スポーツ用品市場に関する調査を実施(2016 年)
【調査要綱】
【調査結果サマリー】
2015 年のスポーツ用品国内市場は、前年比 103.4%とプラス成長の見込
2015 年のスポーツ用品国内市場規模(メーカー出荷金額ベース)は、前年比 103.4%の 1 兆 3,964 億 5,000 万円の見込みである。18 分野中 13 分野の市場で成長を遂げ、堅調な推移を見込む。 2015 年スポーツシューズ市場は全 18 分野中で唯一 2 ケタ成長の見込
2015 年のスポーツシューズ国内市場規模(メーカー出荷金額ベース)は、前年比 112.1%の 2,518 億 7,000 万円になる見込みである。2015 年はスニーカーブームやランニングブームによって唯一の 2 ケタ成 長分野となるが、2016 年に入ってもこれらのブームが衰える気配は見られず、2016 年の同市場は前年比 105.1%の 2,646 億円と、18 分野のなかで最大規模の出荷額になると予測する。 2016 年のスポーツ用品国内市場は、前年比 102.3%と予測
2016 年のスポーツ用品国内市場規模(メーカー出荷金額ベース)は、前年比 102.3%の 1 兆 4,286 億 6,000 万円と予測する。2016 年はリオデジャネイロオリンピック・パラリンピックの開催を控えており、その波 及効果によって、さらにスポーツ用品の出荷額の上乗せが期待される。また、2020 年の東京オリンピック・ パラリンピックの開催決定を受け、各種のスポーツ競技人口やスポーツへ関心を寄せるファン層が増加す る可能性もあり、スポーツ用品国内市場は今後も安定して推移する見通しである。 資料体裁 ◆ 株式会社 矢野経済研究所 所在地:東京都中野区本町2-46-2 代表取締役社長:水越 孝 設 立:1958年3月 年間レポート発刊:約250タイトル URL: http://www.yano.co.jp/ 本件に関するお問合せ先(当社HP からも承っております http://www.yano.co.jp/) ㈱矢野経済研究所 マーケティング本部 広報チーム TEL:03-5371-6912 E-mail:[email protected] 矢野経済研究所では、次の調査要綱にて国内スポーツ用品の市場調査を実施した。 1.調査期間:2016 年 1 月~3 月 2.調査対象:スポーツ関連企業・メーカー・卸売業・輸入商社・小売業等 3.調査方法:当社専門研究員による直接面談、ならびに郵送アンケート調査を併用 <スポーツ用品市場とは> 本調査におけるスポーツ用品市場とは、ゴルフ、スキー・スノーボード、釣り、アスレチックウエア、アウトドア、ス ポーツシューズ、テニス、スイム、野球・ソフトボール、サイクルスポーツ、バドミントン、武道、卓球、フィットネス、 サッカー・フットサル、バスケットボール、バレーボール、ラグビーの主要18 分野の関連用品を対象とし、メーカー 出荷金額ベースで市場規模を算出した。 そのうち、アスレチックウエアは「トレーニングウエア」や「ライフスタイルウエア」、「陸上競技・ランニングウエア」 を、スポーツシューズは「ランニングシューズ」や「ウォーキングシューズ」、「多目的シューズ(カジュアルスニーカ ーを含む)」、「キッズシューズ」、「スポーツサンダル」を対象とした。 本資料における著作権やその他本資料にかかる一切の権利は、株式会社矢野経済研究所に帰属します。 資料名:「2016 年版 スポーツ産業白書」 発刊日:2016 年 3 月 30 日 体 裁:A4 判 576 頁 定 価:155,000 円 (税別)【
調査結果の概要 】
1. 市場概況 2015 年のスポーツ用品国内市場規模(メーカー出荷金額ベース)は、前年比 103.4%の 1 兆 3,964 億 5,000 万円の見込みである。(表 1 参照)18 分野中 13 分野の市場で成長を遂げ、堅調な推移を見込む。 1-1. ゴルフ用品 2015 年のゴルフ用品国内市場は、前年比 103.3%の 2,592 億 2,000 万円になる見込みである。2014 年 の同市場は消費増税の影響などにより前年比95.5%と大幅なマイナスにて推移したが、2015 年に入って から増税による市況へのマイナスの影響が軽減されたことでプラス成長が見込まれる。 1-2. スキー・スノーボード用品 2015 年のスキー・スノーボード用品国内市場は、前年比 95.5%の 496 億 7,000 万円になる見込みであ る。2015 年は全国的に気温が高く記録的な暖冬となり、多くのスキー場が滑走可能コースを制限したほ か、ゲレンデオープンを年末や年明けに繰り下げざるを得なくなった。このようにゲレンデ環境が整ってい なかった事で、特にレジャー志向の強い消費者のスノーレジャーへの関心が薄れ、前年実績を下回る結 果となった。 1-3. 釣り用品 2015 年の釣用品国内市場は、前年比 102.8%の 1,282 億 4,000 万円とプラスにて推移する見込みであ る。2015 年も円安基調が続いたほか、主要な生産国である中国での人件費高騰も原価上昇に拍車をか けており、各釣用品メーカーは末端価格の値上げを余儀なくされている。さらに、大型小売店の出店増、 インターネットショップの出店増による仮需要の増加も続いており、「値上げ」と「仮需要増」という実需以外 の側面が市場のプラス成長につながっている。 1-4. アスレチックウエア 2015 年のアスレチックウエア国内市場は、前年比 100.4%の 1,768 億 2,000 万円になる見込みである。 トレーニングウエアは暖冬により厚手衣料の店頭消化(販売)が極めて鈍かったが、ライフスタイルウエア はセレクトショップでの展開や有名デザイナーとのコラボレーションといった提案で、スポーツとの接点が 少ない消費者層の需要を取り込むことに成功しており、アスレチックウエア全体では微増推移が見込まれ る。 1-5. アウトドア用品 2015 年のアウトドア用品国内市場は、前年比 103.4%の 1,873 億 9,000 万円になる見込みである。当該 市場は引き続き拡大を続けているが、その伸びは鈍化傾向にある。 アウトドア市場は概ね「登山需要」、「キャンプ需要」、「タウンユース需要」に分類される。そのうち登山 需要はエントリー(入門者)層が減少しており、さらに 2014 年秋以降各地で相次ぐ火山の噴火や火山性 地震の影響でレジャー層も山の行楽を敬遠しているため、縮小傾向にあるとみられる。一方、キャンプ需 要はファミリーキャンプの人気に加え、秋の行楽シーズンの好天も後押しし好調である。タウンユース需要 についても、アウトドアブランドのウエアを街で着こなすスタイルがファッションとして定着しており、これら のカジュアル需要の好調さがアウトドア用品市場全体を押し上げていると考える。 1-6. スポーツシューズ 2015 年のスポーツシューズ国内市場は、前年比 112.1%の 2,518 億 7,000 万円になる見込みである。 2015 年は、スニーカーブームやランニングブームによって唯一の 2 ケタ成長分野となった。2016 年の同 市場は前年比105.1%の 2,646 億円と 18 分野の市場の中で最大規模の出荷額になると予測する。1-7. テニス用品 2015 年のテニス用品国内市場は、前年比 104.3%の 565 億 7,000 万円になる見込みである。錦織圭選 手の国際大会での活躍と、それに伴う同選手とテニス競技のメディア露出の増加によって、社会人やシニ ア、主婦層など既存プレーヤーの多くが刺激され、引き続きプレー頻度が増加している。さらに、ジュニア や中学生、高校生の新規の競技参加者も増えていることでプラス成長となっている。 1-8. スイム用品 2015 年のスイム用品国内市場は、前年比 102.3%の 227 億 2,000 万円になる見込みである。フィットネ ススイムウエアは消費税増税以降の需要回復が鈍く、2015 年も本格的に市場が浮揚する兆候は見られ なかったが、従来素材より軽くて薄い布帛(ふはく)素材の高速レーシング水着が新たに主要各メーカー から市場投入されたことでプラス成長となった。 1-9. 野球・ソフトボール用品 2015 年の野球・ソフトボール用品国内市場は、前年比 97.1%の 714 億 9,000 万円になる見込みである。 野球・ソフトボール用品市場のうち、約 40%の出荷構成比を占めるベースボールウエアやソフトボールウ エアの不振が全体のマイナス成長につながっている。また、グランドコートやウインドブレーカーをはじめ とする防寒着が暖冬によって苦戦したことも影響していると考える。 1-10. サイクルスポーツ用品 2015 年のサイクルスポーツ用品国内市場は、前年比 108.7%の 404 億円と引き続いてのプラス成長を 見込む結果となった。 「環境に優しい乗り物」としてスポーツバイクが注目され始めてから既に数年経過しているが、現在でも 時流に乗った分野として衰えは見られない。さらに、2020 年東京オリンピック開催に向けて東京都心部の 自転車道の整備が計画されるなど、これまで大きな課題とされてきたインフラ整備(スポーツバイクがストレ スなく走行できる自転車専用道路の整備)においても追い風が吹いている。 1-11. バドミントン用品 2015 年のバドミントン用品国内市場は前年比 107.4%の 143 億 1,000 万円になる見込みである。近年、 国内トップレベルの選手の国際大会での活躍があり、それに伴うメディア露出の増加によって、ジュニア から社会人、シニア層に至るまでさまざまな世代でバドミントンへの関心が高まっている。さらに中国や東 南アジアなど、バドミントンの人気が高い地域からの訪日外国人客が「メイド・イン・ジャパン」のラケットを 求めるという旺盛なインバウンド需要もプラス成長につながっている。 1-12. 武道用品 2015 年の武道用品(剣道、柔道、空手等)の国内市場は、前年比 99.4%の 117 億 8,000 万円になる見 込みである。 武道業界は、他の人気競技を選択する若年層が増えているあおりを受けて競技者数が減 少しており、それに引きずられる形で武道用品市場も苦戦が続いている。 1-13. 卓球用品 2015 年の卓球用品国内市場は前年比 103.0%の 118 億 1,000 万円になる見込みである。2012 年のロ ンドンオリンピックで日本女子代表選手の銀メダル獲得を契機とし、卓球の参加人口は右肩上がりで伸び 続けることになった。他の競技カテゴリーが慢性的な少子化問題に直面するなかで、卓球は参加人口の 増加が続く数少ないスポーツである。こうした根強い競技参加人口増加の下支えによって、近年の卓球 用品国内市場はプラス成長を続けている。
1-14. フィットネス用品 2015 年のフィットネス用品国内市場は前年比 108.3%の 155 億 3,000 万円になる見込みである。ランニ ングブームなどに関連し、フィットネスジムやヨガスタジオへ新規入会するエントリー層が多く、この旺盛な フィットネス需要が2015 年の同市場のプラス成長につながっていると言える。 1-15. サッカー・フットサル用品 2015 年のサッカー・フットサル用品国内市場は、前年比 93.5%の 623 億 2,000 万円の見込みである。 2014 年はFIFAワールドカップブラジル大会が開催され、日本代表のレプリカユニフォームの需要が拡大 したことで前年比106.0%の増加となったが、2015 年はその反動を受けることになった。 1-16. バスケットボール用品 2015 年のバスケットボール用品国内市場は、前年比 100.7%の 238 億 9,000 万円になる見込みである。 スポーツ量販店がバスケットボール用品売場を拡大したことで、店頭に多様な商品が並び、比較的購買 頻度が高くないと言われる量販店顧客層の買い替えや買い増し需要につながったと考える。 1-17. バレーボール用品 2015 年のバレーボール用品国内市場は、前年比 98.6%の 100 億 6,000 万円にて推移する見込みで ある。フィットネスやランニングなど女性の間で近年人気の高いスポーツを選ぶ主婦が増えているほか、 地域によっては 9 人集めることが難しくなりつつあるなどの理由から、ママさんバレー層の競技者数は減 少傾向にあると見られる。バレーボール競技人口全体についても、大きく増えてはいないものと見られ、 2015 年マイナス成長の要因もこの点にあると考える。 1-18. ラグビー用品 2015 年のラグビー用品国内市場は前年比 100.4%の 23 億 6,000 万円になる見込みである。 2015 年のラグビーワールドカップイングランド大会で、ラグビー日本代表は近年にはない見応えのある試 合を展開したが、これがラグビー競技人口の増加にはつながらず波及効果は限定的にとどまっている。 2. 将来予測 2016 年のスポーツ用品国内市場規模(メーカー出荷金額ベース)は、前年比 102.3%の 1 兆 4,286 億 6,000 万円になるものと予測する。分野別にみると、2016 年に入ってもブームが衰える気配の無いスポー ツシューズ市場が、これまで最大の出荷規模を誇ってきたゴルフ用品市場を逆転し、僅差でトップになる と予測する。2016 年はリオデジャネイロオリンピック・パラリンピックの開催を控えており、その波及効果に よって、さらにスポーツ用品の出荷額の上乗せが期待される。また、2020 年の東京オリンピック・パラリンピ ックの開催決定を受け、各種のスポーツ競技人口やスポーツへ関心を寄せる周辺ファン層が増加する可 能性もあり、スポーツ用品国内市場は今後も安定して推移する見通しである。