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日本取引所自主規制法人
考査部・売買審査部
2015 年度第1四半期(2015 年4月~6月)における考査部・売買審査部の主な活動 状況は、以下のとおりです。
考査部の活動状況
◇ 考査の実施状況
2015 年度第1四半期において、考査結果の通知を行った会社は以下のとおりです。 考査の種類 内 容 社数 一般考査 過去の考査結果、行政の検査結果、前回考査から の経過日数などを考慮し、考査の必要性が高いと判 断される取引参加者から順次行う考査です。 9社 合同検査 日本証券業協会と当法人が同時に臨店して一体的 に行う考査です。 7社 共同考査 他取引所と連携して行う考査です。 4社 フォローアップ考査 考査で認められた不備に関して改善報告書の提出 を求めた取引参加者に対し、必要に応じて1年程度 以内に改善状況の確認のために行う考査です。 1社 特別考査 各種情報に基づき、取引参加者の特定の事項に焦 点を当てて行う考査です。 0社3
◇ 考査の結果
2015 年度第1四半期において、考査結果の通知を行った会社は以下のとおりです。 取引参加者名 取引資格 結果 通知日 処分 注意の喚起 (担当理事又は 考査部長による もの) 改善 報告書 東京証券 取引所 大阪 取引所 ふくおか証券 ○ ○ 4月9日 - - -ジェフリーズ証券 ○ ○ 4月 24 日 - - -だいこう証券 ビジネス ○ ○ 5月 12 日 - - -佐賀銀行 ○ 6月1日 - - -新生銀行 ○ 6月1日 - - -岩井コスモ証券 ○ ○ 6月 11 日 - - -リテラ・クレア 証券 ○ ○ 6月 22 日 - - -安藤証券 ○ ○ 6月 26 日 - - -豊証券 ○ ○ 6月 26 日 - - -アイネット証券 ○ 6月 30 日 - --◇ 不備事項の内容
事 案 数 不 備 事 項 うち処分、注意の 喚起又は要請 1. 不公正取引防止に関する管理不備 3 1 2. 誤発注防止に関する管理不備 2 0 3. 法人関係情報に関する管理不備 2 0 4. システムリスクに関する管理不備 1 1 5. 空売りに関する不備 1 0 6. 最良執行義務に関する不備 1 0 合 計 10 2◇ 処分等の状況
当法人は、取引参加者が法令諸規則に違反し、必要と認める場合は、理事会の諮問委 員会である「規律委員会」に諮問のうえ、過怠金、戒告、有価証券の売買等の停止若し くは制限又は取引資格の取消しなどの処分の内容の決定を行います。 また、当法人は、取引参加者の営業若しくは事業又は財産の状況が取引所市場の運営 にかんがみて適当でないと認めるときは、当該取引参加者に対し勧告を行うことを決定 します。 2015 年度第1四半期において、これらに該当する案件はありませんでした。5
売買審査部の活動状況
◇ 売買審査件数
売買審査は、問題のありそうな事案をふるいにかける「調査」のレベルと、「調査」 の結果、問題がありそうだと判断された事案について、詳細な分析を行う「審査」のレ ベルの2つに分かれています。 一方、審査の内容面においては、インサイダー取引、相場操縦、デリバティブ関係、 その他の不正な行為に分類されます。 こうした分類ごとに、2015 年度第1四半期に調査・審査を終了した件数を集計する と、以下のとおりです。 区 分 調査件数 審査件数 前年同期比 前年同期比 イ ン サ イ ダ ー 取 引 増 資 35 ▲ 5 4 0 減 資 2 2 0 ▲ 1 自己株式取得 48 16 0 ▲ 3 株式分割 30 6 1 1 配当異動 158 29 5 4 合 併 0 ▲ 4 0 0 業務提携及びその解消 20 ▲ 10 1 ▲ 1 業務遂行の過程で生じた損害の発生等 30 8 0 ▲ 1 主要株主の異動 3 0 1 1 決算に関する情報 211 ▲ 9 2 2 その他重要事実 110 20 5 ▲ 6 小 計 647 53 19 ▲ 4 相 場 操 縦 株価変動等 222 ▲ 30 2 ▲ 11 空売り 0 0 0 0 小 計 222 ▲ 30 2 ▲ 11 デ リ バ テ ィ ブ 関 係 93 9 0 ▲ 1 そ の 他 0 ▲ 1 0 0 合 計 962 31 21 ▲ 16 ※ 調査・審査の件数は終了した件数。 ※ 審査した案件については、審査件数としてカウントし、調査件数としてはカウントしな い。◇ 注意喚起件数
売買審査の結果、不公正取引と認められる行為又はそのおそれのある行為が認められ た場合については、当法人の業務規程等諸規則に基づき、取引参加者や上場会社に対し、 処分や注意喚起などの措置を行います。 2015 年度第1四半期に行った注意喚起の件数及びその概要は以下のとおりです。 【上場会社に対する注意喚起】 項 目 主 な 内 容 社数 インサイダー取引の 未然防止体制の不備 ・ インサイダー取引の管理に関する社内規則に沿った 対応が取られていなかった。 3社 (3) ( )は改善措置等について文書による報告を求めた件数。◇上場会社等への社内体制の再点検要請
当法人では、上場会社等の役職員がインサイダー取引規制に違反したとして行政庁か ら課徴金勧告等があった場合に、当該上場会社に対して社内体制に係る再点検を実施す るよう求めております。 2015 年度第1四半期に再点検の実施を求める対象上場会社はありませんでした。◇ 不公正取引等に関する情報受付
売買審査部では、相場操縦的行為やインサイダー取引などの不公正取引に関し、一般 投資者等からの情報を受け付けています。 2015 年度第1四半期における情報受付の状況は以下のとおりです。 区 分 件 数 相場操縦関係 175 インサイダー取引関係 107
取引参加者等へのサポート活動
◇ 取引参加者等からの問合せ対応
考査部及び売買審査部では、それぞれ、証券取引に係る法令諸規則や相場操縦・イン サイダー取引に関し、取引参加者又は上場会社等からの御質問にお答えしています。 2015 年度第1四半期におけるこうしたお問合せの状況は以下のとおりです。【考査部】
【売買審査部】
区 分 件 数 区 分 件 数 差金決済取引 9 インサイダー取引 128 売買管理 8 自己株式取得 17 信用取引 6 公開買付け 2 報告書提出 5 空売り 0 約定訂正 4 受託 1 法定帳簿 2 ファイナンス 2 空売り 1 売買状況 7 法人関係情報 1 立会外・市場外取引 2 注文管理 1 信用取引・発行日取引 0 システム管理 1 クロス取引 2 先物・オプション取引 1 執行 0 その他 2 訂正処理 0 合 計 41 先物関係 0 フロントランニング 0 その他 0 合 計 161◇フォーラム・セミナーの開催
・インサイダー取引規制解説セミナー等 売買審査部では、「企業担当者のためのインサイダー取引規制解説セミナー」を開催 しており、2015年度第1四半期中には東京と大阪において9回開催し280名以上のご参 加をいただきました。 このほか、インサイダー取引規制等に関するコンプライアンス研修として、取引参加 者及び上場会社等への講師派遣を 2015 年度第1四半期中に計 162 回行いました。◇その他取引参加者へのサポート
・「2015 年度考査計画説明会」の開催 取引参加者を対象に、3月 31 日に公表した「2015 年度考査計画」のほか、同日に通 知した arrowhead リニューアル後の誤発注等を未然に防ぐための「社内点検要請」、及 び昨年 10 月に公表した「エクイティ・ファイナンスのプリンシプル」の内容に関する 説明会を開催しました(4月 24 日)。9
その他の活動状況
1.国内関係機関との連携強化 ・考査に係る情報交換会議の開催 金融庁、証券取引等監視委員会、関東財務局及び日本証券業協会の検査・監督部門と 「情報交換会議」を開催し、証券会社の検査・監督における最近の関心事項等をテーマ として、意見・情報交換を実施しました(4月 14 日)。 ・全国証券取引所売買審査連絡会の開催 全国の証券取引所の売買審査関係部署による「全国証券取引所売買審査連絡会」を開 催し、売買審査に関する最近の課題等について意見交換を行いました(5月 22 日)。 2.海外関係機関との連携強化 ・市場間監視グループ(ISG)総会への参加 世界の主要な証券取引所からなる市場間監視グループ(ISG)の総会に参加し、売買 審査・考査に係る情報交換及び国際的な連携強化に努めました(5月 20 日~22 日、ニ ューヨーク)。 ・IOSCO(国際証券監督者機構)総会及びAMCC(協力会員諮問委員会)年次ミ ーティングへの参加 国際的な規制の潮流について情報収集を行うとともに、各国自主規制機関と情報交換 等を実施しました。また、AMCCにおいて、当法人から、HFTの拡がりに伴うリス クに対するJPXの取組みを紹介しました(6月 14 日~18 日、ロンドン)。 ・各種国際研修等への参加 米国における証券会社に対する監督及び検査に関する情報収集等を目的として、米国 証券取引委員会(SEC)が主催する研修に参加しました(6月8日~12 日、ワシン トン D.C.)。3.取引資格の取得の承認に関する審査 「サスケハナ・ホンコン・リミテッド」から、東京証券取引所の取引資格(リモート 取引参加者)の取得の申請が行われたことから、当法人は当該申請に関する審査を行い、 東京証券取引所は当該審査の結果に基づき、同社に対して5月1日付で取引資格を付与 しました。 リモート取引参加者制度は、内閣総理大臣の許可を受けた外国証券業者が日本に支店 等を設けることなく取引所に発注することを可能とするべく 2009 年に導入されており、 同社が東京証券取引所で初のリモート取引参加者となりました。 4.J-IRISS の利用促進活動 上場会社等の役員等の情報を登録し証券会社における内部者登録等の実効性をより 確実なものとし、内部者取引を未然防止するシステムである「J-IRISS」(ジェイ・アイ リス:Japan-Insider Registration & Identification Support System)について、未 登録上場会社の登録促進を図るため、未登録上場会社への個別訪問等の活動を引き続き 実施しています。
なお、2015 年6月末現在、東証市場第一部上場会社の登録率は 86.8%、東証上場会 社全体で 81.7%に達しました。