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お知らせ インターネット上で指摘されている当研究室からの論文に関する疑義について 2014, 4, 24 にインターネット上で 当研究室からの 2 つの論文 Oncogene (2008) と JBC (2004) についての疑義が示されました 私が STAP 細胞論文に関する調査委員会の委員長をお

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Academic year: 2021

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お知らせ インターネット上で指摘されている当研究室からの論文に関する疑義について。 2014, 4, 24 にインターネット上で、当研究室からの2つの論文、Oncogene (2008)と JBC (2004)についての疑義が示されました、 私が STAP 細胞論文に関する調査委員会の委員長をお引き受けしてから、色々 なメールが寄せられました。その中には当研究室からの論文に対する指摘もあ りましたので、いくつかの発表論文を検証致しました。2つの論文については、 下記のようにオリジナルデータが揃っており、不正はないと判断しています。 Oncogene (2008) 論文 指摘されているOncogene 論文に関しては、RT-PCR データの2つの図の元と なる実験を同時に行い、分かり易いようにがんタイプごとにまとめ、レーンの 順番を入れ替えて作成しています。これについては添付の元の実験ノートのコ ピー(2~3 ページ)とそれを元に作成した Supplementary Fig. 1 (4 ページ) を参照下さい。これをすべて Oncogene の Editor に送り、添付のように Corrigendum (5 ページ)を行う許可を得ています。なおこの図の一部が元の データと異なることは、上記の検証の段階で分かりましたので、Corrigendum では「In the original Figures, some lanes were connected to categorize specific tumor type, and during this process some errors occurred.」と記載しています。

JBC (2004) 論文 また JBC 論文については、説明と元のデータを 6〜9 ページに示します。 皆様に疑念を抱かせてしまったこと、またこれにより色々なご迷惑をおかけし た事を深くお詫び申し上げます。 石井俊輔 2014, 4, 28 (2014, 4, 24 初稿、4/28 6〜9 ページ追記, 4/30 10〜11 ページ追記)

(2)

Copy of Experimental Note #1

Atf-2

Gadd45α

Gapdh

(3)

Copy of Experimental Note #2

Maspin

(4)

Supplementary Figure 1 RT–PCR analysis of Atf-2, Gadd45α, Maspin and p53

mRNA levels in the tumors from Atf-2+/-p53+/- mice. The control sample used RNA

(5)

Correction to: Oncogene (208) 27, 1045–1054; doi:10.1038/sj.onc.1210727; published online

13 August 2007

ATF-2 controls transcription of Maspin and GADD45α genes independently from p53 to suppress mammary tumors.

Maekawa T, Sano Y, Shinagawa T, Rahman Z, Sakuma T, Nomura S, Licht JD, Ishii S. Oncogene. 2008 Feb 14;27(8):1045-54.

Volume 27, no. 8, p. 1045–1054. Page 1050, Fig. 4e and Page 1052, Fig. 5d: The experiments for Fig. 4e and Fig. 5d were performed at the same time. In the original Figures, some lanes were connected to categorize specific tumor type, and during this process some errors occurred. Now, to clarify the correlation with the original data, the space has been inserted if the adjacent lane was separated in the original photos. These changes do not affect any of the results or conclusions of our study. We apologize for any confusion this error might have caused.

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JBC (2004) 論文

1. Wnt-1 シグナルによる c-Myb の分解を調べる実験は3回行っています。 7 ページに元のデータと赤枠で囲んだ c-Myb バンドの定量値、9 ページに計算 値を示します。論文に述べているように、図1A、図 3B、図 4B は同じシリーズ の実験であり、そのためbar graph は同じで、図 3B、図 4B では、それをコン トロールとして示しています。図1A、図 3B では同じ Exp. No. 1 の結果を用い ており、図3B では図 1A の中央のレーンを削除して用いています。図 3B に Exp. No. 3 の結果を使用すれば疑義は生まれなかったと思いますが、同じシリーズの 実験であり、いずれを用いても問題ないと判断しました。図4B には Exp. No. 2 の結果を用いています。 2. 上記と同様の実験をv-Myb についても3回行い、4 回目は Wnt 2.0 µg の条件だけで行っています。8 ページに元のデータと赤枠で囲んだ v-Myb バン ドの定量値、9 ページに計算値を示します。論文に述べているように、図 1A と 図3B は同じシリーズの実験であり、そのため bar graph は同じで、図 3B では それをコントロールとして示しています。図1A では Exp. No. 1 のデータを使 用しています。図3B では Exp. No. 4 のデータを使用しており、他の3回のデ ータに比べ分解の程度が少し強く見えるので、疑義を持たれたのではと思いま す。

3. 図5B では GST-HIPK2 への、in vitro translated c-MybR23 とその mutant c-MybR23-3M の結合を解析しています。下図のオリジナルデータに示 すように、塩濃度を変化させて行いました。Space saving のため赤枠の転写因 子の至適条件である塩濃度150 mM のレーンだけを切り出し、図に使用しまし た。 上記の2つの場合、10年前の当時のルールとしては問題ないと判断していまし た。データなどの取扱いは、多くの研究者がやっているような方法で行うべき であると考えております。投稿誌の投稿規定については、2004年7月に、画像デ ータに関する不適切な取扱いについて注意を喚起する論文がJCB誌に掲載され、 その以降、徐々に他のジャーナルもこれらの適切な取扱いに関するガイドライ ンを制定し始めました。投稿するときは、投稿誌の規定を確認することは必要 であると思います。

(7)

Experiment No. 1

Experiment No. 2

Experiment No. 3

c-Myb

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Experiment

No. 1

Experiment

No. 2

Experiment

No. 3

v-Myb

Experiment

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Values for c-Myb bar graph Exp. Wnt (µg) Density % No 1 0 4125 100% 0.5 164 3.98% 2.0 39 0.95% No. 2 0 4224 100% 0.5 45 1.07% 2.0 68 1.61% No. 3 0 1669 100% 0.5 68 4.07% 2.0 9 0.53% Wnt 0.5 µg: 3.04 + 1.39 % Wnt 2.0 µg: 1.03 + 0.44 %

Values for v-Myb bar graph

Exp. Wnt (µg) Density % No 1 0 13143 100% 0.5 12484 94.99% 2.0 12113 92.16% No. 2 0 8520 100% 0.5 8718 102.32% 2.0 8012 94.04% No. 3 0 7552 100% 0.5 6633 87.83% 2.0 6089 80.62% No. 4 0 6388 100% 2.0 4095 64.1% Wnt 0.5 µg: 95.04 + 5.92 % Wnt 2.0 µg: 82.73 + 11.92 %

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2014年4月28日に新聞記者さんから、インターネット上で私どもの下記の2つの 論文について疑義が出ている事、そしてそれに対する回答を求められました。 下記のように説明させて頂きましたので、ここに掲載します。

1.Mol. Biol. Cell October 1, 2005 vol. 16 no. 10 4705-4713

The Wnt–NLK Signaling Pathway Inhibits A-Myb Activity by Inhibiting the Association with Coactivator CBP and Methylating Histone H3.

Figure 1A 右、切り貼りがあるように見えるので(下図、赤矢印)、異なる条件 で得られたデータではないか?

元のデータを下に示します。この実験では、A-Myb, B-Myb, c-Myb の3種類の タンパク質の断片(R23)の、GST (negative control)とGST-NLKへの結合を、 2種類の条件(塩濃度などが異なる)で見ており、1枚のゲルに流しています。 Fig. 1Aの図は、赤枠で示した部分を用いて作成しており、同じ実験条件で得ら れたデータです。

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この実験のように通常、実験は多くの条件検討を一度の実験で行いますが、デ ータのすべてを論文に使用する事はスペースの関係で不可能で、ここでもその 一部のみを使用しています。

2.EMBO J. 2010 Jan 6;29(1):196-208

Social isolation stress induces ATF‐7 phosphorylation and impairs silencing of the 5‐ HT 5B receptor gene. Figure 4C、切り貼りがあるように見えるので(下図、赤矢印)、異なる条件で 得られたデータではないか?

元のデータを下に示します。この実験では、RN46A cell line にATF-7 shRNAを 発現する5つのクローンを分離し、ATF-7発現量を親株のRN46Aと並べて、1枚 のゲルを用いてWestern解析しています。Fig. 4Cの図は、赤枠で示した部分を 用いて作成しており、同じ実験条件で得られたデータです。

Figure 1A  右、切り貼りがあるように見えるので(下図、赤矢印)、異なる条件 で得られたデータではないか?

参照

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