1 主 な S N S の 一 覧 と 特 徴 ( 著 者 作 成 ) 2.1.2 本 稿 に お け る キ ー 概 念 S N S に お け る 「 発 言 」 S N S に お いて は 、 各 ユー ザ が 何 ら か の 発 言 を す る と 、 つ な が り を も って い る ユ ー ザ は 、 そ の 発 言 内 容 を 取 得 す る こ と が で き る 。 発 言 内 容 は 非 常 に 多 岐 に わ た る 。 と り と め の な い 日 常 の 出 来 事 で あ っ た り 、 ニ ュースサイ ト の リ ンク や そ れ に 対 す る 反 応 で あ っ た り 、 あ る い は 写 真 や 動 画 コ ン テン ツ、 イベ ン ト 告 知 や イ ン ビ テ ー シ ョ ン で あ っ た り と 様 々 だ 。 そ れ に 対 して 反 応 し た り 議 論 を し あ っ た り す る こ と で、 情 報 の や り 取 り が な さ れ る 。 以 下 、 特 に 注 釈 が な い 限 り 、 S N S 上 で 情 報 を 発 信 す る こ と を 「 発 言 」 と 呼 ぶ 。 S N S に お け る 「 つ な が り 」 S N S の 基 本 的 な 仕 組 み と して、 ユー ザ 同 士 が つ な が り を 持 ち 、 つ な が って い る 者 同 士 の 中 で 情 報 が や り 取 り さ れて い く 。 具 体 的 に は 、 F a c e b o o k で あ れ ば フ レ ン ド 登 録 、 T w i t t e r で あ れ ば フ ォ ロ ワ ー 、 m i x i で あ れ ば マイ ミ ク、 と い う 形 で 表 現 さ れ る が 、 いず れも ユー ザ 同 士 が お 互 い を S N S 上 で、 お 互 い に 情 報 を 共 有 す る こ とを 許 可 し た 形 で あ る 。 基 本 的 に は お 互 い が 登 録 し あ って い る 状 態 で、 後 述 す る が T w i t t e r に お いて は 一 方 的 に 登 録 す る こ と も 可 能 で あ る 。 以 後 、 「 つ な が り 」 と い う 言 葉 は 、 特 に 注 釈 が な い 限 り 、 ユー ザ が S N S 上 で
ユー ザ に よってつ な が り は 様 々 で あ る 。 実 社 会 に お いて お 互 い に 面 識 が あ る も の 同 士 の み で つ な が り を 持 って い る ユー ザ も い れ ば 、 実 社 会 で は 面 識 が 無 い も の の つ な が り を 多 く もつ ユー ザ も 存 在 す る 。 こ れ ら は 、 各 S N S の もつ 特 性 や、 ユー ザ の 志 向 に よって 様 々 な 考 え 方 が 存 在 す る 。 S N S に お け る 「 コ ン ト ロ ール 」 発 言 は 、 つ な が り を 持 って い る ユー ザ に 伝 わ る 。 し か し 、 各 S N S の 志 向 、 ま た は 利 用 時 の 設 定 に よ って は 、 よ り パ ブ リ ッ ク に 発 言 内 容 が 流 れて い く こ と が あ る 。 例 え ば T w i t t e r に お いて は 、 つ な が り を 持 た な い ユー ザ で も 発 言 内 容 を 閲 覧 で き る 状 態 が 初 期 設 定 値 と さ れて お り 、 特 に 何 も 設 定 し な け れ ば 、 ユー ザ 単 位 で 検 索 す る こ と で 、 誰 で も 発 言 内 容 を 閲 覧 す る こ と が で き る 。 発 言 内 容 を ど こ ま で 公 開 す る か は 、 ユ ー ザ 自 身 が コ ン ト ロ ー ル す る 。 コ ン ト ロ ー ル の 例 と して 、 F a c e b o o k に お いて は 「 友 達 ま で 公 開 」 「 友 達 の 友 達 ま で 公 開 」 「 公 開 範 囲 を カ ス タム で 設 定 」 な ど、 コ ン ト ロ ール の 設 定 を 細 か く 設 定 で き る 。 以 下 、 ユー ザ が 、 自 身 の 発 言 内 容 を 共 有 す る 範 囲 を 管 理 す る こ とを、 特 に 注 釈 が な い 限 り 「 コ ン ト ロ ール 」 と 呼 ぶ 。 2.1.3 研 究 対 象 S N S の 概 況 本 研 究 に お いて は 、 研 究 対 象 と して、 特 に F a c e b o o k 、 T w i t t e r 、 m i x i の ユー ザ を 選 択 す る 。 理 由 と して は 、 日 本 に お け る 利 用 者 の 多 い S N S の 上 位 3 つ で あ る こ と 、 ユー ザ の 発 言 時 に お け る 態 度 形 成 を 考 える 際 に は 、 ソ ー シ ャル ゲー ム の 側 面 が 強 い G R E E 、 m o b a g e は 望 ま しく な い こ と が あ げら れ る 。 以 下 、 F a c e b o o k 、 T w i t t e r 、 m i x i の 概 況 を 述 べ る 。 基 本 的 な 性 質 の ほ か 、 特 に 、 つ な が り 、 発 言 、 コ ン ト ロ ール の 観 点 を 比 較 す る 。 ■ F a c e b o o k
F a c e b o o k は 、 アメ リ カ を 中 心 に 世 界 各 国 で サ ー ビ ス イ ン を 行 う 、 世 界 最 大 の S N S で あ る 。 F a c e b o o k の 発 表 に よ る と 、 全 世 界 で の ユ ー ザ 数 は 2 0 1 1 年 9 月 時 点 で 8 億 人 を 超 えて お り 、 一 日 あ た り の 利 用 者 数 は 5 億 人 に 達 す る こ と が あ る と い う 。 こ れ は 8 億 人 の 登 録 ユー ザ の う ち 、 実 際 に 5 億 人 が 利 用 して い る と い う こ とを 示 す。 ニール セ ン ネ ッ ト レイ ティ ング ス の 調 査 で は 、 日 本 に お いて は 、 2 0 1 1 年 1 0 月 現 在 に お いて 約 1 1 0 0 万 人 の 利 用 者 数 が い る と さ れ る 。 2 0 1 1 年 5 月 時 点 で は 4 0 0 万 人 程 度 だ っ た 利 用 者 数 が 、 半 年 足 らず で 倍 近 く に ま で 膨 ら ん だ 。 F a c e b o o k の 特 徴 と して、 実 名 利 用 を 推 奨 して い る 点 が 挙 げら れ る 。 加 えて、 出 身 地 や 出 身 校 、 居 住 地 や 勤 務 先 、 最 寄 り 駅 や 交 際 状 況 な ど、 あ ら ゆ る 仔 細 な プ ロ フィ ール を 入 力 し 、 全 世 界 の ユー ザ、 あ る い は 特 定 の ユー ザ に 向 け て 公 開 す る こ と が で き る 。 つ な が り と 発 言 と い う 基 本 的 な S N S の 機 能 に 加 え 、 写 真 ア ル バ ム の 作 成 お よ び 共 有 、 イ ベ ン ト の 作 成 と イ ン ビ テ ー シ ョ ン、 テ キス ト / ビ デ オ チ ャ ッ ト 機 能 な ど、 広 範 に 渡 って コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン に 関 す る 機 能 が 付 与 さ れて い る 。 つ な が り を 持 って い る ユー ザ の 発 言 内 容 は 、 ニ ュース フィ ー ド と 呼 ば れ る 、 時 間 帯 ご と に ま と め た 記 事 を 取 得 す る こ と で 閲 覧 で き る 。 ニ ュース フィ ー ド は 自 動 的 に 更 新 さ れ る 。 発 言 内 容 に は 、 コメ ン ト を 残 す / い い ね ! ボタ ン と 呼 ば れ る ボ タ ン を ク リ ッ ク す る / リ ン ク を シ ェ ア す る 、 と 言 っ た 形 で 反 応 す る こ と が で き る 。 F a c e b o o k で つ な が り を 持 つ た め に は 、 対 象 ユー ザ に フ レン ド 申 請 を 行 う 。 こ れ は 、 対 象 ユー ザ の ペ ー ジ に お いて、 「 友 だ ち に 追 加 」 を ク リ ッ ク す る こ と で 申 請 が 行 わ れ る 。 追 加 申 請 を 行 わ れ た ユ ー ザ に は 通 知 が な さ れ 、 そ れ を 承 認 す る こ と で お 互 い に つ な が り を 持 つ こ と が で き る 。 発 言 内 容 は 、 文 字 だ け の も の か ら 、 動 画 や We b サイ ト の リ ンク な ど を 埋 め 込 ん だ も の 、 写 真 ア ルバ ム な ど 多 岐 に 渡 る 。 発 言 の 公 開 は 、 か な り 仔 細 に コ ン ト ロ ール す る こ と が で き る 。 初 期 設 定 値 と して は つ な が り の あ る ユー ザ に 限 定 さ れて い る が 、 特 定 の つ な が り に 限 定 して 公 開 し た り 、 つ な が り の あ る ユー ザ が つ な が って い る ユー ザ ま で 公 開 し た り と 、 細
か く 設 定 で き る 。 ■ T w i t t e r T w i t t e r は ア メ リ カ を 発 祥 と して 全 世 界 で サ ー ビ ス を 展 開 す る S N S で あ る 。 T w i t t e r の 発 表 に よ る と 、 全 世 界 で の ユー ザ 数 は 2 0 1 1 年 9 月 時 点 で 1 億 人 を 超 え て お り 、 一 日 あ た り の 利 用 者 数 は そ の 約 半 数 に 達 す る こ と い う 。 ニール セ ン ネ ッ ト レイ ティ ング ス の 調 査 で は 、 日 本 に お いて は 、 2 0 1 1 年 1 0 月 現 在 に お いて 約 1 4 5 0 万 人 の 利 用 者 数 が い る と さ れ る 。 同 じ 全 世 界 で の サ ー ビ ス 展 開 を 行 う F a c e b o o k と 比 較 す る と 、 日 本 の ユー ザ 割 合 が 比 較 的 高 い 。 T w i t t e r は 、 つ ぶ や き ( t w e e t ) と 呼 ば れ る と り と め の な い 発 言 を、 つ な が り 同 士 で 共 有 す る こ と に 重 き を 置 か れて お り 、 そ の 性 質 か ら マイク ロ ブ ロ グ と も 呼 ば れ る 。 発 言 は 基 本 的 に 1 4 0 文 字 以 内 で 収 め た メ ッ セ ー ジ で あ る 。 画 像 や 動 画 な ど の コ ン テ ン ツ は 、 ア ッ プ ロ ー ド 先 の U R L を メ ッ セ ー ジ と して つ ぶ や く こ と で 共 有 す る 。 長 い U R L を 共 有 す る た め に 短 縮 U R L と い う 技 術 を 利 用 し た り す る 場 合 が あ る が 、 基 本 的 に は つ な が り を 持 つ ユー ザ の 短 い つ ぶ や き を、 時 系 列 順 に ま と めて 閲 覧 す る こ と が T w i t t e r の 主 な 機 能 で あ る 。 T w i t t e r に お いてつ な が り を 持 つ こ とを、 そ の ユー ザ を フ ォ ロ ーす る と い う 表 現 を す る 。 あ る ユー ザ の 発 言 内 容 を 自 分 の ペ ー ジ に 表 示 し た い 場 合 は 、 そ の ユー ザ を フ ォ ロ ーす る こ と で、 フ ォ ロ ワ ー と な る 。 お 互 い に フ ォ ロ ー し あ う こ と で、 お 互 い の 発 言 内 容 を 共 有 で き る 。 一 方 的 に フ ォ ロ ーす る こ と も 可 能 で あ る 。 ユー ザ を フ ォ ロ ーす る に は 、 該 当 ユー ザ の ペ ー ジ に あ る 「 フ ォ ロ ーす る 」 と い う ボタ ン を ク リ ッ ク す る 。 フ ォ ロ ー を や め る 場 合 も 同 じ ボタ ン を 押 すこ と で フ ォ ロ ー を や め ら れ る 。 T w i t t e r に お け る 発 言 の コ ン ト ロ ール は 、 公 開 か 非 公 開 の 二 択 で あ る 。 初 期 設 定 値 は 公 開 に な って お り 、 こ の 場 合 は 特 に フ ォ ロ ー す る 際 の 申 請 な ど は 必 要 な い 。 非 公 開 設 定 に す る と 、 フ ォ ロ ー に は 申 請 が 必 要 と な る 。 公 開 時 は T w i t t e r ユー ザ で な い 人 間 も 含 めて 誰 で も 閲 覧 が で き る 状 態 で あ り 、 ま っ た く コ ン ト ロ ー ル が 無 い 状 態 と な る 。 反 対 に 非 公 開 時 は 、 た と え T w i t t e r ユー ザ で あ って も 、 許
可 無 し に は 発 言 を 閲 覧 で き な い 。 し か し 、 T w i t t e r に は 、 リ ツイー ト ( R e t w e e t ) と い う 、 他 の ユー ザ が つ ぶ や い た 内 容 を、 自 分 の フ ォ ロ ワ ー に 共 有 す る 機 能 が 実 装 さ れて い る 。 非 公 開 ア カ ウ ン ト の 発 言 内 容 を リ ツイー ト す る こ と は で き な い が 、 非 公 式 リ ツイー ト と して、 発 言 内 容 を コ ピー ・ ア ン ド ・ ペ ース ト して、 自 分 の 発 言 と してつ ぶ や いて し ま う こ と もで き る 。 そ う な っ た 場 合 は 、 自 分 の 意 志 で 発 言 を コ ン ト ロ ール す る こ と は で き な い 。 ■ m i x i m i x i は 日 本 に お いて サ ー ビ ス を 展 開 して い る S N S で あ る 。 m i x i の 発 表 に よ る と 、 2 0 1 1 年 9 月 時 点 で の 登 録 ユー ザ 数 は 2 5 3 5 万 人 、 そ の う ち 一 ヶ 月 に 一 回 以 上 ロ グイ ン を して い る アク ティ ブユ ー ザ は 1 5 1 6 万 人 で あ る 。 日 本 に お け る S N S 利 用 者 数 と して は 最 も 多 い 。 m i x i は 、 サ ー ビ ス イ ン し た 当 初 は 完 全 招 待 制 を 採 用 して お り 、 閉 じ ら れ た コ ミ ュ ニ ティ に お け る 密 度 の 濃 い コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン を 特 徴 と して き た 。 2 0 1 1 年 1 1 月 現 在 で も 、 m i x i 訪 問 者 の 1 人 当 た り 総 訪 問 時 間 は 月 ベ ース で 3 時 間 を 超 えて お り 、 F a c e b o o k の 3 倍 以 上 と 、 利 用 密 度 の 濃 さ は 他 の S N S と 比 べ て 高 い 。 m i x i は F a c e b o o k と 同 様 、 発 言 内 容 に は 多 く の コ ン テ ン ツ を 含 め る こ と が で き る 。 ユー ザ は 日 記 と い う 形 で 発 言 し 、 動 画 や 画 像 コ ン テン ツ な ど を 含 め た 文 章 を 共 有 で き る 。 こ れ に 対 し 、 日 記 に コメ ン ト を つ け る と い う 形 で、 ユー ザ は 反 応 す る こ と が で き る 。 ま た 、 m i x i に は コ ミ ュ ニ ティ と 呼 ば れ る 、 同 じ 趣 味 や 趣 向 、 居 住 地 な ど 様 々 な 側 面 で 同 じ 環 境 に い る ユー ザ 同 士 で 集 ま る こ と が で き る 仕 組 み が 存 在 す る 。 F a c e b o o k と 同 様 、 動 画 や 画 像 コ ン テン ツ の 共 有 、 イベ ン ト の 作 成 な ど、 機 能 は 多 岐 に 渡 る 。 m i x i に お いて、 つ な が り を も って い る ユー ザ は マイ ミ ク シィ ( 往 々 に マイ ミ ク と 略 さ れ る ) と 呼 ば れ る 。 マイ ミ ク に な る た め に は 、 ユー ザ の ペ ー ジ で マイ ミ ク シイ に 追 加 ボタ ン を ク リ ッ ク し た 上 で、 マイ ミ ク 申 請 の 文 章 を 書 いて 相 手 に 送 信
す る 。 申 請 を 受 け た ユ ー ザ は 、 マ イ ミ ク 申 請 を 承 認 し た 上 で 、 承 認 の お 礼 メ ッ セ ー ジ を 送 る 。 発 言 内 容 は 、 基 本 的 に マイ ミ ク 同 士 で 共 有 さ れ る が 、 ユー ザ 情 報 や 日 記 の 公 開 範 囲 な ど、 か な り 細 か く コ ン ト ロ ール が 可 能 で あ る 。 具 体 的 に は 、 日 記 の 公 開 範 囲 を ユー ザ 個 別 に 指 定 す る 、 居 住 地 情 報 を 特 定 の ユー ザ に 見 せ な い 、 な ど、 仔 細 に コ ン ト ロ ール す る こ と が で き る 。
SNS名 つながり コントロール Facebook ・ 「フレンド」という単位 ・ ワンクリックによる追加申請と承認 が必要 ・仔細にコントロール可能 Twitter ・ 「フォローする/される」という単 位 ・ 自由にフォローをはじめる/やめる ことができる ・公開か非公開の二択 Mixi ・ 「マイミクシィ」という単位 ・ マイミクシィ追加申請文を送信し、 許可とともにその旨を伝える文を送 ることが推奨される ・仔細にコントロール可能 表 2 S N S に お け る つ な が り と コ ン ト ロ ール の 関 係 ( 著 者 作 成 ) 2.2 S N S に お け る 不 適 切 な 発 言 ・ 炎 上 の 事 例 S N S に お いて 不 適 切 な 発 言 が 行 わ れ る 事 例 を 考 察 す る 。 そ れ に 先 立 ち 、 イ ン タ ーネ ッ ト に お け る 「 炎 上 」 を、 ブ ロ グ で の 事 例 を 用 いて 定 義 す る 。 「 イ ンタ ー ネ ッ ト に お け る 「 ブ ロ グ 炎 上 」 に 関 す る 一 考 察 ‒ コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 状 況 を 取 り 巻 く 規 範 の 概 念 を 手 が か り と して - 」 ( 平 井 2 0 0 7 ) に よ る と 、 ブ ロ グ 炎 上 に 関 して 次 のよ う に 定 義 して い る 。 「 ブ ロ グ 炎 上 と は 、 ブ ロ グ の メ ッ セ ー ジ 内 容 か イ ンタ ーネ ッ ト 利 用 者 の 目 に 留 ま り 、 そ の 内 容 に 対 す る 痛 烈 な 批 判 や 反 論 を 含 意 す る コメ ン ト か 該 当 の ブ ロ グ に 集 中 す る 現 象 を 指 す。 た だ し 、 ブ ロ グ に コメ ン ト を 投 稿 で き な い 場 合 や、 「 m i x i 」 ( ミ ク シィ ) に 代 表 さ れ る ソ ー シ ャル ・ ネ ッ ト ワ ー キ ング ・ サ ー ビ ス ( 以 下 、 S N S ) の メ ッ セ ー ジ 内 容 か 炎 上 の 対 象 と な る 場 合 も あ る 。 そ こ で 本 論 で は 、 ブ ロ グ や S N S の メ ッ セ ー ジ 内 容 に 対 す る 批 判 的 な 見 解 が 、 イ ンタ ーネ ッ ト 上 ( 電 子 掲 示 板 や ウ ェブ サイ ト な ど ) で 高 ま る 状 態 を 総 称 す る 形 で 「 ブ ロ グ 炎 上 」 と い う 言 葉 を 用 い る 」 平 井 の 定 義 す る 炎 上 に は 、 S N S に お け る 現 象 も 含 ま れて い る 。 本 論 文 に お いて も 、 炎 上 の 定 義 を こ れ に 則 り 、 S N S 上 で の 発 言 内 容 に 対 し 、 批 判 的 な 見 解 が イ
ンタ ー ネ ッ ト 上 で 高 ま る 状 態 と 定 義 す る 。 こ こ で、 1 章 で 触 れ た 、 T w i t t e r で の 発 言 が も と と な って 炎 上 し た 例 を 再 度 挙 げ る 。 事 例 ① 和 幸 フ ーズ 株 式 会 社 の ケ ース 和 幸 フ ーズ 株 式 会 社 が 運 営 す る レス ト ラ ン 「 和 幸 」 の 店 長 ( 男 性 ) が 、 女 性 に 対 す る わ い せ つ 行 為 を 示 唆 す る 内 容 を 含 む 発 言 を、 T w i t t e r で お こ な っ た 。 そ の 際 、 行 為 の 証 拠 と な る 写 真 と 動 画 も あ わ せ て 発 言 し 、 そ れ が イ ンタ ーネ ッ ト 上 で 話 題 に な って 炎 上 に 至 る 。 男 性 の 過 去 の つ ぶ や き を 元 に 身 元 が 特 定 さ れ 、 勤 務 先 の 店 舗 も 明 ら か に さ れ 、 和 幸 フ ーズ に は 批 判 の 電 話 が 殺 到 。 さ ら に 警 察 に も 通 報 が 行 わ れ 、 最 終 的 に 男 性 は 和 幸 フ ーズ を 解 雇 、 さ ら に 警 察 に 逮 捕 さ れ る に 至 っ た 。 当 該 の つ ぶ や き が 発 見 さ れ る と 、 即 座 に 発 言 は We b 魚 拓 サ ー ビ ス に ロ グ と して 保 存 さ れ 、 2 ち ゃ ん ね る や 他 の T w i t t e r ユー ザ な ど、 広 範 囲 に わ た って 情 報 が 拡 散 さ れて い っ た 。 そ の 過 程 で 勤 務 先 の 住 所 や 本 人 の 顔 写 真 、 実 名 な どの 情 報 が 追 加 さ れ 、 和 幸 フ ーズ へ の 問 い 合 わ せ 電 話 番 号 も 合 わ せ て 拡 散 さ れ た 。 逮 捕 時 の 報 道 で は 、 「 こ ん な 騒 ぎ に な る と は 思 わ な か っ た 」 と い う 男 性 の 供 述 が ピ ッ ク ア ッ プ さ れ た 。 ケ ース ② 某 ホ テル 従 業 員 の ケ ース 北 海 道 の あ る ホ テル に 、 アイ ドル グル ープ 嵐 の 櫻 井 翔 さ ん が 宿 泊 を し た 際 、 ホ テル の 従 業 員 で あ る 女 性 が そ の 様 子 を 細 か く T w i t t e r で つ ぶ や い た 上 、 宿 泊 部 屋 の 様 子 が わ か る 写 真 を 発 言 に 含 め た 。 こ れ が イ ンタ ーネ ッ ト 上 で 話 題 と な り 、 炎 上 。 ケ ース ① と 同 じ く 、 女 性 の 過 去 の つ ぶ や き か ら 勤 務 先 、 実 名 、 顔 写 真 な ど が 特 定 さ れ た 。 後 に ジ ャ ニーズ 事 務 所 が 見 解 を 述 べ る に 至 っ た 。 ケ ース ③ 立 教 大 4 年 生 男 子 生 徒 の ケ ース 立 教 大 学 に 通 う 4 年 生 の 男 子 生 徒 が 、 「 レイ プ さ れ る ほ う が 悪 い 」 と い う 発 言 を T w i t t e r で 行 い 、 こ れ が イ ンタ ーネ ッ ト 上 で 話 題 と な る 。 「 公 序 良 俗 に 反 し 、
レイ プ を 容 認 す る よ う な 発 言 」 と 捉 えら れ 、 瞬 く 間 に 炎 上 し た 。 炎 上 の 過 程 で、 こ れ ま で の ケ ース と 同 様 に 様 々 な 情 報 と と も に 各 所 に 拡 散 さ れ 、 内 定 先 企 業 ま で 特 定 さ れ る 。 こ の 企 業 に は 批 判 の 電 話 が 殺 到 す る こ と と な っ た 。 こ れ ら の ケ ース に お いて、 共 通 す る こ と は 次 の 点 で あ る 。 ま ず、 いず れ の 発 言 も 、 S N S に お け る つ な が り を も た な い 第 三 者 の イ ンタ ーネ ッ ト ユー ザ に よって 発 見 さ れて い る 点 で あ る 。 そ して どの ケ ース に お いて も 、 も と も と 発 言 者 は 炎 上 さ せ る 意 図 を 持 って い な い 。 S N S に お け る 炎 上 の も と と な っ た 発 言 は 、 発 言 者 本 人 が ま っ た く 意 図 し な い 部 分 で 不 適 切 な 発 言 と して 再 定 義 さ れ 、 急 速 に 拡 散 さ れ て い く こ と が 分 か る 。 こ の こ と か ら 、 ユー ザ の 不 適 切 発 言 問 題 は 、 ユー ザ が 意 図 して 不 適 切 な 発 言 を 行 う と い う 側 面 よ り も 、 どのよ う な 発 言 が 不 適 切 な 発 言 と し て 受 け 取 ら れや す く 、 ま た どのよ う な 場 合 に そ う い っ た 発 言 を して し ま う か 、 と い う 側 面 で 捉 える 必 要 性 が あ る の で は な い だ ろ う か 。 そ こ で、 次 章 に お いて、 炎 上 の 起 き る メ カ ニズ ム に 関 す る 先 行 研 究 を 紐 解 く こ と に す る 。
3 先 行 研 究 3.1 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 展 開 に お け る 規 範 と 炎 上 前 章 最 終 節 で は 、 S N S に お け る 不 適 切 な 発 言 が 炎 上 に 至 っ た 事 例 を 扱 っ た 。 本 章 で は 、 炎 上 の き っ か け と な る 発 言 そ の も の が 、 どのよ う な 場 合 に 不 適 切 発 言 と して 定 義 さ れ る の か を 考 察 す る 。 先 行 研 究 に お け る 、 イ ンタ ーネ ッ ト 上 で の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン に お け る 不 適 切 発 言 の 考 察 に 関 して 採 り 上 げ る 。 一 藤 ( 2 0 1 0 ) に お いて、 発 言 者 本 人 が 意 図 して い な い に も か か わ らず、 不 適 切 な 書 き 込 み を して し ま う 場 合 に 対 して ど う 対 処 す る か を 述 べ て い る 。 こ れ が 起 き る 原 因 に 関 して、 か れ の 論 文 に お いて は 、 次 のよ う に 述 べ ら れて い る 。 こ こ で、 不 適 切 行 為 が 発 生 す る 原 因 に 着 目 す る 。 こ の よ う な 不 適 切 行 為 に は 、 意 図 的 に 行 っ た も の と 過 失 に よ って 発 生 し た も の の 2 つ が 考 えら れ る 。 意 図 的 に 行 う ユー ザ に 対 して は 、 不 適 切 行 為 発 生 後 に 対 処 す れ ば よ い 。 し か し 、 過 失 に よ って 発 生 し た も の は 、 ユー ザ の 情 報 モ ラ ル か 未 熟 で あ る こ と や 書 き 込 ん だ 発 言 が 与 え る 印 象 を 正 し く 理 解 して い な い な ど 、 ユー ザ の 経 験 不 足 に 起 因 す る も の と 考 えら れ る 。 ( 一 藤 2 0 1 0 、 2 ペ ー ジ ) 一 藤 は 、 故 意 で な い 場 合 の 不 適 切 発 言 は 、 ユー ザ の 経 験 不 足 に よ り 、 発 言 が ど の 程 度 の 影 響 力 を 持 つ か 計 り 得 な い た め に 起 き る も の と 述 べ て い る 。 そ の 上 で 一 藤 は 、 電 子 掲 示 板 シス テム に お け る 議 論 に お いて お き る 不 適 切 行 為 を 次 のよ う に 定 義 して い る 。 (ア) 他 の 閲 覧 者 を 挑 発 し 不 快 に す る 書 き 込 み (イ) 誹 謗 中 傷 す る 書 き 込 み (ウ) 他 人 の 個 人 情 報 を 不 特 定 多 数 に 公 開 す る 書 き 込 み こ れ ら は 炎 上 を 考 える に あ た り 、 不 適 切 と 捉 えら れ が ち な 発 言 を 分 類 す る 意 味
で は 一 定 の 示 唆 を 含 む 。 し か し 、 分 類 は 可 能 で も 、 発 言 が 「 誰 に 」 「 ど う や っ て 」 不 適 切 発 言 と して 再 定 義 さ れ る か に 関 して は 触 れ ら れて い な い 。 前 章 で 例 に 挙 げ た 事 例 に お け る 特 徴 を 振 り 返 る 。 い ず れ の 発 言 も 、 S N S に お け る つ な が り を も た な い 第 三 者 の イ ン タ ー ネ ッ ト ユ ー ザ に よ って 発 見 さ れて お り 、 どの ケ ース に お いて も 、 も と も と 発 言 者 は 炎 上 さ せる 意 図 を 持 って い な い 。 こ れ ら の 特 徴 を 踏 ま え る と 、 不 適 切 発 言 が 定 義 さ れ る た め に は 、 発 言 の 内 容 そ の も のよ り も 、 そ の 発 言 が どのよ う な 文 脈 で 行 わ れ た か を 考 慮 す る 必 要 が あ る 。 平 井 ( 2 0 0 7 ) の 中 に 、 次 のよ う な 主 張 が あ る 。 S u l l i v a n a n d F l a n a g i n ( 2 0 0 3 ) は 、 フ レイ ミ ング の 判 断 基 準 は 表 面 的 な メ ッ セ ー ジ 内 容 に 依 拠 す る こ と が 多 か っ た と 指 摘 して い る 。 し か し 、 あ る メ ッ セ ー ジ に 扇 動 的 な 表 現 や 冒 涜 的 な 表 現 な ど が 「 表 面 上 」 確 認 さ れて も 、 そ れ を 敵 対 的 で 攻 撃 的 な や り と り と 定 義 す る 根 拠 に は な ら な い 。 す な わ ち 、 オ ン ラ イ ン に お け る フ レ イ ミ ン グ の 問 題 に つ い て 考 え る 際 に は 、 メ ッ セ ー ジ 内 容 そ の も の に 注 目 す る だ け で は 不 十 分 な の で あ る 。 ( 平 井 2 0 0 7 、 5 1 ペ ー ジ ) さ ら に 、 フ レイ ミ ング ( 炎 上 ) を 考 える に あ た り 、 平 井 は 「 規 範 」 と い う 観 点 か ら 読 み 解 く こ とを 主 張 す る 。 ( 中 略 ) ひ と え に 「 文 脈 」 と い って も 多 様 な 次 元 が 想 定 さ れ る 。 そ こ で 以 下 で は 、 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン が 展 開 さ れ る 「 状 況 」 に 焦 点 を 当 て て 議 論 を 進 め て い く 。 そ の 際 、 状 況 を 取 り 巻 く 「 規 範 」 と い う 概 念 を 軸 に す えて 考 察 を 展 開 す る 。 規 範 と い う 概 念 に 関 して は 、 社 会 学 及 び 社 会 心 理 学 の 中 で 様 々 な 議 論 が さ れて き た が 、 本 論 で は コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 過 程 ( 相 上 [ 作 用 ] を 通 じ て 構 成 さ れ た 社 会 的 規 則 の 一 つ と 定 義 す る 。 個 人 及 び 集 団 が 共 有 す る 規 範 は 行 動 の 指 針 と な り 、 行 動 の 解 釈 を 補 助 す る も の と して 機 能 す る ( T h u r l o w e t a l , i b i d . : 7 2 ) 。 規 範 は コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン が 展 開 さ れ る 状 況 を 維 持 す る う え で 重 要 な 機 能 を 果 た す が 、 常 に 脆 弱 で あ る こ と を 忘 れて は な ら な
い 。 集 団 の 成 員 は 規 範 が 順 守 さ れ る こ と を 自 明 視 して お り 、 規 範 の 順 守 は 円 滑 な コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン を も た ら して い る 。 そ れ ゆ え に 規 範 の 侵 害 は ネ ガ ティ ブ な 行 動 の き っ か け と な る ( D e R i d d e r e t a l , 1 9 9 2 ) 。 規 範 が 侵 害 さ れ た り 無 視 さ れ た り す る こ と は 、 緩 や か な 非 難 や 償 慨 ・ 噺 笑 を 招 く 。 ま た 、 一 連 の 公 式 / 非 公 式 的 な 処 罰 を も 招 く ( O ' S u l l i v a n e t a l , 1 9 9 4 : 2 0 7 ) 。 ( 中 略 ) コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 状 況 を 取 り 巻 く 「 規 範 」 に 関 す る 以 上 の よ う な 議 論 は 、 オ ン ラ イ ン の 問 題 に つ い て 考 察 す る 際 に も 有 効 で あ る 。 な ぜ な ら は 、 オ ン ラ イ ン に お け る コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 過 程 に も 、 状 況 を 取 り 巻 く 様 々 な 規 範 か が 影 響 を 及 ぼ して い る か らで あ る 。 ( 中 略 ) 例 え ば 、 親 し い 友 人 間 で 電 子 メ ール の や り と り が さ れ る 際 に く だ け た 表 現 を 使 用 す る の は 決 して フ レイ ミ ング に は 当 た ら な い 。 そ れ ど こ ろ か 、 好 意 や 信 頼 の 表 明 と して 機 能 す る 場 合 も 多 々 あ る ( 辻 , 2 0 0 5 ) 。 ( 中 略 ) す な わ ち , 内 集 団 の や り と り に お い て 低 次 元 で 俗 悪 な 表 現 が 数 多 く 見 受 け ら れ た と して も , そ れ が 敵 意 や 反 社 会 ' 性 を 意 味 す る と は 言 い 切 れ な い 。 む し ろ 、 信 頼 や 帰 属 意 識 を 意 味 す る か も し れ な い の で あ る 。 反 対 に 、 敬 語 の よ う に 丁 寧 な 表 現 を 使 用 す る 方 が ネ ガ ティ ブ な 意 味 合 い を 持 つ 場 合 も あ る 。 こ こ に は 内 輪 の 関 係 ' 性 に 基 づ く 規 範 が 認 め ら れ る の で あ る 。 外 部 の 観 察 者 が 悪 意 の こ も っ た 言 葉 と 認 識 す る よ う な 場 合 で も 、 相 互 行 為 を 行 って い る 者 の 一 方 あ る い は 両 方 に と って は 、 習 慣 的 合 図 、 ユー モ ア の 一 種 、 道 理 に か な う 叱 責 、 故 意 だ と わ か る 低 俗 な 言 葉 、 特 定 の 作 業 合 意 に 基 づ く 非 規 範 的 な 言 葉 の 意 図 的 利 用 と し て 認 識 さ れ る か も し れ な い ( O , S u l l i v a n a n d F l a n a g i n , 2 0 0 3 : 7 3 ) 。 ( 中 略 ) ブ ロ グ 炎 上 で 問 題 と さ れ る 「 規 範 」 は 、 日 常 生 活 の 対 面 的 な 状 況 で 適 用 さ れ る 「 道 徳 」 や 「 マ ナ ー 」 な ど、 社 会 的 に 広 く 共 有 さ れて い る 規 範 と は 区 別 さ れ る 。 ま た 、 イ ンタ ーネ ッ ト 空 間 で 普 遍 的 に 適 用 さ れ る も の で は な く 、 イ ン タ ー ネ ッ ト 上 の 特 定 集 団 に お い て 準 拠 さ れ る も の で あ る 。 イ ンタ ーネ ッ ト 上 に は 様 々 な 集 団 が 存 在 し 、 そ れ ぞ れ に 一 定 の 規 範 が 見 受 け ら れ る 。 一 方 の 集 団 で は 敬 意 を 伴 っ た 互 酬 的 な 関 係 性 が 規 範 と して 共 有 さ れて い る 。 他 方 の 集 団 で は 他 者 へ の 榔 愉 や 反 社 会 的 行 動 の 吹 聴 か 規
範 と して 共 有 さ れて い る 。 両 者 の 「 規 範 」 は 相 反 す る よ う で は あ る が 、 い ず れ の 規 範 も コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン の 円 滑 な 遂 行 に 寄 与 して い る こ と に 変 わ り は な い 。 他 者 へ の 榔 愉 を 意 味 す る メ ッ セ ー ジ で あ って も 、 特 定 集 団 の 規 範 に 即 して い る と 判 断 さ れ れ ば 、 そ の や り と り を 通 じ て 内 輪 の 関 係 性 は 維 持 さ れ る こ と に な る 。 ( 平 井 2 0 0 7 、 5 1 - 5 3 ペ ー ジ ) こ こ で 分 か る こ と は 、 情 報 を 発 信 す る 側 と 情 報 を 受 け る 側 で は 、 そ れ ぞ れ 異 な っ た 規 範 を 概 念 と して も って お り 、 受 け 手 の そ れ が 侵 害 さ れ た と 感 じ る 場 合 に 、 情 報 を 受 け る 側 に と って 発 言 が 不 適 切 な も の と な る と い う こ と で あ る 。 炎 上 の 事 例 に 立 ち 戻 ってみ る 。 いず れ の ケ ース も 、 発 言 を 行 っ た 人 間 に と って の 規 範 と 、 そ れ を 閲 覧 し た 第 三 者 の 規 範 に 著 し く 齟 齬 が 見 ら れ た 場 合 と 捉 え る こ と が で き る 。 つ ま り 、 意 図 して 規 範 を 侵 害 す る 発 言 で 無 い 限 り は 、 炎 上 は ミ ス ア ンダース タ ン ディ ング と 言 い 変 える こ と が で き る 。 そ の 上 で、 平 井 は ネ ッ ト 上 の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン に お いて、 発 言 が 不 適 切 と 捉 えら れ 、 炎 上 に 繋 が る 場 合 に つ いて、 発 信 者 と 受 け 手 、 第 三 者 の 3 つ の グル ープ そ れ ぞれ の 反 応 の 観 点 に お いて 適 切 / 不 適 切 か ど う か 、 そ れ ぞれ の 組 み 合 わ せ を 考 える こ と で 理 解 が 深 ま る と 述 べ て い る 。