5. 仮説検証
5.3. 調査結果と仮説の検証 !
5.3.2. 分析 !
前 段 の 表 4 に お け る 、 つ な が り 、 コ ン ト ロ ール、 発 言 の しや す さ そ れ ぞれ の 変 数 に お いて、 つ な が り と コ ン ト ロ ール を 独 立 変 数 、 発 言 の しや す さ を 従 属 変 数 と して 設 定 し 、 分 散 分 析 を 行 う 。
そ れ ぞれ の 変 数 に 対 す る 回 答 の 数 値 を、 同 一 カ テ ゴ リ ご と に 足 し 合 わ せる と 、 次 のよ う な 分 布 が 求 め ら れ る 。
こ の う ち 、 独 立 変 数 で あ る つ な が り の 広 さ の 知 覚 度 合 と 、 発 言 の コ ン ト ロ ー ル の 知 覚 度 合 に つ いて は 、 結 果 を わ か り や す く す る た め の 処 理 を 行 っ た 。 最 低 合 計 点 と 最 高 合 計 点 の 平 均 で 3 分 割 し 、 そ れ ぞれ の 値 を l o w 、 m i d 、 h i g h と 再 定 義 し た 。
コ ン ト ロ ール の 知 覚 す る 度 合 と つ な が り の 広 さ の 知 覚 す る 度 合 を 独 立 変 数 、 発 言 の しや す さ を 従 属 変 数 とす る 一 変 量 の 分 散 分 析 に よ り 、 以 下 のよ う な 結 果 が 得 ら れ た 。
被験者間因子 被験者間因子 被験者間因子
N コントロールの知覚する度合
い
high 52
コントロールの知覚する度合
い low 30
つながりの広さの知覚する度 合い
high 21
つながりの広さの知覚する度
合い low 61
記述統計量 記述統計量 記述統計量 記述統計量 記述統計量 従属変数:発言のしやすさ
従属変数:発言のしやすさ 従属変数:発言のしやすさ 従属変数:発言のしやすさ 従属変数:発言のしやすさ コントロールの知覚する度合 い
つながりの広さの知覚する度
合い 平均値 標準偏差 N
high high 20.39 3.183 18
high
low 19.09 3.761 34
high
総和 19.54 3.594 52
low high 20.00 6.245 3
low
low 13.67 3.282 27
low
総和 14.30 4.010 30
総和 high 20.33 3.540 21
総和
low 16.69 4.452 61
総和
総和 17.62 4.510 82
被験者間効果の検定 被験者間効果の検定 被験者間効果の検定 被験者間効果の検定 被験者間効果の検定 被験者間効果の検定 従属変数:発言のしやすさ
従属変数:発言のしやすさ 従属変数:発言のしやすさ 従属変数:発言のしやすさ 従属変数:発言のしやすさ 従属変数:発言のしやすさ
ソース タイプ III 平方和 自由度 平均平方 F 値 有意確率
修正モデル 650.267a 3 216.756 16.958 .000
切片 11749.553 1 11749.553 919.211 .000
コントロールの知覚する度合い 74.146 1 74.146 5.801 .018
つながりの広さの知覚する度合い 127.988 1 127.988 10.013 .002
コントロールの知覚する度合い * つながりの広さの知覚する度合い
55.624 1 55.624 4.352 .040
誤差 997.013 78 12.782
総和 27111.000 82
修正総和 1647.280 81
a. R2 乗 = .395 (調整済み R2 乗 = .371) a. R2 乗 = .395 (調整済み R2 乗 = .371) a. R2 乗 = .395 (調整済み R2 乗 = .371) a. R2 乗 = .395 (調整済み R2 乗 = .371) a. R2 乗 = .395 (調整済み R2 乗 = .371) a. R2 乗 = .395 (調整済み R2 乗 = .371)
出 力 さ れ た グ ラ フ
分 散 分 析 の 出 力 結 果 か ら 、 次 の こ と が 分 か っ た 。
1 : 修 正 モ デル に お いて、 有 意 確 率 0 . 0 0 0 有 意 水 準 0 . 0 5 と な り 、 こ の 分 散 分 析 に お いて は 、 主 効 果 ま た は 相 互 作 用 の ど こ か に 有 意 差 が あ る と み な せる 。
2 : コ ン ト ロ ール の 知 覚 す る 度 合 い に お いて は 、 有 意 確 率 を 見 る と 、 有 意 確 率 0 . 0 1 8 有 意 水 準 0 . 0 5 と な り 、 コ ン ト ロ ール の 知 覚 す る 度 合 い の 2 つ の 水 準 間 に 有 意 な 差 が あ る 、 と 考 えら れ る 。
3 : つ な が り の 広 さ の 知 覚 す る 度 合 い に お い て 有 意 確 率 を 見 る と 、 有 意 確 率
0 . 0 0 2 有 意 水 準 0 . 0 5 と な り 、 つ な が り の 広 さ の 知 覚 す る 度 合 い の 3 つ の 水 準 間 に は 有 意 に 差 が あ る 、 と 考 え ら れ る 。 こ の 変 数 の 主 効 果 に 有 意 差 が あ る こ と が 分 か る 。
4 : コ ン ト ロ ール の 知 覚 す る 度 合 い * つ な が り の 広 さ の 知 覚 す る 度 合 い に お い て、 こ れ ら の 相 互 効 果 を 検 証 す る 。 有 意 確 率 を 見 る と 、 有 意 確 率 0 . 0 4 0 有 意 水 準 0 . 0 5 と な り 、 コ ン ト ロ ー ル の 知 覚 す る 度 合 と 、 つ な が り の 広 さ の 知 覚 す る 度 合 の 間 に 相 互 作 用 が 存 在 す る と 考 えら れ る 。 こ れ に よ り 、 コ ン ト ロ ール の 知 覚 度 合 と つ な が り の 広 さ 、 そ れ ぞれ の 主 効 果 に は 意 味 が な く な る 。
こ れ ま で の 結 果 か ら 、 発 言 の しや す さ に お いて は 、 コ ン ト ロ ール の 知 覚 す る 度 合 い * つ な が り の 広 さ の 知 覚 す る 度 合 い に 、 相 互 作 用 が あ る こ と が わ か って い る 。 出 力 さ れ た グ ラ フ を み る と 、 つ な が り の 広 さ の 知 覚 度 合 が 狭 い と 感 じ て い る と き に の み 、 発 言 の し や す さ に 対 し ネ ガ ティ ブ に 影 響 を 与 えて い る こ と が 分 か っ た 。
以 上 の 分 析 結 果 か ら 、 仮 説 に 対 して 次 のよ う な 検 証 が な さ れ る こ と と な る 。
H 1 :
S N S を 利 用 す る 上 で、 ユ ー ザ は S N S 上 で の つ な が り が 少 な い と 知 覚 す る ほ ど 発 言 が しや す い 。
H 2 :
S N S を 利 用 す る 上 で 、 ユ ー ザ は S N S 上 で の 発 言 を コ ン ト ロ ー ル で き て い る と 知 覚 す る ほ ど、 発 言 が しや す い 。
棄 却 さ れ る 。 二 つ の 変 数 間 に は 相 互 作 用 が 存 在 して い る た め 、 こ れ ら の 主 効 果 を 検 証 す る こ と に 意 味 が な い 。
H 3 :
S N S を 利 用 す る う えで、 ユー ザ は S N S 上 で の つ な が り が 少 な い と 知 覚 し 、 か つ 発 言 を コ ン ト ロ ール で き て い る と 知 覚 す る ほ ど、 発 言 が しや す い 。
部 分 的 に 仮 説 に 従 う 。 二 つ の 変 数 間 に は 相 互 作 用 が 存 在 し 、 そ れ ぞ れ の 要 因 が 相 互 に 影 響 を 及 ぼ して い る 。 つ な が り が 広 い と 知 覚 して い る 場 合 は 、 発 言 の し や す さ に 大 き な 影 響 が あ ら わ れず、 つ な が り が 狭 い と 知 覚 す る どの 場 合 と 比 べ て も 、 発 言 が しや す い と 考 えて い る 。 つ な が り が 狭 い と 知 覚 して い る 場 合 は 、 発 言 の し や す さ に 大 き な 影 響 が あ ら わ れ る 。 つ な が り が 狭 い と 知 覚 して い る 場 合 は 、 自 分 の 発 言 を 聞 か れ る 範 囲 を コ ン ト ロ ール で き て い る と 知 覚 す る ほ ど 発 言 が しや す く 、 コ ン ト ロ ー ル で き て い な い と 知 覚 す る ほ ど 発 言 が し に くく な る 傾 向 が あ る 。