研究テーマ
生徒指導の機能を生かすSGE・SSTの在り方
1 研究の目的 (1)SGEやSSTとは SGEとは、構成的グループエンカウンターの略で、指示された課題にグループで取り組 み、そのときの気持ちを率直に語り合うことでコミュニケーションをとるトレーニングのこ とをいう。また、SSTとは、ソーシャルスキルトレーニングの略で、社会の中で他人と交 わり、共に生活していくために必要な能力(ソーシャルスキル)を育成するためのトレーニ ングのことをいう。 (2)SGEやSSTの必要性 学校における生活の基盤は、「学級」を母体とした集団生活の中にある。その集団の中で 子どもたちは良好な対人関係や、集団生活におけるルールを学び、社会的な発達を遂げるこ とが大切な目標である。しかし、就学に至るまでの集団での関わりが不足し、対人関係が希 薄なまま入学してくる子どもたちもおり、その結果、対人関係のトラブルが起こりやすくな っている。 そこで、SSTにより子どもたち一人一人に対人関係を営む技術を身に付けさせ、学級内 にそのスキルを共有させることが、学級経営の重要な取り組みになる。また、SGEで本音 を表現し合い、それを互いに認め合う体験を通して、自分や他者への気づきを深めさせ、人 とともに生きる喜びや、勇気をもたらし、よりよい学級づくりが可能になると考える。 (3)研究のねらい 本研究では、まず日立市内の全小中学校の学級担任をされている先生方に対し、SGEや SSTの活用状況についての調査と分析を行った。これにより、SGEやSSTが学級づく りにもたらしている効果や、取り入れ方、情報の集め方について、現在の問題点や今後の課 題を明らかにする。次に、現在SGEやSSTを活用している先生方の「SGE・SSTの お薦め実践例」を掲載し、各先生方のよりよい学級づくりに参考となる資料を提供する。 さらに、小学校と中学校でのSSTの授業実践を紹介する。児童生徒に規範の知識を教え るのではなく、児童生徒に規範の意味を考えさせることで、学級内にそのスキルを共有させ るという流れで行っている。規範意識を高めるための参考資料として活用していただきたい。 2 調査対象及び調査内容 (1)調査対象 日立市内全小・中学校の学級担任(特別支援学級、通級指導教室を含む) (2)調査内容 次の①②について、20代から50代まで年代別にアンケートを行い、教職経験年数の差に よるSGE・SSTに対する考え方の違いについて分析 ① SGEやSSTの活用状況 等 10 問 ② SGEやSSTのお薦め実践例 (3)データ回収率 20 代 30 代 40 代 50 代 合計(人) 回収率 小学校 29 42 91 59 221 47.4 % 中学校 24 29 29 11 93 43.5 %3 調査結果及び考察 (1)SGE・SSTの活用状況及びその効果について ① SGE・SSTの活用状況 《質問1》 学級づくりの中にSGEやSSTを活用していますか。 【図1】小学校 【図2】中学校 《質問2》 質問1で「活用していない」と回答された先生におたずねします。 活用していない理由はなぜですか。(複数回答可) 《結果と考察》 ・小学校の方が学級づくりにSGEやSSTを活用している先生方が多い。これは担任 がすべての教科を教えるため、時間を取りやすいからと思われる。 ・小・中学校共に 30 代から 40 代の先生方の多くがSGEやSSTを活用している。 ・中学校の 50 代の先生方は、SGE・SSTの活用が他の年代に比べ極端に少ない。学 級経営、生徒理解の方策としてSGE・SST以外の良い手立てがあるものと思われ るので、今後、調査を深めたい。 ・実践したいと思っていても、なかなか時間が取れないと感じている先生方が多い。こ の「時間が取れない」ということの中には、純粋にSGEやSSTをやる時間が取れ ないということもあるが、教師自身が児童の実態にあった活動例を見つけたり、準備 したりする時間が取れないということもあると考える。
やSSTを知らないから」というように、SGEやSSTについてまだよく知らない ために、活用したくても活用できていない先生方も多い。 ・活用していない理由の一つの中に、「クラスの実態に合わない」や「以前に実践した が効果が見られなかった」と感じている先生方もいる。 ② 今後のSGEやSSTの活用と研修会等への参加希望の有無 《質問3》 質問1で「活用していない」と回答された先生におたずねします。 今後、活用してみたいと思いますか。 【図4】小学校 【図5】中学校 《質問4》 質問1で「活用していない」と回答された先生におたずねします。 今後、SGEやSSTの研修会に参加したいと思いますか。 【図6】小学校 【図7】中学校 《結果と考察》 ・現在、SGEやSSTを活用していない小・中学校の担任の先生方のほとんどが、「活 用してみたい」と考えており、その効果については高く評価していると考えられる。。 ・今後のSGEやSSTの研修会へも、参加したいという先生方の方が多いが、以下の理 由により、参加に消極的な先生方もいる。 ア 研修会に参加できる時間がなかなかとれない。 イ 研修会以外でも活動例を集めることが可能である。
③ SGEやSSTを活用する頻度と活用時間帯 《質問5》 質問1で「定期的に活用している」または「時々活用している」と回答され た先生におたずねします。 どのくらいの頻度で活用していますか。 《質問6》 質問 1 で「定期的に活用している」または「時々活用している」と回答され た先生におたずねします。 どのような時間を使って活用していますか。(複数回答可) 《結果と考察》 ・SGEやSSTを活用している頻度は、小・中学校共に傾向は似ているが、小学校の 方がやや頻度が多い。 ・学期に1回という先生方が一番多く、次に月に1回となっている。 ・月に数回や週に数回、中にはほぼ毎日という先生方もおり、学級づくりにSGEやS STを積極的に取り入れていこうという意識が高いことが分かる。 ・活用時間帯で一番多いのは学級活動や道徳の時間である。 ・他にも、朝や帰りの時間、休み時間などを上手に利用して実施している様子が読み取 れる。長い時間をかけて行うことも必要だが、短い時間で子どもたちを引きつけ、回 数を重ねることで効果が期待できるものと思われる。
④ SGEやSSTの実践にあたり、参考となる情報の入手方法について 《質問7》 質問1で「定期的に活用している」または「時々活用している」と回答され た先生におたずねします。 SGEやSSTの実践内容の情報をどのように得ていますか。(複数回答可) 【図10】小学校 【図11】中学校 《結果と考察》 ・小学校では、どの年齢層においても本や研修会などから実践内容の情報を積極的に集 めている先生方が多いことが分かる。 ・中学校では、30 代の先生方で研修会よりもインターネットを利用して情報を集めて いる方が多くなっている。その要因としては、部活動などで研修会には参加できない が、インターネットなら自分の空いている時間で容易に情報を入手できるためと考え られる。 ・同僚の先生方から情報を得ている割合は、どの年齢層においても10%程度である。 お互いに実施した資料等を伝え合うことで、より効率的に質の高いSGE・SSTが 実施できるものと考える。またSGE・SSTについても相互授業参観を進めるなど 教師のスキルアップを目指すことも必要であろう。
⑤ SGEやSSTを活用したことによる効果について 《質問8》 質問1で「定期的に活用している」または「時々活用している」と回答され た先生におたずねします。 活用する前と後では、児童生徒の様子から効果がありましたか。 【図 12】小学校 【図 13】中学校 《質問9》 質問8で「効果があった」と回答された先生におたずねします。 児童生徒の様子でどのような変容がありましたか。(複数回答可) 《結果と考察》 ・SGEやSSTの活用により、児童生徒の様子から効果があったと考える先生方が多い。 ・特に小学校においては有効であると考える割合が 90 %という結果で、よりよい学級づく りにSGEやSSTが効果的に活用されている様子が窺える。 ・中学校においても、思春期で他人との関わりが難しくなる時期に 75 %という結果は、何 かしらの良い変容が見られている事例が多いということである。 ・変容の内容で見ると、小・中学校共に傾向は同じで、一番は「お互いのよさを認め合う雰 囲気ができた」。次に、「交友関係に広がりが見られた」、さらに、「相手の立場を考えた 言動ができる児童生徒が増えた」と続く。「生徒指導の機能」の中の、共感的人間関係を 育む手だてとして、SGE・SSTは大変有効であるといえるだろう。
(2)SGE・SSTのお薦め実践例 SGEやSSTを活用しているという先生方から、お薦めの実践としてご紹介いただいた 活動を以下に載せる。題名、対象学年、準備物、所要時間、主な活動内容、この活動のよい 所など、書ける範囲で記述していただいている。準備物が必要なく、短時間でできる活動や、 1単位時間で行う活動まで、取り組みやすい実践例がたくさん紹介されているので、学級の 児童の発達段階や実態に応じて、ご活用いただきたい。 ① 主としてアイスブレイクや短学活で活用するSGE 題名 テレパシーゲーム 対象学年 全学年 準備物 なし 所要時間 1~2分 主な活動内容 担任と数を合わせてみよう!というエクササイズ。 この活動のよい所 ・「テレパシーを送るから」などと言ってやると、真剣に相手のことを考えようとす る意識が生まれる。 ・1~2分でできる。友達同士でも遊びのようにできる。 題名 ETのあいさつ 対象学年 全学年 準備物 なし 所要時間 5分 主な活動内容 一人一人と人差し指を合わせながら「アウチッ」と言って、あいさつをする。 この活動のよい所 ・簡単なウォーミングアップになる。 題名 いいとこさがし 対象学年 全学年 準備物 紙 所要時間 10分 主な活動内容 となりの友達のいいところを書く。教室に掲示する。 この活動のよい所 ・席替えの度に実施するなどして、よりよい人間関係をつくる。 ・自分では気付かなかった自分のよさに気付くことができ、自己理解が深められる。 題名 ご指名です 対象学年 中学年以上 準備物 なし 所要時間 10分 主な活動内容 5~8人で円座。それぞれ、テーマに沿った役名をつける。手拍子に合わせて自分 の役名の次に、他の人の役名を呼び、次の人を指名する。途切れないように協力して 続ける。 この活動のよい所 ・アイスブレイク。自分を指名してもらえることで自己存在感を得ることができる。
題名 バースデーリング 対象学年 中学年以上 準備物 なし 所要時間 10分 主な活動内容 話をせずに黙って、身振り手振りで、お互いの誕生日を伝え合い、誕生日順の輪を 完成させる。 この活動のよい所 ・学級開きなどに行うとよい。誕生日を身振り手振りで伝え合う中で、友達に親近感、 仲間意識をもつことができる。ランダムな順番に並べたいときにも使える 題名 探偵ゲーム 対象学年 中・高学年 準備物 プリント 所要時間 5分程度 主な活動内容 プリントに「飛行機に乗ったことのある人」などの質問を書いておき、友達にイン タビューして見つけるもの。 この活動のよい所 ・お互いに質問し合う中で、他者理解を深め、よりよい人間関係づくりに役立つ。 ② 主として肯定的で対等な人間関係確立のために活用するSGE 題名 自己紹介をしよう 対象学年 全学年 準備物 自己紹介カード 所要時間 30分 主な活動内容 自己紹介カードを持って、友達に自分のことを伝え、カードを交換する。 自己紹介 カードは名刺の形にしてもよい。 この活動のよい所 ・新しい学級での友達作りや学級の雰囲気に慣れるなどのよい点がある。 題名 他己紹介 対象学年 全学年 準備物 なし 所要時間 30分 主な活動内容 まず2人組になり、お互い1分程度で自己紹介をする。次にその2人組を2つ合わ せて4人グループを作り、今聞いた自己紹介を元に、他己紹介を行う。4人とも紹介 が終わったら、4人の共通点を1分間でできるだけ多く出し合う。各グループで出た 4人の共通点を発表し合う。 この活動のよい所 ・新しい学級での人間関係づくりができる。一斉に同じパターンで自己紹介をするよ り、少人数だがより近い人間関係が築ける。
題名 ○○ビンゴ 対象学年 全学年 準備物 ワークシート(ビンゴ用枠) 所要時間 15分 主な活動内容 好きな果物、動物、趣味などテーマを決めて、ビンゴ用のマスに言葉を入れる。リ ーダーが言ったものと一致したら○をつけ、ビンゴゲームをする。 この活動のよい所 ・自分以外の人がどう考えるかについて意識ができる。 ・担任の先生の自己紹介を兼ねるなどすると盛り上がる。 題名 友達さがしビンゴ(WANTED) 対象学年 小学校2年生以上 準備物 ビンゴカード 所要時間 10分 主な活動内容 クラス内を自由に歩き、出会った友達と握手して名前を言う。ジャンケンに勝った 方は、ワークシートに書いてある条件から一つ選んで質問し、答えがYesだったら、 その枠に友達に名前を書いてもらう。1列揃ったら、リーダーのところに申告。リー ダーはかかった時間を伝える。 この活動のよい所 ・クラスの友達全員で楽しく取り組める。 題名 WANTED 対象学年 小学校2年生以上 準備物 ワークシート 所要時間 10分 主な活動内容 やり方は友達さがしビンゴと基本的に同じ。ジャンケンに勝った方が質問し、答え がYesだったら、その枠に友達に名前を書いてもらう。中学生バージョンは更に自 分が質問された条件も回数をチェックしておく。(自分がどう見られているか) この活動のよい所 ・友達のことを知るだけでなく、自分が周囲からどう見られているかについても考え ることができる。 題名 サイコロトーキング 対象学年 全学年 準備物 サイコロ、ワークシート 所要時間 20~50分 主な活動内容 ワークシートにサイコロの目ごとに話をする内容が書かれている。グループの中で サイコロを振り、目が出た話題について一人一人話をする。途中でワークシートを追 加し、テーマを変えたり、長く語るようなものにしたりして、コントロールすること もできる。 この活動のよい所 ・友達の知らなかったことがよく分かり、他者理解を深めることができる。 ・自己開示することで、友達に受容されていることを感じることができる。
題名 すごろくトーキング、究極の選択 対象学年 全学年 準備物 サイコロ、すごろくワークシート 所要時間 30~50分 主な活動内容 サイコロを振り、止まった枠に書かれている内容について話をする。話す内容は年 齢によって変えたり、児童生徒から募集したりしてもよい。 この活動のよい所 ・友達の知らなかったことがよく分かり、他者理解を深めることができる。 ・自己開示することで、友達に受容されていることを感じることができる。 題名 鉛筆対談 対象学年 全学年 準備物 紙、鉛筆 所要時間 15~20分 主な活動内容 ペアを作る。ペアに紙を一枚配布する。交互に言葉を記述していく。はじめが難し ければテーマを設定し始める。 この活動のよい所 ・紙を媒体として交流するため、普段交流のない児童(生徒)同士でも交流ができる。 ・記述した内容が残るので、後で読み返し、活動後の交流のきっかけとなる。 題名 新聞ちぎりゲーム 対象学年 中学年以上 準備物 新聞紙 所要時間 20分 主な活動内容 1枚の新聞をグループで協力して細長くちぎっていく。どのグループが一番長くち ぎったか競争する。感想を書く。発表。 この活動のよい所 ・協力し合って活用できる。 ・どうちぎったらよいか考えたり、アドバイスし合ったりできる。 ③ 主として人間関係を深めたり、上手に協力するために活用するSGE 題名 ~のいいところ 対象学年 全学年 準備物 ワークシート 所要時間 50分 主な活動内容 ワークシートの名前の部分に自分の名前を書き、それをクラス中にまわして、その 人のいいところを無記名で書いてもらう。枠が埋まるまで、どんどんランダムにまわ していく。ワークシートを自分の背中に張って、歩き回りながら書いてもらう方法も ある。 この活動のよい所 ・自分では気付かないかった自分のよさに気付くことができる。自己理解を深める。 ・周囲に受け入れてもらえた体験ができる。
題名 絵を描こう、人間コピー機 対象学年 全学年 準備物 イラスト図形、紙、筆記用具 所要時間 40分 主な活動内容 言葉のみで、図形を伝える。チームで1人だけが図を見に行く。協力して絵を仕上 げる。 この活動のよい所 ・協力する一体感や、傾聴する態度の大切さを体験できる。 題名 電話でSOS(迷子編、誘拐編) 対象学年 全学年 準備物 図形(3~4種類)、紙、筆記用具 所要時間 40分 主な活動内容 言葉のみで、図形を伝える。3人グループ。1人は誘拐された人、他の2人は救出 する警察の役。誘拐・監禁された人役は自分の居場所が分からないが、小窓から見え るマークを電話(言葉のみ)で伝える。(身振り手振りはしない)救出役は言葉だけ で伝えられたマークを聞き取り、紙に書く。(書いている途中は他人に見せない) この活動のよい所 ・言葉だけでは伝わりにくいことを体験できる。 ・傾聴する態度の大切さを体験できる。 題名 無人島SOS 対象学年 小学校4年生以上 準備物 ワークシート、掲示物 所要時間 45分 主な活動内容 無人島に持って行く物を選び、何故必要か答える。 この活動のよい所 ・楽しみながら、人によって考えが違うことに気付くことができる。他者理解を深め る。 題名 暗号文をつくれ 対象学年 小学校高学年以上 準備物 指令の紙、新聞紙、はさみ、のり 所要時間 45分 主な活動内容 グループで協力し暗号文「 力 持ちと 書いた世 代 」の文字を新聞紙から切り抜く。 ちから も か せ だい それを並べ替えて暗号文を作る。「○○○○は ○○○○○の ○○○もの」 この活動のよい所 ・全員が参加でき、意見を出し合い、協力しながら夢中で考えるところ。 ・「ともだちは せかいいちの たからもの」が出来上がったときに、友達のよさに ついて振り返ることもできる。
題名 わたしって、何色? 対象学年 中学校1~3年生 準備物 ワークシート、色見本 所要時間 50分 主な活動内容 自分を色に例え、ワークシートに記入する。ワークシートを回収し、箱に入れ、1 人ずつワークシートを取り出し、書いてある色を読み上げ誰のものか推測させる。 この活動のよい所 ・自分の名前が読み上げられたり、推測されて級友に名前を発表されることで、自己 存在感を感じることができる。 題名 がんばったね、君 対象学年 全学年 準備物 手紙の紙 所要時間 20分 主な活動内容 学期の最後に「がんばったね君」の手紙を書く。 この活動のよい所 ・自分では気付かないかった自分のよさに気付くことができる。自己理解を深める。 題名 職業選択 対象学年 中学校1・2年 準備物 ワークシート 所要時間 40分 主な活動内容 労働条件(賃金、時間、趣味が生かせる等5~8個)のうち、大切な順に順番をつ ける。自分の特性を見出し、自分に合った職業を客観的に捉える。 この活動のよい所 ・自己理解を深める。 ④ SST 題名 あったか言葉とチクチク言葉 対象学年 全学年 準備物 紙 所要時間 10分 主な活動内容 言われてうれしい言葉や言われると傷つく言葉を書き出す。 この活動のよい所 ・言われてうれしい言葉や言われると傷つく言葉を考え書き出すことで、今までの自 分を振り返ったり、これからのめあてをもつことができる。 題名 そうだねゲーム 対象学年 小学校低学年 準備物 シェアリング・シート 所要時間 45分 主な活動内容 ペアになり、一人は周りにある物の名前を一つずつ言っていく。相手は「そうだね」 と心を込めて相づちを打つ。「そうだね」と言ってもらったときの気持ちをシェアリ ングする。 この活動のよい所
題名 上手に話を聞こう 対象学年 小学校2年生以上 準備物 なし 所要時間 45分 主な活動内容 下手で失礼な聞き方を考え、実際に話す役と聞く役に分かれて体験する。そして、 その時のそれぞれの気持ちを話し合う。次に上手に話を聞くためにはどうすればよい かを考えさせ、上手な話の聞き方を知り、話す役と聞く役に分かれて体験する。上手 に聞いたり、聞いてもらったりしたときの気持ちを考え、今後の上手な話の聞き方に ついてのめあてをもつ。 この活動のよい所 ・取り組みやすい。 ・悪い例と良い例を体験することで、その時の気持ちの違いに気づき、今後の行動の めあてをもつことができる。 題名 一緒に遊ぼう 対象学年 小学校低学年 準備物 場面設定のイラスト、反省用紙 所要時間 主な活動内容 場面設定のイラスト(友達が何人かで遊んでいる、一人少し離れたところに立って 見ている)を見て、何と声を掛けたらよいか、両方の立場から話し合う。 この活動のよい所 ・具体的な場面設定で、すぐに実行しやすい。 題名 笑顔の作り方 対象学年 中学校1年生 準備物 円グラフ、ノンバーバル例のカード(18種予定)、 所要時間 50分 ストロー(生徒・指導者数)、鏡、デジタルカメラ、振り返りシート 主な活動内容 笑顔の作り方を学ぶ この活動のよい所 ・笑顔を作るSSTによって、よりよい人間関係を築くことができる。 題名 上手な断り方 対象学年 全学年 準備物 ワークシート 所要時間 50分 主な活動内容 喫煙や気の進まない遊び等への誘いに対して、どんな断り方をすればよいか、お互 いにロールプレイしてみる。他に「CDをなかなか返してもらえないとき」や友達の 困った行動について等の場面設定もある。 この活動のよい所 ・よりよい断り方の例を知り、ロールプレイで実践しやすくなる。 ・同じ場面設定でも、はっきり断れる人とはっきり断れない人がいることに気付き、 お互い思いやって行動しなければいけないことに気付くことができる。
⑤ お薦め参考文献等 ・「エンカウンターで学級が変わる 小学校編1~3」 ・ 〃 中学校編1~3」 ・ 〃 高等学校編」 國分康孝監修(図書文化) ・「エンカウンターで学級が変わる ショートエクササイズ集」國分康孝監修(図書文化) ・「正・続構成的グループ・エンカウンター」 國分康孝編(誠信書房) ・「エンカウンター」 國分康孝著(誠信書房) ・「エンカウンターとは何か」 國分康孝ほか共著(図書文化) ・「エンカウンターによる“心の教育”」 山本銀次著(東海大学出版会) ・「構成的グループエンカウンターミニエクササイズ 56 選小学校版」 八巻寛治著(明治図書) ・「小学校学級づくり構成的グループエンカウンターエクササイズ 50 選小学校版」 八巻寛治著(明治図書) ・「実践構成的グループエンカウンター№1~7」(1号は“春”、2号は“夏”)号 (明治図書) ・「エンカウンター実践テキスト№1~3号」 (明治図書) ・「保護者会で使えるエンカウンター・エクササイズ」 八巻寛治他編著(ほんの森出版) ・「子どもの心をはぐくむボード教材」 クリエーションアカデミー ・「LD・ADHDへのソーシャルスキルトレーニング」 小貫悟ほか共著(日本文化科学社) ・「ソーシャルスキル マニュアル」 上野一彦・岡田智編著(明治図書) ・「特別支援教育ソーシャルスキル実践集」 岡田智ほか共編著(明治図書) ・茨城大学教育学部附属教育実践総合センター地域教育臨床部門 HPアドレス http://icertsvr1.edu.ibaraki.ac.jp/rinsho/
4 SST授業実践 (1)実践例1 小学校「時間を守って行動する」 ① 実践について 本実践は、平成 22 年3月に日立教育研究所から出された「研究報告書第 155 号」の 「達成感や自己有用感、期待感を「動機付け」として捉えた児童生徒の規範意識に関す る研究」で提案された、規範意識の調査結果を活用したSSTの展開例①をもとに行っ たものである。規範(ルール)は集団生活を送る学級集団にとって不可欠であり、親和 的な人間関係を築く基礎となる。そこで有効なのがSSTである。SSTには、①教示、 ②モデリング、③ロールプレイ、④強化という基本的な展開の仕方がある。本実践の「時 間を守って行動する」SSTでも、この流れを意識した展開となっている。実際に、「時 間」について意識する行動をやってみる(ロールプレイ)、そして、やってみてよかっ た点をほめたり、良いアイデアを取り上げたりすることで、その行動をとる意欲を高め ていく。 本学級の児童(小学校第 3 学年 男子 14 名、女子 13 名、計 27 名)は、とても明る く素直な子どもたちである。中学年となり、小学校生活の流れや友達にも慣れ、ある程 度は学校のきまりも理解している。しかし、慣れとともに掃除などをいい加減にしたり、 時間にルーズになったりする児童も見られる。 (アンケート実施日 平成 22 年 11 月1日 第3学年 27 名) 1.授業に遅れず着席していますか。 している… 19 名、だいたいしている…7名、あまりしていない…1名、していない…0名 2.授業が始まる前に授業の準備はきちんとできていますか。 できている…5名、だいたいできている… 11 名、あまりできていない…9名、できていない…1名 3.教室移動などで並ぶとき、遅れず、しずかに整列できますか。 できる… 13 名、だいたいしている… 10 名、あまりできない…4名、できない…0名 上記の結果から、いつも時間を守るといった行動を意識している児童はそんなに多く ないことが分かる。だいたいできていればという意識や、できていなくてもなんとかな るというような様子も窺える。特に、授業の準備についてはあまりできていない児童が 多く、着席はしていても、心の準備はできてないと考えられる。 そこで、はじめに、時間を守れないとどんな影響が出るのかを考えさせ、授業の活動 時間が短くなってしまうとか他の友達に迷惑がかかるといった本時のスキルの意味をし っかりと理解させたい。また、時間を守るためにはどうすればよいか話し合い、よりよ い行動の仕方を捉えさせた上でロールプレイを行って、適切な行動をほめたり、良い方 法を取り上げたりしながら、子どもたちの中にルールが内在化されるようにしていきた い。
② 本時の指導 ア ねらい 時間の見通しを立てて、計画的に行動する。 イ 展開案 主な活動と発問 予想される児童の反応 教師のはたらきかけ 1.時間を守れない理由を発 表する。 ・どんな時に時間を守れな ・係の仕事で遅れるとき。 いだろう。 ・忘れ物をしたとき。 ・寄り道をしたとき。 ・時間を守れないと、どう ・みんなよりやることが遅れて ・時間を守らないと、どん な影響があるだろう。 しまう。 な影響が出るのかを考え ・みんなに迷惑がかかる。 させ、スキルの意味に気 付かせる。 2.時間を守るにはどうすれ ばよいか話し合う。 ・時間を守るためにはどう ・時計を見て行動する。 ・係の仕事や教室移動など、 すればよいだろう。 ・まわりの様子を見て行動する。 それぞれの事情ごとに具 ・遅い人を手伝ったり、声を掛 体的に解決策を話し合う けたりする。 ことにより、よりよい行 ・やるべきことをきちんとやる。 動の仕方を捉えさせる。 ・考えて行動する。 3.時間を頭に入れた行動の 仕方を体験する。 ① 授業の後片付け ・使った物を片付ける練習 ・9秒でできた。 ・時間を計ること、かかっ です。いい加減にやらな ・私は 13 秒。 た時間を覚えておくこと いで、整理整頓してくだ ・ぼくは 10 秒。 を伝える。 さい。 ② 授業の準備 ・音楽には教科書とリコーダー ・教師が教科名を言い、各 ・席に着くと同時に、学習 も必要だね。 自必要な物を机の上に用 に向かう心の準備も必要 ・12 秒かかった。 意させる。 です。練習しましょう。 ・私は 20 秒。探すのに時間がか ・ 音 楽 の 準 備 を し ま し ょ かった。 う。 ・ぼくは、体育係だからみんな ③ 教室移動 を並ばせなきゃ。 ・これからみんなで並んで ・こんなに時間がかかるんだ。 体育館へ移動します。 ・時間の大切さが分かった。 ・適切な行動をほめたり、 ・時間を無駄にしない。 良いアイデアを取り上げ 4 活動を振り返る。 ・遅れないで行動しよう。 たりして、時間を守るこ ・やってみた感想やこれか ・自分勝手な行動をしない。 とへの意欲を高める。 ら気を付けたいことを書 こう。
③ 児童の変容と考察 ア 本時の指導より 授業の片付けや準備、教室移動等にかかる時間を、実際に計ってやってみたところ、児 童は思っている以上に時間がかかることに驚いていた。体育だとしたら、準備体操や教具 を準備・片付けする時間を考えたとき、時間が遅れてしまうと、自分たちが活動できる時 間が少なくなってしまうことに気づき、時間を無駄にしてはいけない、時間を大切にしよ うという気持ちをもつことができた。だからこそ、自分勝手な行動をしてはいけないとか、 みんなの事を考えて行動するなど、周りの人に迷惑をかけないようにしていこうという意 識が生まれた。本時のねらいであるスキルの意味をきちんと捉えて学習できたことが分か る。 また、どうすれば時間を守って行動できるかの話し合いをしてから、ロールプレイを行 ったため、一人一人がよりよい行動を心掛けながら体験できた。みんなやる気になればで きるんだということに気付き、自信をもってこれからも時間を意識した行動をしていこう という気持ちをもつこともできた。 授業の準備や後片付けでは、机の中をきれいに整頓していないと、時間がかかってしま うことにも気づき、いつも机の中をきれいにしておこうとか、1時間目から5時間目まで の教科書やノートを順番に入れるようにしておこうなど、時間を意識した行動をするため の工夫についても考えられた。このように、実際に体験してみたことで、日頃の整理整頓 の大切さを身をもって感じることができたことも大きな成果である。 【児童の振り返り】
イ 事後指導より 実践後、授業の中ででた机の中をきれいにしておくことや、授業の順番通りに教科書やノ ートを入れておくことなどに触れながら、時間を守ることを意識している姿を賞賛していく ことを心がけた。 1か月後に実践前と同じアンケートを児童に行った。結果は次のようである。 これらの結果から、SSTの授業実践後 1 か月経っても、時間を意識した行動を考えてい ることが分かる。また、実施前に課題となった授業の準備に関しても、ただ着席するだけで なく、授業の準備をして授業に対する心の準備もするようになってきていることも分かる。 子どもたち自身が考え、体験して得たルールが子どもたちの中に内在化されてきたといえる だろう。 また、学級の子どもたち全員が同じSSTを学んでいるので、努力する方向が定まり、ト ラブルが減ったり、不安をもつ子どもが少なくなったりする効果も期待できる。 これまでは、時間を守って生活することを、教師側から一方的に押しつけ、守らせようと していた部分が大きい。なぜ時間に遅れてはいけないのか、遅れてしまうとどんな影響があ るのかなどが分からないままいたため、子どもたち自ら気を付けて生活していこうという意 識がもてなかったのだと今回の授業実践を行って反省させられた。今回のSSTの実践で、 子どもたちに自分たちでルールについて考えさせ、実際に練習を行わせ、子どもたちの中に ルールが内在化されるように導くことの大切さを痛感した。このようなSSTを計画的に行 うことで、子どもたちの規範意識が高まり、よりより学級づくりにつながると実感した。 ワークシートを本論の最後に資料として掲載したので、ぜひ活用いただきたい。 授業に遅れず着席して いますか 78% 70% 22% 26% 4% 0% 0% 0% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 実践後 実践前 している だいたいしている あまりしていない していない 授業が始まる前に学習の準備はで き て いますか 52% 19% 41% 42% 7% 35% 0% 4% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 実践後 実践前 できている だいたいできている あまりできていない できていない 教室 移動な どで 並ぶとき 遅 れず静かに整列で き ますか 52% 19% 41% 42% 7% 35% 4% 0% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 実践後 実践前 できる だいたいできる あまりできない できない
(2)実践例2 中学校「夏休みの生活の仕方」 ① 実践について 本学級の生徒(男子 17 名、女子 10 名、合計 27 名)は、明るく真面目で、男女とも 協力し合って生活することができる。特に3学年に進級してからは、最高学年の意識が 高まり、部活動にも行事にも学習にも一生懸命に取り組む姿が見られるようになった。 一方で、2学年までは部活動や学習等に本気で取り組めていなかった生徒もおり、3 学年進級後も、具体的にどう取り組んでいいのか迷っている様子も見られる。 3学年にとっての夏休みは、部活動もなく、受験勉強を強く意識させられる、山場の 一つである。特に、友達と協力して生活することに長けた本学級の生徒たちにとっては、 夏休みの長期間自分一人で頑張らなくてはならない環境は辛く感じるだろうと考えた。 今まで違反行為はほとんどなかった生徒たちではあるが、今までとは違ったストレスを 抱え、時間を持て余し、染髪や眉ぞりなどの違反行為に走る懸念を抱き、その対策とし てSSTを取り上げた。 本時の指導は、「受験勉強にもなかなか集中できず、充実した夏休みを過ごせていな い主人公が、友達と携帯電話で連絡を取ると、似たように感じているという愚痴のメー ルと共に眉を剃った写真を送ってきた」という内容の文章を読んで、自分ならどうする か友達と話し合い、自分なりの夏休みの過ごし方を考える、という流れである。 SSTのよいところは、「自分で気付く」という点にある。夏休み前には、必ず生活 指導があり、染髪や眉ぞりなど違反行為の禁止を呼びかけるが、きっと生徒にとっては 通り一遍の注意でしかない。自分で気付き、考え、決意したことであれば、その効果は 高まるのではないか。更に、話し合いを通して共感する仲間と共に決意したものであれ ば、更に強い気持ちで取り組めるのではないかと考え、このSSTを実践した。 ② 本時の指導 ア ねらい 夏休みの生活について考え、規則を守って生活しようとする態度を育てる。 イ 展開案 主な活動と発問 予想される生徒の反応 教師のはたらきかけ 1 課題を知る。 文章を読み、自分は ・自分はぜったいやらない。 ・今までの夏休みと違い、ほと どうするか考える。 ・夏休みはだらけそう。 んど学校に来る機会がないこ ・部活動がなくて寂しい。 とを確認する。 ・吹奏楽部はずっと部活があ ・普段の休日の生活を参考に、 るから、部活のない人がう 夏休みの生活について想起さ らやましい。 せる。 ・塾で忙しい。 2 グループで話し合う。・ ダ メ な こ と は ダ メ で し ょ ・染髪やピアスをあけるなど違 文章に対する感想を う。 反行為をすると、どのような 話し合う。 ・友達がやったら困るね。 デメリットがあるかについて ・友達がやったら、ダメだっ 補足説明する。 て言ってあげる。 ・ 友 達 が 自 分 の 行 為 で 困 っ た
り、心配したりすることを確 認する。 3 よりよく過ごすため ・友達が頑張ってたら自分も ・話し合いがうまく進まないグ にはどうしたらよいか、 頑張れるかもしれない。 ループには、時間の使い方を 話し合う。 ・図書館で勉強しようかな。 どう工夫したらよいかに着目 し て 話 し 合 え る よ う 助 言 す る。 ・計画がうまく進められなくな ったときに、どう修正してい けばよいかについても、考え るよう助言する。 4 グループで話し合っ ・そんな方法もあったね。 たことを発表する。 5 本時のまとめをし、 ・自分は絶対に違反行為はし ・一人一人の努力が個人の将来 夏休 みに 向けての 心構 ない。 だけでなく、2学期以降のク えを確認する。 ・自分も不安だったけど、み ラス全体の雰囲気にも関わる んなも不安に思っているこ ことを伝え、気持ちを繋げて とが分かってほっとした。 頑張れるよう伝える。 ・怠けないように頑張る。 ③ 生徒の変容と考察 ア 本時の指導より 文章を読んだ後、「自分だったどうするか」について記述させたところ、「注意する」 と「自分はやらない」という意見が約半数ずつで、その男女比もそれぞれ約半数ずつだ った。「注意する」と答えた生徒は、学校生活でも規範意識の高い生徒であることが認 められた。記入後、生徒たちは、近くの友達と「ダメだよね。」「お前、やるんじゃな いぞ?」等と声をかけ合う様子が見られた。 「夏休みを上手に過ごす コツを話し合おう」では、 「1日の計画を立て、規則 正 し く 生 活 す る 」「 ち ゃ ん と睡眠を取る(夜更しをし ない)」「友達が頑張ってい る の を 見 る 」「 適 度 に 運 動 する」等の意見が多く出た。 「 振 り 返 り 」 で は 、「 規 則 正 し く 」「 計 画 的 に 」 と いう言葉が目立った。中には「自分にもあるかもしれないと思うと少し怖かった」とい う意見もあった。「計画的に、規則正しく」は、学校としても必ず指導する内容ではあ るが、自ら大切だと実感して取り組めることは大切だと思う。 男子 注意 する 53% しない 47% 女子 しない 50% 注意 する 50% 自 分 だ っ た ら ど う す る だ ろ う ?
イ 事後指導より 2学期開始後、夏休みの振り返りを行った。 夏休みに眉ぞりをした生徒はなく、違反行為をしなかったと自信満々に発表する生徒が 多かった。 ワークシートの自己評価欄は、上記のような結果になった。違反行為はなかったものの、 学習への取り組みが足りなかった、と感じる生徒が、評価を「まぁまぁできた」に下げて いる。 「少し残念」と回答した生徒も、学習が計画通りに進められなかったことを理由として 挙げている。 この振り返り活動を通して、生徒たちは、「自分(自分たち)は、規則を守っていい夏 休みを過ごすことができた」という自信を改めて感じている様子であった。「自分は悪い ことはしない」という自信とプライドは、今後の違反に対する抑止力になるであろうと感 じた。 夏休みの生活はどうだったでしょう? うまく過ごせた, 44% まぁまぁできた, 48% 少し残念7% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%