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中高生におけるインターネット依存の原因として
衝動性と行動依存
専攻 人 間 教 育 コース 人 間 形 成 氏名 木 村 喜 美 子 1.問題と目的 平成 25年 6月発表のオンライン調査におい て、総務省は中学生の7.6%、高校生の9.2%が インターネット(以下ネット)に依存しているこ とを発表した。今日世界では、結婚生活、社会生 活、学校や職場の人間関係を壊しでもなお止め られないネット依存(以下IA)の定義を巡って、 2 つの説が協議されている。一つはYoung(1996a) の 「 衝 動 制 御 障 害j説 で あ り 、 も う 一 つ は Griffiths (1998)の「行動依存j説であるoYoung の考えをDong(2011)がStroopTask、Lee(2012) がBIS-l1、 Choi(2014)がSSTとBIS-l1等の統 計的手法で明らかにした。一方「行動依存」につ いては人の行動が 2つの大きな行動システムの 競合で成り立つという Gray(1982,1994)の強化 感受性理論 (RST)によって説明され、アルコー ノレや薬物、ギャンブルの様な一般的な病的依存 は高いBAS(行動活性化システム)と低い BIS の関連が知られている (Daweet a,.l 2004 ; Franken et a,.l2006)。ところが、近年IAにお いては逆に高い BIS(行動抑制システム)との有 意な相闘が明らかになってきた⑪1:eerkerket a,.l 2010; Park et a,.l2013)。しかし、日本では衝 動性やBIS/BASの観点の研究は見当たらない。 そこでIAと衝動性、 BIS/BASの関係の調査を 本研究の目的 I、Eとした。 次に、全ての使用形態に衝動性やBIS/BASが 関わるのかを調べる為に、使用形態毎に依存、衝 指導教員 山 崎 勝 之 動性、 BIS/BASとの関係の調査を行った(目的 III)。なお、このような使用形態毎に衝動性や行 動依存の関係を調べる研究は世界に類を見ない 2. 方法 対象者:九州地区の私立の中高生 611名(女子 172名、男子439名)を対象とした。 使用した尺度 ネット依存:国際的に利用されている Internet Addiction Test (IAT)(Young, 1998)の日本語版 IAT(久里浜医療センターネット依存治療部門 TIAR,2011)を使って中高生用に改良した。 衝 動 性 : 国 際 的 に 利 用 さ れ て い る Barratt Impulsiveness Scale 11 (BIS11)(Stanford& Brratte, 1995)の日本語版BIS-l1(Someyaet al., 2000 )を基に中高生用に改良し利用した。 BIS/BAS:国際的に利用されている Behavioral InhibitionlApproach system Scale (BISIBAS Scale)(Carver& White, 1994)の信頼性・妥当性 の確認がされている日本語版 BIS/BAS尺度(上 出・大坊, 2005)を中高生用に改良し使用した。 ネットの使用形態ごとの使用時間調査:ネット 依存対象別使用時間質問紙(木村,2015)使って 測定した。質問紙の構成は、①動画、②SNSで 見る書く喋る、③10分以内の短いゲーム、④長 時間のゲームでコミュニケーションが取れるも の、⑤長時間ゲームで個人で楽しむものの 5つ に分けて、土日を含めて一日平均 1時間以上使 用している者に限り回答を求めた。- 14 - 3.結果 SPSS 20でこの研究全体の統計分析を行い、 すべての変数について Pearsonの相関分析を行 った。この結果、男女ともIATと衝動性、BIS(行 動抑制)、及びBAS-totalに有意な正の相関が見 られた。また、階層的重回帰分析の結果は男子で はBISとBAS-totalに有意な予測係数が認めら れ、女子には、 BISとBAS-total以外に BISx BAS-totaH交互作用)にも有意な正の予測係数が 認められた(Table1, Figure 1)0 Figure 2使用形態と影響因 従属変数=ネット依存 (IAT) Step 1 s Step2s J R2 Table 1階層的重回帰分析 IATと行動システムの関係 係を調べる為に重回帰分析を行い、結果をパス 女子 Step1 BIS .23* * .21事 * BAS.total .34* * Step2 BIS .21* * 04キキ BAS.total .35キ * BISxBAS.total 男 子 Step1 BIS .13** BAS-total .32** Step2 BIS BAS-total BISxBAS-total *p<.05 **p<.Ol .21*ホ .15* * .14キ * .00 .31** ー.04 fち
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と国81凶 to凶の関係 1司う / 5 〆 〆。
BIS-1 -'5 ー 壷O ーーーーBAS-1SD _ . . BAS+1SD Figure 1 女子に於ける BI8とBA8-totalの交互作用 次に、使用形態と依存、衝動性、 BIS/BASの関 図で示すとFigure2のようになった。4
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考察 Fi思lre.2から、使用形態の種類で、衝動性、 BIS(行動抑制)、BAS-報酬反応、BAS欲求動因、BAS-新規性追求のどの因子に影響を及ぼすかが 決まっていることが伺われる。これまで、の世界 の先行研究のようにネットを一括りにした考え えではなく、ネット依存者がネットの何に依存 しその結果どのような因子の影響を受けるのか を明らかにする事の必要性を本研究は示唆した。 例えば、②のSNSに夢中になる女子の依存者は、
衝動性、 BIS、BAS-欲求動因、 BAS-新規追求を
さらに高める傾向があり、高いBIS